トキエア(TOK)は27日、就航に向けた進捗状況について、運航管理施設等の検査での整備規程等の整備関連の課題への対応を進めていることを発表しました。8月以降全く音沙汰がなかった就航時期については、耐空検査等が終了次第、整備関連の課題対応に関しての作業スケジュールを確定させ、関係先との調整を実施してから決定するとしています。
発表によりますと、安全性実証試験の実証飛行は終了。現在は、運航管理施設等の検査で、整備規程等の整備関連の課題への対応を進めているとしています。
同時に導入機材2機が耐空検査の時期を迎えたため、10月30日〜11月10日に耐空検査を実施。耐空検査等が終了次第、整備関連の課題対応に関しての作業スケジュールを確定させるとしています。その後に関係先調整してから札幌-新潟線の就航日を決定していくことが発表されました。
年内決定ができるか正念場、といったところでしょうか。
TOKの就航予定日は、3月末に航空運送事業が許可された際に、6月30日からと発表されていました。
しかし、6月8日に、「現在実施している路線訓練等において、一層の習熟に時間を要する」として、就航日を8月10日に延期。さらに、7月26日に、「検査に必要な準備、調整に時間を要した」として、就航予定を8月下旬目処に再延期することを発表しています。
運航ダイヤや予約方法などは小出しに発表され、8月17日には台風7号の影響で試験の数日間の遅れを告知したものの、その後、就航時期についての公式発表は一切行われないままとなっていました。
普通なら検査等を全て終わらせている段階である就航半月前に突然就航未定となったにも関わらず、情報開示がなされないため、検査などで安全性に関わる致命的な欠陥が出ているのか、あるいは資金繰りが厳しくなったのか、不安視する声が拡大。2か月もほったらかしになっていたこともあり、流石に今月入ってから、新潟県議会で取り上げられ、知事が情報開示を要求するなど大きな問題になっていました。
今回、検査にすんなり通っていない、ただの準備不足であることが公表されたことで、段取りの悪さが露呈した形。ひとまず就航に向けての動きは続いていることは確認されました。
国土交通省の各検査などは申請から早くて2〜3か月はかかることは公表されています。就航延期と産みの苦しみはまだ暫く続くことになりそうです。
■就航に向けた進捗状況について(TOK公式サイト)
https://tokiair.com/news/3139/
ラベル:TOK