2019年04月26日

空港から振り返る平成26年

特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十六年


平成二十六年は、離島空港で明暗が分かれた年となりました。
年が明けてすぐの1月、佐渡空港(新潟県)で定期的運航便が消滅。4月に、三宅島空港(東京都)で運航会社が変更されます。一方で、空港ではありませんが、8月には薩摩硫黄島(鹿児島県)に定期的運航便が飛び始めました。
特に注目だったのは三宅島でした。これまで航空会社変更になったところはジリ貧のところばかり。変更前が、規模日本一で、修行僧でも搭乗人数を上乗せしていたANA、変更後は東京都民ですら知らない人が多く、大手以外は見向きもしないマイラー利用も期待できない新中央航空だったことから、廃止の秒読みとも言われていたほどです。しかし、航空会社が変わったとたん運航は絶好調。就航率、利用者ともに三倍増となりました。大手に頼らなくても離島空港が活用できることが判明し、離島航路の在り方を大きく変えるきっかけになりました。

また、この年は、愛称命名が流行りました。
5月に庄内空港(山形県)と山形空港(山形県)が、日本で初めて二空港同時に同じ愛称を付けるという珍しい命名をしたほか、能登空港(石川県)、鳥取空港(鳥取県)、福江空港(長崎県)、宮崎空港(宮崎県)でも愛称が決定。ゆるく親しみを持ってもらうのがトレンドとなりました。

空港も航路もひと工夫して人を集める時代になったことを実感した、そんな一年でした。

→2014年勝手に空港10大ニュース
 http://johokotu.seesaa.net/article/411530135.html

平成二十六年 空港の主な出来事
01月:佐渡空港 定期的旅客便消滅
02月:那覇空港 新国際線ターミナル開館
03月・04月:三宅島空港 ANA撤退・NCA就航(欠航率が大幅改善)
05月:庄内空港・山形空港 日本初の二空港同時・同名愛称付与
08月:SJO 定期便就航(初めての国内大手航空の出資がない国内線LCC)
08月:三島村薩摩硫黄島飛行場 定期的旅客便就航(NJA)
08月:東京国際空港 SKYTRAX空港評価 日本初の5ツ星獲得
09月:東京国際空港 日本初のトランジットホテル開業
12月:東京国際空港 C滑走路3,360m化

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愛称命名が流行った平成26年、山形空港にはおいしい愛称がつきました

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posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする