2010年04月29日

どうなる名古屋_JAL減便

どうなる名古屋 JALが大幅減便計画を発表

10月に起こる東京国際空港(羽田空港)の激変をにらんだ動き。
航空路線の廃止は半年前までに申請する必要があることから、今月末がボーダーなのですが、ぎりぎりまで調整する各社からなかなか増減便計画は出されていませんでした。
実質残り二日となった今日、結局、トップを切って2010年度路線計画を発表したのはつぶれたJALでした。


JAL GROUP NEWS 第10015号として発表された今年度の路線便数計画は「再生に向けた」という文言が題名に入る強烈な発表となりました。

リリースによれば、
国際線においては、15路線・週間86往復を運休し、国内線においては30路線・1日最大58往復を運休
することが示されました。
ASK(座席キロ)ベースで2008年度対比、国際線が約4割の縮小、国内線が約3割の縮小
と大幅な削減が表明されています。

すでに新聞報道などでチョコチョコ情報が流れ出ていましたが、国際線は成田・欧米路線も大幅に削減。関西・中部は中国路線の削減も目立ちます。サンパウロ、アムステルダム、ミラノ、ローマ、ブリスベン、デンパサール、コナから地点撤退します。
羽田がらみの就航はすべて10月31日からで、現行の4路線に加え、台北松山、サンフランシスコ、ホノルル、バンコク、パリの5路線に新規参入します。

国内線は名古屋がらみの路線が壊滅的。
10月末までに中部3路線(仙台・青森・鹿児島)と小牧4路線(帯広・山形・福岡・長崎)から撤退。さらに3月に小牧の残り5路線を運休し、小牧から地点撤退することになりました。
名古屋発着路線は4月28日時点で中部・小牧とも9路線のネットワークを維持していますが、来年3月までの運休で中部4路線(成田・新千歳・那覇・石垣)のみになってしまいます(これじゃあ幹線集中投入のSKYと同レベルですね、、、)。
HACの出資比率引き下げ時期は明確にされませんでしたが、JALグループとしてのネットワーク(特にJ-AIRの築いたネットワーク)が完全にズタズタな印象です。お高い運賃の航空会社にネットワークがなくなったら何のメリットもなく、幹線に集中する格安航空会社に競合されたときに維持できなくなる気もしますが、さてさてどうなることやら。


実は、この発表の前、ネットワークが壊滅的になることを知らされた地元自治体が大慌て。26日に16道県がJALや国交省などに存続の要望活動を行っていました
つぶれた会社に存続を要望するぐらいなら、いっそのこと地域出資で航空会社を設立してみてはいかがでしょうか。愛知県知事の呼びかけで要望活動が繰り広げられたようなのですが、空港の存亡にもかかわる問題だというのなら、それこそ名古屋航空みたいなものを造って、名古屋から飛ばしまくれば問題も解決するのでは?と思ってしまいます。
地域が出資して設立された航空と言えば、離島輸送に多く、長崎航空や日本エアコミューター、南西航空などの前例があります。それこそJALが出資比率引き下げを表明した北海道エアシステムはそのものずばり。ここ数カ月で見ても、大分県がSNAを呼ぶために出資金集めをしていた事例があるなど、路線誘致・維持の仕方はいろいろあると思うのですが、、、。
JALがつぶれた元凶が、赤字空港に飛ばすよう政治介入されて振り回されたため、という話がついこの間まで飛びまわっていたのに、懲りもせず、要望活動だけする時代遅れの首長たちを見ると、フラれてしまった理由もなんとなくわかる気がします。


愛知県に隣接する静岡県・長野県では地元の要請もあり、地元系のFDAが路線を大幅拡大中。これを愛知県も参考にしてほしいところです。
そう考えると、今回の減便では小牧拠点のJ-AIRの打ち切りが多く見られますが、J-AIRを同じ機材(E170)を使用しているFDAに売却してしまうのも一つの手では?と考えてしまいます。
既存の運航ベースをそのまま引き継げれば、保有機材・人員が少ないFDAはあまりコストをかけずに拡大を狙えますし、、、。雇用継続、運航継続と地元にもメリット。E170は運航コスト削減にはつながると注目されているものの、その機種だけのためにパイロット育成からやらねばならぬデメリットがJALグループにもあるわけでして、、、。
まあ、JALグループの社員さんは高コストなので、そのままの賃金体系ではFDAが買い取るとも思えないですが、、、。
愛知県の動きも、一民間企業に政治圧力をかける活動だけで今後何も手を打たないとはまさか思わないので、今後の動きにも注目です。

 ちなみに4月現在のJ-AIR運航便は以下の通り。(◆が廃止決定路線、◇は減便路線)
  新千歳 -女満別  4
  新千歳 -秋田   3
  新千歳 -いわて花巻 3
 ◆新千歳 -山形   1
  新千歳 -仙台   2
  新千歳 -大阪国際 1
 ◆とかち帯広-名古屋小牧 1
 ◆秋田  -名古屋小牧 2
  いわて花巻-大阪国際 1
 ◆山形  -名古屋小牧 1
  山形  -大阪国際 3
 ◇仙台  -福岡   1
  東京国際-関西国際 2
  東京国際-南紀白浜 3
 ◆新潟  -名古屋小牧 2
 ◆名古屋小牧-松山   2
 ◆名古屋小牧-高知龍馬 2
 ◆名古屋小牧-福岡   5
 ◆名古屋小牧-阿蘇くまもと 3
 ◆名古屋小牧-長崎   1
  大阪国際-福岡   1
  大阪国際-長崎   1
 ◆関西国際-福岡   2
  松山  -福岡   4
  高知龍馬-福岡   3
※新千歳や福岡を拠点とした運航が増えていたんだと改めて実感。小牧便がなくなっても、FDAに譲れるほど余裕はなそうですね。多頻度運航のために小牧を撤退し、新千歳や福岡からの地方路線に重点投入するつもりなんでしょうか、、、。
   


また、小さな文章でしたが、「B747-400とA300-600の年度内退役」も発表されました
個人的には最もよく乗っていたA300-600の退役は正直複雑な気持ちです。退役に合わせてTDA・JAS時代のエアバス塗装が復活しないか注目していますよー、JALさん(金かかるし、消えた会社側の塗装なんてまずないとは思いますが、、、。間違いなくA社のモヒカン塗装より乗りたくなります、、、)。


なお、今回の発表では、下期の国内線減便計画は示されず、8月以降に発表するとされました。なので、結局一番注目していた羽田増枠分の変更はよくわからないままでした。
ただ、4月もあと2日。羽田増枠については、大増便が可能なANAがどこを増便するのか、新興各社はそれぞれどう使うのか、それらに伴うネットワーク再編があるのか目が離せません。

※ANAは21日に7月以降の国内線ダイヤ計画を発表も羽田増枠については触れずじまい。
※SNAは羽田増枠4枠のうち3枠を大分便に振り向けることを決定。
※SFJは3月末年内増便はしないという2010年度事業計画を発表済。


JALグループ、再生に向けた2010年度路線便数計画を策定(日本航空公式サイト)
https://www.jal.co.jp/other/press2010_0428ja.pdf
(→注目度が高いのかアクセスに非常に時間がかかります)

日本航空:路線撤退予定の自治体首長ら 存続求め要望活動(毎日新聞公式サイト)
http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2010/04/26/20100426k0000e020025000c.html

(※04月28日更新の情報を29日に更新しています)
ラベル:JAL 中部 小牧
posted by johokotu at 17:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆ダイヤの話題 | 更新情報をチェックする
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