2021年11月07日

空港検疫11/7_4か国渡航陽性も

◇空港検疫 4か国渡航者の陽性も確認 11月7日発表分

厚生労働省(厚労省)は11月7日現在の、空港検疫を含めた最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を発表しました。
空港検疫の数字は、2020年4月3日午前0時から症状の有無や濃厚接触の有無、ワクチン摂取状況等に関係なく、上陸拒否国からの入国者全員検査を実施しています。さらに2021年1月9日午前0時からは非上陸拒否国も含めた入国者全員検査を、緊急事態宣言中限定として臨時的に実施しており、いま日本で唯一正確な罹患率を把握できます。


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11月7日現在
無症状率 89.1%
罹 患 率 0.381%

▲国際線到着空港は日本国内より137倍危険!
(比較用)日本国内 現罹患率0.002%=要治療3,467人/人口約1億2512万人(2021年10月)

(比較用)日 本:罹患率1.377%=感染1,724,037人、死亡率0.0146%=死亡18,309人/約1億2512万人(2021年10月)
(比較用)オランダ:罹患率12.705%=感染2,229,807人、死亡率0.1082%=死亡18,995人/人口約1,755万人(2021年9月)←[爆増中・ピーク]※ロイター公式サイトが分かりやすいです。https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/netherlands/


※罹患率は空港検疫の全員検査開始後の概要発表分を元に算出しています。
※無症状率は空港検疫の全員検査の詳細結果発表分を元に算出しています。
両数値は、元にしている数値に若干の差異があります。
また、海外で感染した人や有症状の人はそもそも海外から飛行機に乗ることができないため、実際の罹患率や隠れ感染者数は算出された数値より高く、実際の無症状率や無症状病原体保有者数は算出された数値より低いと考えられます。
あくまでも参考程度にお考え下さい。



空港検疫 全員検査結果(11月5日到着分までが反映されていると推定)
2日遅れで情報が反映していると思われる概要結果は以下の通りです。
4月30日発表分までは別にまとめています。

2020年04月04日〜2021年09月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/483927010.html

2020年04月04日〜2021年10月01日:対象1,053,242人、陽性4,141人/罹患率0.393%
2020年04月04日〜2021年10月02日:対象1,056,338人、陽性4,145人/罹患率0.392%
2020年04月04日〜2021年10月03日:対象1,059,477人、陽性4,159人/罹患率0.392%
2020年04月04日〜2021年10月04日:対象1,063,507人、陽性4,168人/罹患率0.391%
2020年04月04日〜2021年10月05日:対象1,067,337人、陽性4,194人/罹患率0.392%※海港検疫含む
2020年04月04日〜2021年10月06日:対象1,069,060人、陽性4,205人/罹患率0.393%※海港検疫含む
2020年04月04日〜2021年10月07日:対象1,071,134人、陽性4,214人/罹患率0.393%
2020年04月04日〜2021年10月08日:対象1,073,618人、陽性4,217人/罹患率0.392%
2020年04月04日〜2021年10月09日:対象1,076,281人、陽性4,220人/罹患率0.392%
2020年04月04日〜2021年10月10日:対象1,079,239人、陽性4,227人/罹患率0.391%
2020年04月04日〜2021年10月11日:対象1,081,784人、陽性4,234人/罹患率0.391%
2020年04月04日〜2021年10月12日:対象1,085,253人、陽性4,244人/罹患率0.391%
2020年04月04日〜2021年10月13日:対象1,086,737人、陽性4,246人/罹患率0.390%
2020年04月04日〜2021年10月14日:対象1,088,789人、陽性4,254人/罹患率0.390%
2020年04月04日〜2021年10月15日:対象1,091,738人、陽性4,261人/罹患率0.390%
2020年04月04日〜2021年10月16日:対象1,094,329人、陽性4,270人/罹患率0.390%
2020年04月04日〜2021年10月17日:対象1,097,164人、陽性4,277人/罹患率0.389%
2020年04月04日〜2021年10月18日:対象1,099,958人、陽性4,281人/罹患率0.389%
2020年04月04日〜2021年10月19日:対象1,104,007人、陽性4,290人/罹患率0.388%
2020年04月04日〜2021年10月20日:対象1,105,660人、陽性4,295人/罹患率0.388%
2020年04月04日〜2021年10月21日:対象1,107,679人、陽性4,299人/罹患率0.388%
2020年04月04日〜2021年10月22日:対象1,110,371人、陽性4,310人/罹患率0.388%
2020年04月04日〜2021年10月23日:対象1,112,736人、陽性4,311人/罹患率0.387%
2020年04月04日〜2021年10月24日:対象1,115,779人、陽性4,319人/罹患率0.387%
2020年04月04日〜2021年10月25日:対象1,118,467人、陽性4,326人/罹患率0.386%
2020年04月04日〜2021年10月26日:対象1,122,099人、陽性4,332人/罹患率0.386%※海港検疫含む
2020年04月04日〜2021年10月27日:対象1,124,199人、陽性4,337人/罹患率0.385%
2020年04月04日〜2021年10月28日:対象1,126,022人、陽性4,339人/罹患率0.385%
2020年04月04日〜2021年10月29日:対象1,128,560人、陽性4,345人/罹患率0.385%
2020年04月04日〜2021年10月30日:対象1,131,194人、陽性4,346人/罹患率0.384%
2020年04月04日〜2021年10月31日:対象1,134,485人、陽性4,350人/罹患率0.383%
2020年04月04日〜2021年11月01日:対象1,137,445人、陽性4,364人/罹患率0.383%
2020年04月04日〜2021年11月02日:対象1,141,547人、陽性4,370人/罹患率0.382%
2020年04月04日〜2021年11月03日:対象1,143,967人、陽性4,375人/罹患率0.382%
2020年04月04日〜2021年11月04日:対象1,146,388人、陽性4,381人/罹患率0.382%
2020年04月04日〜2021年11月05日:対象1,149,728人、陽性4,394人/罹患率0.382%
2020年04月04日〜2021年11月06日:対象1,152,541人、陽性4,399人/罹患率0.381%

2020年04月04日〜2021年11月07日:対象1,155,422人、陽性4,408人/罹患率0.381%

11月5日(金)分と思われる検査件数は2,881件です。2千件を超えました。
陽性者9人増加。罹患率は横ばいでした。

※2021年1月9日到着分(2021年1月11日発表分)から全入国者に対する検査が開始されており、検査数≒入国者数の状況です。(ただし、全員が強制隔離になる国があり、入国直前と3日後、6日後、10日後と複数回検査を受けている人が増加しています。検査数>入国者数に少し偏っていると考えられます。=実際の罹患率は上記数値よりも悪いと思われます。)

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年11月7日版)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22108.html














空港検疫検査 到着日別詳細結果(11月6日到着分までが反映と推定、下記の数字には海港検疫の数は含めていません)
1日遅れで情報が反映していると思われる空港検疫の詳細も発表されています。
4月30日到着分までは、別にまとめています。

2020年04月03日〜2021年09月30日:https://johokotu.seesaa.net/article/483927010.html

10月01日:症状 有4 無14=陽性18人 4089・4090・4091・4092・4093・4094・4095・4096・4097・4098・4099・4100・4102・4122・4123・4124・4125・4128
10月02日:症状 有0 無15=陽性15人 4101・4104・4105・4106・4107・4108・4109・4110・4111・4112・4132・4133・4134・4135・4136
10月03日:症状 有1 無8=陽性9人 4115・4116・4117・4118・4119・4120・4141・4153・4155
10月04日:症状 有1 無5=陽性6人 4121・4126・4127・4129・4130・4131
10月05日:症状 有1 無4=陽性5人 4137・4138・4139・4140・4151
10月06日:症状 有0 無2=陽性2人 4142・4143
10月07日:症状 有1 無8=陽性9人 4144・4145・4146・4160・4161・4162・4163・4164・4165
10月08日:症状 有0 無5=陽性5人 4147・4148・4149・4150・4152
10月09日:症状 有0 無5=陽性5人 4154・4156・4157・4173・4174
10月10日:症状 有0 無11=陽性11人 4158・4159・4166・4167・4168・4169・4170・4171・4177・4179・4204
10月11日:症状 有1 無2=陽性3人 4172・4190・4192
10月12日:症状 有0 無4=陽性4人 4175・4176・4178・4196
10月13日:症状 有1 無6=陽性7人 4180・4181・4182・4183・4184・4185・4186
10月14日:症状 有1 無7=陽性8人 4187・4188・4189・4191・4193・4194・4195・4216
10月15日:症状 有1 無6=陽性7人 4197・4198・4199・4200・4201・4202・4237
10月16日:症状 有2 無3=陽性4人 4203・4205・4206・4221・4239
10月17日:症状 有1 無9=陽性10人 4207・4208・4209・4210.4211・4212・4213・4214・4215・4228
10月18日:症状 有0 無4=陽性4人 4217・4218・4219・4220
10月19日:症状 有1 無3=陽性4人 4222・4223・4224・4225
10月20日:症状 有1 無10=陽性11人 4226・4227・4229・4230・4231・4232・4233・4234・4235・4245・4247
10月21日:症状 有0 無2=陽性2人 4236・4252
10月22日:症状 有1 無6=陽性7人 4238・4240・4241・4242・4243・4257・4258
10月23日:症状 有1 無5=陽性6人 4244・4246・4248・4249・4250・4262
10月24日:症状 有0 無4=陽性4人 4251・4253・4254・4255
10月25日:症状 有0 無4=陽性4人 4256・4259・4260・4290
10月26日:症状 有0 無1=陽性1人 4261
10月27日:症状 有0 無7=陽性7人 4263・4264・4265・4275・4277・4282・4283
10月28日:症状 有0 無5=陽性5人 4266・4267・4268・4269・4289
10月29日:症状 有2 無2=陽性4人 4270・4271・4272・4273

