2021年05月02日

空港検疫5/2_ネパール9人印7人

◇空港検疫 ネパールが急増続き9人・インドも7人陽性 5月2日発表分

厚生労働省(厚労省)は5月2日現在の、空港検疫を含めた最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を発表しました。
空港検疫の数字は、2020年4月3日午前0時から症状の有無や濃厚接触の有無に関係なく、上陸拒否国からの入国者全員検査を実施しています。さらに2021年1月9日午前0時からは非上陸拒否国も含めた入国者全員検査を、緊急事態宣言中限定で臨時的に実施しており、いま日本で唯一正確な罹患率を把握できます。


(×××)
5月2日現在
無症状率 91.9%
罹 患 率 0.411%

▲国際線到着空港は緊急事態の東京都内より8.9倍も危険!

(比較用)東京都 現罹患率:0.046%=要治療6,555人/人口13,957,179人(2021年4月)

(比較用)東京都:罹患率1.003%=感染140,126人、死亡率0.0135%=死亡1,892人/人口13,957,179人(2021年4月)←[急増中・緊急事態宣言中]
(比較用)韓 国:罹患率0.238%=感染123,240人、死亡率0.0035%=死亡1,833人/人口約5,178万人(2019年)←※ロイター公式サイトが分かりやすいです。 https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/south-korea/


※罹患率は空港検疫の全員検査開始後の概要発表分を元に算出しています。
※無症状率は空港検疫の全員検査の詳細結果発表分を元に算出しています。
両数値は、元にしている数値に若干の差異があります。
また、海外で感染した人や有症状の人はそもそも海外から飛行機に乗ることができないため、実際の罹患率や隠れ感染者数は算出された数値より高く、実際の無症状率や無症状病原体保有者数は算出された数値より低いと考えられます。
あくまでも参考程度にお考え下さい。


空港検疫 全員検査結果(4月30日到着分までが反映されていると推定)
2日遅れで情報が反映していると思われる概要結果は以下の通りです。
3月31日発表分までは別にまとめています。

2020年04月04日〜2020年10月04日:https://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
2020年04月04日〜2020年10月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/478493314.html
2020年04月04日〜2020年11月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/478872998.html
2020年04月04日〜2020年12月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479429539.html
2020年04月04日〜2021年01月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479921204.html
2020年04月04日〜2021年02月28日:https://johokotu.seesaa.net/article/480368929.html
2020年04月04日〜2021年03月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/480853712.html

2020年04月04日〜2021年04月01日:対象585,067人、陽性2,321人/罹患率0.396%
2020年04月04日〜2021年04月02日:対象587,415人、陽性2,328人/罹患率0.396%
2020年04月04日〜2021年04月03日:対象589,638人、陽性2,342人/罹患率0.397%
2020年04月04日〜2021年04月04日:対象592,641人、陽性2,357人/罹患率0.397%
2020年04月04日〜2021年04月05日:対象594,385人、陽性2,368人/罹患率0.398%
2020年04月04日〜2021年04月06日:対象596,689人、陽性2,374人/罹患率0.397%
2020年04月04日〜2021年04月07日:対象598,060人、陽性2,382人/罹患率0.398%
2020年04月04日〜2021年04月08日:対象599,474人、陽性2,389人/罹患率0.398%
2020年04月04日〜2021年04月09日:対象601,425人、陽性2,392人/罹患率0.397%
2020年04月04日〜2021年04月10日:対象603,186人、陽性2,402人/罹患率0.398%
2020年04月04日〜2021年04月11日:対象605,549人、陽性2,422人/罹患率0.399%
2020年04月04日〜2021年04月12日:対象607,397人、陽性2,426人/罹患率0.399%
2020年04月04日〜2021年04月13日:対象610,038人、陽性2,444人/罹患率0.400%
2020年04月04日〜2021年04月14日:対象611,125人、陽性2,456人/罹患率0.401%
2020年04月04日〜2021年04月15日:対象612,261人、陽性2,466人/罹患率0.402%
2020年04月04日〜2021年04月16日:対象613,989人、陽性2,472人/罹患率0.402%
2020年04月04日〜2021年04月17日:対象615,634人、陽性2,485人/罹患率0.403%
2020年04月04日〜2021年04月18日:対象617,983人、陽性2,496人/罹患率0.403%
2020年04月04日〜2021年04月19日:対象619,611人、陽性2,500人/罹患率0.403%
2020年04月04日〜2021年04月20日:対象621,771人、陽性2,515人/罹患率0.404%
2020年04月04日〜2021年04月21日:対象622,619人、陽性2,529人/罹患率0.406%
2020年04月04日〜2021年04月22日:対象623,766人、陽性2,540人/罹患率0.407%
2020年04月04日〜2021年04月23日:対象625,464人、陽性2,553人/罹患率0.408%
2020年04月04日〜2021年04月24日:対象627,037人、陽性2,557人/罹患率0.407%
2020年04月04日〜2021年04月25日:対象629,213人、陽性2,563人/罹患率0.407%
2020年04月04日〜2021年04月26日:対象631,077人、陽性2,566人/罹患率0.406%
2020年04月04日〜2021年04月27日:対象633,608人、陽性2,582人/罹患率0.407%
2020年04月04日〜2021年04月28日:対象634,678人、陽性2,589人/罹患率0.407%
2020年04月04日〜2021年04月29日:対象636,046人、陽性2,596人/罹患率0.408%
2020年04月04日〜2021年04月30日:対象637,883人、陽性2,610人/罹患率0.409%
2020年04月04日〜2021年05月01日:対象639,646人、陽性2,616人/罹患率0.408%

2020年04月04日〜2021年05月02日:対象641,981人、陽性2,639人/罹患率0.411%

4月30日(金)分と思われる検査人数は2,335人と、二千人を超えました。
感染者は23人増加。罹患率は急増し、3月8日以来2か月ぶりに0.41%台まで悪化しています。
※2021年1月9日到着分(2021年1月11日発表分)から全入国者に対する検査が開始されており、検査数≒入国者数の状況です。(ただし、三日間の強制隔離対象国が徐々に増えてきており、入国直前と三日後の二回検査を受けている人が増加しています。検査数>入国者数に少し偏っていると考えられます。=実際の罹患率は上記数値よりも悪いと思われます。)

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年5月2日版)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18427.html





















空港検疫検査 到着日別詳細結果(5月1日到着分までが反映と推定、下記の数字には海港検疫の数は含めていません)
1日遅れで情報が反映していると思われる空港検疫の詳細も発表されています。
3月31日到着分までは、別にまとめています。

2020年04月03日〜2020年10月02日:https://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
2020年04月03日〜2020年10月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/478493314.html
2020年04月03日〜2020年11月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/478872998.html
2020年04月03日〜2020年12月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479429539.html
2020年04月03日〜2021年01月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479921204.html
2020年04月03日〜2021年02月28日:https://johokotu.seesaa.net/article/480368929.html
2020年04月03日〜2021年03月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/480853712.html

