2021年06月12日

空港検疫6/12_最終日駆込陽性続

◇空港検疫 アフガニスタン最終日駆け込み入国まだ陽性続く 6月12日発表分

厚生労働省(厚労省)は6月12日現在の、空港検疫を含めた最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を発表しました。
空港検疫の数字は、2020年4月3日午前0時から症状の有無や濃厚接触の有無、ワクチン摂取状況等に関係なく、上陸拒否国からの入国者全員検査を実施しています。さらに2021年1月9日午前0時からは非上陸拒否国も含めた入国者全員検査を、緊急事態宣言中限定として臨時的に実施しており、いま日本で唯一正確な罹患率を把握できます。


(×)
6月12日現在
無症状率 91.1%
罹 患 率 0.408%

▲国際線到着空港は緊急事態の日本国内より12倍も危険!

(比較用)日本国内 現罹患率0.034%=要治療43,059人/人口約1億2536万人(2021年5月)

(比較用)日 本:罹患率0.615%=感染771,840人、死亡率0.0111%=死亡13,977人/約1億2536万人(2021年5月)←[緊急事態宣言中]
(比較用)モロッコ:罹患率1.450%=感染522,765人、死亡率0.0255%=死亡9,192人/人口約3,603万人(2018年)←※ロイター公式サイトが分かりやすいです。 https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/morocco/


※罹患率は空港検疫の全員検査開始後の概要発表分を元に算出しています。
※無症状率は空港検疫の全員検査の詳細結果発表分を元に算出しています。
両数値は、元にしている数値に若干の差異があります。
また、海外で感染した人や有症状の人はそもそも海外から飛行機に乗ることができないため、実際の罹患率や隠れ感染者数は算出された数値より高く、実際の無症状率や無症状病原体保有者数は算出された数値より低いと考えられます。
あくまでも参考程度にお考え下さい。


空港検疫 全員検査結果(6月10日到着分までが反映されていると推定)
2日遅れで情報が反映していると思われる概要結果は以下の通りです。
4月30日発表分までは別にまとめています。

2020年04月04日〜2020年10月04日:https://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
2020年04月04日〜2020年10月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/478493314.html
2020年04月04日〜2020年11月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/478872998.html
2020年04月04日〜2020年12月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479429539.html
2020年04月04日〜2021年01月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479921204.html
2020年04月04日〜2021年02月28日:https://johokotu.seesaa.net/article/480368929.html
2020年04月04日〜2021年03月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/480853712.html
2020年04月04日〜2021年04月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/481375270.html
2020年04月04日〜2021年05月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/481904769.html

2020年04月04日〜2021年06月01日:対象697,942人、陽性2,884人/罹患率0.413%
2020年04月04日〜2021年06月02日:対象699,650人、陽性2,886人/罹患率0.412%
2020年04月04日〜2021年06月03日:対象701,374人、陽性2,892人/罹患率0.412%
2020年04月04日〜2021年06月04日:対象703,258人、陽性2,899人/罹患率0.412%
2020年04月04日〜2021年06月05日:対象705,467人、陽性2,908人/罹患率0.412%
2020年04月04日〜2021年06月06日:対象708,022人、陽性2,912人/罹患率0.411%
2020年04月04日〜2021年06月07日:対象710,209人、陽性2,917人/罹患率0.410%
2020年04月04日〜2021年06月08日:対象713,247人、陽性2,919人/罹患率0.409%
2020年04月04日〜2021年06月09日:対象714,738人、陽性2,920人/罹患率0.408%
2020年04月04日〜2021年06月10日:対象716,264人、陽性2,938人/罹患率0.410%※海港検疫含む
2020年04月04日〜2021年06月11日:対象718,088人、陽性2,940人/罹患率0.409%

2020年04月04日〜2021年06月12日:対象720,121人、陽性2,942人/罹患率0.408%

6月10日(木)分と思われる検査人数は2,033人と、二千人を超えました。
感染者は2人増加。罹患率はやや改善しました。
※2021年1月9日到着分(2021年1月11日発表分)から全入国者に対する検査が開始されており、検査数≒入国者数の状況です。(ただし、三日間の強制隔離対象国が徐々に増えてきており、入国直前と三日後の二回検査を受けている人が増加しています。検査数>入国者数に少し偏っていると考えられます。=実際の罹患率は上記数値よりも悪いと思われます。)

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年6月12日版)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19246.html






















空港検疫検査 到着日別詳細結果(6月11日到着分までが反映と推定、下記の数字には海港検疫の数は含めていません)
1日遅れで情報が反映していると思われる空港検疫の詳細も発表されています。
4月30日到着分までは、別にまとめています。

2020年04月03日〜2020年10月02日:https://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
2020年04月03日〜2020年10月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/478493314.html
2020年04月03日〜2020年11月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/478872998.html
2020年04月03日〜2020年12月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479429539.html
2020年04月03日〜2021年01月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/479921204.html
2020年04月03日〜2021年02月28日:https://johokotu.seesaa.net/article/480368929.html
2020年04月03日〜2021年03月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/480853712.html
2020年04月03日〜2021年04月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/481375270.html
2020年04月03日〜2021年05月31日:https://johokotu.seesaa.net/article/481904769.html


06月01日:症状 有1 無3=陽性4人 2930・2934・2935・2936
06月02日:症状 有1 無4=陽性5人 2937・2939・2940・2956・2957・2966

06月03日:症状 有3 無11(+1)=陽性13人 2941・2942・2943・2944・2945・2947・2848・2949・2950・2951・2952・2953・2961・2975
 [空港別] 成田2・羽田3・関空8(+1)
 [男女別] 男9(+1)・女5
 [年代別] 10代下3・20代2・30代5(+1)・40代1・50代1・60代2・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン1・インドネシア3・ネパール1・アフガニスタン8(+1)・ブルガリア1
 [居住地] 栃木1・千葉1・東京1・静岡1・三重1・大阪5(+1)・兵庫1・福岡1・非公表2
06月04日:症状 有0 無2=陽性2人 2954・2955
06月05日:症状 有0 無4=陽性4人 2958・2959・2960・2967
 [空港別] 成田4
 [男女別] 男3・女1
 [年代別] 10代下0・20代2・30代1・40代0・50代1・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] パキスタン2・ウガンダ1・米国1
 [居住地] 千葉1・東京1・愛知2
06月06日:症状 有1 無0=陽性1人 2962
 [空港別] 羽田1
 [男女別] 男1・女0
 [年代別] 10代下0・20代0・30代0・40代0・50代1・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] キルギス1
 [居住地] 非公表1
06月07日:症状 有1 無3=陽性4人 2963・2964・2971・2973
 [空港別] 羽田2・中部2
 [男女別] 男3・女1
 [年代別] 10代下1・20代1・30代0・40代0・50代2・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン2・インド2
 [居住地] 千葉1・岐阜2・非公表1
06月08日:症状 有0 無4=陽性4人 2965・2969・2970・2974
 [空港別] 成田2・羽田1・関空1
 [男女別] 男3・女1
 [年代別] 10代下0・20代1・30代2・40代0・50代1・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] モンゴル1・カンボジア1・インド1・ブラジル1
 [居住地] 東京2・福井1・非公表1
06月09日:症状 有0 無1(+1)=陽性1人 2977
 [空港別] 成田1(+1)
 [男女別] 男0・女1(+1)
 [年代別] 10代下0・20代0・30代0・40代0・50代0・60代1(+1)・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン1(+1)
 [居住地] 東京1(+1)
06月10日:症状 有0 無1=陽性1人 2972
 [空港別] 羽田1
 [男女別] 男0・女1
 [年代別] 10代下0・20代1・30代0・40代0・50代0・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] インドネシア1
 [居住地] 非公表1
06月11日:症状 有0 無1=陽性1人 2976
 [空港別] 成田1
 [男女別] 男1・女0
 [年代別] 10代下0・20代0・30代0・40代1・50代0・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] モロッコ1
 [居住地] 東京1


合計3人の陽性確認が発表されました。
2020年4月3日0時の全員検査開始後に判明した陽性者は2021年6月11日までの433日間で2,898人になりました。
2,898人のうち有症状は256人です。無症状は2,642人で、無症状率は91.1%です。