10月30日:症状 有0 無9=陽性9人 4274・4276・4278・4279・4280・4281・4284・4285・4286
 [空港別] 成田3・羽田2・中部2・関空2
 [男女別] 男7・女2
 [年代別] 10代下0・20代5・30代1・40代1・50代0・60代1・70代0・80代上1
 [渡航元] フィリピン1・ネパール2・インド1・ロシア1・ドイツ2・米国2
 [居住地] 東京1・愛知3・大阪1・岡山1・非公表3
10月31日:症状 有0 無8=陽性8人 4287・4288・4291・4292・4293・4306・4307・4308
 [空港別] 成田4・羽田3・関空1
 [男女別] 男5・女3
 [年代別] 10代下1・20代1・30代1・40代3・50代2・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] 韓国1・フィリピン2・バングラデシュ1・インド1・スーダン1・米国1・ブラジル1
 [居住地] 埼玉1・東京4・神奈川1・兵庫1・非公表1
11月01日:症状 有0 無8=陽性8人 4294・4295・4296・4297・4298・4299・4300・4319
 [空港別] 成田4・羽田2・中部1・関空1
 [男女別] 男3・女5
 [年代別] 10代下0・20代1・30代0・40代3・50代1・60代0・70代1・80代上2
 [渡航元] フィリピン1・ネパール2・パキスタン1・イタリア1・ウクライナ1・フランス/ポーランド2
 [居住地] 埼玉1・千葉1・神奈川1・岐阜1・大阪1・兵庫1・非公表2
11月02日:症状 有1 無3=陽性4人 4301・4302・4303・4324
 [空港別] 羽田2・関空2
 [男女別] 男3・女1
 [年代別] 10代下0・20代1・30代0・40代1・50代1・60代1・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン1・UAE1・トルコ1・オーストリア1
 [居住地] 京都1・兵庫1・非公表2
11月03日:症状 有2 無6=陽性8人 4304・4305・4309・4310・4311・4312・4313・4314
 [空港別] 成田5・羽田2・関空1
 [男女別] 男5・女3
 [年代別] 10代下3・20代1・30代0・40代2・50代1・60代1・70代0・80代上0
 [渡航元] タイ1・ネパール3・ドイツ1・フランス1・カナダ1・米国1
 [居住地] 東京4・大阪3・非公表1
11月04日:症状 有1 無6=陽性7人 4315・4316・4317・4318・4320・4321・4322
 [空港別] 成田4・羽田1・関空2
 [男女別] 男6・女1
 [年代別] 10代下2・20代2・30代2・40代0・50代1・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] ネパール2・バーレーン2・ドイツ1・英国1・米国1
 [居住地] 東京3・神奈川1・岡山1・鹿児島2
11月05日:症状 有0 無7=陽性7人 4323・4325・4326・4327・4329・4330・4331
 [空港別] 成田2・関空5
 [男女別] 男5・女2
 [年代別] 10代下0・20代2・30代0・40代1・50代3・60代0・70代1・80代上0
 [渡航元] フィリピン3・スリランカ1・バーレーン/パキスタン1・ウズベキスタン1・スーダン1
 [居住地] 東京1・京都1・大阪3・福岡1・非公表1
11月06日:症状 有0 無6(+4)=陽性6人 4328・4332・4333・4334・4335・4336
 [空港別] 成田4(+4)・羽田2
 [男女別] 男3(+3)・女3(+1)
 [年代別] 10代下0・20代2(+1)・30代1・40代2(+2)・50代1(+1)・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] フィリピン1(+1)・シンガポール1・バングラデシュ1(+1)・モロッコ1(+1)・米国2(+1)
 [居住地] 東京4(+3)・非公表2(+1)
11月07日:症状 有0 無1=陽性1人 4337
 [空港別] 羽田1
 [男女別] 男1・女0
 [年代別] 10代下0・20代0・30代0・40代0・50代1・60代0・70代0・80代上0
 [渡航元] ポーランド/ドイツ/オランダ/フランス1
 [居住地] 千葉1


合計5人の陽性確認が発表されました。
2020年4月3日0時の全員検査開始後に判明した陽性者は2021年11月7日までの584日間で4,257人になりました。
4,257人のうち有症状は462人です。無症状は3,795人で、無症状率は89.1%

・行動歴/居住地両方とも非公表の事例:本日発表分はいませんでした。

・団体感染が疑われる事例:本日発表分はいませんでした。
 (1)連番確認(同一日同一空港着同一国からの同一地域居住者=同一団体疑い):該当なし
 (2)10歳未満(同行者がいる団体感染すり抜け疑い):該当なし

・有症状者:本日発表分はいませんでした。

・強制隔離中の陽性とみられる事例:1組1人出ました。
 強制隔離対象国が増えた3月5日着から9月19日着までの200日間で、強制隔離中の陽性者は563人
 強制隔離対象国が減った9月20日着から11月2日着までの44日間で、強制隔離中の陽性者は72人
元々いるはずがない超稀な事例として処理されていたはずなのに、すり抜け直前の陽性確認があまりにも多すぎます。強制隔離対象国が減ったのに、まだまだ出まくっています。水際が非常に危険な状況です。


過去14日間に欧州4か国も渡航した人の陽性が確認されました。


隔離中陽性が激増中!→規制緩和も関係なし!
団体感染疑いは激増中!
結果を見れば一目瞭然。隔離しないとダメなんです。


新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22109.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 23:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする

富士を眺めに?横浜へ(旅行後)

※本旅行記は2021年12月に公開したものです。



■2021.11 (横浜)の旅行後

公共交通機関を使わずに、あまり遠出にならない空港の久々の訪問が完了し、横浜に向かった今回の見学旅行。10月に引き続き、船着場を中心に調査をしました。
10月の東京港ではお台場海浜公園、今回の横浜港では横浜ぷかりさん橋で、東京国際空港(羽田空港)からの定期船が就航していました。
そこで今回は、空港から船舶で行ける場所を取り上げます。

■船舶で行ける空港は全国に5か所
海に面する空港はたくさんありますが、空港から定期船に乗れる空港はあまり多くありません。
まずは一覧から。

東京国際空港:お台場、横浜、(貸切)竹芝
中部国際空港:
関西国際空港:神戸空港
神戸空港:関西国際空港
長崎空港:時津、ハウステンボス

定期便があるのはわずかに5空港しかありませんでした。
上記のほか、大分空港が2023年度の復活を目指しています。

船舶便は知名度低いせいか、なかなかアクセスとして維持するのは大変そうな印象です。
羽田空港はほぼクルーズ目的の路線。中部国際空港は、開港当初頃に比べると運航路線がかなり縮小されてしまいましたし、関西国際空港(関空)-神戸空港間も運航主体が一度変わっています。

海沿いにある空港で船舶便が活用できそうな空港は、瀬戸内の空港などいくつかありそうですが、発着地が都市部に近いところはあまり多くなく、そう簡単ではなさそうです。

202111Bu2.jpg
長崎空港は空港島南端に船着場があります(写真左側の船が定期船)。
ターミナルからは連絡橋で繋がっていて、雨にぬれずにアクセスできます。

(2012年9月訪問時に撮影)


■羽田はターミナルから離れた船着場発着
10月に訪れた羽田空港島には、定期便などが使用する船着場が2か所あります。

1つ目は、多摩川にある羽田空港船着場。今回訪れた横浜ぷかりさん橋と、10月に訪れたお台場海浜公園に定期便が運航しています。しかし、運航は土日に1往復のみで、ポツポツ運休日もある不安定運行です。
この船着場は多摩川沿いにポツンと設置されており、最寄りの第3ターミナルから800メートルほど、徒歩10分程度もかかります。そして、お台場、横浜ともに所要時間は90分もかかります。
2つ目は、天空橋駅目の前にある羽田空港天空橋船着場です。こちらには、貸し切りリムジンボートがウォーターズ竹芝から就航していますが、定期便ではなく、ここからターミナルまでは車乗り換えです。このため、アクセスとしてはあまり活用されていない印象です。

202111Bu1.jpg
羽田空港船着場。
ターミナルから遠いのがネックの一つ。


羽田の場合、アクセスの悪さと所要時間もあり、定期便としてアクセスに利用するのではなく、あくまでもクルーズ目的となってしまうのが残念なところです。
実は羽田は、海沿いにあるのに船舶便にはかなり不利な立地になっています。それは、他の交通機関が発達していることに起因しています。北方向(京浜運河沿い〜隅田川方面)だと東京モノレールや京急線でアクセス可能、西方向(多摩川を遡った川崎)や南方向(横浜〜横須賀方面)には京急線でアクセス可能、東方向(木更津方面)は東京湾アクアラインがあり、船より短時間でアクセスが可能です。

羽田から船舶便で競合できるとすれば、東京ディズニーランド方面(鉄道だと乗り換え多くてやや時間かかる)、船橋〜千葉方面(鉄道やバスだと大回り)、武蔵小杉・二子玉川方面(鉄道乗り換え不便で車は渋滞多い)程度ではないでしょうか。
うまく活用してほしい所です。

202111Bo2.jpg
横浜ぷかりさん橋に掲示されていた羽田空港定期便のポスター。
経路上の工場地帯の夜景は注目されているものの、工場以外の変化少なく観光要素は限定的。
コロナ禍で運休が続いています。


■空港との珍しい関係
10月の旅行記でも書きましたが、昨年オープンした東京国際クルーズターミナルの運営には、羽田空港の国内線施設を運営する日本空港ビルデングが参加しています。定期便で結ばれているわけではないのですが、空港で花開いた免税店事業とかのノウハウは客船ターミナルにも活かされているのかもしれません。

そんな感じで、最近流行りだしているのが、空港と客船ターミナルの連携です。

新千歳空港を運営を受託している北海道エアポートは、2020年6月に苫小牧埠頭と北海道ダブルポート連携 基本協定を締結。「日本国内への貨物の移出・日本国外への貨物の輸出の増加に連携して取組む」としています。
→北海道エアポートのリリース https://www.hokkaido-airports.co.jp/pdf/aartnership_agreement.pdf

静岡では、県が音頭を取って、駿河湾フェリーを活用した富士山静岡空港から伊豆地域への観光ルートの創出を進めています。
空港の中でも駿河湾フェリーのPRが行われており、フジドリームエアラインズ、大井川鉄道、駿河湾フェリーに乗るツアーなども行われています。

今後は、船舶だけでなく、海上を突っ切るドローン(空飛ぶクルマ)での輸送も注目されており、2025年の大阪万博では、関空と舞洲間を結ぶ計画も出ています。
こうなると、今回見学した、海沿いにあるヘリポートも重要なピースになってきますね。

航空と船舶は切っても切れない関係にあります。日本は海洋国家ですから、船舶便と航空便がうまく連携して、さらに盛り上げていけると良いですね。


今回は、昨年10月、先月に引き続き、ヘリポート見学するためにとにかく屁理屈を並べてみました。STAY HOMEを頑張ったり、仕事で仕方なく空港を利用する人が大勢いる中で、独り善がりの考えでヘリポート訪問をしてしまいましたので、今回の記事にご不満やズルいぞ、という方も大勢いらっしゃると思います。
一応、他人を感染させるリスクは最大限低減する動きをしたつもりですので、ご容赦いただきたいですが、何だかモヤモヤ訪問でした。

空港は空の港ですが、海沿いにあれば海の港にもなり得る存在でもありました。
ヘリポートの活用も期待しつつ、まいど薄〜い考察で、今回の旅を〆たいと思います。

posted by johokotu at 21:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする

自主隔離は14日間のまま!!

勘違いしないで!自主隔離期間は14日間のままで変わりません!!

明日8日から、一定の条件の下で、入国後4日目以降の特定行動が許可される場合が出てくることになりました。各報道を見ていると「ビジネス目的なら待機期間が10日間から3日間に短縮!」とする記事が非常に多いのですが、自主隔離期間は原則14日間で変わりません。勘違いしないようご注意ください。

今回の特定行動の許可については、11月5日に記事にしましたので、詳細はそちらをご覧ください。
https://johokotu.seesaa.net/article/484230315.html

あくまでも外出許可される可能性が出てきただけ
まず、今回の許可内容で最も肝心な部分は、「自主隔離期間は原則14日間で変わらない」という部分です。
多くの報道が、まるで「ビジネス目的で許可されれば隔離期間が3日間になる」と報じているのですが、そもそもこれは大きな間違いです。

許可された業務(移動)後に滞在する(帰る)先は、入国後14日間は「待機施設等(受入責任者が確保する待機施設又は自宅)として申告した場所」でなければなりません。
つまり、「自主隔離は14日間のまま」「14日間の待機施設等を拠点にして、活動計画書に記載した移動を許可する可能性がある」というだけのことです。

