特集 ニッポンの空港から振り返る平成十八年
平成十八年は、日本の空港が大きな曲がり角に来た、そんな一年でした。
この年は新空港の開港ラッシュでした。2月に神戸空港(兵庫県)が開港。3月に北九州空港(福岡県)と種子島空港(鹿児島県)が新位置に移転、7月には隠岐空港(島根県)が隣接地へ移転しています。特に、北九州空港開港に合わせて新しい航空会社スターフライヤーが就航。大手以上の快適さで値段は安いという黒い衝撃が話題になりました。
サービスでは、ANAがSKiPサービスを導入。紙のチケットを持たなくてよい搭乗革命とも言うべき新サービスは、すぐに当たり前になっていきました。
ところが、そんな華やかな話題が続くなかで陰は忍び寄ります。
種子島と隠岐は移転による滑走路延長でジェット化を果たしたにもかかわらず、種子島はジェット機材は飛ばず、隠岐もジェット機は夏だけの運航に留まってしまいます。
さらに、3月、小値賀空港(長崎県)、上五島空港(長崎県)、慶良間空港(沖縄県)の一気に3つの離島空港で、定期便が消滅。離島空港の厳しさが一気に浮き彫りになりました。
空港の明暗がはっきりと出てしまった、そんな一年でした。
ちなみに、情報交通ホットラインでは、新北九州空港開港を契機に空港めぐりをスタートしました。個人的には非常に思い出深い一年でした。
→初めての旅行記
http://johokotu.seesaa.net/article/153753554.html
■平成十八年 空港の主な出来事
02月:神戸空港 開港
03月:新北九州空港 開港・旧北九州空港 廃港(北九州空港 移転)
03月:新種子島空港 開港・旧種子島空港 廃港(種子島空港 移転)・滑走路2,000mでジェット化
03月:小値賀空港 定期便消滅
03月:上五島空港 定期便消滅
03月:慶良間空港 定期便消滅
06月:旭川空港 国際線施設開館
06月:成田国際空港 第1ターミナル南ウイング開館(グランドオープン)
07月:隠岐空港 隣接地へ移転・滑走路2,000mでジェット化
09月:ANA SKiPサービス導入
11月:富山空港 ターミナル国内線・国際線ビル一体化