本日発表分は、行動歴(渡航元)と居住地両方とも非公表者はいませんでした。
本日発表分は、団体感染が疑われる事例はありませんでした。ただし、6月3日関空着アフガニスタンからの入国者の陽性は7人目で、大阪府居住者は5人目です。団体感染や機内クラスターが非常に強く疑われます。6月3日は入国規制が厳しくなる直前の日で、駆け込み入国者と思われます。強制隔離前の人で、かつ9日後発表なので、発表抜けでしょうか。

強制隔離中の陽性とみられる事例は、9日後陽性に当たる6月3日着1人、3日後陽性に当たる6月9日着1人出ています。アフガニスタンからとフィリピンから各1人です。
これで3日間強制隔離対象国が少し多めに増えた3月5日着から6月9日着までの97日間で、強制隔離中の陽性者は194人となりました。
すり抜け直前の陽性確認があまりにも多すぎますね。

今日は陽性者3人のうち2人が隔離中陽性者でした。

新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19247.html


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ラベル:検疫 感染症
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変異株入国規制2国解除

◇新型コロナウイルス感染症 変異株入国規制強化から2か国緩和、変異株流行国・地域から解除

政府は11日、ポーランドとフィンランドからの入国規制強化を緩和することを発表しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異種流行国・地域から解除します。

入国規制緩和の内容は、入国後14日間の自主隔離の方法の変更。
規制強化では、
 ・入国後最初の3日間は、例外なく全員が、検疫所長の指定する宿泊施設で待機(=強制隔離)
 ・入国後3日目に改めて検査し、陰性と判定された人のみが検疫所が確保する宿泊施設を退所
 ・入国後14日間の残りの期間を、自宅等で待機
となっていましたが、この特別対応を解除します。
今回の規制緩和で、ポーランドとフィンランドからの入国者は、入国時の検査で陰性と判定された人は入国後14日間の自宅等での待機(14日間自主隔離)に戻ります。
6月14日0時以降の入国から適用されます。

規制強化の措置は、これまで亜州6か国(フィリピン、ネパール、インド、パキスタン、アラブ首長国連邦、レバノン)、欧州19か国(アイルランド、イタリア、ウクライナ、英国、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、エストニア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルクセンブルク)、阿州2か国(ナイジェリア、南アフリカ)、米州4か国(カナダ(オンタリオ州)、アメリカ(テネシー州、フロリダ州、ミシガン州、ミネソタ州)、ブラジル、ペルー)からの入国者のみに行われています。今回の一部国解除で合計27か国・5地域からの入国者に対して、同様の強化策が適用継続されることになります。

3日間の強制隔離をめぐっては、3月5日着から6月8日着までの96日間に強制隔離明け検査で陽性確認されすり抜けをギリギリで抑え込めた事例が192件もあったとみられており、水際対策として一定の効果を上げているものと推定されています。
さらに、国内では空港検疫すり抜けに起因するとみられる変異株感染が爆増中。
陽性が急増している変異株確認国はほかにもあるなかでの規制緩和となります。
空港検疫すり抜けに起因するとみられる国内での感染拡大は、1年前にCOVID-19が初めて流行した時にも数え切れないくらい数多く生じています。

新型コロナウイルス変異株流行国・地域の指定の解除について(6/11 厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/content/000791874.pdf


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B.1.617株入国規制新規 変更 解除

◇新型コロナウイルス感染症 変異株B.1.617指定国・地域からの入国規制をさらに格差強化 新規指定、内容変更、実質解除をバラバラ設定

11日、変異株B.1.617指定国・地域について、新規指定、内容変更、実質解除を一斉に発表しました。
3か国と1か国の5地域が新規指定、1か国は内容変更、2か国と1か国の3地域は実質解除になります。


いずれも強制隔離期間が変更となります。

・新規指定
変異株B.1.617指定国・地域に新規指定となるのは、エジプト、ベルギー、ラトビアの3か国と米国の5地域(カンザス州、ケンタッキー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州、ワシントン州)からの入国者です。
エジプトはいきなり6日間の強制隔離開始、ベルギー、ラトビアと米国の5地域は3日間の強制隔離開始です。いずれの措置も
このうちベルギーは、他の変異株指定国のため、既に3日間強制隔離となっており、実質的な変更はありません。

エジプトは「検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)で6日間待機いただき、入国後3日目及び6日目に改めて検査を受けていただく」、3日間強制隔離の国・地域は「検疫所長の指定す6月14日午前0時入国分から適用されます。る場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)で3日間待機いただき、入国後3日目に改めて検査を受けていただく」と発表されています。

・内容変更
内容変更となるのは、バングラデシュからの入国者。強制隔離期間がこれまでの10日間から6日間への変更されます。6月14日午前0時入国分から適用されます。
在留資格保持者の再入国は、引き続き、特段の事情がない限り、拒否されたままです。

「検疫所長の指定する場所で6日間待機いただき、入国後3日目及び6日目に改めて検査を受けていただく」と発表されています。

・実質解除
実質解除となるのは、フィンランド、ポーランドの2か国と米国の3地域(オクラホマ州、カリフォルニア州、ネブラスカ州)からの入国者です。
3日間強制隔離がなくなります。6月14日午前0時入国分から適用されます。
解除と言う表現は用いられておらず、あくまでも変更となっています。これは14日間の自主隔離は継続であり、勘違いしないようにするためとみられます。



変異株B.1.617指定国・地域は、指定国ごとに強制隔離期間に格差があります。
今回の変更で、南アジア6か国だけが10日間、東南アジアの2か国とバングラデシュ、エジプト、英国だけが6日間、その他の変異株B.1.617指定国・地域は3日間となっています。
同じ変異株B.1.617蔓延国なのに、差別的措置が続くことになりました。

B.1.617 系統の変異株(デルタ株等)に対する水際強化措置等 (変異株 B.1.617 指定国・地域について)(6/11発表、厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/content/000791873.pdf


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入国者変異株新規状況6/11

◇入国者変異株新規確認状況 6月11日追加発表分

厚生労働省(厚労省)は11日、変異株が確認されたことを発表しました。
空港検疫での陽性事例として26人が確認されています。


新規確認
11日発表分は、入国者の空港検疫での陽性事例26人です。
・B.1.1.7系統の変異株(新称:アルファ株、旧称:英国株)13人
・B.1.351系統の変異株(新称:ベータ株、旧称:南ア株)3人
・B.1.617系統の変異株(新称:デルタ株等、旧称:インド株)10人

今回の発表では、1月1人分も合わせて発表されており、過去の見直しも行われたようです。
また発表自体は、海港検疫1人を含めた27人発表です。
新たにインドネシアからの入国者に変異株が確認されています。

過去訂正
過去発表のうち11人分が、「デルタ株等に分類されていた検体がデルタ株等に分類されなくなった」として「訂正」されています。
訂正なので、削除ではないと思われます。
・3月17日にプレスリリースした事例1、4
・4月7日にプレスリリースした事例14
・4月21日にプレスリリースした事例5
・4月28日にプレスリリースした事例13、25
・5月21日にプレスリリースした事例113、149
・5月28日にプレスリリースした事例2、8
・6月4日にプレスリリースした事例26
アルファ株やベータ株の事例がほとんどで、訂正理由が謎です。

発表内容の誤りが一件発表されました。
・6月4日にプレスリリースした事例1(年代が30代との発表が40代の誤り)
上記事例は30代では該当者がいなかったですが、40代になったことでNo2219と合致しました。


該当者未発見等
・今回発表1例目(1月9日成田着スリランカから入国の30代男性)に該当する人が2人おり、特定できませんでした。
 1996例目と1997例目です。


その他の話題
・6月9日毎日発表分No2968(5月24日羽田着インドから入国の静岡県居住50代男)が16日後に発表され「謎」と記事にしました。今回の変異株発表の9例目が該当するとみられます。変異株分析をしていたにしては発表までの期間が異常に早すぎます。
従って、14日間隔離後の検査で陽性確認されたのではなく、もっと前に陽性確認されていたが発表が遅れただけだったと推定されます。
(日本空港情報館ブログでの取り上げは14日後陽性として扱っていきます)