活動計画書に記載されていない場所への移動はNGです。例えば、「せっかく海外から帰国したんだし、活動計画も出した会社の業務だから」と、異なる支社や工場などへの呼び出しをされても、同僚や上司に会社の隣の飲み屋での急な歓迎会に誘われても、活動計画書に行く場所として記載されていなければNGです。(逆の言い方をすれば、活動計画書に「会食で○○に行く」といった記載していればOKということ)
唯一記載されていない場所で行って良いとされているのは「日常生活必需品の買い出し」だけです。(ただ、この15分ルールは五輪の時にも問題になっていた謎ルールですね。)

なお、移動先で接触した人物には、その後14日間の行動制限は一切ありません。
そこでは、密輸したウイルスを国内居住者が受け取り、バラまく可能性がありますので、充分注意が必要です。

勘違いせずに、入国者のウイルス感染拡大防止対策を徹底したいですね。

活動計画の責任は受入責任者にあり
今回のスキームは、「受入責任者(入国者を雇用する又は入国者を事業・興行のために招聘する企業・団体等)が業所管省庁(当該企業・団体等を所管する省庁)から事前に審査を受け、受入責任者が行動管理等に責任を持つことを前提」としています。
受入責任者は、入国者に対して、ウイルス感染拡大防止対策を守らせる義務が出てきます。
このスキームを使って特定行動を行い、その結果として密輸ウイルスがばらまかれ、他人を致死させるなど何らかの責任問題が生じた場合には、裁かれるのは、入国者本人ではなく、受入責任者の企業・団体等ということになります。

さすがにウイルスに感染すること自体に罪はないので、実態として法人が裁かれるということはないでしょう。
しかし、責任は、国内にある会社等にあることは注目すべき点です。

このスキームを使って国内にウイルスがばらまかれた場合は、原因は入国者ではなく、「国内の」受入責任者ということになります。つまり、「海外からの入国者が悪い」のではなく、「国内で受け入れた会社が悪い」ということになるわけです。結局、感染拡大した場合には、外人が悪いのではなく、日本国民自体が悪いということになるわけです。

勘違いせずに、入国者のウイルス感染拡大防止対策を徹底したいですね。

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Airport is dangerousなどと特定業種を狙い撃ちにして批判していた報道機関が、入国後4日目以降の隔離がなくなると吹聴して、勘違いを助長させているわけで、普段から空港を取り上げている身からすると、残念でなりません。


治療薬のない中、ウイルス感染拡大防止対策は、ひとり一人の行動に頼る部分が非常に大きいです。
日本国内と海外では衛生観念も感染状況も大きく異なります。当然、日本よりも感染リスクの高い国もたくさんあります。こんな時期に、そんな感染リスクが日本と大きく異なる海外から移動してくるわけですから、入国する方やその周辺の皆さんには、勘違いすることなく、対策を徹底していただきたいですね。
14日間の隔離は大変だと思いますが、頑張ってください。

空港検疫でのすり抜けは必ず発生します。
入国者が家族と接触しなけりゃ、家族に感染は拡がりません。
入国者が友人と接触しなけりゃ、友人に感染は拡がりません。
入国者が他人と接触しなけりゃ、他人に感染は拡がりません。
家族が入国者と接触しなけりゃ、家族に感染は拡がりません。
友人が入国者と接触しなけりゃ、友人に感染は拡がりません。
他人が入国者と接触しなけりゃ、他人に感染は拡がりません。
入国者が国内で接触しなけりゃ、国内に感染は拡がりません。
入国時検査の陽性・陰性は関係ありません。
入国時に検査するかしないかは関係ありません。
超人能力を持った選手かVIPか下々の者かは関係ありません。
変異株かどうかも関係ありません。
ワクチンを打ったか打たなかったかは関係ありません。

入国者は油断して国内にウイルスを密輸している場合ではないです。
国内居住者は油断して自らウイルスをもらいに行っている場合ではないです。
自主隔離中の入国者・受入者は油断して密輸したウイルスを国内にばらまいている場合ではないです。
油断することなく、14日間の自主隔離をしっかり行いませんか。
ラベル:感染症 検疫
posted by johokotu at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする