■高松空港 空港前立体駐車場が完成
高松空港は26日、高松空港前立体駐車場を使用開始しました。
完成したのは、高松空港前立体駐車場。26日16時から使用開始されています。また、立体駐車場使用開始に合わせて、駐車料金の改定も発表され、料金据置期を経て6月1日から改定するとしています。
新たに整備されたのは、3層4段の自走式立体駐車場で614台収容。既存の平面部分も含めた駐車場全体では、約390台分増設され1,393台収容になっています。
■「高松空港前立体駐車場の完成」「駐車場利便性向上への取組」及び「料金制度の改定」(高松空港公式サイト)
https://www.takamatsu-airport.com/news/press/20190424-1437/
2019年04月30日
空港から振り返る平成30年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成三十年
いよいよ平成最後の一年間に突入した平成三十年は、民間委託が一気に拡がった年。神戸空港(兵庫県)、鳥取空港(鳥取県)、高松空港(香川県)で委託が始まりました。
この年は、空港で大規模災害が続いたのが特徴でした。
6月に地震で大阪国際空港(大阪府)周辺、7月には豪雨で広島空港(広島県)や岩国飛行場(山口県)周辺で大きな影響がありました。さらに、9月には台風で関西国際空港(関空/大阪府)、地震で新千歳空港(北海道)がそれぞれ大きな被害を受けました。
関空では空港島が浸水した上、タンカー衝突で連絡橋が破損。空港島に多くの人が取り残され、運航再開まで数日、連絡橋の完全復旧まで10か月かかりました。
新千歳も天井板落下などがあり、ホテルや温浴施設が2か月営業を中止するなどしています。
この年の災害対応でクローズアップされたのは、人の輸送と情報の出し方。
台風時や大雪時などは不要不急の外出は控え、特に島への旅なら事前回避するか、食料や服の確保など台風対策を行ってから島へ渡るか、それでも島流しにあったら諦めるものです。ところが、台風の関空では、空港が島にあるにも関わらず、自ら台風の最中に、何も準備していない人が大量に島に流入。橋が破損した結果、船が来るまで島から出られなくなり、情報も入手できずに途方に暮れる利用者が続出してしまいます。さらに、地震の新千歳では、地震経験の少ない訪日外国人向けの情報が少ないことが取り上げられました。
コンビニやインターネット、無料コンセントなどが広く普及したのが平成時代。普段から何でもすぐに手に入るようになったことで、人々がイレギュラーに対して事前準備不足になり、実際にその状況に直面した際に余裕がなくなってしまった。この年の空港の出来事からは、そんなことを強く実感することになりました。
情報交通ホットラインは、この年、サイト開設20周年を迎えました。
→2018年勝手に空港10大ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/463323333.html
■平成三十年 空港の主な出来事
01月:徳島空港 国際線施設新設(増築)
04月:神戸空港 運営民間委託開始(日本初の三空港同一グループによる民間委託)
04月:高松空港 運営民間委託開始
04月:静岡空港 新国内線ターミナル 開館(増築)
04月:上五島空港 空港を世界文化遺産の関連遺産へのアクセス拠点化
04月:粟国空港 定期的旅客便消滅
05月:粟国空港 新ターミナル完成
05月:東京国際空港 ボーディングステーション 新設(日本唯一、8年ぶり新規で復活)
06月:情報交通ホットライン 開設20周年
07月:鳥取空港 運営民間委託開始
08月:空の移動革命に向けた官民協議会設立(空飛ぶクルマの実現への一歩)
09月:関西国際空港 台風21号の影響で浸水、連絡橋破損、4日間定期便欠航
10月:中部国際空港 複合商業施設FLIGHT OF DREAMS開館
11月:旭川空港 新国際線ターミナル 開館(増築)・同時に愛称とキャッチコピー決定
12月:東京国際空港 第2ターミナルサテライト棟 開館(日本唯一の本館から離れたサテライト形式施設)
2019年04月29日
空港から振り返る平成29年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十九年
平成が終わることが確定した平成二十九年は、関西国際空港(関空)での新ターミナル(元々第3ターミナルとして計画され、第2ターミナル(国際線)としてオープン)開業から幕を開けました。このターミナルでは、日本初となるウォークスルー型免税店が登場(ウォークスルー型売店は徳島空港等に先例あり)。保安検査場にはスマートセキュリティを採用し話題となりました。
2月、中部国際空港(愛知県)がリージョナル空港としては世界で初めてSKYTRAX社の空港評価で5つ星を獲得します。サービスでの高い評価が注目されました。
そして、9月には成田国際空港(千葉県)で日本初の到着時免税店がオープン。世界でも拡がりを見せる免税制度の新しい形は、訪日外国人増加とも相まって、その後、各国際空港に拡大していきました。
平成二十九年は、大きな空港で、日本初の空港サービスが次々に生まれた一年でした。
→2017年勝手に10大空港ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/455703489.html
■平成二十九年 空港の主な出来事
01月:関西国際空港 新ターミナル開業(第2ターミナル(国際線))
02月:中部国際空港 SKYTRAX社空港評価 リージョナル空港世界初の5つ星獲得
03月:帯広空港 国際線施設新設(増築)
03月:各空港 保安検査場へのボディスキャナー設置開始
07月:全国27空港 訪日誘客支援空港に認定
09月:成田国際空港 日本初の到着時免税店開業
11月:名古屋飛行場 空港前に二つの大型航空系ミュージアムが開館(MRJミュージアムとあいち航空ミュージアム)
2019年04月28日
AMX_機材不具合で欠航拡大
□AMX 乗員繰りに機材不具合重なり欠航拡大
天草エアライン(AMX)は26日に発生した機材不具合に伴う整備作業により、欠航便が拡大しています。
AMXでは、運航乗務員の疾病により3月以降欠航が相次いでいますが、26日に機材不具合が発生し、整備作業が長引いていることから、欠航便がさらに拡大しています。4月27日以降5月5日までの欠航追加分が発表されています。
大阪国際-熊本線1日1往復、福岡-天草線1日3往復、熊本-天草線1日1往復の1日5往復のダイヤ設定のところ、4月27日〜5月5日については、5月4日を除いて福岡-天草線1日1往復欠航で収まる予定でした。
今回欠航便の拡大で、4月27日〜5月4日は全便欠航が決定。5月5日は福岡-天草線1日2往復、熊本-天草線1日1往復運航となる予定です。
観光客需要が大幅に増える大型連休(ゴールデンウィーク)を直撃しており、共同運航も設定している日本航空(JAL)グループが支援を決定。JAL大阪国際-熊本線について、4月28日〜5月2日に1往復の機材大型化(E90→B767への変更)、5月3日〜5月5日に1往復の臨時便運航が行われます。
■【お詫び】4月27日(土)〜5月5日(日)の欠航便について(AMX公式サイト)
https://www.amx.co.jp/news/n_20190428_505.html
■大阪(伊丹)熊本線 機材変更(大型化)ならびに臨時便設定のお知らせ(JAL公式サイト)
https://www.jal.co.jp/info/dom/190427.html
天草エアライン(AMX)は26日に発生した機材不具合に伴う整備作業により、欠航便が拡大しています。
AMXでは、運航乗務員の疾病により3月以降欠航が相次いでいますが、26日に機材不具合が発生し、整備作業が長引いていることから、欠航便がさらに拡大しています。4月27日以降5月5日までの欠航追加分が発表されています。
大阪国際-熊本線1日1往復、福岡-天草線1日3往復、熊本-天草線1日1往復の1日5往復のダイヤ設定のところ、4月27日〜5月5日については、5月4日を除いて福岡-天草線1日1往復欠航で収まる予定でした。
今回欠航便の拡大で、4月27日〜5月4日は全便欠航が決定。5月5日は福岡-天草線1日2往復、熊本-天草線1日1往復運航となる予定です。
観光客需要が大幅に増える大型連休(ゴールデンウィーク)を直撃しており、共同運航も設定している日本航空(JAL)グループが支援を決定。JAL大阪国際-熊本線について、4月28日〜5月2日に1往復の機材大型化(E90→B767への変更)、5月3日〜5月5日に1往復の臨時便運航が行われます。
■【お詫び】4月27日(土)〜5月5日(日)の欠航便について(AMX公式サイト)
https://www.amx.co.jp/news/n_20190428_505.html
■大阪(伊丹)熊本線 機材変更(大型化)ならびに臨時便設定のお知らせ(JAL公式サイト)
https://www.jal.co.jp/info/dom/190427.html
岩国_増築南館が供用開始
■岩国飛行場(岩国錦帯橋空港) 増築した南館が供用開始
岩国空港ビルは27日、岩国飛行場(岩国錦帯橋空港)の既存旅客ターミナルの南側で工事を進めてきた南館を供用開始しました。
岩国空港ビルが供用開始したのは岩国飛行場(岩国錦帯橋空港)南館。昨年から行われてきた増築で、「利用者数の増加や利用者のニーズに応えるための機能の充実」を目的に整備されています。
既存ターミナルとは連絡通路で繋がった別棟で、同空港で初めてとなる飲食店「Café Dinig Rukka COFFEE」(フードコートの一部として開店)と2つの会議室(団体待合室)、お手洗が整備されました。
■岩国錦帯橋空港公式サイト(フロアマップに南館含めたマップ有、お知らせにターミナルビル増築工事のお知らせ有)
http://www.iwakuni-airport.jp
■錦帯橋空港、別館完成 カフェなど米軍再編交付金で整備(中国新聞公式サイト)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=525545&comment_sub_id=0&category_id=256
■錦帯橋空港に飲食施設など別館(中国新聞公式サイト)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=526059&comment_sub_id=0&category_id=112
■岩国・錦帯橋空港南館グランドオープン(テレビ山口公式サイト)
https://tys.co.jp/LocalNews/Detail/201904271903_0030100
■NEWSHOPのご紹介♪ Café Dinig Rukka COFFEE(ルッカコーヒー)(まいぷれ公式サイト)
https://iwakuni.mypl.net/mp/newshop_iwakuni/?sid=67029
岩国空港ビルは27日、岩国飛行場(岩国錦帯橋空港)の既存旅客ターミナルの南側で工事を進めてきた南館を供用開始しました。
岩国空港ビルが供用開始したのは岩国飛行場(岩国錦帯橋空港)南館。昨年から行われてきた増築で、「利用者数の増加や利用者のニーズに応えるための機能の充実」を目的に整備されています。
既存ターミナルとは連絡通路で繋がった別棟で、同空港で初めてとなる飲食店「Café Dinig Rukka COFFEE」(フードコートの一部として開店)と2つの会議室(団体待合室)、お手洗が整備されました。
■岩国錦帯橋空港公式サイト(フロアマップに南館含めたマップ有、お知らせにターミナルビル増築工事のお知らせ有)
http://www.iwakuni-airport.jp
■錦帯橋空港、別館完成 カフェなど米軍再編交付金で整備(中国新聞公式サイト)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=525545&comment_sub_id=0&category_id=256
■錦帯橋空港に飲食施設など別館(中国新聞公式サイト)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=526059&comment_sub_id=0&category_id=112
■岩国・錦帯橋空港南館グランドオープン(テレビ山口公式サイト)
https://tys.co.jp/LocalNews/Detail/201904271903_0030100
■NEWSHOPのご紹介♪ Café Dinig Rukka COFFEE(ルッカコーヒー)(まいぷれ公式サイト)
https://iwakuni.mypl.net/mp/newshop_iwakuni/?sid=67029
ラベル:岩国飛行場
