2020年07月13日

検疫結果分析7月上_感染数最悪

◆空港検疫結果分析(期間別)7月上旬 感染確認数過去最悪、フィリピンからの入国者に急増中

4月3日に入国者に対するPCR検査の全員実施が始まって3か月となりました。

■感染者数は最悪も、検査数大幅増で罹患率は収まり
感染者数65人と、4月3日の全員検査開始後最悪の数値を記録しています。「感染爆発の重大局面」的な、入国者の感染拡大が懸念される状態です。

一方、6月下旬から便数が大幅に増加し、検査人数(≒入国者数)も大幅に増加しています。7月上旬(7月1日〜7月10日)は、全員検査開始後の10日間ごとで最多を記録し、検査者数は16,625人となりました。

このため、感染者数は最悪でも、罹患率は0.390%(推定値)に何とかとどまっています。

■関空が急増、中部も感染確認早くも連続
[空港別] 65人中成田44人、関空も10人
成田国際(成田)がダントツで多いですが、便数も入国者数も多いので当たり前と言えば当たり前です。
関西国際が10人と急増しています。そのほとんどはフィリピンからの入国者です。週2便しかない中部国際も就航日ごとに連続確認されています(フィリピン便)。
国別で確認が多いパキスタンは直行便はありませんが、成田での確認(しかも1日遅れ確認)ばかりです。夕方以降の便だと、ドーハ便などでのアクセスでしょうか。

■男性が増加傾向
[男女別] (非公表を除いた)60人中男性が37人と女性の約1.6倍です。
男性は単独感染で様々な国からの入国、女性は団体感染が多い印象です。

■若年層減り中年層が増加
[年齢別] 10代〜50代がまんべんなく確認されています。
団体感染が多い印象だった若年層が減り、単独感染の中年層が増加しています。
在留邦人や在日外国人の家族単位での入国が少し減り、単身赴任の在留邦人等仕事目的の行き来が増えていると推定されます。

■フィリピンからの入国者が急増中
[渡航元](非公表を除いた)54人中フィリピン24人、パキスタン19人。
6月から続くパキスタンからの入国者の感染確認が収まらない中、フィリピンが急増中。
パキスタンでは、6月27日から出国時のスクリーニング(健康チェック)が始まり、そのころ少し減りましたが、また増加しています。
フィリピンについては、6月下旬以降フィリピン航空が続々マニラ便を復活しており、入国者数が激増しているものと推定されます(現在、成田、羽田、中部、関空、福岡と日本一多くの空港に就航)。合わせて、フィリピン国内は、6月下旬以降感染者数が急増しており、パキスタン同様に感染爆発局面で日本へ緊急帰国している人も多いとみられます。
発表されている数値上は、フィリピン国内の感染確認数は東京都と同程度です。そんな国なのに、フィリピンからの入国者の感染確認割合は多すぎる印象で、同国内の感染が数値以上に蔓延している可能性があります。

■千葉在住者の感染確認が急増、医療崩壊に繋がる危険性
[居住地](非公表を除いた)53人中千葉13人。南関東は全部で34人。
居住地(在住都道府県)は千葉県在住者の急増が目立ちます。関東地方の中では、6月下旬以降、多かった埼玉が減り、千葉が増え続けています。在日パキスタン人も在日フィリピン人も千葉は神奈川や埼玉より居住人数が少なく、気になる傾向です。
千葉は、成田国際空港を抱える都道府県です。検査結果が出るまで空港に滞在している場合、入院先は千葉になる可能性が高いです。東京周辺では国内感染も感染爆発の重大局面を迎えており、医療崩壊に繋がらないか心配な傾向となっています。
6月中異様に確認された中部地方はパキスタンのコミュニティが有名な富山、岐阜、愛知の7人のみで収まっています。このほか、人口も国内感染者も少ない鳥取が確認されているのが特筆事項でしょうか。

■団体は減少気味と推定、外国籍多数は変わらず
[その他] 団体感染が疑われる事例は10件。外国籍は判明21人中18人。
詳細は公開されていないので推定でしかないですが、同日に同一空港へ同一国からの入国で同一都道府県在住者という団体感染の疑いが強い事例は10件です。若年層含みの疑わしい事例は圧倒的にパキスタンからの入国者に多い状況です。
全体を見ると、疑い事例は、若年代含みが減り、全員中年代という事例が見られるようになっています。逆に、同行者がいるはずの10歳未満の単独感染が見られるようになってきました。渡航元、居住地がばらけてきており、団体での感染は減少気味と推定されます。
報道で国籍が判明しているのは21人のみですが、そのうち18人が外国籍。相変わらず外国籍が多く確認されています。外国籍は団体感染が多い印象です。

■団体感染が疑われる事例
・7月03日 成田着 埼 玉在住 パキスタン2人(10代2人)
・7月03日 成田着 富 山在住 パキスタン2人(10代2人)
・7月03日 成田着 群 馬在住 パキスタン2人(10代1人と40代女)
・7月05日 成田着 愛 知在住 パキスタン2人(10代1人と50代女)
・7月08日 羽田着 神奈川在住 米国2人(30代男性と50代女性)
・7月08日 成田着 千 葉在住 フィリピン4人(30代男と40代男2人、50代男1人)
・7月08日 成田着 神奈川在住 パキスタン1人(10歳未満1人)
・7月10日 関空着 兵 庫在住 フィリピン4人(30代男3人と50代男1人)
・7月10日 関空着 鳥 取在住 フィリピン2人(10歳未満1人と40代女1人)=鳥取県発表で家族感染と判明済み
・7月10日 成田着 神奈川在住 パキスタン2人(10歳未満2人)

■国籍別判明状況※外国籍の方は日本在住者の再入国と考えられます
02日発表 30日着1人・01日着1人=日本国籍0人、外国籍2人
03日発表 02日着1人      =日本国籍0人、外国籍1人
04日発表 02日着5人・03日着1人
05日発表 03日着9人・04日着3人=日本国籍2人、外国籍10人
06日発表 04日着2人・05日着1人=日本国籍1人(非公表ですが広島県発表で広島在住日本人と判明)、2人は不明
07日発表 05日着3人・06日着2人
08日発表 07日着2人・08日着1人=日本国籍0人、外国籍3人
09日発表 07日着1人・08日着4人
10日発表 08日着9人・09日着1人=外国籍1人(高崎市発表でフィリピン国籍と判明)、9人は不明
11日発表 09日着2人・10日着11人=外国籍2人(鳥取県発表でフィリピン国籍と判明)、11人は不明
12日発表 10日着6人・11日着14人

■全項目非公表事例
・No323 7月2日 成田着
・No336 7月4日 成田着
・No337 7月4日 成田着
・No338 7月5日 成田着
・No348 7月8日 中部着
※上記のうちNo336かNo337のいずれかは広島県在住日本人と判明

■空港検疫での感染確認 各月上中下旬別の傾向
4月上旬(4/03-4/10):検査対象11,359人 感染40人=罹患率0.352%(推定値)
4月中旬(4/11-4/20):検査対象 8,909人 感染15人=罹患率0.168%(推定値)
4月下旬(4/21-4/30):検査対象 6,341人 感染16人=罹患率0.252%(推定値)
5月上旬(5/01-5/10):検査対象 5,910人 感染 8人=罹患率0.135%(推定値)
5月中旬(5/11-5/20):検査対象 5,527人 感染 5人=罹患率0.090%(推定値)
5月下旬(5/21-5/31):検査対象 7,191人 感染32人=罹患率0.445%(推定値)
6月上旬(6/01-6/10):検査対象 8,447人 感染36人=罹患率0.426%(推定値)
6月中旬(6/11-6/20):検査対象 9,918人 感染54人=罹患率0.544%(推定値)
6月下旬(6/21-6/30):検査対象11,885‬人 感染34人=罹患率0.286%(推定値)
7月上旬(7/01-7/10):検査対象16,625人 感染65人=罹患率0.390%(推定値)
 [空港別] 成田44・羽田8・中部3・関空10
 [男女別] 男37・女23・非公表5
 [年代別] 10代下11・20代12・30代17・40代9・50代10・60代0・70代0・80代上1・非公表5
 [渡航元] フィリピン24・インドネシア2・インド1・パキスタン19・UAE1・
     カナダ1・米国5・メキシコ1・非公表11
 [居住地] 山形1・群馬3・埼玉6・千葉13・東京7・神奈川8・
     富山2・岐阜1・愛知4・大阪2・兵庫4・鳥取2・非公表12
 1日1、2日6、3日10、4日5、5日4、6日3、7日2、8日14、9日3、10日17=65


※検査対象数は、何月何日着が何人という発表ではなく、2日遅れで集計発表していると思われる数値しか公表されていません。毎日更新されているので、それほど大きくブレることはないと思いますが、確実に何月何日到着分の数値かは不明です。推定値に近い数値として捉えてください。



6月下旬の分析  http://johokotu.seesaa.net/article/476035991.html
6月中旬の分析  http://johokotu.seesaa.net/article/475861579.html
6月上旬の分析  http://johokotu.seesaa.net/article/475595637.html
5月下旬迄の分析 http://johokotu.seesaa.net/article/475448109.html
ラベル:感染症 検疫
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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