04月01日:症状 有0 無14=陽性14人 2382・2383・2385・2386・2387・2388・2389・2390・2392・2393・2395・2396・2419・2421
04月02日:症状 有1 無14=陽性15人 2391・2399・2401・2402・2403・2404・2405・2406・2407・2408・2426・2427・2428・2429・2430
04月03日:症状 有0 無9=陽性9人 2409・2410・2411・2412・2413・2414・2415・2439・2460
04月04日:症状 有1 無5=陽性6人 2420・2422・2423・2424・2425・2441
04月05日:症状 有0 無3=陽性3人 2431・2432・2433
04月06日:症状 有0 無7=陽性7人 2434・2435・2436・2437・2438・2454・2456
04月07日:症状 有0 無3=陽性3人 2440・2442・2474
04月08日:症状 有0 無17=陽性17人 2443・2444・2445・2446・2447・2448・2449・2450・2451・2452・2482・2483・2484・2485・2488・2489・2490
04月09日:症状 有2 無17=陽性19人 2453・2455・2456・2457・2458・2459・2461・2462・2463・2464・2465・2466・2467・2468・2469・2470・2494・2495・2498・2499
04月10日:症状 有2 無5=陽性7人 2471・2472・2473・2475・2476・2496・2507
04月11日:症状 有3 無5=陽性8人 2477・2478・2479・2480・2481・2486・2487・2497
04月12日:症状 有1 無5=陽性6人 2491・2492・2493・2500・2501・2502
04月13日:症状 有2 無14=陽性16人 2503・2504・2505・2506・2508・2509・2510・2511・2512・2513・2514・2515・2516・2539・2540・2542
04月14日:症状 有2 無6=陽性8人 2517・2518・2519・2519・2520・2521・2522・2549・2550
04月15日:症状 有0 無12=陽性12人 2523・2524・2525・2526・2527・2528・2529・2560・2561・2562・2563・2564
04月16日:症状 有2 無14=陽性17人 2530・2531・2532・2533・2534・2535・2536・2537・2538・2541・2543・2552・2553・2572・2573・2576・2577
04月17日:症状 有1 無6=陽性7人 2544・2545・2546・2547・2548・2580・2581
04月18日:症状 有3 無11=陽性14人 2551・2554・2555・2556・2557・2558・2559・2565・2566・2567・2568・2569・2592・2593
04月19日:症状 有1 無3=陽性4人 2570・2571・2574・2575
04月20日:症状 有3 無9=陽性12人 2578・2579・2582・2583・2884・2585・2586・2587・2588・2589・2590・2591
04月21日:症状 有0 無10=陽性10人 2594・2595・2596・2597・2598・2599・2600・2601・2602・2614
04月22日:症状 有2 無6=陽性8人 2603・2604・2605・2606・2607・2608・2626・2644
04月23日:症状 有0 無6=陽性6人 2609・2610・2611・2612・2634・2636
04月24日:症状 有0 無4=陽性4人 2613・2615・2616・2617
04月25日:症状 有0 無13=陽性13人 2618・2619・2620・2621・2922・2623・2624・2625・2627・2628・2629・2630・2631
04月26日:症状 有1 無5=陽性6人 2632・2633・2635・2637・2638・2661
04月27日:症状 有2 無6=陽性8人 2639・2640・2945・2646・2647・2673・2674・2675

04月28日:症状 有1(+1) 無12=陽性13人 2648・2649・2650・2651・2652・2653・2654・2655・2656・6257・2658・2659・2695
 [空港別] 成田11・羽田1(+1)・関空1
 [男女別] 男10・女3(+1)
 [年代別] 10代下0・20代2・30代3・40代6・50代2(+1)・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン2(+1)・ネパール4・インド5・パキスタン1・エジプト1
 [居住地] 埼玉1・東京4(+1)・神奈川1・石川1・滋賀1・大阪3・愛媛1・鹿児島1
04月29日:症状 有2 無4=陽性6人 2660・2662・2663・2664・2666・2667
 [空港別] 成田3・羽田1・関空2
 [男女別] 男5・女1
 [年代別] 10代下0・20代1・30代3・40代1・50代1・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] ネパール1・インド3・パキスタン1・チュニジア1
 [居住地] 青森1・千葉2・東京1・大阪1・非公表1
04月30日:症状 有2 無19=陽性21人 2665・2668・2669・2670・2671・2672・2676・2677・2678・2679・2680・2681・2682・2683・2684・2685・2686・2687・2688・2689・2690
 [空港別] 成田14・羽田5・関空1・福岡1
 [男女別] 男14・女7
 [年代別] 10代下1・20代8・30代7・40代3・50代2・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン1・タイ1・ネパール14・ロシア1・カメルーン1・米国2・米国/メキシコ1
 [居住地] 茨城1・埼玉2・千葉3・東京7・神奈川1・静岡2・愛知1・大阪1・兵庫1・福岡1・非公表1
05月01日:症状 有3 無13=陽性16人 2691・2692・2693・2694・2696・2697・2698・2699・2701・2702・2703・2704・2705・2706・2707・2708
 [空港別] 成田9・羽田6・中部1
 [男女別] 男13・女3
 [年代別] 10代下2・20代6・30代5・40代1・50代2・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] 韓国1・ネパール9・インド6
 [居住地] 千葉1・東京4・神奈川3・静岡2・愛知3・滋賀1・大阪1・兵庫1

05月02日:症状 有0 無1=陽性1人 2700
 [空港別] 成田1
 [男女別] 男1・女0
 [年代別] 10代下0・20代0・30代0・40代1・50代0・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] インド1
 [居住地] 東京1


合計18人の陽性確認が発表されました。
2020年4月3日0時の全員検査開始後に判明した陽性者は2021年5月2日までの395日間で2,629人になりました。
2,629人のうち有症状は4人増えて211人です。無症状は2,418人で、無症状率は91.9%です。ここのところ有症状者が急増しており、無症状率がジリジリ悪化しています。

本日発表分は、行動歴(渡航元)と居住地両方とも非公表者はいませんでした。
5月1日成田着ネパールから入国の東京都居住者2人(20代男・30代男)が連番確認されており、団体感染が疑われます。また、5月1日羽田着インドから入国の東京都居住者(男)、5月1日中部着ネパールから入国の愛知県居住者(男)がそれぞれ10歳未満で、それぞれ同行者がいる団体感染すり抜けが疑われます。
5月1日成田着ネパールからの入国者の陽性が合計8人となり、機内クラスターが疑われます

有症状者は4人です。
5月1日羽田着インドから入国の静岡県居住50代男が咳嗽、鼻汁症状です。
5月1日羽田着インドから入国の神奈川県居住20代男が嗅覚障害、味覚障害症状です。
4月28日羽田着フィリピンから入国の東京都居住50代女が発熱症状です。
5月1日羽田着インドから入国の愛知県居住30代男が発熱、頭痛、倦怠感症状です。
インドは直行便で8時間の飛行です。機内発症とみられますが、やや微妙な飛行時間です。5月1日羽田着はデリーから2便運航していますが、3人も有症状が出るのは多すぎです。機内クラスターが心配されます。
フィリピンからの入国者は3日間強制隔離中の発症とみられます。

強制隔離中の陽性とみられる事例は4月28日着1人です。フィリピンからの入国者です。
これで3日間強制隔離対象国が少し多めに増えた3月5日着から4月28日着までの55日間で、強制隔離中の陽性者は97人となりました。
これらの人は、これまでの検疫方法ではすり抜けていた人たちですが、数が多すぎます。

非上陸拒否国の韓国からの入国者の陽性が1人出ています。

空港検疫での陽性がかなり増えてきていますが、すり抜けギリギリ事例、団体感染疑い例や機内クラスター疑い例が急激に増えています。
南アジアの悪化が止まりません。今日は18人中16人が南アジアからの入国者でした。


東京や大阪は緊急事態宣言が出ており、自県以外との行き来も自粛するよう求められていますが、相変わらず空港所在地以外の都道府県居住者の入国が止まりません。(そもそも海外との行き来が都府外でしたね、、、)

新型コロナウイルス感染症の患者等の発生について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18428.html


STAY HOME→PROTECT HEALTH CARE HEROES→SAVE LIVES
お家にいることが、防疫ヒーローを助け、世界の命に繋がる
STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする

緊急警報!2日連続2桁陽性!!

緊急警報! 空港検疫で陽性急増中!危険、本日発表分二桁人数陽性確認!南アジアからも二桁人数

国際線到着空港 感染リスク急拡大中!!
3日間強制隔離後の検査でも続々陽性判明中!!
年末年始以来のウイルス密輸緊急事態宣言状態!!!
国内感染拡大阻止の瀬戸際です!!!!