空港から振り返る平成28年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十八年
平成二十八年は、4月に熊本で震度7を記録した地震が連続発生したのが記憶に新しいところでしょう。
熊本空港(熊本県)のターミナルにも大きな被害が出て、旅客便も平常に戻るまで数か月かかりました。一方で、平成に起こった多くの災害での経験を活かし、緊急輸送や冷え込んだ利用を促す施策などが積極的に行われました。
この年、どの空港よりも目立ったのが、離着水場の、オノミチフローティングポート(広島県)でした。8月に日本で半世紀ぶりとなる水陸両用機による旅客扱い(遊覧飛行による旅客扱い)が再開され、その拠点として整備された港です。本格的な水上飛行機用桟橋は、今の日本では非常に珍しい存在で、大きな話題となりました。
さらに、新しい飛行機の運用として、札幌飛行場(北海道)にジェット機が就航。滑走路が短くても工夫すれば活用できることが明らかになり、その新しい活用方法に注目が集まりました。
新サービスでは、1月と3月に東京銀座、4月には福岡天神に空港型免税店がオープン。市中で買い物した免税品を空港で受け取る新しいサービスが始まりました(銀座の店舗は東京国際空港(東京都)か成田国際空港(千葉県)、天神の店舗は福岡空港(福岡県)での受け取り)。
4月には日本で初めて複数空港一体での運営民間委託が関西国際空港(大阪府)と大阪国際空港(大阪府)でスタートしています。
平成二十八年は、空港の新しい活用や新しい動きが目立った一年でした。
→2016年勝手に空港10大ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/445164620.html
■平成二十八年 空港の主な出来事
01月:東京国際空港・成田国際空港 銀座に日本初の空港型免税店を開業(銀座で購入し2空港のいずれかで受取)
04月:熊本空港 二度の地震でターミナル破損・航空便運休
04月:関西国際空港・大阪国際空港 運営民間委託(初の複数空港一体委託)
04月:八丈島空港 指定管理に移行
04月:福岡空港 天神に空港型免税店を開業(天神で購入し福岡空港で受取)
06月:札幌飛行場 開港以来初めてとなるジェット機定期便就航
07月:仙台空港 運営民間委託開始
08月:オノミチフローティングポート 水陸両用機による旅客輸送半世紀ぶりに再開
10月:福岡空港 第1ターミナル閉館・第2ターミナルと第3ターミナルを統合し国内線ターミナルに変更
2019年04月27日
美保_4月バス便時刻変更
■美保飛行場(米子空港/米子鬼太郎空港) アクセスバス便時刻変更(2019年4月)
04/27
◎日ノ丸自動車 米子鬼太郎空港1番-美保関灯台( 0→ 2)
04月27日:
美保関方面:期間限定で美保関方面への運行開始します。5月6日までの10日間限定運行。途中停留所は、JR境港駅、美保神社前。美保関灯台まで約50分800円。
■米子空港〜境港駅〜美保関バス時刻表 ゑびすライナー ゴールデンウィーク特別運行!!(美保関地域観光振興協議会公式サイト)
https://www.mihonoseki-kankou.jp/bus/
04/27
◎日ノ丸自動車 米子鬼太郎空港1番-美保関灯台( 0→ 2)
04月27日:
美保関方面:期間限定で美保関方面への運行開始します。5月6日までの10日間限定運行。途中停留所は、JR境港駅、美保神社前。美保関灯台まで約50分800円。
■米子空港〜境港駅〜美保関バス時刻表 ゑびすライナー ゴールデンウィーク特別運行!!(美保関地域観光振興協議会公式サイト)
https://www.mihonoseki-kankou.jp/bus/
空港から振り返る平成27年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十七年
平成二十七年は、但馬飛行場(兵庫県)の運営民間委託から年明けとなる、民間委託元年ともいうべき年でした。
民間委託で盛り上がるなかで、小さな空港では盛り下がる事態が続きます。
1月には礼文空港(北海道)が休止期間を延長。波照間空港(沖縄県)は新ターミナルができたのに就航する会社が出てこず、離島空港は復活が見通せない状況が続きます。
一方で、関西国際空港(大阪府)は日本で初めてとなる本格的なアクセス24時間化をスタート。成田国際空港(千葉県)では第3ターミナルが開館しLCCが集積するなど、大きな空港はより活発になりました。
航空業界では、1月に、スカイマークが破綻しています。思い付きにも近い超大型機エアバス380機の購入に端を発した破綻劇は、大手他社からの横やりもあり、前年からゴタゴタ続き。結局万事休すとなりました。
航空事故による空港閉鎖が多発したのもこの年の特徴で、4月に広島空港(広島県)、6月に慶良間空港(沖縄県)、7月に調布飛行場(東京都)、8月に粟国空港(沖縄県)で、それぞれ航空事故により数日間空港閉鎖が発生しました。調布の事故は死者も出る事態に。粟国は事故後定期便が長期欠航する事態になりました。
一瞬の気の緩みにより大きな影響を引き起こすといった出来事が続きました。
空港も航空も大きなものだけが発展し、小さなところは切り捨てられる、そして、それを分ける転落は一瞬で起こる。平成二十七年は、そんな現実を目の当たりにした一年でした。
→2015年勝手に空港10大ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/431755096.html
■平成二十七年 空港の主な出来事
01月:但馬飛行場 運営民間委託開始
01月:SKY 破綻
03月:礼文空港 休止期間を6年間延長
03月:成田国際空港 開港以来続けてきた検問廃止
04月:成田国際空港 第3ターミナル開館
04月:広島空港 AAR航空事故による滑走路閉鎖(3日間、ILS運用制限で仮復旧まで1か月)
06月:慶良間空港 米軍の飛行クラブ所属機航空事故による滑走路閉鎖(7日間)
07月:ANA 自動手荷物預け機導入
07月:関西国際空港 アクセス24時間化(日本初の一時間一便以上の運行開始)
07月:調布飛行場 小型機航空事故による滑走路閉鎖、定期便・緊急利用以外の離着陸禁止
08月:粟国空港 DAK航空事故による滑走路閉鎖(5日間)
10月:波照間空港 新ターミナル完成(未使用継続)
10月:成田国際空港 第3ターミナルグッドデザイン金賞受賞
12月:無人航空機飛行の基本的なルール制定(航空法の一部改正)
2019年04月26日
空港から振り返る平成26年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十六年
平成二十六年は、離島空港で明暗が分かれた年となりました。
年が明けてすぐの1月、佐渡空港(新潟県)で定期的運航便が消滅。4月に、三宅島空港(東京都)で運航会社が変更されます。一方で、空港ではありませんが、8月には薩摩硫黄島(鹿児島県)に定期的運航便が飛び始めました。
特に注目だったのは三宅島でした。これまで航空会社変更になったところはジリ貧のところばかり。変更前が、規模日本一で、修行僧でも搭乗人数を上乗せしていたANA、変更後は東京都民ですら知らない人が多く、大手以外は見向きもしないマイラー利用も期待できない新中央航空だったことから、廃止の秒読みとも言われていたほどです。しかし、航空会社が変わったとたん運航は絶好調。就航率、利用者ともに三倍増となりました。大手に頼らなくても離島空港が活用できることが判明し、離島航路の在り方を大きく変えるきっかけになりました。
また、この年は、愛称命名が流行りました。
5月に庄内空港(山形県)と山形空港(山形県)が、日本で初めて二空港同時に同じ愛称を付けるという珍しい命名をしたほか、能登空港(石川県)、鳥取空港(鳥取県)、福江空港(長崎県)、宮崎空港(宮崎県)でも愛称が決定。ゆるく親しみを持ってもらうのがトレンドとなりました。
空港も航路もひと工夫して人を集める時代になったことを実感した、そんな一年でした。
→2014年勝手に空港10大ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/411530135.html
■平成二十六年 空港の主な出来事
01月:佐渡空港 定期的旅客便消滅
02月:那覇空港 新国際線ターミナル開館
03月・04月:三宅島空港 ANA撤退・NCA就航(欠航率が大幅改善)
05月:庄内空港・山形空港 日本初の二空港同時・同名愛称付与
08月:SJO 定期便就航(初めての国内大手航空の出資がない国内線LCC)
08月:三島村薩摩硫黄島飛行場 定期的旅客便就航(NJA)
08月:東京国際空港 SKYTRAX空港評価 日本初の5ツ星獲得
09月:東京国際空港 日本初のトランジットホテル開業
12月:東京国際空港 C滑走路3,360m化
2019年04月25日
北九州_バス乗継拠点整備へ
■北九州空港 小倉南にバス乗継拠点整備へ
西鉄グループは23日、2020年度に西鉄バス北九州の中谷営業所にバス乗継拠点を整備すると発表しました。福岡国際空港と協働し、北九州空港と福岡都市圏のアクセス強化を図るとしています。
西鉄グループが整備するのは、中谷営業所のバス乗継拠点。2019年度にアクセス方法の周知を図ったうえで、2020年度に西鉄バス北九州の中谷営業所内に待合所を新設します。
「福岡都市圏と北九州空港のアクセス強化」を目的としており、高速バスを乗り入れるほか、乗り継ぎを考慮したダイヤ調整、乗継割引運賃を検討するとしています。
今回の整備は、福岡空港の運営を受託した福岡国際空港と協働して実施されるもの。福岡空港の運営委託では、優先交渉権者が提案する事業・業務として、北九州空港との相互補完が含まれており、その一環として実施されます。
中谷営業所は、九州自動車道の小倉南インター付近にある営業所です。福岡-小倉間などの高速バスが経由しており、福岡都市圏からは所要時間約60分。一方、北九州空港からは小倉線の一部が経由しており、中谷営業所-北九州空港間は約25分です。乗り継ぎ強化で、福岡都市圏と北九州空港間が約85分で結ばれるとしています。
■西鉄バス北九州樺谷営業所にバス乗継拠点を整備します 〜福岡都市圏と北九州空港間の交通利便性を向上〜(西日本鉄道公式サイト)
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2019/19_008.pdf
西鉄グループは23日、2020年度に西鉄バス北九州の中谷営業所にバス乗継拠点を整備すると発表しました。福岡国際空港と協働し、北九州空港と福岡都市圏のアクセス強化を図るとしています。
西鉄グループが整備するのは、中谷営業所のバス乗継拠点。2019年度にアクセス方法の周知を図ったうえで、2020年度に西鉄バス北九州の中谷営業所内に待合所を新設します。
「福岡都市圏と北九州空港のアクセス強化」を目的としており、高速バスを乗り入れるほか、乗り継ぎを考慮したダイヤ調整、乗継割引運賃を検討するとしています。
今回の整備は、福岡空港の運営を受託した福岡国際空港と協働して実施されるもの。福岡空港の運営委託では、優先交渉権者が提案する事業・業務として、北九州空港との相互補完が含まれており、その一環として実施されます。
中谷営業所は、九州自動車道の小倉南インター付近にある営業所です。福岡-小倉間などの高速バスが経由しており、福岡都市圏からは所要時間約60分。一方、北九州空港からは小倉線の一部が経由しており、中谷営業所-北九州空港間は約25分です。乗り継ぎ強化で、福岡都市圏と北九州空港間が約85分で結ばれるとしています。
■西鉄バス北九州樺谷営業所にバス乗継拠点を整備します 〜福岡都市圏と北九州空港間の交通利便性を向上〜(西日本鉄道公式サイト)
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2019/19_008.pdf
空港から振り返る平成25年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十五年
平成二十五年、3月に、日本最後となる新空港、新石垣空港(沖縄県)が開港しました。石垣空港からの移転で新設とは少し違いますが、石垣島では話題が沸騰。空港開港に合わせて島を挙げて様々なイベントが行われ、国内空港史上最大級となる盛り上がりを見せました。
開港後は島を訪れる観光客が急増。離島空港が久しぶりにクローズアップされました。
一方で、枕崎飛行場(鹿児島県)が廃港になります。跡地は様々に活用。航空絡みとして僅かに残ったのがヘリポートで、このほかに、新時代の象徴であるメガソーラー、そして航空を飛び越えた宇宙に迫る天文台に変化します。平成生まれの空港が廃止になるのは初めてで、運用の難しい空港は、より有効な使い道が必要になるということが明確になりました。
空の玄関口である空港から、空の上の太陽の恵みを使うメガソーラーと空の彼方の宇宙の神秘に触れる天文台になるというのは、とても興味深い出来事でした。
平成二十五年は、ついに、空港を造る時代から、空港を活用する時代に完全に変わったのだということを強く実感した一年でした。
日本空港情報館(当時の空の駅情報館)ではこの年から、年末に、一年を10個のニュースで振り替える特集をスタートしました。合わせて読んでいただくと、その年の動きがより分かると思います。
→2013年勝手に空港10大ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/383970416.html
■平成二十五年 空港の主な出来事
03月:新石垣空港 開港・石垣空港 廃港(石垣空港 移転)
03月:枕崎飛行場 廃港(平成26年9月にヘリポート設置)
04月:調布飛行場 新ターミナル開館
07月:成田国際空港 公式に24時間開館を開始
07月:小値賀空港 定期的運航便がわずか7か月間だけ復活
09月:慶良間空港 定期的運航便が7年ぶりにわずか2か月間だけ復活
09月:那覇空港 本邦社の地方空港発着国際線復活(APJ)
12月:佐賀空港 国際線専用施設開館
2019年04月24日
ABA_沖縄2社が新規加入
□ABA 沖縄のバス会社2社が新規加入
空港アクセスバス・アライアンス(ABA)は23日、新たに沖縄県のバス会社2社が加入したと発表しました。
ABAに新規加入したのは、琉球バス交通と沖縄バスの沖縄県のバス会社2社。いずれも那覇空港に乗り入れるバス会社で、那覇空港発着の路線バスのほか、沖縄バスが運行する空港リムジンバスにも対応しているとしています。
今回の加入で、ABAの加入社は、全国12空港を発着する14事業者になりました。
■空港アクセスバス・アライアンス(Airport Bus Alliance)に新たに(株)琉球バス交通、沖縄バス(株)が加入(ABA公式サイト)
http://www.airport-bus-alliance.com/news/ABAnews_20190423.pdf
空港アクセスバス・アライアンス(ABA)は23日、新たに沖縄県のバス会社2社が加入したと発表しました。
ABAに新規加入したのは、琉球バス交通と沖縄バスの沖縄県のバス会社2社。いずれも那覇空港に乗り入れるバス会社で、那覇空港発着の路線バスのほか、沖縄バスが運行する空港リムジンバスにも対応しているとしています。
今回の加入で、ABAの加入社は、全国12空港を発着する14事業者になりました。
■空港アクセスバス・アライアンス(Airport Bus Alliance)に新たに(株)琉球バス交通、沖縄バス(株)が加入(ABA公式サイト)
http://www.airport-bus-alliance.com/news/ABAnews_20190423.pdf
佐賀_30年度利用80万人突破
■佐賀空港(九州佐賀国際空港) 30年度利用者数が80万人を突破
佐賀県は22日、平成30年度の佐賀空港(九州佐賀国際空港)の利用者数を発表しました。利用者数は、819,024人で、昨年に引き続き過去最高を記録しました。
発表された利用者数は、国内線が東京国際(羽田)線481,230人、成田国際(成田)線107,871人で合計589,101人、国際線が上海線52,234人、ソウル線125,104人、釜山線14,484人、大邱線5,230人、台北線32,843人で合計229,895人。チャーター便も含めた総利用者数は、昨年より10万人近く上乗せし、819,024人となりました。
佐賀空港の年度利用者数が80万人を超えるのは開港以来初めてとなります。
羽田線は、五年前から始まった羽田コンテスト枠で、専門家から一切評価されずに落選していますが、ANAが自主的に平成24年7月から1往復増便しています。このため、その利用動向が注目されていますが、当選した三路線の利用が伸び悩むなか、さらに利用者増加を維持する非常に好調な状況が続いています。
一方、羽田線との競合が指摘されている春秋航空日本の成田線は、昨年に引き続き利用者数が減少。便数が減少したことから、その影響がそのまま出た形で、国内線は全体では利用者数が減少しました。
平成30年度 佐賀空港 利用者数、搭乗率 ( )内は昨年度比
羽田線 481,230人(+22,268人、+ 4.8%)、75.0%(+ 1.7P)
成田線 107,871人(▲22,911人、▲17.6%)、77.8%(+13.8 P)
国内線合計 589,101人(▲ 643人、▲ 0.2%)
上海線 52,234人(+2,433人、+ 4.8%)、86.6%(+ 0.6P)
ソウル線 125,104人(+20,185人、+19.2%)、78.6%(+ 1.3P)
釜山線 14,484人、67.3% ※30年度就航
大邱線 5,230人、47.8% ※30年度就航
台北線 32,843人(+ 886人、+ 2.7%)、86.9%(+ 2.7P)
国際線合計 229,895人(+43,218人、+23.1%)
■九州佐賀国際空港の年間利用者数が6年連続で過去最高を更新しました(佐賀県公式サイト)
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00368256/index.html
佐賀県は22日、平成30年度の佐賀空港(九州佐賀国際空港)の利用者数を発表しました。利用者数は、819,024人で、昨年に引き続き過去最高を記録しました。
発表された利用者数は、国内線が東京国際(羽田)線481,230人、成田国際(成田)線107,871人で合計589,101人、国際線が上海線52,234人、ソウル線125,104人、釜山線14,484人、大邱線5,230人、台北線32,843人で合計229,895人。チャーター便も含めた総利用者数は、昨年より10万人近く上乗せし、819,024人となりました。
佐賀空港の年度利用者数が80万人を超えるのは開港以来初めてとなります。
羽田線は、五年前から始まった羽田コンテスト枠で、専門家から一切評価されずに落選していますが、ANAが自主的に平成24年7月から1往復増便しています。このため、その利用動向が注目されていますが、当選した三路線の利用が伸び悩むなか、さらに利用者増加を維持する非常に好調な状況が続いています。
一方、羽田線との競合が指摘されている春秋航空日本の成田線は、昨年に引き続き利用者数が減少。便数が減少したことから、その影響がそのまま出た形で、国内線は全体では利用者数が減少しました。
平成30年度 佐賀空港 利用者数、搭乗率 ( )内は昨年度比
羽田線 481,230人(+22,268人、+ 4.8%)、75.0%(+ 1.7P)
成田線 107,871人(▲22,911人、▲17.6%)、77.8%(+13.8 P)
国内線合計 589,101人(▲ 643人、▲ 0.2%)
上海線 52,234人(+2,433人、+ 4.8%)、86.6%(+ 0.6P)
ソウル線 125,104人(+20,185人、+19.2%)、78.6%(+ 1.3P)
釜山線 14,484人、67.3% ※30年度就航
大邱線 5,230人、47.8% ※30年度就航
台北線 32,843人(+ 886人、+ 2.7%)、86.9%(+ 2.7P)
国際線合計 229,895人(+43,218人、+23.1%)
■九州佐賀国際空港の年間利用者数が6年連続で過去最高を更新しました(佐賀県公式サイト)
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00368256/index.html
ラベル:佐賀空港
空港から振り返る平成24年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十四年
平成二十四年、広島都市圏の空港が大きく生まれ変わりました。
まず11月に広島西飛行場(広島県)が廃港になり、代わりに12月、48年ぶりに岩国飛行場(山口県)の民間機乗り入れがスタートしました。ジェット機が飛んでいた空港が廃港となるのは平成で初めての出来事でした。
空港運営の民間委託が具体的に動き始め、意識され始めたのがこの年。7月に大阪国際空港(伊丹空港/大阪府)と関西国際空港(関空/大阪府)が民間委託を見据えて運営統合されました。
伊丹・関空の統合に動きを合わせるように、関空で新たに就航したのがPeach Aviation。3月に日本初となる国内線LCCを飛ばし始めます。その後、7月にジェットスター・ジャパン、8月には旧エアアジア・ジャパンと次々に国内線LCCが定期便を就航しました。
さらに、10月には那覇空港(沖縄県)に貨物施設を改造したLCCターミナル(今年3月に旅客扱いを終了)、関空に内装が簡易でLCCを意識した第2ターミナルがオープン。7月には国際空港では初めて成田国際空港(千葉県)にLCCバスが乗り入れし、LCC元年などと騒がれました。
ちなみにこの年の11月、情報交通ホットライン管理人は日本の全空港に到達することができました。
■平成二十四年 空港の主な出来事
03月:APJ 定期便就航(初の国内線LCC)
05月:中部国際空港 公営競技場外発売場開設(ボートレース、日本初)
07月:大阪国際空港 関西国際空港と運営統合(新関西国際空港管理に移行)
07月:成田国際空港 LCCバス運行開始(5国際空港アクセスで唯一)
07月:JJP 定期便就航
07月:仙台空港 A滑走路再開(前年の東日本大震災以来)
08月:WAJ 定期便就航
09月:成田国際空港 南側国内線施設 開館(現在閉鎖中ですが2020年の東京オリンピックで再活用予定)
10月:那覇空港 LCCターミナル 開館(貨物施設を改造した珍しい施設、平成31年に旅客扱いを終了)
10月:関西国際空港 第2ターミナル 開館
10月:成田国際空港 北側国内線施設 開館(現北側ウェイティングエリア)
11月:広島西飛行場 廃港(ヘリポート化)
11月:情報交通ホットライン管理人 日本全空港に到達
12月:岩国飛行場 民航部分開港(移設を伴わない開港は国内最後)
12月:成田国際空港 A滑走路着陸4,000m化
2019年04月23日
新千歳_11月にホール新設へ
■新千歳空港 11月に多目的ホールを新設へ
新千歳空港ターミナルビルディングは22日、11月に新千歳空港に多目的ホールを新設すると発表しました。
新千歳空港ターミナルビルディングが新設するのは、多目的ホールの「新千歳空港ポルトムホール」。増築される新千歳空港の国際線旅客ターミナルビルに新設するもので、同国際線到着ロビーに直結。メインホール、ホワイエ、セミナールーム、ミーティングルームからなるコンベンション施設と発表されました。
メインホールは面積500平方メートルのホールで、フルフラット形式に加えてシアター形式イベントの開催も可能な施設。ホワイエは面積230平方メートル、セミナールームは面積385平方メートルで、連結しての利用もできるものになるとしています。
■新千歳空港旅客ターミナルビル 国際線に多目的ホールを新設 施設名「新千歳空港ポルトムホール」(新千歳空港ターミナルビルディング公式サイト)
http://www.new-chitose-airport.jp/ja/corporate/press/pdf/pdf-20190422_portom.pdf
新千歳空港ターミナルビルディングは22日、11月に新千歳空港に多目的ホールを新設すると発表しました。
新千歳空港ターミナルビルディングが新設するのは、多目的ホールの「新千歳空港ポルトムホール」。増築される新千歳空港の国際線旅客ターミナルビルに新設するもので、同国際線到着ロビーに直結。メインホール、ホワイエ、セミナールーム、ミーティングルームからなるコンベンション施設と発表されました。
メインホールは面積500平方メートルのホールで、フルフラット形式に加えてシアター形式イベントの開催も可能な施設。ホワイエは面積230平方メートル、セミナールームは面積385平方メートルで、連結しての利用もできるものになるとしています。
■新千歳空港旅客ターミナルビル 国際線に多目的ホールを新設 施設名「新千歳空港ポルトムホール」(新千歳空港ターミナルビルディング公式サイト)
http://www.new-chitose-airport.jp/ja/corporate/press/pdf/pdf-20190422_portom.pdf
ラベル:新千歳空港
席で左右された快適旅(旅行後)
※2019年5月にアップした2019年4月の旅行記です。
■2019.04 東京国際・熊本・福岡・静岡の旅行後
今回の旅では、空港ではなく、熊本駅前でバス路線を調べた結果、熊本空港でリムジンバス以外に路線バスが複数系統走っていることが分かりました。
そこで今回は、空港アクセス交通が分からないという体験を少し掘り下げてみます。
■停車バス停がバラバラで分かりにくい熊本
熊本空港に乗り入れているバス路線は、大部分が九州産交バスによる運行です。ネットでダイヤを調べてみると、空港を発着するバス路線について調べることができます。
しかし、複数系統あるバス路線の公開ページは系統ごとにバラバラ。空港バス停の時刻表は、空港発の全便を一括表示できますが、一便一便見ていかないとどの系統のバスかは分かりません。そして、空港着のバスは調べようがありませんでした。
結果、現地に行って初めて熊本駅前から空港へ路線バスがあることにも気がつけたという状況になっていました。
ただ、現地の表示は、経由地などは一部のバス停しか記載がありません。全ての停車バス停の記載があるのは熊本駅直行便のみ。空港リムジンバスと快速たかもり号はほんの一部だけ経由バス停が異なりますが、現地の時刻表は一緒の表示です。
熊本空港を発着するバスは、路線も便数もとても多く、気軽に利用できるその形態は、優等生的な存在として知られています。
しかし、同じ行き先でほぼ同じ経路を辿るのに、様々な停車停留所があるため、分かりにくいという大きな問題がありました。
このような路線網は、他の空港ではあまり例がありません。
例えば、長崎空港も似たように便数が多いバス路線が乗り入れており、長崎駅行きが複数系統あります。しかし、熊本とは異なり、長崎駅行きは、同じ行き先であっても、途中に通る道路が明らかに違い、明確に別路線と見ることができます。熊本は通る道路が同じですから、言ってみれば、鉄道の種別のような分かれ方になっています。種別のように特急、快急、急行、快速、準急、各停みたいにはっきり分けてくれればまだしも、同じ特急でも停車バス停が違ったりするので、あっちのバスは停まるのに、こっちのバスは前を通るのに停まらないの???とカオスになっています。そもそも違いがあることに気がつかないまま乗っている人も多そうです。
他空港だと、那覇空港から名護へ行くバスが、近い存在ですが、こちらも経由地が違うので、路線の違いには比較的気付きやすくなっています。
空港に乗り入れているバス路線を普段から調べている人ですら、こんな感じですから、たまたま熊本空港を使った客からすると、もう何がなんだか訳が分からないバス路線と言えるかもしれません。
<熊本空港から熊本市中心部へ向かうバスの現状>( )内はバスポールでの記載
■1番乗り場
・空港リムジンバス [熊本駅前経由]西部車庫行*C(「空港リムジンバス」「行先 熊本駅前(西部車庫)」「経由 グランメッセ・熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・快速たかもり号 [熊本駅前経由]西部車庫行*D(「空港リムジンバス」「行先 熊本駅前(西部車庫)」「経由 グランメッセ・熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・熊本阿蘇線 [熊本駅前経由]西部車庫行*B
・熊本駅直行便 [熊本駅前経由]西部車庫行*E(「熊本駅前直行便」「行先 熊本駅前(西部車庫)」「降車バス停 熊本駅前・二本木口・田崎橋・西部車庫」)
・特急たかちほ号 熊本駅前行*B(「やまびこ号・たかちほ号」「行先 熊本駅前」「経由 熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・特急やまびこ号 熊本駅前行*B(「やまびこ号・たかちほ号」「行先 熊本駅前」「経由 熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・九州横断バス 熊本駅前行*A(「九州横断バス」「行先 熊本駅前」「経由 県庁前・交通センター」)
■3番乗り場
・路線バス県16系統 熊本駅前行*F=九州産交バス(「行先 熊本駅前(各停)」「経由 通町筋、熊本交通センター」)
*A)益城インター口・熊本県庁前・通町筋・熊本交通センター・ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ・熊本駅前
*B)経由Aの各停留所に加え、益城インター口-熊本県庁前間に東町中央・自衛隊前 追加、熊本県庁前-通町筋間に水前寺公園前・味噌天神 追加、ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイは未経由、熊本阿蘇線のみ熊本駅前の次に西部車庫追加
*C)経由Bの各停留所に加え、阿蘇くまもと空港-益城インター口間に国際線ターミナル・テクノリサーチパーク入口・テクノ団地入口・グランメッセ前 追加、熊本交通センター-熊本駅前間に河原町・商工会議所前・ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ 追加、熊本駅前-西部車庫間に蓮台寺 追加
*D)経由Cの各停留所経路に加え、味噌天神-通町筋間に 交通局前 追加
*E)(空港で乗車したあと降車できる停留所)熊本駅前・二本木口・田崎橋・西部車庫(乗車専用停留所として8か所にも経由)
*F)テクノリサーチパーク入口など38か所を経由
■実は重要な公共交通機関の情報提供
レンタカーを使わない場合、旅行先での移動は、現地の公共交通機関を使うことが多いでしょう(お金を出せばチャーターできますけど、、、)。そして、事前に公共交通機関について調べた結果、路線がないからとか、接続がうまくいかないからとか、そういった理由で寄り道を諦めることは多々あるかと思います。
公共交通機関が走ってなくても、レンタカーを借りればチョチョチョイよ、という人は問題ないですが、公共交通機関しか利用できない人にとって、路線がうまく繋がらないということは、それはそのままイコール訪問先から外れるということになります。それが、路線情報がきちんと伝わっていないから、そんなことになっているのだとすると、こんな馬鹿げた話はありません。
公共交通機関の情報がきちんと伝わらないというのは、集客する上で致命傷になり得る出来事です。
ここ数年増え続けている訪日外国人向けの情報提供がまさにそんな状況なのをよく見かけます。
よく、地方の名所に外国人が多くなったという特集が組まれていますが、よく見てみると、そこまで来た外国人は、公共交通機関を利用しているパターンが多いです。いや、逆に言うと、訪日外国人がよく来ている場所は、公共交通機関で行けるところが多いんです。
もちろんレンタカーを借りて旅行する、あるいはタクシーを借り上げて訪れるという人もいるでしょうが、外国に来て、(大多数の国は右左が逆で)車を運転するのはリスキーですし、タクシーは高額で手を出しづらい。そういう人は公共交通機関に頼らざるを得ません。
その時、公共交通機関が使いづらいと、予約する時から利用者を減らしている可能性が高いです。
それが顕著に現れている一例に、長野県と岐阜県の妻籠宿-馬籠宿があります。
両宿場間の歩いての峠越えは、最近外国人比率が非常に高いのだそうです。その多くはJR中央本線とバスを組み合わせて来るのだとか。
日本在住の人間なら、中央高速に車を走らせ、峠は車でそのまま越えて妻籠と馬籠を別々に観光、という感覚でしょう。日本人は不便な公共交通機関ではなかなか来ないので、歩いて峠越えをしない。一方で、外国人は公共交通機関で行かざるを得ない。自動的に外国人比率が高まっているというわけ。中央本線やバスの情報がきちんと伝わらないと、これらの外国人はこの峠にはたどり着けないことになります。
京都の名所、天橋立も外国人に人気が出ていますが、ここも個人が鉄道を利用して気軽に訪れやすい場所です。
どこの観光地も、数年前までは、大型観光バスで中国人が大挙して押し寄せて、という感じだったのでしょうが、最近個人旅行が増えています。個人旅行だと、公共交通機関を使う比率が高いので、その情報の出し方は非常に大切になってきます。
今回利用した静岡では、まだ大型観光バスで中国人が移動していましたが、、、。
静岡空港に出ていたバスの発車案内。行先がはっきり分かれていれば、迷うところはあまりありません。自分の場合は、JR東海道本線に乗り換えて、沼津方面に向かう予定だったので、どれにするか迷い所でしたが、、、。
■海外ではバスも電車も並列
で、話を空港バスに戻していきますが、バスが、どこをどう走っているのか分からないのは、一番の問題点になってきます。
日本の場合、鉄道が圧倒的に定時性に優れ、値段も安いことから、日本人の多くは鉄道>バスという意識でしょう。成田国際や東京国際等では、アクセスに路線バスを使う人も増えていますが、例えば仙台は鉄道開通と同時にバスがほぼ全廃されるなどしています。
しかし、海外だと、そもそもこの環境がまるで違います。
海外では、鉄道が走っていても、定時性に難があるせいか、バスを使うユーザーも結構多く見られます。鉄道が発達している国も例外ではありません。さらに、鉄道とバスが連続的な運賃で利用できるところも多いので、海外では、鉄道とバス、あるいは路面電車などを同等の交通手段として並列的に見ている人がとても多いです。
乗換検索を使ってみても、まるで鉄道路線のようにバス路線が出てくるのが当たり前になっています。例えば、ロンドンのヒースロー空港から西方面のウェールズへ向かう場合、国鉄のサイトで経路検索・予約をしようとすると、一度東へ向かうヒースローエクスプレス+西方面へ向かう特急といった鉄道だけのルートは一切出てこず、空港から西方面へ向かうバス+特急といった経路が出てきてしまいます(鉄道経由は予約すらできない)。
日本の場合は、こうしたものは、ごく限られた路線しかヒットしません(空港バスはヒットすることは多いです)。
最近流行りのテレビ番組に、なんでそこにいるんだと海外の人に会いに行く、とか、世界の果てまで行くのにとても時間がかかる、みたいな番組があります。現地の国際空港に着いてから移動することが多いですが、その大半は、(実際には飛行機や鉄道路線もあるのに)なぜか現地の人にバスを案内されるパターンが多いです。鉄道が当たり前の日本人からしてみたら、違和感だらけなのですが、海外ではそれだけバス移動が当たり前ということなのでしょう。
日本だと、鉄道とバスが並行していると、バスは揺れるし、渋滞にはまるし、時間通り来ないしなどとマイナスイメージで、鉄道利用を選択する人が多いですが、海外の人は、バスで移動することの抵抗感がほぼ無い。この感覚は、日本人と大きく違うところです。
そんな人たちにとってみれば、空港から最寄りの大都市に出るバスがどこを通っているのか分からないのは、論外な出来事。
もっと簡単に行けるのに、行けないと思い込んでしまうから機会損失していたということも充分あり得るわけです。
今回利用した熊本空港のバスの場合は、交通局前バス停が良い例でしょうか。
このバス停には、リムジンバスは停まらず、快速か一部の路線バスしか停車しません。実質的に空港から利用できる便数は一日数便しかありません。経路検索せずに、空港でチケットを買おうとすると、単純になかなか良い便がヒットしません。
しかし、実は、このバス停へは、15分に1便程度運行しているリムジンバスで(路線バスだと)2つ隣のバス停である味噌天神に行き、そこから歩いても数分しかかからない位置にあります。
そういったことは、路線図がないと気が付けません。もっと高頻度で気軽にアクセスできるのに、なぜかアクセス不便な場所になってしまっています。
もっと言うと、両バス停の間に九州学院前というバス停があるのですが、そこに行くとなったらどうでしょう。空港発のバスでここに停まる路線はありません。リムジンバスで空港→味噌天神を利用し、そこから5分ほど歩くだけで済むのに、詳しい経路検索したりすると、空港→(リムジンバス)→交通局前→(路線バス)→九州学院前といったルートや、空港→(バス)→肥後大津駅→(電車)→新水前寺前駅→(バス)→九州学院前といったルートがヒットしてしまいます。
さらに、バスルートの上ならまだしも、ルートから少し外れただけの尚絅校前なんて言われたらもうお手上げに近いです。しかし、少なくとも空港バスのルートが地図で見えていれば、尚絅校前バス停の位置が分からなくても、尚絅校は見つけられるので、何となく交通局前で降りれば歩いていけそうなのは分かるでしょう。
空港に降り立った人が向かう目的地は、そもそもバス停ではなく、ホテルだったり、会社や学校だったり、レストランだったり様々です。バス停の目の前にある場合もあれば、バス停から歩かなくてはならない場合もあります。これらは、路線図で見られていれば、自分なりにもっと便利なルートも探し当てられるでしょう(九州学院前や尚絅校の場合は地図付きのものが最適)。
■安心して旅行するための路線図
熊本の話ばかりでローカルすぎて想像つかないかもしれませんが、東京でも同じです。
羽田から都心へのバス路線網なんて、頭に入っている人は、関係者以外ほぼゼロでしょう。券売機だってピンポイントに行き先を選ぶ方式なので、10分後のバスで近くまで行けるのに、直行のバスが出る2時間後まで待ちます、みたいなアホみたいなことも、普通に起こっているわけです。
私自身は、初めて行った海外の街で、バス路線図があって助かったことが何度かあります。
ひとつの事例は、カナダのヴィクトリアに行ったとき。この街の空港は、街の中心部から車で小一時間ほど離れた場所にあります。いわゆるシャトルバスが中心部から空港まで走っているのですが、その値段は25ドルと高額。一方で、市バスを乗り継げば、少し時間は余計にかかるものの、2.5ドルで済みます。
さすがに値段が10倍となると、市バスの方が良かったので、事前にネットで調べてみました。
幸いなことに、現地の日本人が紹介しているサイトがいくつかヒット。日本語で色々調査ができ、McTavishで乗り継ぎ、乗り継ぐ系統番号は○番と□番があるといったことまでは分かったのですが、乗り継ぐバス停の位置や市バスが通るルートはよく分かりませんでした。
実は、中心部からMcTavishの間を結んでいるバスの一部は、遠回りのルートのバスも存在しています。ただ系統番号だけしか分からないと、大幅に遠回りする系統を選んでしまって時間だけが過ぎ去る可能性もあります。また、文字が読めず会話も通じなかった時に乗り継ぎバス停に停まったと気が付かず乗り過ごしてしまうこともありえます。
そこで、空港サイトからリンクが飛んでいた市バスの公式サイトを見に行ったところ、主要バス停だけですが時刻表と、路線図が提供されていました。提供されていた路線図は地図に重ねたものではありませんでしたが、道路の形状にあわせたルートマップになっていたため、片手でGoogleマップ、片手で路線図を照らし合わせると、ほぼ通るルートの特定ができました。
さらに、それが分かったことで、現地で実際に通る道を見ながら、そろそろ降りるバス停だ、と身構えることもできました。
日本に来る外国人も同じです。海外から来る客皆が金持ちで、皆が皆、タクシーを利用できるわけではありません。
鉄道は地図に落ちているからどこに行けるか一目で理解しやすいけど、バスはそうはいきません。そんななかで、バスを利用すると便利になる場所はたくさんあります。
バスをもっと視覚的に分かりやすくすることは、結構重要なことなんです。
日本にも、分かりやすい路線図の提供を実践しているバス会社はいくつかあって、個人的には東京都交通局や西武バスが分かりやすい路線図を提供していると思います。私設で良ければ、那覇空港もカバーしている「バスマップ沖縄」(http://www.kotsu-okinawa.org/)が日本一と言えるでしょう。
バスマップ沖縄を見れば、自分の行きたい風光明媚な場所やホテルとバスルートの関係が一目瞭然です。那覇中心部から空港に行くのは、駅まで歩いてゆいレールに乗るより、近くのバス停からバスに乗った方が実は便利だった、なんてことが分かるかもしれません。
例に出したカナダ ヴィクトリア空港の路線バスのりば。さすがに中心部へ向かう乗り継ぎ路線は出ていませんが、下の方に地図形式の路線図を掲出。日本でも路線図が出ているところがありますが、地図形式は少数派です。
色々書いてきましたが、今回利用した熊本のバスは、同じようなルートなのに微妙に停車バス停が違うという、少し特殊な事例でした。他の空港で、ここまで紛らわしいアクセス交通は国内では見られませんが、長崎のように経由が違うルートのバスが運行されている所ですら、迷っている客はいます。
熊本の空港アクセスも、微妙に異なるから迷ってしまうので、ぜひその辺がもっと分かりやすくなればなあと思いつつ、いつもの通り、徒然なるままに、薄っぺらい感想で旅を〆たいと思います。
■2019.04 東京国際・熊本・福岡・静岡の旅行後
今回の旅では、空港ではなく、熊本駅前でバス路線を調べた結果、熊本空港でリムジンバス以外に路線バスが複数系統走っていることが分かりました。
そこで今回は、空港アクセス交通が分からないという体験を少し掘り下げてみます。
■停車バス停がバラバラで分かりにくい熊本
熊本空港に乗り入れているバス路線は、大部分が九州産交バスによる運行です。ネットでダイヤを調べてみると、空港を発着するバス路線について調べることができます。
しかし、複数系統あるバス路線の公開ページは系統ごとにバラバラ。空港バス停の時刻表は、空港発の全便を一括表示できますが、一便一便見ていかないとどの系統のバスかは分かりません。そして、空港着のバスは調べようがありませんでした。
結果、現地に行って初めて熊本駅前から空港へ路線バスがあることにも気がつけたという状況になっていました。
ただ、現地の表示は、経由地などは一部のバス停しか記載がありません。全ての停車バス停の記載があるのは熊本駅直行便のみ。空港リムジンバスと快速たかもり号はほんの一部だけ経由バス停が異なりますが、現地の時刻表は一緒の表示です。
熊本空港を発着するバスは、路線も便数もとても多く、気軽に利用できるその形態は、優等生的な存在として知られています。
しかし、同じ行き先でほぼ同じ経路を辿るのに、様々な停車停留所があるため、分かりにくいという大きな問題がありました。
このような路線網は、他の空港ではあまり例がありません。
例えば、長崎空港も似たように便数が多いバス路線が乗り入れており、長崎駅行きが複数系統あります。しかし、熊本とは異なり、長崎駅行きは、同じ行き先であっても、途中に通る道路が明らかに違い、明確に別路線と見ることができます。熊本は通る道路が同じですから、言ってみれば、鉄道の種別のような分かれ方になっています。種別のように特急、快急、急行、快速、準急、各停みたいにはっきり分けてくれればまだしも、同じ特急でも停車バス停が違ったりするので、あっちのバスは停まるのに、こっちのバスは前を通るのに停まらないの???とカオスになっています。そもそも違いがあることに気がつかないまま乗っている人も多そうです。
他空港だと、那覇空港から名護へ行くバスが、近い存在ですが、こちらも経由地が違うので、路線の違いには比較的気付きやすくなっています。
空港に乗り入れているバス路線を普段から調べている人ですら、こんな感じですから、たまたま熊本空港を使った客からすると、もう何がなんだか訳が分からないバス路線と言えるかもしれません。
<熊本空港から熊本市中心部へ向かうバスの現状>( )内はバスポールでの記載
■1番乗り場
・空港リムジンバス [熊本駅前経由]西部車庫行*C(「空港リムジンバス」「行先 熊本駅前(西部車庫)」「経由 グランメッセ・熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・快速たかもり号 [熊本駅前経由]西部車庫行*D(「空港リムジンバス」「行先 熊本駅前(西部車庫)」「経由 グランメッセ・熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・熊本阿蘇線 [熊本駅前経由]西部車庫行*B
・熊本駅直行便 [熊本駅前経由]西部車庫行*E(「熊本駅前直行便」「行先 熊本駅前(西部車庫)」「降車バス停 熊本駅前・二本木口・田崎橋・西部車庫」)
・特急たかちほ号 熊本駅前行*B(「やまびこ号・たかちほ号」「行先 熊本駅前」「経由 熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・特急やまびこ号 熊本駅前行*B(「やまびこ号・たかちほ号」「行先 熊本駅前」「経由 熊本県庁・水前寺公園・通町筋・交通センター」)
・九州横断バス 熊本駅前行*A(「九州横断バス」「行先 熊本駅前」「経由 県庁前・交通センター」)
■3番乗り場
・路線バス県16系統 熊本駅前行*F=九州産交バス(「行先 熊本駅前(各停)」「経由 通町筋、熊本交通センター」)
*A)益城インター口・熊本県庁前・通町筋・熊本交通センター・ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ・熊本駅前
*B)経由Aの各停留所に加え、益城インター口-熊本県庁前間に東町中央・自衛隊前 追加、熊本県庁前-通町筋間に水前寺公園前・味噌天神 追加、ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイは未経由、熊本阿蘇線のみ熊本駅前の次に西部車庫追加
*C)経由Bの各停留所に加え、阿蘇くまもと空港-益城インター口間に国際線ターミナル・テクノリサーチパーク入口・テクノ団地入口・グランメッセ前 追加、熊本交通センター-熊本駅前間に河原町・商工会議所前・ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ 追加、熊本駅前-西部車庫間に蓮台寺 追加
*D)経由Cの各停留所経路に加え、味噌天神-通町筋間に 交通局前 追加
*E)(空港で乗車したあと降車できる停留所)熊本駅前・二本木口・田崎橋・西部車庫(乗車専用停留所として8か所にも経由)
*F)テクノリサーチパーク入口など38か所を経由
■実は重要な公共交通機関の情報提供
レンタカーを使わない場合、旅行先での移動は、現地の公共交通機関を使うことが多いでしょう(お金を出せばチャーターできますけど、、、)。そして、事前に公共交通機関について調べた結果、路線がないからとか、接続がうまくいかないからとか、そういった理由で寄り道を諦めることは多々あるかと思います。
公共交通機関が走ってなくても、レンタカーを借りればチョチョチョイよ、という人は問題ないですが、公共交通機関しか利用できない人にとって、路線がうまく繋がらないということは、それはそのままイコール訪問先から外れるということになります。それが、路線情報がきちんと伝わっていないから、そんなことになっているのだとすると、こんな馬鹿げた話はありません。
公共交通機関の情報がきちんと伝わらないというのは、集客する上で致命傷になり得る出来事です。
ここ数年増え続けている訪日外国人向けの情報提供がまさにそんな状況なのをよく見かけます。
よく、地方の名所に外国人が多くなったという特集が組まれていますが、よく見てみると、そこまで来た外国人は、公共交通機関を利用しているパターンが多いです。いや、逆に言うと、訪日外国人がよく来ている場所は、公共交通機関で行けるところが多いんです。
もちろんレンタカーを借りて旅行する、あるいはタクシーを借り上げて訪れるという人もいるでしょうが、外国に来て、(大多数の国は右左が逆で)車を運転するのはリスキーですし、タクシーは高額で手を出しづらい。そういう人は公共交通機関に頼らざるを得ません。
その時、公共交通機関が使いづらいと、予約する時から利用者を減らしている可能性が高いです。
それが顕著に現れている一例に、長野県と岐阜県の妻籠宿-馬籠宿があります。
両宿場間の歩いての峠越えは、最近外国人比率が非常に高いのだそうです。その多くはJR中央本線とバスを組み合わせて来るのだとか。
日本在住の人間なら、中央高速に車を走らせ、峠は車でそのまま越えて妻籠と馬籠を別々に観光、という感覚でしょう。日本人は不便な公共交通機関ではなかなか来ないので、歩いて峠越えをしない。一方で、外国人は公共交通機関で行かざるを得ない。自動的に外国人比率が高まっているというわけ。中央本線やバスの情報がきちんと伝わらないと、これらの外国人はこの峠にはたどり着けないことになります。
京都の名所、天橋立も外国人に人気が出ていますが、ここも個人が鉄道を利用して気軽に訪れやすい場所です。
どこの観光地も、数年前までは、大型観光バスで中国人が大挙して押し寄せて、という感じだったのでしょうが、最近個人旅行が増えています。個人旅行だと、公共交通機関を使う比率が高いので、その情報の出し方は非常に大切になってきます。
今回利用した静岡では、まだ大型観光バスで中国人が移動していましたが、、、。
静岡空港に出ていたバスの発車案内。行先がはっきり分かれていれば、迷うところはあまりありません。自分の場合は、JR東海道本線に乗り換えて、沼津方面に向かう予定だったので、どれにするか迷い所でしたが、、、。
■海外ではバスも電車も並列
で、話を空港バスに戻していきますが、バスが、どこをどう走っているのか分からないのは、一番の問題点になってきます。
日本の場合、鉄道が圧倒的に定時性に優れ、値段も安いことから、日本人の多くは鉄道>バスという意識でしょう。成田国際や東京国際等では、アクセスに路線バスを使う人も増えていますが、例えば仙台は鉄道開通と同時にバスがほぼ全廃されるなどしています。
しかし、海外だと、そもそもこの環境がまるで違います。
海外では、鉄道が走っていても、定時性に難があるせいか、バスを使うユーザーも結構多く見られます。鉄道が発達している国も例外ではありません。さらに、鉄道とバスが連続的な運賃で利用できるところも多いので、海外では、鉄道とバス、あるいは路面電車などを同等の交通手段として並列的に見ている人がとても多いです。
乗換検索を使ってみても、まるで鉄道路線のようにバス路線が出てくるのが当たり前になっています。例えば、ロンドンのヒースロー空港から西方面のウェールズへ向かう場合、国鉄のサイトで経路検索・予約をしようとすると、一度東へ向かうヒースローエクスプレス+西方面へ向かう特急といった鉄道だけのルートは一切出てこず、空港から西方面へ向かうバス+特急といった経路が出てきてしまいます(鉄道経由は予約すらできない)。
日本の場合は、こうしたものは、ごく限られた路線しかヒットしません(空港バスはヒットすることは多いです)。
最近流行りのテレビ番組に、なんでそこにいるんだと海外の人に会いに行く、とか、世界の果てまで行くのにとても時間がかかる、みたいな番組があります。現地の国際空港に着いてから移動することが多いですが、その大半は、(実際には飛行機や鉄道路線もあるのに)なぜか現地の人にバスを案内されるパターンが多いです。鉄道が当たり前の日本人からしてみたら、違和感だらけなのですが、海外ではそれだけバス移動が当たり前ということなのでしょう。
日本だと、鉄道とバスが並行していると、バスは揺れるし、渋滞にはまるし、時間通り来ないしなどとマイナスイメージで、鉄道利用を選択する人が多いですが、海外の人は、バスで移動することの抵抗感がほぼ無い。この感覚は、日本人と大きく違うところです。
そんな人たちにとってみれば、空港から最寄りの大都市に出るバスがどこを通っているのか分からないのは、論外な出来事。
もっと簡単に行けるのに、行けないと思い込んでしまうから機会損失していたということも充分あり得るわけです。
今回利用した熊本空港のバスの場合は、交通局前バス停が良い例でしょうか。
このバス停には、リムジンバスは停まらず、快速か一部の路線バスしか停車しません。実質的に空港から利用できる便数は一日数便しかありません。経路検索せずに、空港でチケットを買おうとすると、単純になかなか良い便がヒットしません。
しかし、実は、このバス停へは、15分に1便程度運行しているリムジンバスで(路線バスだと)2つ隣のバス停である味噌天神に行き、そこから歩いても数分しかかからない位置にあります。
そういったことは、路線図がないと気が付けません。もっと高頻度で気軽にアクセスできるのに、なぜかアクセス不便な場所になってしまっています。
もっと言うと、両バス停の間に九州学院前というバス停があるのですが、そこに行くとなったらどうでしょう。空港発のバスでここに停まる路線はありません。リムジンバスで空港→味噌天神を利用し、そこから5分ほど歩くだけで済むのに、詳しい経路検索したりすると、空港→(リムジンバス)→交通局前→(路線バス)→九州学院前といったルートや、空港→(バス)→肥後大津駅→(電車)→新水前寺前駅→(バス)→九州学院前といったルートがヒットしてしまいます。
さらに、バスルートの上ならまだしも、ルートから少し外れただけの尚絅校前なんて言われたらもうお手上げに近いです。しかし、少なくとも空港バスのルートが地図で見えていれば、尚絅校前バス停の位置が分からなくても、尚絅校は見つけられるので、何となく交通局前で降りれば歩いていけそうなのは分かるでしょう。
空港に降り立った人が向かう目的地は、そもそもバス停ではなく、ホテルだったり、会社や学校だったり、レストランだったり様々です。バス停の目の前にある場合もあれば、バス停から歩かなくてはならない場合もあります。これらは、路線図で見られていれば、自分なりにもっと便利なルートも探し当てられるでしょう(九州学院前や尚絅校の場合は地図付きのものが最適)。
■安心して旅行するための路線図
熊本の話ばかりでローカルすぎて想像つかないかもしれませんが、東京でも同じです。
羽田から都心へのバス路線網なんて、頭に入っている人は、関係者以外ほぼゼロでしょう。券売機だってピンポイントに行き先を選ぶ方式なので、10分後のバスで近くまで行けるのに、直行のバスが出る2時間後まで待ちます、みたいなアホみたいなことも、普通に起こっているわけです。
私自身は、初めて行った海外の街で、バス路線図があって助かったことが何度かあります。
ひとつの事例は、カナダのヴィクトリアに行ったとき。この街の空港は、街の中心部から車で小一時間ほど離れた場所にあります。いわゆるシャトルバスが中心部から空港まで走っているのですが、その値段は25ドルと高額。一方で、市バスを乗り継げば、少し時間は余計にかかるものの、2.5ドルで済みます。
さすがに値段が10倍となると、市バスの方が良かったので、事前にネットで調べてみました。
幸いなことに、現地の日本人が紹介しているサイトがいくつかヒット。日本語で色々調査ができ、McTavishで乗り継ぎ、乗り継ぐ系統番号は○番と□番があるといったことまでは分かったのですが、乗り継ぐバス停の位置や市バスが通るルートはよく分かりませんでした。
実は、中心部からMcTavishの間を結んでいるバスの一部は、遠回りのルートのバスも存在しています。ただ系統番号だけしか分からないと、大幅に遠回りする系統を選んでしまって時間だけが過ぎ去る可能性もあります。また、文字が読めず会話も通じなかった時に乗り継ぎバス停に停まったと気が付かず乗り過ごしてしまうこともありえます。
そこで、空港サイトからリンクが飛んでいた市バスの公式サイトを見に行ったところ、主要バス停だけですが時刻表と、路線図が提供されていました。提供されていた路線図は地図に重ねたものではありませんでしたが、道路の形状にあわせたルートマップになっていたため、片手でGoogleマップ、片手で路線図を照らし合わせると、ほぼ通るルートの特定ができました。
さらに、それが分かったことで、現地で実際に通る道を見ながら、そろそろ降りるバス停だ、と身構えることもできました。
日本に来る外国人も同じです。海外から来る客皆が金持ちで、皆が皆、タクシーを利用できるわけではありません。
鉄道は地図に落ちているからどこに行けるか一目で理解しやすいけど、バスはそうはいきません。そんななかで、バスを利用すると便利になる場所はたくさんあります。
バスをもっと視覚的に分かりやすくすることは、結構重要なことなんです。
日本にも、分かりやすい路線図の提供を実践しているバス会社はいくつかあって、個人的には東京都交通局や西武バスが分かりやすい路線図を提供していると思います。私設で良ければ、那覇空港もカバーしている「バスマップ沖縄」(http://www.kotsu-okinawa.org/)が日本一と言えるでしょう。
バスマップ沖縄を見れば、自分の行きたい風光明媚な場所やホテルとバスルートの関係が一目瞭然です。那覇中心部から空港に行くのは、駅まで歩いてゆいレールに乗るより、近くのバス停からバスに乗った方が実は便利だった、なんてことが分かるかもしれません。
例に出したカナダ ヴィクトリア空港の路線バスのりば。さすがに中心部へ向かう乗り継ぎ路線は出ていませんが、下の方に地図形式の路線図を掲出。日本でも路線図が出ているところがありますが、地図形式は少数派です。
色々書いてきましたが、今回利用した熊本のバスは、同じようなルートなのに微妙に停車バス停が違うという、少し特殊な事例でした。他の空港で、ここまで紛らわしいアクセス交通は国内では見られませんが、長崎のように経由が違うルートのバスが運行されている所ですら、迷っている客はいます。
熊本の空港アクセスも、微妙に異なるから迷ってしまうので、ぜひその辺がもっと分かりやすくなればなあと思いつつ、いつもの通り、徒然なるままに、薄っぺらい感想で旅を〆たいと思います。
空港から振り返る平成23年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十三年
平成二十三年は、東日本大震災が、最大の出来事でしょう。
未曾有の大災害の影響は、空港も例外ではなく、東日本の多くの空港が影響を受けました。地震直後は東日本の空港が軒並み運用をストップ。特に、仙台空港(宮城県)は津波により冠水し、旅客便は4月まで運航が止まりました。
鉄道や道路が広範囲に被害を受けたため、山形空港(山形県)や福島空港(福島県)、花巻空港(岩手県)などでは、人やものを運ぶために多くの臨時便が設定されました。
実はこの年は、元日から豪雪で美保飛行場(鳥取県)が一時閉鎖、1月には新燃岳の噴火で宮崎空港(宮崎県)発着便に影響が出るなど、災害が目立った年。災害と空港の在り方を深く考えることになった一年でした。
空港としての大きな動きは、12月に長崎空港(長崎県)のA滑走路地区(旧ターミナル地区)が大村飛行場として分離されています。
■平成二十三年 空港の主な出来事
01月:美保飛行場 23年豪雪で元日から閉鎖(3日再開)
01月:宮崎空港 新燃岳噴火で旅客便運休
03月:東日本大震災で東日本の多くの空港で閉鎖など影響(仙台空港冠水・福島空港管制塔破損・百里飛行場ターミナル天井板落下 等)(リンク先は5年目の特集ページに飛びます)
03月:YCAT チェックイン手続廃止(国内のシティエアターミナルからチェックイン手続施設消滅)
07月:東京国際空港 船着場開場(11月にターミナル開館、平成26年に定期便就航)
12月:長崎空港 A滑走路を大村飛行場として分離
12月:青森空港 レンタカーターミナル開館
2019年04月22日
席で左右された快適旅(3日目)
※2019年5月にアップした2019年4月の旅行記です。
■2019.04.22 (大分)→福岡→静岡→(自宅)
■指定なら空席があるソニック
二日目は実家を拠点に野暮用を済ませ、三日目の今日は、朝イチに大分を出発した。
まずは、日豊本線の特急ソニック2号で博多へと向かう。
朝五時台の電車だが、指定席も半分強の席が埋まっていた。自由席は駅に停まるごとに利用者が増えていった。小倉で3分の1程が入れ替わったが、小倉を出る頃には指定席のデッキにも人が数人いる状況になっていた。
小倉から博多までの特急は、ソニック以外にもきらめきなどがあり、もっと早い時刻から運行されているが、この電車の博多到着は7時49分で、博多への通勤にはもってこいの便。それなりに利用者がいるようだった。
自由席は満席でデッキにも人がいるほどだったが、指定席は小倉を出る時点でも満席にはならなかった。車両端の一人席×2列分に至っては、(座席指定できなかったのに)大分からずっと埋まらないほどだった。
指定席が満席になったのは赤間だった。
赤間のあとは約30分停まらず、次に停まる駅は博多の一駅手前の吉塚。吉塚で指定席料金払って乗ってくる人は普通いないので、赤間を出た時点で、座っている人のいない指定席≒空席となる。それを見越して、特急券を買わずに、或いは自由席特急券で乗り込んでくる輩が多数いるようなのだ。
当然、JRもその辺りは分かりきっていて、赤間を出てすぐ車掌が検札してまわり、支払いをしてもらっていたが、中には「(値段が)そんなするの」とか、声をかけられてから渋々自由席に移る人とかもいて、何とも見苦しい。外人とか旅人とかではなく、明らかに通勤の地元民で、わざわざ指定席に乗り込んでくるほどだからたちが悪い。毎朝同じような文句を言い合う光景が繰り返しているだろうと、不快に感じてしまった。
※結局、車両端の一人席×2列に、指定席券を予め持った客は現れなかった。ソニックの場合、小倉駅で座席を回転しなければならず、隣席や前後の席の人と連係しなければならないから、一人席は、その手間が減り、他人に気兼ねなく座席につける席だ。このため、本当は予約したかったのに、それができずに空席とはなんとも不満だった。往路でもそうだったが、数少ない指定席の中に、指定が出来ない席(予備席)が何席か設定されているようだ。自分は、二重発券にあったことが何度かあり、そのような予備席に助けられたことがあるので、予備席を、車掌の分かりやすい位置に設けるのは理解できるんだけど、何とも残念だった。
博多には八時前に到着。そのまま福岡空港へ向かい、八時過ぎに到着できた。
大分からだと約二時間半かかった。大分市内から大分空港まではバスで約一時間だが、渋滞で遅れる可能性はあるし、空港の売店数や便数は福岡空港の圧勝だから、このくらいのアクセス時間差なら、大分県民にとって福岡空港は選択肢のひとつになりうるのだろう。
このあとは、11時10分発で静岡へ向かう。一便早い9時45分発にも乗れる時間帯だが、変更不可の運賃で購入していることもあって早めることはできず、三時間かけて空港内をじっくり見学した。
見学自体は初日にサッと回っていたこともあり、無駄なく完了。出発時刻の一時間以上前には検査場を通過でき、こちらも南側から北側までなめるように見て回ったあと、搭乗を待った。
■空席に配慮もある?FDA
待合室でマッタリ待ったりしたあと、11時前に搭乗が始まった。
フジドリームエアラインズ(FDA)は、今回が初めての搭乗だ。
羽田には就航していないので「何その航空会社?」という人も多いだろう。大手が牛耳る日本では、言ってみれば、弱小航空の一つに過ぎないのだけど、ちゃっちいとは言え茶菓子が付くし、新聞も配布されていてサービスは大手以上の印象だ。
今回は、事前の座席指定で理解できないことが起こっていた。
購入時に座席を指定したとき、窓側席、通路側席とも10席程度ずつ選べる状況だった。
できれば隣に他人がいない席が良かったから、窓側と連席の二席並びを探したところ、余っていたのがまだ5か所ほどあった。そのうちの1つはすぐ後ろの窓側に乳児がいる席(A側)だった。
乳児の前の席は座席を蹴られるから避けられる傾向にあるし、乳児の泣き声を嫌う人は多いからわざわざ座席指定表でも表示している。
指定できる窓側席の多くは反対側(D側)で乳児から離れている状況。しかもほとんどはその列よりも前方だった。
このような空席配置なら、このあと、まず窓側と通路側が連席で空いている席が埋まり、そのあとに、乳児と逆側(D席側)の前から指定が埋まるのが普通だろう。これなら、自分の隣の窓側が埋まるのは、他の窓側席が埋まった最後になる可能性が高い。
そこで、隣席が誰も来ないことを期待して、乳児座席の前の列の通路側席を確保した。
で、自分はできるだけ後方が好みなので、万一、隣が埋まるようなら、同じ条件の後方の通路側席に移りたいと思っていたため、指定後も数日ごとに指定状況をチェックしていた。
ところが、指定した翌日には自分の隣の座席が指定済みになってしまったのだ。他の座席指定は全く動きがなく、窓側席はいくらでも空いているのに、である。
これは流石にビックリで、どんな物好きが指定したのか不思議でしょうがなかった。これだけ窓側席が空いていれば、普通は乳児から離れて指定するはず。
まだまだ空席はたくさんあるので、この物好きが他の席に移動するのを期待しつつ、変更しないまま当日を迎えていた。
で、前日に調べても、座席指定したときから窓側席が少し減った程度で大きな変化はなかった。最悪窓口で空港持ち席が解放されたあとでも変更できるだろうと、そのままにして窓口手続きにかけていた。
窓口で確認したら、これまで指定できなかった、二つ後ろの列(つまり乳児の後ろの列)が二席連席で空いているとのことだったので、その通路側席に変えてもらい、一か八か、窓側に別の人が来ないことを願うことになっていた。
で、どんな物好きが乳児席の前の席を指定したのか興味津々だったのだが、機内に入ると、その列に客は現れなかったのだ。
さらに、自分の座席も隣に別の人は来なかった。
一方で空席とされていた前の方の窓側D席は結構埋まっていた(隣の通路側が空いている席も多かったので、通路側指定した人が横に移った可能性も高い)。
とても不思議な現象が起こったのだ。
なにか、隣席ブロックする特別な力が働いたのかは分からないが、明らかにブロックされていたような状況だった。バースデー割を使ったのも原因かもしれなかった。
こういう見えないところでの配慮があるからこそ、好感度が増していくのだろうと感じてしまった。
往路の特急とは全く逆で、他人に気兼ねなく過ごすことができるラッキーな状況。思わず、のびのび過ごすことができた。
■やっぱり賑わう静岡は空席なし
飛行は順調な飛び上がりだった。
ラッキーだったのは、福岡を出たあと、大分空港上空→中央構造線のやや北側上を飛行してくれたことだった。
福岡や大分から羽田に行くときは、もっと南側の四国山地を横切ることが多く、これまで、松山と高松を空から眺められたことはなかった。しかし、今回は、北寄りに進んだおかげで、松山、高松、関空、中部と多数の空港を眺めることができた。中部辺りから雲が多くなってしまい、静岡空港を眺めることは出来なかったが、久々にヒットした感じだった。
飛行は浜松沖までは順調だったが、御前崎手前から急に南へ方向転換し始めた。なんじゃらホイ、と思っていたら、静岡空港への着陸が三番目になり、管制指示で待機になるという。
便数が少なくて利用が少ないと批判を浴びている空港なのに、妙な混雑に捕まってしまったようで、結局、静岡到着は10分ほど遅れることになってしまった。
静岡空港に来るのは4年ぶり。
前回訪問後、昨年4月に増築部が完成し、その後、既存区域の改修が続いていた。昨年10月に国際線が大きく変わり、今年3月に、残っていたすべての工事が完了したので、ちょうどいいタイミングでの訪問になった。
空港内は、相変わらず、中国便の利用者で混雑していた。
到着口を出たら、1階は人だらけ。到着エリアの椅子も含め、1階の椅子という椅子はチェックインを待つ中国人で溢れている状況だった。
彼らはチェックイン開始より少し前に到着しているようだ。チェックインが始まったら我先に手続きしなくてはならないので、広くなった2階には上がれない様子で、このために到着フロアが大混雑することになってしまっていた。彼らはチェックインを待っているだけだが、一階にはたいした店舗もなく、時間をかなりもて余している感じだった。
暫く見ていたら、チェックインが開始される少し前に、行列に並ぶために皆移動してしまい、一気に空席だらけになっていた。
※空港の土地はいっぱい余っているし、こういった人向けのショッピングセンターとかお茶ミュージアムとかでも誘致すれば、時間潰しにもなると勝手に思ってしまった。単純に、空港周辺に近隣住民があまりおらずに普段の買い物は期待できないから成り立たせるのは難しいのかもしれないし、誘致するなら新幹線駅とセットで、軽井沢みたいに電車で来てもらわないと無理でしょうが、、、。
富士山はもちろん、徳川氏や今川氏らが遺したものから、東海道に新幹線、プラモに製紙、バイクに楽器、お茶にみかん、うなぎにマグロ、餃子にわさび、さわやかにキルフェボン、みたいに、メインコンテンツになりそうなのはいっぱいあるんだけどなあ、、、。天竜10号を造り、今や世界のジェットを造ったホンダも元はと言えば静岡県。せっかくの空港なのに、ものづくりは得意でも、拠点づくりは苦手な印象だった。
■帰りの電車は帰宅ラッシュもなく座席で爆睡
静岡空港では、石雲院展望台も訪れ、空港には三時間弱滞在した。平日だったが、展望台にはカメラを抱えた人が10人ほど。親子連れなども入れ替わり立ち替わり訪れていた。
ターミナル内も人は多めだった。展望デッキ周辺は狭いこともあり、人が集まっている感じで、中国便待ちの人だけでなく、見学者もそれなりにいたようだった。
15時過ぎに空港を出ようとしたものの、藤枝行きのバスにタッチの差で間に合わず、結局次の島田行きで帰路についた。
バスの便数がそれほど多くないので、事前に調べることが重要であることを痛感してしまった。
バスのダイヤは飛行機のダイヤを考慮はしているようだが、乗った島田行きは便利に接続している到着便はなく、利用者は三人だけだった。
島田駅までは20分くらい。結局、電車に乗れたのは17時過ぎだった。
16時に空港に着けたとしても帰りの電車に乗れるのは17時になるのだから、不便な空港と言えるだろう。
結局島田を出たのが夕方になってしまった。帰宅ラッシュに捕まるかビクビクしていたものの、車内はそれほど混まずに逃げ切り。
ちょうど熱海行きに乗れたので、車内では延々、とにかく爆睡だった。
熱海では1本開けてゆっくり乗り換え。比較的楽な行程で、22時頃には自宅へ着けた。
※18きっぷの期間ではないし、新幹線が並走しているので、短距離利用ばかりかと思っていたのだが、正面に座っていたサラリーマンは、島田より西から来て、沼津まで利用していた。静岡空港に新幹線の駅を停めようと静岡県が主張しているが、こういう利用者もいることを考えると、西は豊橋、東は熱海ぐらいまでは利用者が出てきそうな印象だった。
■今日の教訓!
・朝イチソニックは指定席なら空席有←通勤に便利です。
・[FDA]カラーを楽しもう←ただ搭乗するだけでも楽しめます。
・[静岡]中国便の移動を考慮しよう←館内混雑が大きく変わります。
・[静岡]バスは事前に調べよう←便数少なく乗り遅れると簡単に1時間遅れます。
■実際の旅程
04/22 MON
実 家05:00→05:15大 分 駅
大 分 駅05:18(日豊本線 ソニック2号)→07:49博 多 駅
博 多 駅08:00(福岡市地下鉄)→08:05[福岡空港]
[福岡空港]11:10(FDA144便)→12:35[静岡空港]
[静岡空港]16:30(富士山静岡空港アクセスバス島田線)→16:55島 田 駅
島 田 駅17:06(JR東海 東海道本線)→19:04熱 海 駅
熱 海 駅19:27(JR東日本 東海道本線)→20:42横 浜 駅
横 浜 駅20:45(JR東日本 京浜東北線など)→21:45自 宅
■2019.04.22 (大分)→福岡→静岡→(自宅)
■指定なら空席があるソニック
二日目は実家を拠点に野暮用を済ませ、三日目の今日は、朝イチに大分を出発した。
まずは、日豊本線の特急ソニック2号で博多へと向かう。
朝五時台の電車だが、指定席も半分強の席が埋まっていた。自由席は駅に停まるごとに利用者が増えていった。小倉で3分の1程が入れ替わったが、小倉を出る頃には指定席のデッキにも人が数人いる状況になっていた。
小倉から博多までの特急は、ソニック以外にもきらめきなどがあり、もっと早い時刻から運行されているが、この電車の博多到着は7時49分で、博多への通勤にはもってこいの便。それなりに利用者がいるようだった。
自由席は満席でデッキにも人がいるほどだったが、指定席は小倉を出る時点でも満席にはならなかった。車両端の一人席×2列分に至っては、(座席指定できなかったのに)大分からずっと埋まらないほどだった。
指定席が満席になったのは赤間だった。
赤間のあとは約30分停まらず、次に停まる駅は博多の一駅手前の吉塚。吉塚で指定席料金払って乗ってくる人は普通いないので、赤間を出た時点で、座っている人のいない指定席≒空席となる。それを見越して、特急券を買わずに、或いは自由席特急券で乗り込んでくる輩が多数いるようなのだ。
当然、JRもその辺りは分かりきっていて、赤間を出てすぐ車掌が検札してまわり、支払いをしてもらっていたが、中には「(値段が)そんなするの」とか、声をかけられてから渋々自由席に移る人とかもいて、何とも見苦しい。外人とか旅人とかではなく、明らかに通勤の地元民で、わざわざ指定席に乗り込んでくるほどだからたちが悪い。毎朝同じような文句を言い合う光景が繰り返しているだろうと、不快に感じてしまった。
※結局、車両端の一人席×2列に、指定席券を予め持った客は現れなかった。ソニックの場合、小倉駅で座席を回転しなければならず、隣席や前後の席の人と連係しなければならないから、一人席は、その手間が減り、他人に気兼ねなく座席につける席だ。このため、本当は予約したかったのに、それができずに空席とはなんとも不満だった。往路でもそうだったが、数少ない指定席の中に、指定が出来ない席(予備席)が何席か設定されているようだ。自分は、二重発券にあったことが何度かあり、そのような予備席に助けられたことがあるので、予備席を、車掌の分かりやすい位置に設けるのは理解できるんだけど、何とも残念だった。
博多には八時前に到着。そのまま福岡空港へ向かい、八時過ぎに到着できた。
大分からだと約二時間半かかった。大分市内から大分空港まではバスで約一時間だが、渋滞で遅れる可能性はあるし、空港の売店数や便数は福岡空港の圧勝だから、このくらいのアクセス時間差なら、大分県民にとって福岡空港は選択肢のひとつになりうるのだろう。
このあとは、11時10分発で静岡へ向かう。一便早い9時45分発にも乗れる時間帯だが、変更不可の運賃で購入していることもあって早めることはできず、三時間かけて空港内をじっくり見学した。
見学自体は初日にサッと回っていたこともあり、無駄なく完了。出発時刻の一時間以上前には検査場を通過でき、こちらも南側から北側までなめるように見て回ったあと、搭乗を待った。
■空席に配慮もある?FDA
待合室でマッタリ待ったりしたあと、11時前に搭乗が始まった。
フジドリームエアラインズ(FDA)は、今回が初めての搭乗だ。
羽田には就航していないので「何その航空会社?」という人も多いだろう。大手が牛耳る日本では、言ってみれば、弱小航空の一つに過ぎないのだけど、ちゃっちいとは言え茶菓子が付くし、新聞も配布されていてサービスは大手以上の印象だ。
今回は、事前の座席指定で理解できないことが起こっていた。
購入時に座席を指定したとき、窓側席、通路側席とも10席程度ずつ選べる状況だった。
できれば隣に他人がいない席が良かったから、窓側と連席の二席並びを探したところ、余っていたのがまだ5か所ほどあった。そのうちの1つはすぐ後ろの窓側に乳児がいる席(A側)だった。
乳児の前の席は座席を蹴られるから避けられる傾向にあるし、乳児の泣き声を嫌う人は多いからわざわざ座席指定表でも表示している。
指定できる窓側席の多くは反対側(D側)で乳児から離れている状況。しかもほとんどはその列よりも前方だった。
このような空席配置なら、このあと、まず窓側と通路側が連席で空いている席が埋まり、そのあとに、乳児と逆側(D席側)の前から指定が埋まるのが普通だろう。これなら、自分の隣の窓側が埋まるのは、他の窓側席が埋まった最後になる可能性が高い。
そこで、隣席が誰も来ないことを期待して、乳児座席の前の列の通路側席を確保した。
で、自分はできるだけ後方が好みなので、万一、隣が埋まるようなら、同じ条件の後方の通路側席に移りたいと思っていたため、指定後も数日ごとに指定状況をチェックしていた。
ところが、指定した翌日には自分の隣の座席が指定済みになってしまったのだ。他の座席指定は全く動きがなく、窓側席はいくらでも空いているのに、である。
これは流石にビックリで、どんな物好きが指定したのか不思議でしょうがなかった。これだけ窓側席が空いていれば、普通は乳児から離れて指定するはず。
まだまだ空席はたくさんあるので、この物好きが他の席に移動するのを期待しつつ、変更しないまま当日を迎えていた。
で、前日に調べても、座席指定したときから窓側席が少し減った程度で大きな変化はなかった。最悪窓口で空港持ち席が解放されたあとでも変更できるだろうと、そのままにして窓口手続きにかけていた。
窓口で確認したら、これまで指定できなかった、二つ後ろの列(つまり乳児の後ろの列)が二席連席で空いているとのことだったので、その通路側席に変えてもらい、一か八か、窓側に別の人が来ないことを願うことになっていた。
で、どんな物好きが乳児席の前の席を指定したのか興味津々だったのだが、機内に入ると、その列に客は現れなかったのだ。
さらに、自分の座席も隣に別の人は来なかった。
一方で空席とされていた前の方の窓側D席は結構埋まっていた(隣の通路側が空いている席も多かったので、通路側指定した人が横に移った可能性も高い)。
とても不思議な現象が起こったのだ。
なにか、隣席ブロックする特別な力が働いたのかは分からないが、明らかにブロックされていたような状況だった。バースデー割を使ったのも原因かもしれなかった。
こういう見えないところでの配慮があるからこそ、好感度が増していくのだろうと感じてしまった。
往路の特急とは全く逆で、他人に気兼ねなく過ごすことができるラッキーな状況。思わず、のびのび過ごすことができた。
■やっぱり賑わう静岡は空席なし
飛行は順調な飛び上がりだった。
ラッキーだったのは、福岡を出たあと、大分空港上空→中央構造線のやや北側上を飛行してくれたことだった。
福岡や大分から羽田に行くときは、もっと南側の四国山地を横切ることが多く、これまで、松山と高松を空から眺められたことはなかった。しかし、今回は、北寄りに進んだおかげで、松山、高松、関空、中部と多数の空港を眺めることができた。中部辺りから雲が多くなってしまい、静岡空港を眺めることは出来なかったが、久々にヒットした感じだった。
飛行は浜松沖までは順調だったが、御前崎手前から急に南へ方向転換し始めた。なんじゃらホイ、と思っていたら、静岡空港への着陸が三番目になり、管制指示で待機になるという。
便数が少なくて利用が少ないと批判を浴びている空港なのに、妙な混雑に捕まってしまったようで、結局、静岡到着は10分ほど遅れることになってしまった。
静岡空港に来るのは4年ぶり。
前回訪問後、昨年4月に増築部が完成し、その後、既存区域の改修が続いていた。昨年10月に国際線が大きく変わり、今年3月に、残っていたすべての工事が完了したので、ちょうどいいタイミングでの訪問になった。
空港内は、相変わらず、中国便の利用者で混雑していた。
到着口を出たら、1階は人だらけ。到着エリアの椅子も含め、1階の椅子という椅子はチェックインを待つ中国人で溢れている状況だった。
彼らはチェックイン開始より少し前に到着しているようだ。チェックインが始まったら我先に手続きしなくてはならないので、広くなった2階には上がれない様子で、このために到着フロアが大混雑することになってしまっていた。彼らはチェックインを待っているだけだが、一階にはたいした店舗もなく、時間をかなりもて余している感じだった。
暫く見ていたら、チェックインが開始される少し前に、行列に並ぶために皆移動してしまい、一気に空席だらけになっていた。
※空港の土地はいっぱい余っているし、こういった人向けのショッピングセンターとかお茶ミュージアムとかでも誘致すれば、時間潰しにもなると勝手に思ってしまった。単純に、空港周辺に近隣住民があまりおらずに普段の買い物は期待できないから成り立たせるのは難しいのかもしれないし、誘致するなら新幹線駅とセットで、軽井沢みたいに電車で来てもらわないと無理でしょうが、、、。
富士山はもちろん、徳川氏や今川氏らが遺したものから、東海道に新幹線、プラモに製紙、バイクに楽器、お茶にみかん、うなぎにマグロ、餃子にわさび、さわやかにキルフェボン、みたいに、メインコンテンツになりそうなのはいっぱいあるんだけどなあ、、、。天竜10号を造り、今や世界のジェットを造ったホンダも元はと言えば静岡県。せっかくの空港なのに、ものづくりは得意でも、拠点づくりは苦手な印象だった。
■帰りの電車は帰宅ラッシュもなく座席で爆睡
静岡空港では、石雲院展望台も訪れ、空港には三時間弱滞在した。平日だったが、展望台にはカメラを抱えた人が10人ほど。親子連れなども入れ替わり立ち替わり訪れていた。
ターミナル内も人は多めだった。展望デッキ周辺は狭いこともあり、人が集まっている感じで、中国便待ちの人だけでなく、見学者もそれなりにいたようだった。
15時過ぎに空港を出ようとしたものの、藤枝行きのバスにタッチの差で間に合わず、結局次の島田行きで帰路についた。
バスの便数がそれほど多くないので、事前に調べることが重要であることを痛感してしまった。
バスのダイヤは飛行機のダイヤを考慮はしているようだが、乗った島田行きは便利に接続している到着便はなく、利用者は三人だけだった。
島田駅までは20分くらい。結局、電車に乗れたのは17時過ぎだった。
16時に空港に着けたとしても帰りの電車に乗れるのは17時になるのだから、不便な空港と言えるだろう。
結局島田を出たのが夕方になってしまった。帰宅ラッシュに捕まるかビクビクしていたものの、車内はそれほど混まずに逃げ切り。
ちょうど熱海行きに乗れたので、車内では延々、とにかく爆睡だった。
熱海では1本開けてゆっくり乗り換え。比較的楽な行程で、22時頃には自宅へ着けた。
※18きっぷの期間ではないし、新幹線が並走しているので、短距離利用ばかりかと思っていたのだが、正面に座っていたサラリーマンは、島田より西から来て、沼津まで利用していた。静岡空港に新幹線の駅を停めようと静岡県が主張しているが、こういう利用者もいることを考えると、西は豊橋、東は熱海ぐらいまでは利用者が出てきそうな印象だった。
■今日の教訓!
・朝イチソニックは指定席なら空席有←通勤に便利です。
・[FDA]カラーを楽しもう←ただ搭乗するだけでも楽しめます。
・[静岡]中国便の移動を考慮しよう←館内混雑が大きく変わります。
・[静岡]バスは事前に調べよう←便数少なく乗り遅れると簡単に1時間遅れます。
■実際の旅程
04/22 MON
実 家05:00→05:15大 分 駅
大 分 駅05:18(日豊本線 ソニック2号)→07:49博 多 駅
博 多 駅08:00(福岡市地下鉄)→08:05[福岡空港]
[福岡空港]11:10(FDA144便)→12:35[静岡空港]
[静岡空港]16:30(富士山静岡空港アクセスバス島田線)→16:55島 田 駅
島 田 駅17:06(JR東海 東海道本線)→19:04熱 海 駅
熱 海 駅19:27(JR東日本 東海道本線)→20:42横 浜 駅
横 浜 駅20:45(JR東日本 京浜東北線など)→21:45自 宅
空港から振り返る平成22年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十二年
日本に航空が誕生から100年を迎えた平成二十二年も大きな変化がありました。前年の空港廃港で衝撃を受けたのも束の間、年明けすぐの1月にフラッグキャリアの日本航空(JAL)が破綻します。
JALの運航は維持されましたが、破綻の影響は大きく、10月には広島西飛行場(広島県)、名古屋飛行場(愛知県)、粟国空港(沖縄県)の一気に三空港でJALグループが撤退。広島西では定期便が消滅しました。(名古屋はフジドリームエアラインズ、粟国は第一航空が引き継ぎ、定期的な旅客運航消滅はなんとか免れています)。
そんななか、3月に百里飛行場(茨城県)の軍民共用(茨城空港)がスタートしました。民間用の滑走路を増設しての開港となりましたが、国内線はスカイマークが開港から遅れて就航したのみで、空港運営の難しさを実感することになります。
ただ、茨城については、大手航空会社の食わず嫌いなところが出た感じで、その後の利用は堅調。そもそもLCCに対応した初めての空港となり、東京への格安バスを運行するなど、様々な工夫が注目されることになりました。
新施設では、3月に新千歳空港(北海道)で国際線ターミナルがオープン。4月には徳島飛行場(徳島県)がターミナル地区を移転します。
そして10月、東京国際空港(羽田空港/東京都)で新国際線ターミナルが開業しました。成田国際空港(成田空港/千葉県)の開港で大部分が移転していた国際線が、日本の航空の歴史の3分の1も占める、32年ぶりに本格的に再開されました。結局成田から羽田に移るだけの成田切り・羽田シフト、さらには成田飛ばしなど、再国際化の弊害がクローズアップされた一方、羽田に対抗するために成田でLCC誘致や高速鉄道乗り入れが進むなど成田の利便性が大きく進むきっかけにもなりました。
日本の航空百年目は、長年の栄光の歴史と既得権益にしがみついたまま、落ち目になったことにやっと気が付いて、やっと焦り始めて、やっと色々始めてみた、そんな一年でした。
■平成二十二年 空港の主な出来事
01月:JAL 破綻
03月:百里飛行場 民航部分開港
03月:新千歳空港 国際線ターミナル・連絡施設 開館
04月:徳島飛行場 滑走路2,500m化・新ターミナル地区へ移転
04月:YCAT 手荷物受託サービスを終了(3/31最終手続、国内全シティエアターミナルから手荷物受託サービス全廃)
05月:福島空港 国内初となるリージョナル航空機&小型航空機兼用型航空旅客搭乗橋 設置
05月:航空100年空港スタンプラリーを実施(定期便就航83空港が参加した超大型空港イベント)
07月:成田国際空港 成田スカイアクセス線乗り入れ
10月:東京国際空港 D滑走路供用開始・新国際線ターミナル開館・羽田空港国際線ターミナル駅・羽田空港国際線ビル駅 開業・32年ぶりの再国際化
10月:広島西飛行場 定期便消滅
12月:日本の航空100年(徳川好敏陸軍工兵大尉と日野熊蔵陸軍歩兵大尉による東京・代々木練兵場での動力機公開飛行から100年)
2019年04月21日
空港から振り返る平成21年
特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十一年
平成二十一年は、日本の空港に激震が走ります。
4月、礼文空港(北海道)が六年間の一時休止となり、さらに、9月には弟子屈飛行場(北海道)が廃港になりました。
礼文は平成15年に定期便が維持できずに消滅してから飛行機はほとんど来ないまま。緊急時以外は休止となり、実質的な廃港状態になりました。
弟子屈は、9.11テロ以降の対策強化が進められてきた保安費用が高すぎることから廃港の道を選択。移転等を伴わない空港廃止は平成では初めてとなるショッキングな出来事でした。
空港運営をしっかり考えないと廃港になる可能性もあることがはっきりと示されることになりました。
一方、6月に静岡空港(静岡県)が開港しました。移設や既存活用を除いた純粋な新設としては日本で最後となるもの。開港が当初予定から延期になり、最初は暫定運用になるなど、少しゴタゴタしましたが、この空港の供用で、長年続いてきた空港整備という歴史がついにいったん終了することになりました。
静岡では開港に合わせて新しい航空会社フジドリームエアラインズが参入。空港を活用する上で、航空会社の大切さを実感する出来事にもなりました。
平成二十一年は、前年に、整備から活用に重点を変えたばかりの空港政策が、良くも悪くもクローズアップされた一年でした。
情報交通ホットラインでは、この年の6月、空の駅情報館ブログ(現 日本空港情報館ブログ)を開設しました。
今後は、ブログで記事を配信した出来事はリンクを貼っていきます。
■平成二十一年 空港の主な出来事
04月:礼文空港 六年間の一時休止開始
04月:花巻空港 旅客ターミナル地区移転
06月:静岡空港 開港(2,200m暫定での開港)
06月:情報交通ホットライン空の駅情報館ブログを開設
07月:FDA 定期便就航
08月:静岡空港 滑走路2,500m化(完全運用開始)
09月:弟子屈飛行場 廃港
10月:成田国際空港 B滑走路2,500m化
11月:稚内空港 滑走路2,200m化
11月:大分空港 日本唯一のホーバークラフト廃止(日本から消滅)
12月:美保飛行場 滑走路2,500m化