2023年01月07日

空港検疫1/7_飛行短有症2桁!異様!

◇空港検疫 1月7日発表分
全員検査開始の結果、無検査は超危険と判明!!!
検査を始めた途端、2か月ほぼ数人/日だった陽性者が8日連続2桁陽性 63人も!
飛行短時間の中国から有症状2桁人数も!超異様!


      国際線到着空港      
  大量すり抜け危機でただただ危険  


厚生労働省(厚労省)は1月7日現在の、空港検疫を含めた最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を発表しました。
12月30日着分から、中国(香港・澳門除く)のみ全員検査が再開しましたので、久々に取り上げ再開しています。

※発表は毎日行われていますが、対象が1か国のみですので、毎日更新はしない予定です。(原則検査しないで大丈夫となっているわけなので、1か国だけならそんなに人数出るわけないですしね。たった1か国で大人数出るようなら、他の国のフリー入国も制約かけないとダメでしょうし。



空港検疫検査 到着日別詳細結果(2022年12月30日到着分から集計再開しました。下記の数字には海港検疫の数は含めていません。)
1日遅れで情報が反映していると思われる空港検疫の詳細も発表されています。
2022年10月13日到着分までは、別にまとめています。
2020年4月3日〜2022年10月13日:https://johokotu.seesaa.net/article/492521127.html


12月30日:症状 有14 無78=陽性92人
 [空港別] 成田80・中部3・関空8・福岡1
 [男女別] 男70・女22
 [年代別] 10下12・20代6・30代12・40代20・50代29・60代9・70代4・80上0
 [渡航元] 中国90・ベトナム1・ウズベキスタン1
 [居住地] 宮城1・山形1・茨城5・埼玉6・千葉3・東京23・神奈川7・新潟1・静岡1・石川1・福井1・岐阜1・愛知7・三重2・滋賀1・京都3・奈良2・大阪16・兵庫4・広島1・山口1・大分1・福岡2
12月31日:症状 有2 無30=陽性32人
 [空港別] 成田28・羽田2・関空2
 [男女別] 男23・女9
 [年代別] 10下3・20代5・30代7・40代7・50代7・60代0・70代3・80上0
 [渡航元] 中国28・ベトナム1・UAE1・英国/フィンランド1・米国1
 [居住地] 群馬2・埼玉1・千葉2・東京14・神奈川1・長野1・富山1・石川1・愛知1・大阪2・兵庫2・広島1・愛媛1・福岡2
01月01日:症状 有9 無75=陽性84人
 [空港別] 成田69・羽田1・中部2・関空12
 [男女別] 男58・女26
 [年代別] 10下14・20代7・30代9・40代11・50代29・60代10・70代3・80上0
 [渡航元] 中国82・米国2
 [居住地] 北海道1・秋田1・福島1・群馬2・茨城6・埼玉1・千葉5・東京21・神奈川13・新潟1・富山1・石川1・岐阜2・愛知8・三重1・大阪13・兵庫2・福岡3
01月02日:症状 有1 無25=陽性26人
 [空港別] 成田22・関空4
 [男女別] 男18・女8
 [年代別] 10下2・20代2・30代1・40代5・50代9・60代7・70代0・80上0
 [渡航元] 中国26
 [居住地] 福島1・栃木1・埼玉1・千葉2・東京6・神奈川2・長野1・富山2・愛知3・大阪6・広島1
01月03日:症状 有3 無53=陽性56人
 [空港別] 成田25・関空31
 [男女別] 男36・女20
 [年代別] 10下9・20代6・30代9・40代9・50代9・60代11・70代3・80上0
 [渡航元] 中国53・フィリピン1・シンガポール1・アイルランド1
 [居住地] 秋田1・宮城1・埼玉5・千葉1・東京10・神奈川3・山梨1・三重1・京都1・大阪29・兵庫1・福岡2
01月04日:症状 有5 無67=陽性72人
 [空港別] 成田71・羽田1
 [男女別] 男46・女26
 [年代別] 10下8・20代14・30代14・40代14・50代14・60代4・70代3・80上1
 [渡航元] 中国50・中国/シンガポール1・ドイツ/スペイン1
 [居住地] 宮城1・栃木1・埼玉15・千葉9・東京29・神奈川4・静岡1・富山2・岐阜1・愛知1・京都1・大阪3・兵庫1・山口1・愛媛1・福岡1
01月05日:症状 有7 無52=陽性59人
 [空港別] 成田38・羽田1・中部2・関空18
 [男女別] 男32・女27
 [年代別] 10下8・20代6・30代6・40代15・50代14・60代8・70代2・80上0
 [渡航元] 中国58・ベトナム1
 [居住地] 北海道1・宮城1・茨城2・埼玉2・千葉7・東京9・神奈川7・長野1・静岡2・石川1・愛知4・三重1・大阪18・兵庫1・福岡2
01月06日:症状 有11 無52=陽性63人
 [空港別] 成田60・羽田1・関空2
 [男女別] 男43・女20
 [年代別] 10下9・20代7・30代10・40代11・50代9・60代11・70代4・80上2
 [渡航元] 中国62・UAE/タイ1
 [居住地] 北海道1・山形1・茨城7・群馬1・埼玉5・千葉5・東京18・神奈川5・新潟1・長野1・静岡2・愛知5・大阪7・広島1・愛媛1・福岡1・熊本1




空港検疫でのCOVID-19陽性確認数(到着日ベース)
・2022年12月30日〜2023年1月6日着累計(8日間):484人  
・本日発表された空港検疫での陽性者数:63人  
 [入国時陽性分と推定] 1月6日着 63人
 [隔離後陽性分と推定] 該当無し

本日発表分も、高年齢が多い傾向が変わりません。
1月6日関空着の中国からの直行便は1便です(香港便は9便到着)。天津便が中国国際航空B737=最多167席程度の機材です。最も罹患率が低く出る満席だとしても167人中2人陽性=罹患率1.20%です。今日は少し落ち着きましたでしょうか。
1月6日成田着の中国からの直行便は9便です(香港便は8便到着)。




有症状者状況(2022年12月30日〜2023年1月5日着累計)
・累計:有症状52人・無症状432人=無症状率89.3%  
・本日発表された空港検疫での有症状者数:11人  
・22634 成田 1月6日 20代 女性 茨城県 中国 咳嗽
・22635 成田 1月6日 20代 女性 愛知県 中国 発熱、頭痛、関節痛
・22638 成田 1月6日 30代 男性 神奈川県 中国 咽頭痛
・22653 成田 1月6日 40代 男性 茨城県 中国 咳嗽
・22654 成田 1月6日 30代 女性 茨城県 中国 発熱
・22655 成田 1月6日 10歳未満 女性 茨城県 中国 咳、鼻汁
・22658 成田 1月6日 40代 男性 愛知県 中国 咽頭痛
・22659 成田 1月6日 40代 男性 愛知県 中国 咽頭痛
・22666 成田 1月6日 40代 男性 愛媛県 中国 咳嗽
・22679 成田 1月6日 30代 男性 愛知県 中国 鼻汁
・22685 成田 1月6日 10代 男性 千葉県 中国 発熱

(入国時検査に当たる1月5日着以降)
中国:成田まで直行便で3時間程度の飛行で、現地発症の可能性が高いです。2桁人数は流石に多過ぎで異常です。
その他各国は直行便・乗継便いずれも10時間程度以上の飛行で、機内発症とみられます。(米国は機内発症か微妙な短距離路線としてグアムが含まれています)




国別陽性確認数
・10人以上の超危険国:中国62人  
・5人以上の危険国:該当無し  

・複数国滞在者:1人  

・非検査国(中国本土以外)からの陽性者:1人  
・非検査国(中国本土以外)のうち無症状:1人(UAE/タイ1)  

12月30日着から中国本土からの入国者の全員検査が始まりましたが、いきなり8日連続で2桁人数陽性者が出続けています。それまでの2か月ほどは毎日数人ずつしか出ておらず、超爆増となっています。
異常過ぎます。

やはり、検査してないから陽性者が出ていないだけで、相当数がすり抜けていたと思われます。
そりゃ日本国内の感染が増えていくわけですね。
少なくとも、入国後の外出自粛を今すぐ求めるべきですが、判断しませんね、、、。
今年も早春よ、サヨウナラ〜〜





団体感染疑い状況
・団体感染が疑われる事例:15組25人  
(1)連番確認(同一日同一空港着同一国からの同一地域居住者=同一団体疑い):10組21人
・22628 関空 1月6日 50代 男性 大阪府 中国 無症状
 22629 関空 1月6日 20代 女性 大阪府 中国 無症状
・22632 成田 1月6日 30代 女性 東京都 中国 無症状
 22633 成田 1月6日 50代 男性 東京都 中国 無症状
・22640 成田 1月6日 60代 男性 大阪府 中国 無症状
 22641 成田 1月6日 10代 女性 大阪府 中国 無症状
 22642 成田 1月6日 10代 女性 大阪府 中国 無症状
・22653 成田 1月6日 40代 男性 茨城県 中国 咳嗽
 22654 成田 1月6日 30代 女性 茨城県 中国 発熱
 22655 成田 1月6日 10歳未満 女性 茨城県 中国 咳、鼻汁
・22656 成田 1月6日 20代 男性 東京都 中国 無症状
 22657 成田 1月6日 80代 男性 東京都 中国 無症状
・22658 成田 1月6日 40代 男性 愛知県 中国 咽頭痛
 22659 成田 1月6日 40代 男性 愛知県 中国 咽頭痛
・22671 成田 1月6日 50代 男性 神奈川県 中国 無症状
 22672 成田 1月6日 50代 男性 神奈川県 中国 無症状
・22680 成田 1月6日 60代 女性 東京都 中国 無症状
 22681 成田 1月6日 50代 女性 東京都 中国 無症状
・22683 成田 1月6日 60代 男性 東京都 中国 無症状
 22684 成田 1月6日 40代 男性 東京都 中国 無症状
・22688 成田 1月6日 50代 女性 東京都 中国 無症状
 22689 成田 1月6日 50代 女性 東京都 中国 無症状

(2)10歳未満(同行者がいる団体感染すり抜け疑い):5人(※は上記のうちの1人)
・22631 成田 1月6日 10歳未満 男性 大阪府 中国 無症状
・22644 成田 1月6日 10歳未満 男性 広島県 中国 無症状
・22648 成田 1月6日 10歳未満 女性 山形県 中国 無症状
・22655 成田 1月6日 10歳未満 女性 茨城県 中国 咳、鼻汁※
・22664 成田 1月6日 10歳未満 女性 福岡県 中国 無症状

相変わらず関空着は大阪居住だけですね。異常過ぎます。



大量すり抜け危機勃発
結果を見れば一目瞭然
隔離規制緩和は大失敗!!!
結果が全てを物語っています
やっぱり隔離規制をしなきゃダメなんです


新型コロナウイルス感染症の患者等の発生について(検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30181.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする

緊急警報!また2桁!!60人超!!!

緊急警報! 本日発表分陽性2桁!
[陽性数] 異常 63人も異常発生!
2か月一桁続きだったのに中国本土検査開始した途端、8日連続超異変!!超異常!!超異質!!超異様!!
中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中


      国際線到着空港      
  大量すり抜け危機でただただ危険  


空港検疫での入国者に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で、本日発表分で2桁人数の感染が確認されました。



本日発表された空港検疫でのCOVID-19陽性確認数
・ 本日発表された空港検疫での陽性者数:63人  
 [入国時陽性分と推定] 1月6日着 63人
 [隔離後陽性分と推定] 該当無し




本日発表された空港検疫でのCOVID-19国別陽性確認数(数の多い国)
・10人以上の超危険国:中国62人  
・5人以上の危険国:該当無し  

・非検査対象国(中国本土以外)からの陽性者:1人  

中国本土からの入国者の全員検査再開初日から80人台、20人台、80人台、20人台、50人台、70人台、50人台、60人台と大量発生が続いています。とにかく超異常事態です。 



これらの詳細内容は1月7日23時付でアップ予定の日々の記事で書く予定です。



入国者のすり抜けが強く懸念される事態となっています
国際線の発着する空港への不要不急の来港や
入国者のお迎え、入国者との接触は今すぐ中止しませんか
入国者が乗車する可能性の高い空港直結鉄道の利用を今すぐ中止しませんか

入国者が7日間程度接触しなければウイルス付着させませんから
日本国内の人が7日間程度接触されなければウイルス付着させられませんから


空港検疫の結果を見れば一目瞭然
結果が全てを物語っています
やっぱり隔離をしなきゃダメなんです


新型コロナウイルス感染症の患者等の発生について(検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30181.html

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする

中国8%で規制強化は妥当か?

◇中国からの陽性率8%は本当に多いのか、規制強化は妥当なのか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに伴う水際対策で、中国に対する対応が次々に強化されています。この中で極めて異例なことに6日、即日で週間検体数が発表され、罹患率が8%であることが判明しました。
これは多いのか、中国からの入国者にだけ始まった規制強化が妥当なのか、考えてみます。




・機内全員濃厚接触となる3%と比べると?
6日に発表されたのは週間検体数と週間陽性者数です。中国からの入国者に限定して発表されました。

12月30日着〜1月5日着までの7日間で
 ・検体数4,895人、陽性者数は408人
と発表されたため、
 ・罹患率は8.34%
と計算できます。

日本では9月以降検体数の公表を止めています。加えて、これまでどんなに罹患率が悪くても三週間遅れでしか検体数が発表されなかったのに、今回は即日発表されています。極めて異様で異質で異例の事態です。

で、出てきた結果が「罹患率8.34%」でした。

機内の全員が濃厚接触となるのは3%ですので、それを軽く超えています。
しかも、この数値は抗原定性検査での結果とみられるため、実際には更に多くの陽性者がいると推定されます。

超異常状態であることは一目瞭然で、今すぐにでも陰性者も含めて強制隔離すべき水準と言えます。



・これまでの空港検疫対応と比べると?
罹患率8.34%は果たして高い数字なのでしょうか?
これまでの空港検疫対応からと比べてみると、実はこの数値、とても微妙な数値です。

空港検疫の特定国全員検査結果を見ると、オミクロン株より前は、空港検疫が最悪だったときでも1.2%です。しかし、オミクロン株以降は、全世界で平均すると、昨年1月に6%台を叩き出しています。
平均で6%ですので、特定国だけ見ると、8%になる国が出るのは、充分にあり得る数値です。

実際に国別で見ると、入国者数が少ないと1人陽性者が出ただけで10%を超えるので、そういう国を除いてみます。
入国者数が多い国に限ってみても、ずっと陽性者が出続けている米国は昨年1月に出た8%台が最悪。欧州の一部の国はポツポツ10%超を記録しています。南アジア3か国(インド、ネパール、パキスタン)は昨年1月に、数週間連続で20%〜30%超を記録したこともあるほど。
8%超は普通にあり得ます。


注意したいのは、そんな中でも、中国はこれまで1%強が最悪であったこと。
中国に限って見れば、ずいぶん爆増した印象です。
しかし、空港検疫全体で見ると「8%位出ることもあるね」という数値
です。

今回の中国から入国者への対応は、
・ウイルスがそれほど危険ではないとされている(だからこそ入国規制が緩和されている)頃
・直前の陰性証明提出無し(明日からは必須に変更)
・全員検査
・強制隔離なし
・航空便就航規制あり/輸送人員規制なし
・規制実施開始まで短時間
です。

今回の中国と同じ8%台ですと、昨年1月の米国が最悪だった時期と同じですが、その時の米国からの入国者は、
・まだウイルスが危険とされていた頃
・直前の陰性証明提出有り
・全員検査
・3日間強制隔離
・航空便就航規制なし/輸送人員規制あり
・規制実施まで長時間経過
でした。最終的に実施された規制は今の中国よりきついものの、規制強化まではオミクロン株確認から1か月程度・空港検疫での陽性事例が目に見えて増えてから2〜3週間かかりました。

さらに、昨年1月南アジア3か国が最悪だった時期は30%超を記録しています。その時は、
・まだウイルスが危険とされていた頃
・直前の陰性証明提出有り
・全員検査
・途中から3日間強制隔離
・航空便就航規制なし/輸送人員規制あり
・規制実施まで長時間経過
でした。米国などと同じく、最終的に実施された規制は今の中国よりきついものの、こちらも米国同様になかなか水際強化がされていません。例えば、ネパールは10%を超えても3日間強制隔離がなかなか始まらず、オミクロン株確認から2か月程度遅れでの水際強化でした。

日本の空港検疫では8%「程度」は、素早く水際対策が強化されてこなかった過去があり、今回も、全員検査だけという柔々対策(航空会社に対しては就航規制という極めて厳しい対応)で終わっています。
水際対策の遅々対応はもはや日本の十八番ですから、今まで通りと言えば今まで通りの通常対応と言えます。


今は、ウイルスはそれほど危険ではないとされている(だからこそ入国規制が緩和されている)ので、そう単純比較は出来ませんが、
・今の方が規制内容は甘い
・今の方が規制開始のスピードは早い
・今の方が規制対象が限定的

といった印象です。
このあたりの、規制設定の曖昧さや、今回だけ色々公表している点は、どうにも不公平感が漂います。
そもそも中国以外も全員検査したら普通に8%位陽性者出そうですし、、、。
なんだか大変だ〜と言わんばかりに異例な対応で数値を公表して、危機感煽りまくってますが、結局この程度の対応しかしないのなら、数値を慌てふためいて公表するのは逆効果な気がするのですが、、、。

今回、この8%という数字について、各メディアで大々的に報じられ、「今すぐ入国停止を!」といった意見も結構多い印象です。
でも、昨年1月の時など、空港検疫の罹患率を取り上げる人はほとんどいませんでしたし、「今すぐ入国停止を!」といった意見も今より少なかった印象です。
こういう点で、今回の規制は、感情論だけに走った人種差別的に見えてしまっています。




・日本国内と比較すると、、、
罹患率8.34%は果たして高い数字なのでしょうか?
続いて日本国内と比較してみましょう。

入国者は日々母数が変化し、日々新たな検体が送りこまれてきます。全員検査の最中は、出てくる罹患率はその集団の感染割合になります。つまり、比較する日本国内の数字は、日々の新規感染者数ではなく、ある日の感染者数(治療中の人数)になります。
そして入国者は日々母数が変化し、検査対象が全員検査になっています。これと比較する場合、母数は人口になります。
よく、新規感染者数/検体数で出した陽性率と比較する人が多いのですが、これでは比較としては誤りです。

で、その計算をすると、日本国内の場合、最も陽性者数が多かった最悪状態の昨年8月頃でも2%弱しかないんです。
つまり、8%という数字は、国内の最悪の時の4倍超という超異常状態であることが分かります。

超異常状態であることは一目瞭然で、今すぐにでも陰性者も含めて強制隔離すべき水準と言えます。

日本国内は未だに2類相当の危険なウイルスであると認定し、(意識して外出頻度を減らしている人がどれほど残っているのかは分かりませんが)不要不急の外出自粛が要請されています。しかし、単純比較で日本の最悪時の4倍超の陽性+自動的濃厚接触の集団は、観光でもウエルカムとなっています。
日本国内に住んでいる立場からすると、ただ検査するだけなのは、入国者優先に見える異常な対応です。
これが許容され、危惧する声がほとんど挙がらないのだから、本当に日本は不思議です。



中国は8日から往来の規制が大幅に緩和されます。第三国との往来も一気に増えるでしょう。香港との行き来も容易になるなど、中国以外の直行便から日本に入国する人も大幅に増えそうです。
中国から、あるいは中国直行便からの入国だけを規制しても抑えきれません。
少なくとも、香港、澳門、韓国等の東アジア路線、タイ、シンガポール、ベトナムといった東南アジア路線からの入国も規制しないとほぼ意味なしになる可能性が高いです。
可能であれば新しい変異株が猛威を振るっている米国なんかも入国規制が欲しいところですが、全然規制強化の動きはありません。

超異常状態であることは一目瞭然で、今すぐにでも陰性者も含めて強制隔離すべき水準と言えます。
しかし、なぜか極めて異例な対応で素早く数字公表して危険だと煽る割に、水際対策ではこれまでより対応が早過ぎる一方で中身は甘過ぎるといった印象でしょうか。

今回の規制に対する強烈な違和感は、慌てふためいている割に中身が甘過ぎることや、国内対応との違い、これまでの水際対策との違いなどから来てしまうのでしょう。もう少し一貫した対策が出来ると、この違和感も解消できるのかもしれません。

皆さんは罹患率8.34%が多いのか、規制を強化すべきか、強化内容が妥当かをどう捉えますでしょうか。

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする