■2023.09.23 (肥後大津)→天草→熊本→東京国際→(自宅)
■阿蘇より外輪山
二日目の今日は、阿蘇山→熊本空港→天草飛行場と回ったあと、16時に熊本市内に寄り、野暮用を済ませたあと最終便で東京へ戻る予定でした。
ところが、未明の時間帯に、道の駅で行程をよくよく考えていたら、天草の見学時間帯に天草駐機の航空便がないことに気が付きました。
天草エアラインは、9:30〜10:00頃天草に駐機後、熊本経由で伊丹へ飛んでいってしまいます。天草に戻ってくるのは15時台。15時台に天草にいると16時までに熊本市内到着は不可能なので、朝一か10時前頃の時間帯の訪問でないと飛行機が写せません。最悪飛行機のいない空港でも仕方がないのですが、なかなか行ける空港でもないですし、今回は機材が変わったから行くのもあったので、なんとか駐機時間帯に合わせたいところです。
朝一に天草に行く手もありますが、今から切り替えると朝一便に間に合うか微妙。さらに、午後になると、阿蘇山からの眺めが薄くなる可能性が高くなります。
結局、少し無駄足が増えますが、朝一阿蘇山から空港を見た後に熊本空港に寄るのは諦めて天草へ直行。その後熊本空港に戻る行程としました。
阿蘇から天草飛行場までは130キロほどなので、田舎道ならだいたい3〜4時間位の距離。しかし、明るくなるのが6時くらいなので、10時頃の飛行機駐機時間帯までに間に合うか少し不安でした。
そんな中で、阿蘇の山の上から空港を見られるか探っていたのですが、空港が見えると思われる阿蘇山の草千里展望所からは、どうも、外輪山に邪魔され、空港側の見える範囲の視界は狭そうなことが判明。ネット検索してみると、熊本市方面が見えるとする投稿がほとんどヒットしませんでした(ということは見えない可能性もあり)。
よく調べると、草千里展望所より20キロほど手前、外輪山の一角に扇坂展望所があり、熊本空港や熊本市方面の展望が開けていることが判明。高さはだいぶ低くなりますが、俯瞰には問題なさそうだったのと、天草へ行くのに30分程度短く出来ることも合わせて、そこに行くことにしました。
扇坂展望所から天草飛行場までは110キロほど。流れが悪かったとしても3時間強であろうと推測し、出発リミットを6時半に設定。明るくなる6時くらいから最長でも30分一本勝負で撮影に挑むことにしました。
ざっくり、6時〜6時半に扇坂展望所、9時半〜10時半頃に天草、13時半頃に熊本空港に戻り、16時までに熊本市内に到達する計画に変更しました。
■展望所は立入禁止、代替は霧だらけ、ナントもならない事態
道の駅大津を出たのは5時過ぎ。扇坂展望所には5時半には到着できました。
ところが、まだ暗い展望所の駐車場に車を止めて眺めてみたところ、少し高まりがあって、空港方面はあまりよく見えないようです。どうも草地を少し歩いて高まりの先に行かないと眺望が開けない様子。
そこで車から降りて草地の道に入ろうとしたものの、ナント、立入禁止の札が立ち、先へ進めませんでした。
アレレ。Googleマップを見ると、超眺望良いぜという写真がたくさんヒットするのですが、、、。どうも、草地への立ち入り禁止を認識していない人たちの投稿のようで、実際には眺望があまりきかない展望所になっていました。(空港方向でない向きは、駐車場からも少しだけ眺められます)
さて、どうするか。
Googleマップを見ると、少し下の県道28号熊本高森線沿いに別の展望所があったので、そちらへと移動することにしました。
結果は正解で、こちらの展望所は熊本空港方面が断崖で完全に開けていました。
ところが、車から下りて眺望をチェックしたところ、ナント、熊本空港付近を中心に低い雲がかかり、よく見えない状態でした。
20分ほど粘りましたが、雲は全く晴れる気配がありません。これではここにいる意味がありません。
長居して天草の駐機時間帯に間に合わないとマズいので、撮影は早々に諦めて、6時頃に明るくなってすぐに展望所を出てしまいました。
せっかく阿蘇の手前まで足を延ばしたのにいきなり残念な空振りです。
ただ、ほんの少しだけ予定より早く出られたので、天草飛行場に向かう道から少し逸れて、熊本空港北側の側道に寄り道しました。ここはターミナル地区を滑走路越しに眺められるので有名なところです。
展望所からわずか20分程の場所ですが、ナント、ここに着いたら、早くも、霧が晴れ始めてきていました。
天草の航空機駐機時刻に間に合わないので、今さら展望所に戻るわけにもいかず、トホホな状況になってしまいました。
あまり時間もないので、空港北側の側道では軽く見た程度で、6時半には再出発しました。
