2011年02月26日

JASが消えていく

JASがひっそりと消えていく

JALのジャンボ(ボーイング747シリーズ)がいよいよ引退と大騒ぎされている中、ほとんど注目されずひっそりと日本の空からその役割を終える機体があります。

それがエアバス300-600R(A300-600R)機です(写真手前に駐機中の機体=JA8376)。

A300600R.jpg

普段飛行機にスポットをあてることはないのですが、実はA300シリーズは私自身がおそらく最も搭乗回数が多い飛行機だったので、思わず記事にしてしまいました。

A300-600Rは正式にはA300B4-622Rという形式。JALではなく、日本エアシステム(JAS)が平成3年から導入したJASを代表する機体です。特徴はなんといってもエアバス社のデモカラーリングがそのままなされた点でしょうか。JALとの統合であっという間になくなってしまいましたが、目を引くこのカラーリングは東亜国内航空(TDA)からJASになった後の同社の象徴でもありました。

そんなA300-600R。
つい去年までは、導入された22機体制のまま推移していたのですが、JAL破たんに伴う機材整理の中で、今年3月26日の定期便を最後に全機が運航終了することが決まっています。
B747シリーズとともに燃費などの運航効率が悪いことがその原因とされていますが、ボーイングが主流のJALの中での唯一のエアバス機材で、機材整備の効率化やパイロット削減も考慮に入れてのことと巷ではささやかれています。
元々JAS派だった自分にとっては、なんとなくJASがいよいよ終焉を迎えたような気がしてなりません。JASが導入したMD90はまだまだ現役続行なので、実際には違うのだけれどもなんとなくそう感じてしまいます。

A300600R3.jpg
機内の様子(JA8377)。そうそうこれがJASの、A300-600Rの雰囲気でしょう。

A300-600Rでの運航ですが、手元にある5年前のJAL国内線時刻表平成18年1月号によれば、羽田路線だと旭川、釧路、帯広、徳島、大分は全便がA300-600R。青森、高松、長崎、鹿児島も1往復を除きA300-600Rと、羽田と地方路線を結ぶ路線を担ってきた印象があります。
JALジャンボのように華やかさはないものの、実にひっそりと、でも確実にニッポン人を輸送してきた。地方出身者を中心に飛行機と言えばジャンボよりA300-600Rと言う人も多いのではないでしょうか。

それがなんと今年3月以降は羽田-旭川、鹿児島の各1往復だけになってしまい、3月26日の運航を最後に全廃される予定です。
ちなみに、2月末で、羽田-帯広(3往復)、青森(1往復)、出雲(2往復)、大分(1往復)、熊本(1往復)がざっくり切られることになっており、各地の空港で注目を集めることは間違いないでしょう。
最後はJAS+エアバスレインボー復活塗装でもして話題作りでもしてくれないかなあと淡い期待を抱いていたのですが、やっぱりそんなことをする体力は今のJALには残っていなかったといったところでしょうか。

そんな中、A300-600R退役のことをネット検索していたら、なんと、JASがA300-600Rの訓練に使用していた大分空港の訓練所が解体されているとの情報が入ってきてしまいました。
(→リンク九州の東の隅っこから「旧JAS乗員訓練所解体 」
A300-600Rが消えるだけでもJASが消えた気分なのに、訓練所解体でその気分が倍増です。
訓練でもA300-600Rが飛びまわっていた大分空港も今月末で運航終了とはなんともさびしい限り。

JASの灯がまたひとつまたひとつ消えてなくなっていってしまいますね。

A300600R2.jpg
売却されるA300-600Rは羽田で堂々とJAL塗装が消されていた。消えるジャンボとともに。(手前からJA8558、JA8564?、???)
ラベル:JAS JAL A300
posted by johokotu at 03:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございます。
飽きるほど飛来していたA300ですが、いよいよ28日がラストとなりました。
大分空港では、26日〜28日までA300さようならイベントがあります。
詳しくは下記HPで。


http://www.oita-airport.jp/news/?mode=news_detail&news_id=141


Posted by wing_oit at 2011年02月26日 10:37
wing_oitさん
いらっしゃいませ。
情報ありがとうございました。

ネットで調べてみると、ゲート内で式典を開いたり、空港関係者が手を振るなどの空港はあったものの、大分のように一般の方をエプロンまでというところまで気合の入ったイベントはなかったようですね。
それだけ大分とA300の関係が長かったということなのでしょう。

実は、自分の飛行機歴はA300とほぼ同時期で、かつ昔は大分-東京便ばかりにしか乗れていませんでした。このせいか飛行機と言えばA300といった印象になってしまっていて、結構大規模にイベントを開催した大分空港の職員さんの気持ちもほんの少しですが分かるような気がします。

大分-東京の場合、今日からはボーイング737-800、月末からはMD90だらけの路線になりますが、慣れるまで時間がかかりそうです。MDシリーズは北九州のイメージが強いので、、、。
Posted by johokotu at 2011年03月02日 00:02
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