以下のような特徴があります。
 アルファ株が多い=アフガニスタン(ややデルタ株等が出始め)、フィリピン(ベータ株が減少)、スリランカ
 デルタ株等が多い=ネパール、インド
バングラデシュとパキスタン、アフガニスタン、スリランカは、入国者からデルタ株等感染が多い事実はいまのところ一切ありません。デルタ株等感染の拡大を理由に強制隔離期間を延ばしているのは異常に差別的です。
理由は「デルタ株等株感染国の周辺国」などとすべきです。しかし、その場合には、中国、ミャンマー、ブータンも対象にしないと不公平ですね。
では「それぞれの国の変異株が危ない」としたらどうか。しかし、その場合には入国者の陽性が多い、アルファ株は米国、ベータ株はフィリピン、ガンマ株はブラジルなども10日間強制隔離対象にしないと不公平ですね。
結局こんなような不公平感や、そもそもすり抜けも起こってしまいます。初めから全世界14日間強制隔離にすれば差別的にならないのに、こんなやり方だから後手後手でかつ差別的に映ります。しかし、全然平等にやる気配はないですね。
(三大航空連合も全世界共通の入国規制にしろと言っているんだから、厳しい方に合わせて全世界14日間強制隔離(緩和するときは感染状況見て特例的に実施)にすれば万事解決なんですよ、、、)


<入国者起因合計>
空港検疫が絡む日本国内の変異株確認者(6月11日発表分まで)
新規で26人増加しています。(訂正11例は削除せず)
 入国者起因とはっきりしているもの:少なくとも合計691人(+26人)
 うち入国者空港検疫での捕捉事例:609人(+26人)
 うち入国者空港検疫すり抜け事例:少なくとも50人
 うち入国者起因の市中二次感染事例:少なくとも30人
 うち入国者起因の市中三次感染事例:少なくとも2人

→これらを反映させた一覧は1週間に1回程度更新します。一覧表示は分離しています。
https://johokotu.seesaa.net/article/481724933.html

訂正対象事例
(今回デルタ株等ではないとされた事例)
12月20日 1762 羽田 20代 女性 東京都 非公表 無症状 α
3月2日 2222 関空 40代 男性 大阪府 ウクライナ 無症状 α
3月4日 2227 成田 10歳未満 男性 茨城県 パキスタン 無症状 α
3月21日 2310 成田 30代 男性 埼玉県 バングラデシュ 無症状 β
3月23日 2342 成田 40代 男性 神奈川県 パキスタン 無症状 α 3
3月26日 2362 成田 20代 男性 栃木県 パキスタン 無症状 α 3
4月2日 2429 成田 40代 女性 埼玉県 パキスタン 頭痛 α 3
4月11日 2480 成田 20代 男性 千葉県 インド 無症状 δ?α?
4月11日 2481 成田 20代 男性 東京都 インド 無症状 δ?α?
※上記2人のうちのいずれか1人のみが該当
4月8日 2482 成田 10歳未満 男性 新潟県 パキスタン 無症状 α 3
4月30日 2686 羽田 10歳未満 男性 神奈川県 米国 無症状 α
5月4日 2721 羽田 40代 男性 神奈川県 インド 無症状 δ
5月23日 2888 羽田 50代 女性 非公表 フィリピン 無症状 β

新たに発表された変異株状況
左から、入国日 事例No 入国空港 年代 性別 居住地 行動歴 症状 変異株種類 強制隔離日数
※変異株種類 α:旧英国株、β:旧南ア株、γ:旧ブラジル株、δ:旧インド株
※強制隔離日数 数字無:入国時陽性、数字有:入国から日数後に陽性

1月9日 1996 成田 30代 男性 神奈川県 スリランカ 無症状 α?
1月9日 1997 成田 30代 男性 千葉県 スリランカ 無症状 α?
※上記2人のうちのいずれか1人のみが該当
5月18日 2856 関空 20代 男性 愛知県 アフガニスタン 無症状 β
5月20日 2884 成田 30代 男性 埼玉県 南アフリカ 無症状 β 3
5月23日 2886 成田 20代 男性 非公表 インド 無症状 δ
5月24日 2891 羽田 40代 男性 岩手県 フランス 咽頭痛 α
5月24日 2892 成田 50代 男性 神奈川県 スリランカ 無症状 α
5月25日 2896 成田 50代 男性 千葉県 フィリピン 無症状 α
5月25日 2898 成田 20代 男性 千葉県 アフガニスタン 無症状 δ
5月25日 2899 成田 50代 女性 千葉県 アラブ首長国連邦 無症状 δ
5月25日 2900 成田 20代 男性 栃木県 アフガニスタン 無症状 α
5月26日 2904 成田 40代 男性 千葉県 アフガニスタン 無症状 α
5月26日 2905 成田 40代 男性 千葉県 アフガニスタン 無症状 δ
5月27日 2906 成田 40代 女性 愛知県 スリランカ 無症状 α
5月24日 2907 成田 50代 男性 埼玉県 パキスタン 無症状 α 3
5月27日 2908 羽田 30代 男性 非公表 インド 無症状 δ
5月27日 2909 羽田 60代 男性 茨城県 インド 味覚障害 δ
5月27日 2910 成田 50代 男性 東京都 インドネシア 無症状 δ
5月27日 2911 成田 20代 女性 神奈川県 フィリピン 発熱 β
5月29日 2918 羽田 30代 男性 東京都 米国 無症状 α
5月29日 2919 羽田 30代 男性 大阪府 インド 無症状 δ
5月29日 2920 関空 30代 男性 愛知県 アフガニスタン 無症状 α
5月24日 2922 羽田 50代 男性 非公表 インド 無症状 δ 6
5月30日 2923 羽田 10代 女性 神奈川県 フィリピン 無症状 α
5月30日 2924 羽田 20代 女性 非公表 フィリピン 咳 α
5月30日 2925 羽田 10代 男性 神奈川県 フィリピン 咳・発熱 α
5月24日 2968 羽田 50代 男性 静岡県 インド 無症状 δ 14


新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19235.html


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検疫週間速報5月4_0.2%台迄改善

◇空港検疫(週間速報)5月4週目 検体数増加で罹患率0.2%台まで改善

厚生労働省(厚労省)は11日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の5月4週目(5月23日〜5月29日)分の速報値を発表しました。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。2020年11月11日以降毎週水曜日に過去4週間分が発表されています。11日の公表で、2020年10月4日〜2021年5月29日分が公表されたことになります。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じてる場合もありますが、分析に活用できます。

[罹患状況推移分析] 外国籍者改善し、日外ともに0.3%強
2020年
10/04-10/10 検体12,421・陽性57=罹患率0.46%(日本国籍0.46%:外国籍0.46%)
10/11-10/17 検体 7,364・陽性24=罹患率0.33%(日本国籍0.29%:外国籍0.34%)
10/18-10/24 検体12,213・陽性46=罹患率0.38%(日本国籍0.39%:外国籍0.37%)
10/25-10/31 検体17,833・陽性47=罹患率0.26%(日本国籍0.22%:外国籍0.29%)
  <11/01〜入国者の多い低感染国9か国が検査解除>
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍0.75%:外国籍0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍0.54%:外国籍1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍0.52%:外国籍0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍0.61%:外国籍0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍0.50%:外国籍0.74%)
12/06-12/12 検体16,488・陽性86=罹患率0.52%(日本国籍0.43%:外国籍0.64%)
12/13-12/19 検体18,554・陽性74=罹患率0.40%(日本国籍0.28%:外国籍0.62%)
12/20-12/26 検体18,835・陽性98=罹患率0.52%(日本国籍0.51%:外国籍0.54%)
12/27-01/02 検体13,123・陽性83=罹患率0.63%(日本国籍0.49%:外国籍0.75%)
2021年
01/03-01/09 検体14,098・陽性76=罹患率0.54%(日本国籍0.23%:外国籍0.72%)
  <01/09〜全入国者検査開始>
01/10-01/16 検体21,399・陽性67=罹患率0.31%(日本国籍0.31%:外国籍0.31%)
01/17-01/23 検体22,678・陽性41=罹患率0.18%(日本国籍0.31%:外国籍0.15%)
01/24-01/30 検体10,076・陽性25=罹患率0.25%(日本国籍0.12%:外国籍0.37%)
01/31-02/06 検体10,435・陽性20=罹患率0.19%(日本国籍0.13%:外国籍0.27%)
02/07-02/13 検体 9,423・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.15%:外国籍0.26%)
02/14-02/20 検体 9,523・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.11%:外国籍0.28%)
02/21-02/27 検体11,779・陽性23=罹患率0.20%(日本国籍0.22%:外国籍0.17%)
02/28-03/06 検体14,086・陽性29=罹患率0.21%(日本国籍0.16%:外国籍0.26%)
03/07-03/13 検体14,467・陽性27=罹患率0.19%(日本国籍0.14%:外国籍0.25%)
03/14-03/20 検体17,879・陽性49=罹患率0.27%(日本国籍0.20%:外国籍0.41%)
03/21-03/27 検体14,040・陽性42=罹患率0.30%(日本国籍0.15%:外国籍0.48%)
03/28-04/03 検体14,615・陽性70=罹患率0.48%(日本国籍0.24%:外国籍0.81%)
04/04-04/10 検体12,694・陽性62=罹患率0.49%(日本国籍0.16%:外国籍0.85%)
04/11-04/17 検体11,974・陽性74=罹患率0.62%(日本国籍0.40%:外国籍0.90%)
04/18-04/24 検体11,268・陽性60=罹患率0.53%(日本国籍0.26%:外国籍0.89%)
04/25-05/01 検体13,039・陽性95=罹患率0.73%(日本国籍0.29%:外国籍1.30%)
05/02-05/08 検体11,551・陽性82=罹患率0.71%(日本国籍0.25%:外国籍1.29%)
05/09-05/15 検体12,891・陽性50=罹患率0.39%(日本国籍0.23%:外国籍0.59%)
05/16-05/22 検体11,644・陽性39=罹患率0.33%(日本国籍0.33%:外国籍0.34%)

05/23-05/29 検体13,680・陽性32=罹患率0.23%(日本国籍0.19%:外国籍0.29%)

今週の検体数は、日外ともに増加し、日外比率は1:0.83と前週と同水準になっています。
今週の陽性数は、日本国籍者が減少し、日外比率は1:1.29と外国籍者が増えています。

検査対象が全入国者になっています。検査数(≒入国者)の多さは、米国、フィリピン、中国、韓国、タイの順でした。インドは一気に減少し、緊急入国は下火になった印象です。
日本人は今週は減少し7,477人でした。12月4週目に12,354人いたのち、1月以降は一度激減後、徐々に回復していましたが、ここのところ減少気味です。
外国人はここのところ大幅減少が継続。今週も減少しており、1月3週目に17,873人だったものが、今週は6,203人と3分の1程度まで減ったままです。

全体の罹患率は、0.2%強まで戻しています
10月の4週間は日本国籍者と外国籍者の罹患率に差はなく0.35%程度でした。
その後半年以上細かいデータが出ていますが、外国籍者の方が罹患率が高く、日本国籍者は上下を繰り返してきた印象でした。
だいぶ改善してきた印象です。

前週と比べると、日本国籍者は、検査数が17%増加に対して陽性者数は33%減少。外国籍者は検査数が19%増加に対して陽性者数は増減なしです。
このため、罹患率は、日本国籍者・外国籍者とも改善しています

[陽性者数多い国分析] わずか11か国/インド減ったもののまだトップ
今週陽性者が確認されたのは、前週に続いて陽性者が出ているインド、アフガニスタン、フィリピン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)などを含めて11か国でした。だいぶ陽性者が出る国が限定されてきました。
インドは9人(前週比-10人)と前週に引き続き半減。一番多い状況は変わりませんが、一時期に比べればだいぶ落ち着いてきた印象です。日本国性者が7人と多いです。
いきなり増えたアフガニスタンは5人(前週比+1人)と止まらなくなっています。全員外国籍者です。
続いてフィリピンが4人(前週比+2人)で全員外国籍者です。
パキスタンが3人(皆増)と再び出始めています。
米国、スリランカ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)が各2人です。米国は全員日本国籍者、残りの3か国は日外1人ずつです。
残り3か国は1人ずつで、インドネシアのみ外国籍者でした。

[罹患率高い国分析] 1%超えは11か国中7か国も
罹患率は、最も率が悪かったのは、先週に引き続きアフガニスタンの13.51%(検体37人中5人陽性=外国籍者検体33人中5人陽性)で、唯一10%を超えています。超危険状態の国です。
続いて悪かったのは、スリランカで5.26%(検体38人中2人陽性=日本国籍者12人中1人・外国籍者検体26人中1人陽性)。
エジプトが4.65%(検体43人中2人陽性=日本国籍者18人中1人・外国籍者検体25人中1人陽性)。パキスタン4.23%(検体71人中3人陽性=外国籍者検体56人中3人陽性)、ネパール4.00%(検体25人中1人陽性=日本国籍者検体23人中1人陽性)、インド2.20%(検体410人中9人陽性=日本国籍者294人中7人・外国籍者検体116人中2人陽性)、UAE1.50%(検体133人中2人陽性)
と続いています。
1%超えは以上の7か国でした。南アジア〜中東にかけてばかりです。
アフガニスタン、エジプト、インド、UAEは連続で1%超えの異常状態です。

[航空便利用者数分析] 利用者は急増
合計の利用者数は、21,057人(前週比+3,096人)と急増しています

全体では利用者は増えており、増加している国がほとんどです。
増加している国:最も人数が増えたのは米国直行便で6,125人(前週比+1,246人)と急増。続いてフィリピン直行便3,017人(前週比+402人)などとなっています。
皆増した国:モンゴル直行便139人のみでした。

減少している国:最も人数が減ったのはインド直行便で423人(前週比-197人)が目立つ程度です。だいぶ減りましたね。
皆減した国:ありませんでした。

注目なのがネパール直行便で、三週連続0人です。ネパール政府が感染対策で海外からの入国を遮断するため、国際線の運航を停止したことが影響しています。

変異株で騒ぎになっている英国直行便は219人(前週比-35人)で、再び減少しました。

毎週データは更新されているようですので、今後も注視していきます。

週間速報内容
05/09-05/15
全検査
合計 検体13,680陽性32 0.23%↓
日本 検体 7,477陽性14 0.19%↓
外国 検体 6,203陽性18 0.29%


検体数の多い国
米  国:合計 検体4,122、陽性 2=0.05%
  日本国籍 検体3,054 陽性 2=0.06%/外国籍 検体1,068 陽性 0=0%
フィリピン:合計 検体1,369、陽性 4=0.29%
  日本国籍 検体 115 陽性 0=0%/外国籍 検体1,254 陽性 4=0.31%
中  国:合計 検体1,327、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 543 陽性 0=0%/外国籍 検体 784 陽性 0=0%
韓  国:合計 検体 602、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 222 陽性 0=0%/外国籍 検体 380 陽性 0=0%
タ  イ:合計 検体 457、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 314 陽性 0=0%/外国籍 検体 143 陽性 0=0%

罹患率の高い国
アフガニスタン:合計 検体 37、陽性 5=13.51%
  日本国籍 検体 4 陽性 0=0%/外国籍 検体 33 陽性 5=15.15%
スリランカ:合計 検体 38、陽性 2=5.26%
  日本国籍 検体 12 陽性 1=8.33%/外国籍 検体 26 陽性 1=3.85%
エジプト:合計 検体 43、陽性 2=4.65%
  日本国籍 検体 18 陽性 1=5.56%/外国籍 検体 25 陽性 1=4.00%
パキスタン:合計 検体 71、陽性 3=4.23%
  日本国籍 検体 15 陽性 0=0%/外国籍 検体 56 陽性 3=5.36%
ネパール:合計 検体 25、陽性 1=4.00%
  日本国籍 検体 23 陽性 1=4.35%/外国籍 検体 2 陽性 0=0%


毎日の個別発表との誤差状況(5月23日〜5月29日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):32人
(B)毎日発表:32人中非公表0人(複数国滞在者0人)

 (誤差が出ている国)Aが超過していると非公表の可能性有
 誤差なし


水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


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ラベル:検疫 感染症
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