空港検疫での入国者に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全員検査で、本日発表分で二桁人数の感染が確認されました。

2日に、陽性が確認されたとして発表があったのは全部で18人です。5月1日到着分が16人、速報に近い5月2日到着分が1人出ました。また、すり抜け3日後陽性者に当たる4月28日到着分が1人出ています
有症状者が4人も出ています。

空港検疫でのCOVID-19感染確認の発表分で一日二桁人数となるのは2日連続です。
ここのところ一気に増加しています。

完全に入国者の感染が急増しています
国際線の発着する空港への不要不急の来港や
入国者のお迎え、入国者との接触はしばらく自粛しませんか


詳細は2日23時にアップ予定の日々の記事で書く予定です。

新型コロナウイルス感染症の患者等の発生について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18428.html


STAY HOME→PROTECT HEALTH CARE HEROES→SAVE LIVES
お家にいることが、防疫ヒーローを助け、世界の命に繋がる
STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする

空港検疫全検(2)隔離重要明白

◇STAY HOME特集 空港検疫全員検査分析(その2) 三日間強制隔離で罹患率急上昇、14日間隔離の重要性明白

昨日に引き続き、空港検疫の全員検査結果を確認していきます。今日は強制隔離の影響を見てみます。
今年1月9日〜4月3日の感染状況は、二回検査を考慮すると罹患率は上昇。強制隔離の重要性はもちろん、14日間隔離する重要性が改めて明らかになりました。


二回検査を考慮すると罹患率は上昇
12月下旬から、三日間強制隔離となる国が出てきました。12月26日の英国、南アフリカから開始され、5月1日までに31か国と2か国の5地域まで広がっています。
これらの国・地域からの入国の場合、入国時と三日後の二回検査が実施されます。

1人の人に2回検査が行われるので、実際の人数は検体数の半分以下になるはず。
それを考慮すると、1月9日〜4月3日の数は、
検体数170,392件・陽性者数430人=罹患率0.252%
▼ 
推定人数165,142人・陽性者数430人=罹患率は0.260%

と悪化します。

陽性者数は変わらず検体数だけが減るので、罹患率は当然悪化してしまいます。
ただ、公表されているデータ(3月28日の週まで)で件数÷2で計算できる国数は、24か国にとどまり、その期間もあまり長くありません。入国者も陽性者も多いフィリピンや、4月上旬に陽性者が爆増したパキスタンなども含まれていません。
4月中旬迄のデータがあれば、もう少し違った傾向も出てきたのでしょうが、上記数字はそれほど悪化していない印象です。

しかし、対象となる国だけを見た場合、その傾向の変化は顕著です。
対象となる国だけ見た場合、
検体数23,570人・陽性者数168人=罹患率0.772%

推定人数18,320人・陽性者数168人=罹患率0.917%

となっています。
三日間強制隔離になる国だけあって、元々の罹患率も非常に高いですが、さらに率が跳ね上がっています。

実際の検査は、二回ではなく三回以上検査を受けている人もいますから、入国者数は検体数の半分以下になるはず。国際線到着空港が異常に危険であることが分かります。すべての国が三日間強制隔離になった場合に数字が跳ね上がるのではないかと疑われる数値になっています。


三日間強制隔離がなかったら罹患率は0.02P低下していた?
三日間強制隔離の国が特に増えたのは3月になってからです。
三日後検査での陽性者は、それまでの隔離・検査方法のままだったら、入国時検査で陰性ならすり抜けていました。
仮に三日間強制隔離がなかった場合に、罹患率がどこまで下がるか見てみます。

三日後陽性となっている人は、データ集計方法が違うので数人前後する可能性はありますが、到着日別で個々の情報を見ると、1月9日〜4月3日に46人いたとみられます。
それをそのまま当てはめれば、罹患率は以下の(2)のようになります。

(1)検体数170,392件・陽性者数430人=罹患率0.252%

(2)検体数170,392件・陽性者数384人=罹患率0.225%


さらに、三日間強制隔離がないということは、三日後検査もないので、検体数が減少するので、以下の(3)のようになります。

(2)検体数170,392件・陽性者数384人=罹患率0.225%

(3)推定人数165,142人・陽性者数384人=罹患率0.232%


母数が減るので、若干罹患率が上がることになります。
(1)が三日間強制隔離が考慮された実際の結果、(3)は三日間強制隔離がない場合です。

もしも三日間強制隔離が無かったら、実際の罹患率よりも0.02Pほど低い数値で推移していた可能性があったということを示しています。
よく考えてみると、ふつうは母数が減れば罹患率は上がるはずです。それが逆に下がっているということは、それだけ三日間強制隔離中の陽性者が多いということを示しています

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グラフは、週間ごとの推移を示したものです。分かりやすくするため、検査数は省略し、実際の陽性者数と罹患率の推移のみ示しています。
上のグラフは、実際のデータをグラフ化したものです。濃赤色が3日後陽性者の人数です。
下のグラフは、3日後陽性を無しとしてグラフ化したものです。罹患率は緑実線がそれにあたります。緑点線は比較用に上のグラフのものをそのまま描いています。

検査数の表示を省略しているので少しわかりづらいですが、1月24日の週、1月31日の週、2月7日の週、2月28日の週は、3日後陽性がなかった時の方が罹患率がわずかながら上がっています。
1月24日の週を例にとれば、実際には検体数10,077件・陽性26人=陽性率0.258%なのですが、英国と南アフリカはすでに3日間強制隔離が始まっていましたので、下のグラフは2国の検体数は半分になり、推定入国者数9,980人となります。一方で陽性者に3日後陽性者はいませんでしたから、26人のまま。従って、3日強制隔離がなかった場合は、推定入国者数9,980人・陽性26人=陽性率0.261%となっています。
3日強制隔離がなかった場合に、罹患率が上がっている週は、すべて、3日後陽性者が出なかった週です。
3日後陽性者が出ている他の週は、罹患率が下がっています。1月17日の週、2月14日の週、2月21日の週はすべて3日後陽性者が1人しか出ていないのですが、それでも罹患率は下がります。
それだけ、3日後陽性者が出る影響が強く出ることが分かります。母数が少ないので、陽性者が1人出ただけでもダメだという結果でした。

三日間強制隔離の対象国が増えた3月以降はこの傾向がかなり顕著に出ています。
3月29日の週に限って言えば、0.479%→0.376%と0.1P以上も減少しています。3月29日の週は、24か国が対象になっています。

この減ってしまう数値が、これまでの検査方法ではすり抜け/ウイルス密輸となっていた数字なわけですが、流石に0.1Pは多すぎます。
0.1Pとは、1000人に1人陽性者が変わるということです。今の1日の入国者は大体2千人ぐらいなので、1日2人はすり抜けを許していると言えるわけです。緊急事態宣言の出ている東京ですら罹患率は0.046%ですから、この変化がいかに高い数値かが分かります。
英国と南アの2か国だけの時はほとんど目立たなかった変化も、24か国になっただけでこれほどまで変化します。この24か国には、最近陽性者が多いパキスタンもインドもネパールも、入国者数の多いフィリピンや米国も含まれていません。これらの国が入ったら、さらにこの差が顕著になると推定されます。

入国したごく珍しい数人がウイルスを運び、珍しく国内感染が拡大したのではありません。
明らかに非常に多くのすり抜け事例が発生し、国内に撒き散らしたということが分かるデータになっています。
改めて入国後14日間の自主隔離が非常に大事だということがよく分かりました。


明日もSTAY HOME特集と題して、空港検疫の全員検査結果を確認していきます。


STAY HOME→PROTECT HEALTH CARE HEROES→SAVE LIVES
お家にいることが、防疫ヒーローを助け、世界の命に繋がる
STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする