 | 旅客ターミナルの特徴 (写真は平成30年6月撮影) 平成3年に到着ターミナルとして整備されたターミナルビルです。平成4年に国際線ターミナルが完成。平成13年に国際線部分、平成14年に3階部分などを増築しています。ランド側から見て左側に国内線、右側に国際線が配置され、国際線出発区画のみ入口が異なります。 増築部分が3階ある地上2階建て。駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1・1/2層方式です。国内線側は1階にチェックインロビー、2階に売店と搭乗口、搭乗待合室、3階に飲食店と展望デッキがあります。 館内のサインはあまり統一されておらず、濃灰地、白地、橙地、水地、黒地など様々。矢印に色をつけたサインもあります。多くの看板が英語、韓国語、中国語併記となっています。 ターミナルから北側に搭乗橋が伸びているのは、もともと北側に旧・出発ターミナルがあったためです。現在は姿を消しています。 |
 | ターミナル前面 (写真は平成30年6月撮影) 弧を描く白い屋根が目を引く前面です。正面出入口は国内線側3か所、国際線側1か所です。航空会社のサインが吊り下げられています。 バスのりばは4か所。大分交通グループ、亀の井バス、大分バスにより空港アクセスバス5路線(空港特急エアライナーとして大分、別府、湯布院方面、快速リムジンバスとして県北の中津方面、県南の佐伯方面)、大分交通グループにより路線バスが運行されています。(大分駅前まで別府経由・高速経由とも約60分・合計1時間に2本程度、路線バスは大分駅前まで約二倍の約110分) ■1番 [Z]特急大分駅行(高速経由=大分交通)、[V]旧ホーバー基地行(大分交通) ■2番 [K]特急大分駅行(別府経由=大分交通)、[B]特急別府駅前行(大分交通) ■3番 [Y]由布院駅前バスセンター行(大分交通・亀の井バス)、[N]ノースライナー 中津方面(大貞車庫前行=大交北部バス) ■4番 [S]サウスライナー 佐伯駅行(大分交通・大分バス) ■番外 路線バス南方面 大分駅前行(大分交通)、杵築駅前行(大分交通・国東観光バス)、杵築バスターミナル行・安岐行・国東市民病院前行(国東観光バス) 路線バス北方面 竹田津港行(国東観光バス)、国東中学行(大分交通)、国東バスターミナル行(ハイテクタウン向陽台経由あり=大分交通・国東観光バス) ■路線変遷 ※平成21年10月01日:佐伯駅行(県南高速リムジンバス実証運行)新設 ※平成21年11月01日:ホーバー基地行新設 ※平成31年03月01日:リムジンバスに路線ナンバリング(系統番号) 設定(旧ホーバー基地行=V、特急大分駅行(高速経由)=Z、特急大分駅行(別府経由)=K、特急別府駅前行=B、由布院駅前バスセンター行=Y、佐伯駅行=S、大貞車庫前行=N) |
 | 国内線(チェックインロビー) (写真は平成30年6月撮影) 1階、ランド側から見て左側に設置されています。2階へあがる階段を境にカウンタが分かれて設置されています。 |
 | 国内線 チェックインカウンタ (写真は平成30年6月撮影) 1階、ランド側から見て左側に日本航空グループ(JAL・JAR)とジェットスター・ジャパン(JJP)、右側にANAグループ(ANA・AKX)のカウンタがあります。 東京国際線を運航するソラシドエア(SNA)と2路線を運航するアイベックスエアラインズ(IBX)は全便ANAと共同運航しており、ANAグループのカウンタと一体化されています。
※平成25年03月31日:JJP就航、カウンタ新設 ※令和03年02月19日:APJ就航、カウンタ新設 ※令和05年03月26日:APJ全便運休 |
 | 国内線 出発ロビー (写真は平成30年6月撮影) ターミナル左方にある階段を上った2階に設置されています。中央エプロン側に出発口、ランド側に売店やレセプションルーム、有料待合室などがあり、挟まれるような形で横に広く配置されています。 ランド側はやや天井が低いロビーです。椅子の並ぶロビー空間が2か所に分かれてあります。北端にキッズコーナーがあります。
※平成25年04月23日:七島藺キッズコーナー 新設 ※平成30年04月27日:レセプションルーム リニューアル ※平成30年04月**日:キッズコーナー リニューアル |
 | 国内線 出発口 (写真は平成30年6月撮影) 2階出発ロビー中央に設置されています。白壁のターミナルの中で桃色の壁面で囲まれた目立つ入口で、上部には液晶モニタタイプの案内掲示が掲げられています。このモニタは、広告部分も液晶です。 |
 | 国内線 搭乗待合室 (写真は平成27年4月撮影) 2階エプロン側が搭乗待合室になっています。待合室内にある搭乗改札は1番から3番までの3か所で、搭乗橋はターミナル前に7番、8番、9番-11番の3本あります。旧出発ターミナル前にも1番から6番までのスポットがあり、6番のみ搭乗橋が設置されています。 2・3番搭乗口前にラウンジくにさきがあります。
※平成24年09月01日:ラウンジくにさき 開業 |
 | 国内線 到着手荷物受取場 (写真は平成22年11月撮影) 到着エリアは、1階中央部、ランド側から見て国内線区画の右側に設置されています。手荷物受取場のターンテーブルは2か所あり、寿司の巨大模型が回転寿司屋のようにベルトの上を回ります。 平成20年9月に、大分県出身のランドスケープデザイナー団塚栄喜さんのデザイン設計でリニューアルされ、濃青色を基調とした珍しい内装に変更されています。県内から応募した魚拓が泳ぐ目を引くデザインで、2009年度のグッドデザイン賞を受賞しています。 |
 | 国内線 到着口 (写真は平成30年6月撮影) ランド側から見て国内線区画の右側に設置されています。天井部までの大きなガラスに覆われた到着口です。 到着口の前には国内線空港としては珍しく侵入防止のためのポールがL字型に設置されています。到着案内表示は、出発口同様、黒地の液晶モニタを採用。黄色のラインが目立ちます。 |
 | 国際線 正面入口 (写真は平成27年4月撮影) 国際線出発設備は入口が異なる配置です。 国際線区画はエプロン側の一部を除き1階建てです。駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1・1/2層方式です。 出発保安検査場より手前側に売店はありません。 |
 | 国際線 チェックイン・出発ロビー・出発口・搭乗待合室 (写真は平成30年6月撮影) 1階ランド側から見て右側に国際線専用区画が設置されています。国内線区画とはつながっていますが、出発関係の施設は国内線とは別の入口から入る配置になっています。 入口を入って右側にチェックインカウンタ、左側に出発口があるだけのシンプルなロビーです。 出発口は1か所。すぐに出国手続きなどがあり、搭乗待合室も1階にあります。
令和元年6月にチェックイン・出発ロビーと搭乗待合室が拡張されています。
※平成26年06月30日:大韓航空 全便運休 ※平成26年09月24日:ティーウェイ航空(TWB) 就航 ※平成27年01月02日:大韓航空 就航(例年冬期期間就航) ※令和元年06月01日:チェックイン・出発ロビー・搭乗待合室 拡張 ※令和元年08月19日:TWB 全便運休 |
 | 国際線 チェックインカウンタ (写真は平成23年7月撮影) 1階、ランド側から見て右側に設置されています。 特定航空会社用ではありません。 |
 | 国際線 到着口 (写真は平成30年6月撮影) 1階中央部、ランド側から見て国内線区画の右端にひっそりと設置されています。この出口より奥側が国際線区画です。入国審査場、手荷物受取所、税関とも1階にあります。国際線は通常9番搭乗橋を利用するため、ターミナルの右端から中央まで歩いてくる形になります。 |
 | 到着ロビー (写真は平成30年6月撮影) 1階中央部、ランド側から見て国内線区画の右側に設置されています。国際線、国内線ともに同じ区画にあります。 国内線到着口正面に総合案内所、バス案内所、大分空港足湯があります。 複数の柱が装飾されており、パソコンが利用できる@ステーションやパンフレットラックになっています。 |
 | 売店・サービス店 (写真は平成30年6月撮影) 2階中央部にメイン売店が大きく展開しているほか、1階にも店舗があります。 海産物などの生ものも充実しているほか、日本酒・焼酎の種類も豊富です。近年は生菓子の取り扱いも増えてきています。旅人限定商品や空弁もあり。インターネット販売も充実しています。 ターミナル内では、販売商品などを紹介した旅人通信という広報紙が配布されています。
・国内線1階 売店1店舗(セブンイレブン)・サービス店1店舗(ウェルビー) ・国内線2階 売店2店舗(空の駅旅人・ぶんごの空)
・国内線2階 搭乗待合室内 売店2店舗(BLUESKY・ANA FESTA) ・国際線1階 搭乗待合室内 免税店1店舗(Oita DFS OITA DUTY FREE SHOP) ※平成23年04月01日:コンビニエンスストア閉店、ギャラリー竹巧彩をSKYMART翼に改装開店 ※平成23年04月06日:マッサージエアポート閉店 ※平成24年02月04日:ウェルビー 開店 ※平成24年07月27日:SKYMART翼(2階) 閉店、セブンイレブン 開店 ※平成31年02月27日:ぶんごの空 開店 |
 | ショッピングバッグ (写真は平成31年4月撮影) 平成28年から使用されている大分航空ターミナル直営売店の空の駅旅人のショッピングバック。 大分の竹細工をイメージしたデザインで、臙脂色の文字でOITA SKY STATIONと書かれています(側面は旅人表記)。店舗デザインや制服、名札などと統一されたデザインになっています。 大分空港にいると、土産袋を持っている人は、この「旅人」のものか、ひまわりの絵が描かれた地元百貨店トキハの袋でほとんどが占められていますので、ご注目。
※平成28年04月27日:ショッピングバッグ 変更 |
 | 飲食店 (写真は平成30年6月撮影) 3階に飲食店街があるほか、2階にも店舗があります。
・国内線2階:1店舗(sky cafe AZUL) ・国内線3階:4店舗(スカイライン、なゝ瀬、ラーメン味噌亭、すし処 宙)
※平成26年05月31日:海甲 閉店 ※平成26年08月01日:すし処 宙 開店 ※平成27年03月31日:カフェ・ド・パニーニ 閉店 ※平成30年05月17日:アズール 閉店、sky cafe AZUL 開店 |
 | 展望デッキ (写真は平成30年6月撮影) 3階に屋上があり、設置されています。入場無料(平成18年から)。平成28年のリニューアルで全面ウッドデッキになりました。屋根は建物側の一部に取り付けられています。 到着手荷物受取場と同じく団塚栄喜氏によるデザインで、公式サイトによると「大分の魅力的な景観「海」「山」「空」を曲線と高低差のあるウッドデッキ調テラスや植栽で表現」しているそうです。
以前は柵が低く非常に見やすい環境でしたが、平成22年にワイヤーが張られています。安全上仕方なく他の空港同様のワイヤー化なのですが、なんと手前の低い柵は撤去されず、手がワイヤーまで全く届かないため、ワイヤーをクリアしての写真撮影が一切できない構造になってしまいました。平成28年で手前の低い柵は撤去されましたが、ワイヤーの手前には新たに植栽ができ、相変わらずワイヤー近くには近寄れない構造になっています。一部分のみ近寄れる領域を設けていますが、この部分のみワイヤーではなく、強化ガラスで、4人ほどでいっぱいになります。
展望デッキへの出入口付近には、飛行機模型展示(JAS絡みも多いです)とフライトシミュレータが設置されています。
※平成28年12月28日:展望デッキ リニューアル ※平成30年12月13日:フライトシミュレータ 新設 |
 | 展望デッキからのながめ (写真は平成30年6月撮影) 海沿いの海上空港で正面には瀬戸内海の眺めが広がり、遠くに四国の山々が見られます。旧出発ターミナル側にある6番搭乗橋は建物の陰に隠れて見えません。ターミナルは滑走路の西側に設置されており、午前は逆光、午後は順光条件です。 ターミナルビルは滑走路のちょうど中央付近に設置されており、飛行機が離陸する瞬間はやや斜め気味の撮影になることが多いようです。また、北側は旧出発ターミナル部分の陰に隠れており、北側に向かって離陸する場合は、離陸の様子は見えません。 唯一ワイヤーなしで撮影できる強化ガラス部分は写真撮影用に丸い穴が開いています。ただし、ガラス範囲は狭く、競争率が高いので、要注意です。 |
 | 大分空港足湯 (写真は平成30年6月撮影) 1階到着ロビー脇に無料の足湯が設置されています。別府温泉から単純泉が運ばれており、別府八湯温泉道に認定されています。
※平成28年06月01日:大分空港足湯 開業 |
 | まちっとコール (写真は平成30年6月撮影) 2階出発ロビーと2階搭乗待合室にお見送りテレビ電話のまちっとコールが設置されています。出発客と見送り客が映像を見ながらやり取りできるものになっています。 ガラス越しに直接見ながらインターホンでやり取りするタイプは他の空港でも見られますが、テレビ電話タイプは非常に珍しい設備です。 「まちっと」は大分の方言で「もう少し」という意味があります。
※平成28年09月**日:まちっとコール 新設 |
 | モニュメント (写真は平成30年6月撮影) 館内は各所に、おんせん県おおいたロゴマークを用いた装飾があります。搭乗通路に暖簾、出発口と到着口には立体の大きなものが展示され、撮影スポットになっています。 最も目立つモニュメントは2階出発ロビーにある陶板レリーフ「福田平八郎賛歌『青柿』響きあう色と形」でしょうか。大分県出身の故福田平八郎氏の作品です。1階カーブサイドには金剛力士像があります。 |
 | 展示コーナー (写真は平成30年6月撮影) 1階チェックインロビーの一部に展示コーナーがあり、県内に工場を持つダイハツ九州の車が展示されています。 |
 | 地上アクセス施設(駐車場) (写真は平成21年10月撮影) ターミナルの前に712台収容の有料駐車場があります。空港売店で3,000円以上購入の場合、1時間無料になります。平成22年10月、SNAの就航、アクセス道路の大分空港道路の無料化に合わせて駐車場の拡張と料金引き下げを実施しています。 レンタカー各社は空港入口付近にまとまっています。レンタカーカウンタで受け付けたのち送迎車により送迎する形になります。
ちなみに、この駐車場付近には、かつて鉄道駅の大海田駅(大分交通国東線)がありました。現在の位置が空港適地として決定したのが昭和41年ですが、そのわずか1か月前に国東線は廃止されてしまい、タッチの差で空港アクセス鉄道になれませんでした(空港設置許可は昭和43年)。空港開設当初、空港-別府・大分間の道路事情はあまり良くなく、鉄道もないために開設されたのが、珍しい交通機関ホーバークラフトでした(詳細は後述)。 |
 | 地上アクセス施設(サイクル・ハブ/サイクリスト更衣室) (写真は平成28年4月撮影) 駐車場の一部に更衣室、バイクラック、自転車組立スペースを整備したサイクル・ハブが設置されています。 熊本空港とともに九州中部のサイクリング拠点としてPRされています。 フロアポンプと自転車用工具を旅客ターミナル内の総合案内所で貸し出しが行われています。
※平成27年10月16日:サイクル・ハブ 使用開始 |
 | 周辺見どころ施設(空港展望公園) (写真は平成20年8月撮影) 空港周辺の陸側には、いくつか滑走路が眺められる公園があります。 北側にある展望公園(写真)は過去にはセスナ機が展示されていたこともある公園で、あずまやもあります。 南側には一号空港緑地があります。大分ホーバーフェリーが使用していた専用航走路を挟んでエプロンを眺められる空間です。
北側の展望公園がある周辺は行者原と呼ばれ、多くの古墳が集中しています。また、空港開設まで、行者原には海水浴場があり、大分交通国東線に臨時駅も設けられるほどだったそうです。 |
 | かつてあった見どころ(ショッピングバッグ) (写真は平成20年8月撮影) 平成28年4月まで使われていた大分航空ターミナル直営売店の旅人のショッピングバック。 白地に桃色の縦線が多数入り、赤紫色で「旅人」の文字が描かれたシンプルなデザインでした。赤紫色のほかに水色のものがあるほか、まったく別デザインのものもあったようです。 写真は、「チャレンジ!おおいた国体」「チャレンジ!おおいた大会」に合わせた特別バージョンのもので右上にイメージキャラクターのめじろんが描かれています。 |
 | かつてあった見どころ(旧・海上アクセス施設(ホーバーフェリーのりば)) (写真は平成21年10月撮影) 平成21年10月まで空港アクセスとして、大分ホーバーフェリーにより大分市内との間に日本唯一の高速艇ホーバークラフトが運行されていました。 大分空港が移転してきた昭和46年から運航していた老舗路線でした。当初は、少し離れた海岸沿いにのりばがあり空港ターミナルからバスでアクセスするなど不便でしたが、平成3年に空港敷地に海上からの専用航走路を開設。空港ターミナルのすぐわきにターミナルが完成、通路を少し歩くだけで乗船できるようになっていました。平成20年にはポイントカードを発券、各種割引運賃も設定し利用者確保を目指していたようですが、空港への道路アクセス改善による利用者減に不景気が重なり、ついに廃止となってしまいました。(大分空港事務所が公表しているデータ(→リンク)によれば、利用者の約5分の1がホーバーを利用していたようです。) ホーバーは海上を最短で結ぶため、大分港まで約29分、大分駅前まで連絡バスを利用し計45分ほどでアクセスできていました。しかし運賃は片道2950円と高額。値段にためらっていた旅客が多かったのも廃止に影響したのかもしれません。(ホーバー乗船体験・空港見学用の往復割引きっぷ(往復乗れて片道運賃の半額程度)が販売されていました。) 令和2年にホーバーによる海上アクセス復活計画が始動しており、第一交通産業が令和5年以降の就航を目指し準備を進めています。 ※ホーバークラフトは、下部に高速気流を送り込んで浮上し、プロペラで前進するもので、平らな地面であればそのまま地上でも走行できる高速艇です。かつて鹿児島空港の海上アクセス輸送にも使われたことがあります。大分ホーバーフェリーの廃止を最後に日本国内から姿を消しました。 |
 ▲旧ターミナル地区の様子

 ▲空から見た様子 | 周辺見どころ施設(旧大分空港跡地) (写真は平成21年10月撮影) 大分空港は、大分市から北北東へ約27キロほどのところにあります。だいぶ遠い印象ですが、昭和46年までは、大分市内の大分川河口右岸付近に旧空港がありました。 旧空港は、昭和13年に旧大分海軍航空隊基地として開設されました。昭和20年8月15日夕方に最後の神風特別攻撃隊がこの基地から出撃しています。戦後は米軍基地を経て、昭和32年に第二種空港として供用開始し、現空港が使用開始となった昭和46年まで利用されていました。 昭和13年に海軍基地が開設された当初は、現在市営陸上競技場や大分商業高校がある辺りより北側を占めるだけでしたが、終戦までに、大分川と裏川がつくる三角州全域を占める広大な区域まで拡大しています。米軍基地となったあと、旧大分空港区域はごくごく小さな範囲に大幅に縮小しました。この旧空港地域は、現在は、ほぼ全域が大洲総合運動公園となっています。写真は平成21年に旧ターミナル地区を南側から撮影した様子で、旧駐機場部分は公式野球場(別大興産スタジアム)が建てられています。
下の写真は広島西→鹿児島便の右窓席から撮影した、旧空港跡地東側から見た様子(平成22年9月撮影)。 空から見ると大洲総合運動公園が空港の形そのままであることが分かります。大分川側には後述の旧ホーバー基地として活用されていました。空から見ると大分駅(約4キロ弱)からも比較的近い位置にあるのが分かりますが、連絡バスだと15分ほどかかっていました。 |
 | 周辺見どころ施設(旧大分ホーバーのりば跡地) (写真は平成21年10月撮影) 大分空港を出た大分ホーバーフェリーは、大分市内の大分川河口右岸との間を結んでいました(かつては別府へも就航、臨時便としては姫島や住吉浜への就航実績あり)。 大分市側ののりばは、旧大分空港跡地脇に当たり、まるで空港施設が引き継がれたような存在でした。ターミナルビルは平屋建てで、広い待合スペースが設けられていました(写真は営業していたころの様子)。 現在、ターミナルは撤去されて面影はなくなってしまいましたが、「大分旧ホーバー基地」バス停が設けられ、大分空港へのアクセスバスが発着しています(パークアンドライドを実施)。飛行場・空港の歴史が脈々と繋がっていることを感じさせてくれる場所になっています。 令和2年にホーバーによる海上アクセス復活計画が始動しています。大分側はこの旧ホーバー基地か、西大分港への就航が想定されています。 |