2020年10月18日

検疫週間別10月2_南亜急増中

◆空港検疫結果分析(週間別)10月2週目 検査数・陽性者数ともに減少も南アジアからが急増中

4月3日に入国者に対する新型コロナウイルス感染症検査(PCR検査または抗原検査)の全員実施が始まってから半年が過ぎました。
10月2週目(10月9日〜10月15日)は、検査対象数(≒入国者数)12,755人中、感染者数43人、罹患率0.337%(推定値)で、前週に比べて感染者数、罹患率ともに減少しました。


■陽性者数も罹患率も減少
10月2週目は、1日平均1,822人が検査(≒入国)しました。検査人数は、前週よりも増加し、過去2番に多い数になっています。まだ1日2千人を切っており、9月中には1日1万人の入国に対応する検疫体制を構築するという内容が全く不要な状況が続いています。
陽性者は週間43人と前週よりも減少しました。罹患率は0.337%(推定値)まで低下しています。

グラフ化すると、検査数は増加傾向、感染者は減少傾向なのが見て分かります。
緑折れ線は罹患率を示しますが、7日平均罹患率も、全体罹患率の0.4%に収束しつつありますね。
(赤が感染者数(左目盛)、青が検査者数(右目盛)、緑が罹患率(右目盛))
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■前週とほぼ同じ空港偏り
[空港別] 43人中 成田23・羽田15・中部0・関空5・福岡0

成田国際着が相変わらず最多で53%、東京国際着が35%、関西国際着が12%で前週とほぼ同じです。
中部国際(中部)着は2週連続、福岡着は5週連続でゼロ人を継続しています。

■8割男性まで上昇
[男女別] 43人中 男34・女9

男性が大幅に増えており79%を占めています。5人に4人は男性となってしまいました。
女性は10歳未満がいると多い印象です。

■引き続き年代が上昇
[年齢別] 43人中 10代下4・20代9・30代10・40代9・50代7・60代4・70代0・80代上0

中年層がやや減っており、20代〜40代は65%です。
50代も7人確認されており、前週に引き続き少し年代が上がってきた印象です。
10代以下が4人確認されており増加傾向です。

■南アジアが急増中
[渡航元] 43人中 非公表は6人、低感染国からは37人中8人とまだ多め

非公表者はやや減少傾向で、6人・14%(うち1人は台湾と推定)。
フィリピンが1人とついに収まってきた印象。代わりにネパール8人、インド4人と南アジアからが急増中です。5人に1人はネパールです。
米国も4人と継続的に多くの人数が確認されています。
低感染国からの入国者の感染は、韓国3人・台湾2人・ベトナム2人・タイ1人と相変わらず多いです。
間近の感染が急激に増加中の国:ネパール、UAE、キルギス、イタリア、英国、米国
感染状況がピークの国:インドネシア、ネパール、UAE、フランス、イタリア、英国
以上の異常状態の国からの入国者も感染確認されています。

ロイターのページが分かりやすいです。https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/

グラフについては、韓国、タイ、ネパールの各国からの入国者の感染者数がフランスからの入国数の感染者数を超えましたので、表示する国を10か国から13か国に増やしました。
国別では、南アジア(緑系統)が急増傾向であることが一目で分かります。
(東アジア:赤系統、東南アジア:黄系統、南アジア:緑系統、欧州:青系統、米州:紫系統)
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■非公表が4人に1人
[居住地] 43人中非公表が10人、33人中東京11・埼玉4・千葉3・神奈川4

非公表者がまた増加しており、10人・23%を占めています。
南関東は22人・67%でやや減少しています。相変わらず東京都が最多で11人・33%。
大都市以外がポツポツ出た印象です。

グラフを見ると、関東(赤系統)が多いのは変わりませんが、ややその他の都道府県と非公表が増えているのが分かります。
(関東:赤黄系統、中部:緑系統、関西:青系統、九州:紫系統)
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■団体感染疑い・完全非公表とも減少
[その他] 団体感染疑い6件、完全非公表3件

・詳細は公開されていないので推定でしかないですが、同日に同一空港へ同一国からの入国で同一都道府県在住者が連番確認された場合の、団体感染の疑いが強い事例は6件です。うち4件は同行者がいるはずの10歳未満の単独感染です。10歳未満は全員羽田着で、うち2人は行動歴非公表、1人は米国です。
・行動歴、居住地とも非公表者は3人と減少傾向でした。羽田着が1人いましたが、相変わらず成田着が多いです。今週は女性はいませんでした。
・有症状者は2人出ています。いずれも南アジアからの入国者です。
・自県の感染者増加でアップアップしているのか、在住都道府県からの発表がほぼなくなっています。
・10日羽田着の東京都在住者(60代男・1044例目)が台湾(低感染国)からの入国と推定されます。

■団体感染が疑われる事例
・10月9日 羽田着 神奈川在住 非公表1人(10歳未満男)No1026
・10月9日 成田着 在住非公表 ネパール2人(20代女・40代男)No1032・1033
・10月11日 羽田着 東 京在住 米 国1人(10歳未満男)No1045
・10月12日 羽田着 東 京在住 台 湾1人(10歳未満男)No1053
・10月14日 羽田着 在住非公表 非公表1人(10歳未満男)No1061
・10月15日 成田着 群 馬在住 ネパール2人(30代男・30代女)No1066・1067

■行動歴と在住地が非公表の事例
・No1048 10月12日 成田着(40代男)
・No1061 10月14日 羽田着(10歳未満男)
・No1062 10月14日 成田着(20代男)

■有症状事例
・10月9日 成田着 埼 玉在住 ネパール1人(50代男)No1031→頭痛、咳嗽症状/当日直行便あり
・10月14日 羽田着 静 岡在住 インド1人(30代男)No1058→鼻汁症状/当日直行便あり

■空港検疫での感染確認 週間別の傾向(検査対象人数が推定値)
4/03-10/15:検査対象243,453人(1,242人/日) 感染990人=罹患率0.407%
4/03-4/09:検査対象10,010人(1,430人/日) 感染34人=罹患率0.339%
4/10-4/16:検査対象 7,375人(1,053人/日) 感染16人=罹患率0.216%
4/17-4/23:検査対象 4,480人( 640人/日) 感染 8人=罹患率0.178%
4/24-4/30:検査対象 4,744人( 677人/日) 感染13人=罹患率0.274%
5/01-5/07:検査対象 3,861人( 551人/日) 感染 5人=罹患率0.129%
5/08-5/14:検査対象 4,130人( 590人/日) 感染 5人=罹患率0.121%
5/15-5/21:検査対象 3,948人( 564人/日) 感染 3人=罹患率0.075%
5/22-5/28:検査対象 3,988人( 569人/日) 感染23人=罹患率0.576%
5/29-6/04:検査対象 5,869人( 838人/日) 感染20人=罹患率0.340%
6/05-6/11:検査対象 6,081人( 868人/日) 感染29人=罹患率0.476%
6/12-6/18:検査対象 6,788人( 969人/日) 感染41人=罹患率0.604%
6/19-6/25:検査対象 7,677人(1,096人/日) 感染30人=罹患率0.390%
6/26-7/02:検査対象 9,458人(1,351人/日) 感染20人=罹患率0.211%
7/03-7/09:検査対象10,800人(1,542人/日) 感染41人=罹患率0.379%
7/10-7/16:検査対象 9,702人(1,386人/日) 感染76人=罹患率0.783%
7/17-7/23:検査対象 9,388人(1,341人/日) 感染64人=罹患率0.681%
7/24-7/30:検査対象 9,055人(1,293人/日) 感染84人=罹患率0.927%
7/31-8/06:検査対象12,190人(1,741人/日) 感染67人=罹患率0.549%
8/07-8/13:検査対象 9,453人(1,350人/日) 感染36人=罹患率0.380%
8/14-8/20:検査対象10,254人(1,464人/日) 感染39人=罹患率0.380%
8/21-8/27:検査対象10,612人(1,516人/日) 感染31人=罹患率0.292%
8/28-9/03:検査対象11,895人(1,699人/日) 感染47人=罹患率0.395%
9/04-9/10:検査対象 9,679人(1,382人/日) 感染27人=罹患率0.278%
9/11-9/17:検査対象11,654人(1,664人/日) 感染41人=罹患率0.351%
9/18-9/24:検査対象11,262人(1,608人/日) 感染45人=罹患率0.399%
9/25-10/01:検査対象13,766人(1,966人/日) 感染48人=罹患率0.348%
10/02-10/08:検査対象12,579人(1,797人/日) 感染51人=罹患率0.405%
10/09-10/15:検査対象12,755人(1,822人/日) 感染43人=罹患率0.337%
 [空港別] 成田23・羽田15・中部0・関空5・福岡0
 [男女別] 男34・女9
 [年代別] 10代下4・20代9・30代10・40代9・50代7・60代4・70代0・80代上0
 [渡航元] 韓国3・台湾2・フィリピン1・ベトナム2・インドネシア3・タイ1・
    ネパール8・インド4・UAE2・キルギス1・フランス1・イタリア1・英国3・
    米国4・ブラジル1・非公表6(うち1人は台湾と推定)
 [居住地] 群馬2・埼玉4・千葉3・東京11・神奈川4・山梨1・長野1・静岡1・
    愛知1・京都1・大阪2・広島1・佐賀1・非公表10
 9日12(有1)、10日8、11日2、12日7、13日3、14日6(有1)、15日5=43


※検査対象数は、何月何日着が何人という発表ではなく、2日遅れで集計発表していると思われる数値しか公表されていません。毎日更新されているので、それほど大きくブレることはないと思いますが、確実に何月何日到着分の数値かは不明です。推定値に近い数値として捉えてください。


前週(10月第1週)の詳細 http://johokotu.seesaa.net/article/477846079.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☔| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする

空港検疫10/17_7日ぶり2桁

■空港検疫 7日ぶり感染確認二桁人数発表、またネパールからの入国者も4人陽性確認 10月17日発表分

厚生労働省(厚労省)は10月17日現在の、空港検疫を含めた最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を発表しました。
空港検疫の数字は、4月3日0時から全員検査を実施しており、いま日本で唯一正確な罹患率を把握できます。


空港検疫での感染確認急増中!
ウイルス持ち込み拡大の異常事態収まらず!!

(×××)
10月17日現在
罹 患 率 0.412%
無症状率 95.8%

国内の隠れ感染者数(推定値)42.8万人

(比較用)日 本:罹患率0.073%=感染92,063人、死亡率0.0013%=死亡1,661人/人口約1億2581万人(2020年9月)
(比較用)チェコ:罹患率1.393%=感染149,010人、死亡率0.0115%=死亡1,230人/人口 約1,069万人(2019年12月末)←感染急増中(ロイター公式サイトが分かりやすいです https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/czech-republic/


※罹患率は空港検疫の全員検査開始後の概要発表分を元に算出しています。
※無症状率は空港検疫の全員検査の詳細結果発表分を元に算出しています。
元にしている数値が異なるため差異あります。海外で感染した人や有症状の人はそもそも海外から飛行機に乗ることができないため、実際の罹患率や隠れ感染者数は算出された数値より高く、実際の無症状率や無症状病原体保有者数は算出された数値より低いと考えられます。参考程度にお考え下さい。



空港検疫 全員検査結果(10月15日分までが反映されていると推定)
2日遅れで情報が反映していると思われる概要結果は以下の通りです。
10月4日発表分までの半年分の内容(4月3日〜10月2日までの感染状況)は別にまとめています。

・4/4〜10/04:http://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
・4/4〜10/05:対象222,458人、陽性927人/罹患率0.416%
・4/4〜10/06:対象224,389人、陽性938人/罹患率0.418%
・4/4〜10/07:対象225,776人、陽性943人/罹患率0.417%
・4/4〜10/08:対象227,351人、陽性949人/罹患率0.417%
・4/4〜10/09:対象229,008人、陽性954人/罹患率0.416%
・4/4〜10/10:対象230,698人、陽性963人/罹患率0.417%
・4/4〜10/11:対象232,870人、陽性975人/罹患率0.418%
・4/4〜10/12:対象234,781人、陽性980人/罹患率0.417%
・4/4〜10/13:対象236,524人、陽性985人/罹患率0.416%
・4/4〜10/14:対象237,916人、陽性991人/罹患率0.416%
・4/4〜10/15:対象239,775人、陽性994人/罹患率0.414%
・4/4〜10/16:対象241,519人、陽性998人/罹患率0.413%

・4/4〜10/17:対象243,453人、陽性1,005人/罹患率0.412%

10月17日時点での罹患率をそのまま日本の人口(9月の推計人口1億2581万人)に当てはめると、感染者の推定人数は約51.9万人になります。
国内のPCR検査陽性者は10月17日0時現在で90,979人ですから、隠れ感染者はあと約42.8万人もいると推定されます。

検査人数は3日連続で千五百人を超えました。
感染者は7人増加。検査人数が多かったため、罹患率は低下しましたが、引き続き0.41%台です。22日連続0.41%台をウロチョロしています。

厚労省最新発表:新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年10月17日版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14190.html








空港検疫検査 到着日別詳細結果(10月16日到着分までが反映と推定)
1日遅れで情報が反映していると思われる空港検疫の詳細も発表されています。
10月2日着分までの半年分の内容(4月3日着〜10月2日着までの感染状況)は別にまとめています。

4月03日〜10月02日:http://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
10月03日:症状 有0 無6=陽性6人 984・985・986・987・988・989
10月04日:症状 有1 無6=陽性7人 990・991・992・993・994・995・996
10月05日:症状 有0 無7=陽性7人 997・998・999・1000・1001・1002・1003
10月06日:症状 有1 無8=陽性9人 1004・1005・1006・1007・1008・1009・1010・1011・1012
10月07日:症状 有1 無5=陽性6人 1013・1014・1015・1016・1017・1018
10月08日:症状 有0 無6=陽性6人 1019・1020・1021・1022・1023・1024
10月09日:症状 有1 無11=陽性12人 1025・1026・1027・1028・1029・1030・1031・1032・1033・1034・1035・1036
10月10日:症状 有0 無8=陽性8人 1037・1038・1039・1040・1041・1042・1043・1044
10月11日:症状 有0 無2=陽性2人 1045・1046
10月12日:症状 有0 無7=陽性7人 1047・1048・1049・1050・1051・1052・1053
10月13日:症状 有0 無3=陽性3人 1054・1055・1056
10月14日:症状 有1 無5=陽性6人 1057・1058・1059・1060・1061・1062
10月15日:症状 有0 無5=陽性5人 1063・1064・1065・1066・1067

10月16日:症状 有0 無10(+8)=陽性10人 1068・1069・1070・1071・1072・1073・1074・1075・1076・1077
 [空港別] 成田9(+8)・関空1
 [男女別] 男6(+5)・女4(+3)
 [年代別] 10代下0・20代3(+3)・30代1(+1)・40代3(+3)・50代3(+1)・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] 中国1(+1)・ネパール4(+4)・米国2(+1)・非公表3(+2)
 [居住地] 北海道1(+1)・東京2(+2)・神奈川1(+1)・富山1・兵庫1(+1)・福岡1(+1)・沖縄1(+1)・非公表2(+1)
10月17日:症状 有0 無4=陽性4人 1078・1079・1080・1081
 [空港別] 成田1・関空3
 [男女別] 男4・女0
 [年代別] 10代下1・20代0・30代1・40代0・50代1・60代1・70代0・80代上0
 [渡航元] 韓国1・ウクライナ1・チェコ1・ペルー1
 [居住地] 東京1・京都1・大阪1・兵庫1


合計12人の陽性確認が発表されました。
4月3日0時の全員検査開始後に判明した陽性者は、10月17日までの198日間で1,004人となりました。
1,004人のうち有症状は42人です。無症状は962人で、無症状率は95.8%です。
全員検査開始からの陽性者数が千人を超えました。

1日の感染発表人数が二桁になったのは10日以来7日ぶりです。到着日別では16日到着分の感染者数が10人と二桁になりました。9日着以来7日ぶり。3週連続で金曜日到着が二桁感染となりました。

本日発表分は、行動歴(渡航元)と居住地両方とも非公表者が1人出ました。
本日発表分は、団体感染が疑われる事例はありませんでした。しかし、10代が1人出ていますので、小中学生の家族が含まれている可能性はあります。

陽性・陰性に関係なく14日間のホテル住まいが確定の北海道在住者、沖縄県在住者の陽性が確認されました。

本日発表分でもネパールからの入国者が4人も確認されました。
ここのところ、南アジアからの入国者の感染確認が急増しており、就航ごとに感染者が確認されているような状況です。

在住都道府県はバラバラなので、家族といった同一団体ではないと思われますが、前述の北海道在住者、沖縄県在住者ともにネパールからの入国者です。同国内の感染が急増中なので、とにかく急いで脱出してきている可能性があります。

厚労省最新発表:新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生について(空港検疫)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14191.html


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台湾の中央流行疫情指揮中心が14日、今月上旬に台湾から日本へ入国した日本人3人について、日本での空港検疫で陽性となったことを発表しました。
単なる個別の陽性事例なので、それほど気にもならないはずですが、公開されている3人の詳細情報が不思議な内容でした。

公表された情報によりますと、3人は、40代〜60代の男2人女1人。1人は台湾長期在住者で日台間を頻繁に行き来しており直前は9月3日に入台、1人は7月23日から、1人は8月25日から訪台。10月6日、7日、10日にそれぞれ離台したとしています。
現在深夜便の台湾便は運航していませんので、同日に入国したと推定されますが、この3日間に空港検疫で台湾からの入国者の陽性確認が見当たりません。つまり、日本人が3人とも行動歴を非公表にしたと推定されます。

行動歴非公表の人は以下の方がいます。
・10月6日:成田着で1人のみ(在住都道府県非公表・50代女・1012例目)
・10月7日:羽田着で2人(埼玉在住・60代女・1013例目、東京在住・40代男・1015例目)
・10月10日:羽田着で1人のみ(東京在住・60代男・1044例目)
台湾当局の発表と合わせると、1012例目、1015例目、1044例目が該当者と推定されます。
在住都道府県が出ている2人は、空港検疫での自県民情報を一切出さない東京都と埼玉県なので、日本側からはどこからも情報が出ていません

にもかかわらず、台湾側の発表では、1人が10月12日と10月13日に再検査で陰性になり隔離解除されたこと(???入国者は14日間は自主隔離ではないの???)、1人が13日に再検査で陰性だったことが発表されています。
日本では後追い結果など一切出てきませんが、台湾は、濃厚接触者の検査状況もきちんと発表されています。接触者を44人特定し、16人のうち15人が陰性、1人は発表当日検査予定であることが明らかにされています。隠匿体質の国とは大違いですね。

台湾はCOVID-19がほぼありません。にもかかわらず、そんな場所から入国した人の陽性確認が7月29日以降の空港検疫で急増していて異常な状態です。さらに、今回、3人も非公表者がいることが判明したことで、分かっている以上に、7月29日以降の空港検疫が異常である可能性が出てきてしまっています
唾液抗原検査に代わったことで、偽陰性、偽陽性が大量に出ていると推定されます。日本入国時の陽性確認が比較的公表されている台湾、タイ、ベトナム、中国などの低感染国などでは、日本の検査の信頼度を疑問視する声も出てきており、やや心配な傾向です。入国者はどうせ14日間は隔離期間なのですから、信頼性のより高いPCR検査に戻して多少の時間をかけても良いのではないでしょうか(入国者にとってみればその間のホテル代・食事代が浮きますし。ただ、そもそも自主隔離期間中外出はOKらしく、隔離とは言えない状況らしいですけどね)。

日本檢出自台入境之無症狀COVID-19陽性個案,我國持續進行疫情調查(台湾衛生福利部 疾病管制署公式サイト/台湾語)
https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/h--vtQcFUnv7T82y7DsGEg?typeid=9
ラベル:検疫 感染症
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