■信号制御最悪のくまもと
熊本空港からはまずは高遊原台地を降りたあと、国道443号線を経由して県道36号第二空港線に出ました。その後は熊本県庁の手前から国道57号線(東バイパス)へ。JR線と交わる手前で左に折れて国道3号線との重複区間を南進したあと、宇土で右に折れて再び国道57号線単独区間になりました。
ここまでは信号が多く、あまりスイスイ進めませんでした。
熊本市内の渋滞が心配だったので、本当はもう少し南側を直線的に進みたかったですが、そういった道はなく、少し北側の市内側に迂回するようなルート取りとなりました。
※朝一にいた展望所は、2016年の熊本地震で動いた断層帯(布田川断層帯)の山側に当たります。この断層帯は、展望所の北側で阿蘇の外輪山が唯一途切れる場所をつくっています。手元に地図があるなら、この辺りから、益城の町中、布田川、木山川の流路に沿って定規を当ててみましょう。ちょうど南側が高く、北側が低くなる境目が、三角半島北縁、大矢野島北縁、天草上島北縁までほぼ一直線に並んでいることが分かります。素人が見ても一目で断層があることが分かります。
この段差はかなり長距離+大規模なので、昔は中央構造線の最西端部とも考えられていて、私も学校ではそう習いましたが、今は違うらしいです。にしても綺麗な一直線です。(反対側に伸ばすと、阿蘇の切れ目を越えて、大分市内から佐賀関北縁に綺麗な直線が引けます。)
断層がつくる崖下は水が湧き出ることが多いので、境目付近は大昔から人が集まりやすい傾向にあります。空港から宇土までの間に、この際の部分に沿って大きな道があれば市内側を避けた最短ルートだったのですが、そう上手くはいきませんでした。さすがは水の国熊本。断層で低くなっている部分は川だらけで、おそらく湿地帯だったのでしょう。古代から大きな道は造れなかったようです。
三角半島からは、右に海を見ながら進みます。
宇土から先はほとんど信号がない快走路でした。今回は先を急ぐので途中の道の駅も無視して、スイスイ進みました。
ところが、三角を過ぎていよいよ離島区間に入ってしばらく大矢野島の上天草市役所付近で今回初めてプチ渋滞にはまりました。ちょうど出勤の時間に重なったのもありますが、赤信号を先頭に車が連なっていました。
※プチ渋滞が起こっていたのは、上天草市の中心部で、ここは前回2007年に来たときも渋滞だった区間です。おそらくは信号制御が悪いせいでした。2007年から16年も経つのに、何も改善されていませんでした。
そう言えば、今回の熊本では、数少ない信号によく捕まりました。特にイラついたのは、制限速度で走ると、結構ギリギリで赤信号になって長時間待たされるパターンが頻発したこと。
制限速度以上で飛ばすクルマが結構右車線から追い抜いていきましたが、制限速度を守るとギリギリ間に合わずに赤になるタイミングなので、そういった速度超過車は青信号連続でスイスイ行くんですね。毎日利用している人たちはそれが分かっているので、ぶっ飛ばして赤信号回避しようとしていたようです。
例えば制限速度50キロの道なのに、20キロくらいで走るか70キロくらいで走ると赤信号に捕まらないって変過ぎます。で、こっちはギリギリ赤信号のせいでガソリンを食う強いブレーキでの停車に。信号待ちで先頭車になってしまい、長時間待ってる間に、ぶっ飛ばしてきたクルマが後に徐々にたまってきてしまいます。燃費を考えて急発進したくないのに、ぶっ飛ばす人たちなので、こっちが燃費良く走り出すと実質煽られる事態に陥るという悪循環。だんだんとイライラがつのる運転となっていました。同じ道を往復しましたが、往復ともにそうだったので、片方向優先信号群でもなかったようですし、ヘタクソな信号制御の典型になっていました。
加えて気になったのは時差式信号。矢印信号機設置費用を抑えるためか知りませんが、時差式だらけでした。反対側の信号が赤になっているのか分からないので進みづらい。何より赤信号でも突っ込んでくる+急ブレーキで止まる土地柄なので、歩行者信号の赤を参考に明らかに反対側が赤になっているであろうタイミングでも進んで良いのか判断するのが大変でした。明らかに矢印信号機の時より右折車処理台数減ってました。(矢印信号機付けると矢印出るの分かってるから、逆に赤でも矢印出るまでは突っ込もうとする車が多くなるから、敢えて矢印信号機付けてないのかも?こっちに右折車がいても、いつも通り赤でも突っ込むのが普通の土地のようだったので。)
すべては信号制御です。渋滞の原因になったり、速度を上げさせる原因になったり、スムーズな進行を妨げたり、事故を誘発したり、あまりにもヘタクソ過ぎますよ〜〜、熊本県警さん。
大矢野島を過ぎた後は、車は多いものの流れは悪くなく、すんなり天草上島へ。下島へ入って天草市中心部でやや混んだものの、天草飛行場には9時過ぎには到着できました。
■天草滞在はわずか1時間
航空機が止まっている間に展望デッキなどを撮影。離陸時は展望公園へ行き、乗客がいなくなったら館内撮影と何度か行ったり来たりしながら、1時間ほどで調査を済ませました。
SKY VIEW用に付近の山の上から空港を見下ろせる場所がないかと探していましたが、該当するような場所は見つからず。売店で朝飯用のパンを確保して、駐車場で頬張ったあとは、10時半前に来た道を寄り道せずに引き返し始めました。
展望所からは、2007年に来たときはターミナルやエプロンがよく見えたのですが、
今回は木が成長して全く見えなくなっていました。
(→天草飛行場空港概要のページに2007年当時の写真を載せていますが、同じ看板が見えています。)
天草からは朝いた熊本空港へとんぼ返り。なんだかバタバタ行程です。
九州には何度か来ているのに天草に長く来られなかった理由はこれで、宇土から天草まで往復するのには意外と時間がかかります。(そこで天草エアラインの出番、なわけですが、なかなか利用が増えてくれませんね、、、)
時間があまりないので、帰りは、三角半島を南側から抜けて半島根元にある松橋インターから益城熊本空港インターまでの短区間、高速道路も活用。熊本市内を通らないルートで渋滞を回避し、熊本空港には13時前には到着できました。
朝一の訪問なら、到着ロビーが空いていますが、残念ながら人だらけ。人を避けながらとなったため、ベストな角度での撮影はできず、なんとかベターな角度での撮影とするのが精一杯でした。
※盗撮に関する法令が強化され、航空業界では特に係員撮影を避けるよう頻繁に呼びかけられるようになりました。このため、当サイトでも、常に同じ位置に係員が立っているカウンタを中心に、撮影が難しくなっています。空港自体は民間が運営しているとは言え公共施設ですので、係員も公共施設の一部なわけです。純粋な民間施設と異なり、公にされることを前提としていますから、撮影にもおおらかです。しかし、建物と異なり、係員には肖像権はありますし、そもそも法令が強化されたきっかけとなったおかしな使い方をする人が多いので、仕方がないですが、、、。非常に残念な流れですね。
人が多いので撮影にいちいち時間がかかりましたが、保安検査前エリアがかなり縮小されたので、熊本空港新ターミナルの見学は一時間強で終了。
その後は熊本市内へとんぼ返り。空港からは、リムジンバスなどが通る県道36号第二空港線を使いました。交通量が多く、2車線ながら流れが悪い状態。中心部にある地下駐車場を使いましたが、そこまで小一時間かかりました。
16時から17時過ぎまで野暮用を済ませ、再び空港へ向かいます。
熊本市中心部から空港までは20キロありませんが、市内の渋滞が意外と酷く、非常に時間がかかりました。空港まではなんと一時間超えで、到着は18時半頃。レンタカーの返却に手間取っていたら、ターミナルに入り込めたのは19時頃になってしまいました。
最後空港で少しゆっくりしようと思っていたのに、結局バタバタ。急いで荷物を預け、保安検査を抜けたものの、超充実の店舗群を楽しむ間もなく、搭乗となりました。
帰りの便も利用者は多め。行き同様に機内では爆睡してしまい、目覚めたら羽田でした。フライトはあまり楽しめないまま、帰路につきました。
■今日の教訓!
・[熊本]霧の発生を考慮しよう←朝は出やすいようです。
・熊本はくまモン大増殖中←その視線に要注意。
・熊本では信号制御に気を付けろ←制限速度で走ると赤信号に捕まります。
・[天草]樹木の成長に要注意←展望公園から見えなくなっています。
・天草までは意外と遠い←車は意外と時間がかかります。ぜひ飛行機利用もご検討を!
・熊本空港までは時間がかかる←渋滞酷いです。市内からは1時間は見ましょう。
■実際の旅程
09/23 SAT
道の駅大津05:00(レンタカー)→05:30扇坂展望所
扇坂展望所06:00(レンタカー)→06:20[熊本空港]
[熊本空港]06:30(レンタカー)→09:15[天草飛行場]
[天草飛行場]10:15(レンタカー)→12:45[熊本空港]
[熊本空港]14:30(レンタカー)→15:30熊本市内(野暮用)
熊本市内17:30(レンタカー)→19:00[熊本空港]
[熊本空港]19:50(JAL638便)→21:30[東京国際空港]
[東京国際空港]22:00(京急線)→22:30横 浜 駅
横 浜 駅22:30(自転車等)→23:00自 宅