日本空港情報館 成田国際空港 第3旅客ターミナルビル |
■施設の見どころ:◎◎◎◎= 中規模/LCC用に整備された専用ターミナル。簡素な造りや特徴的なサインが目立つ。大規模フードコートあり。
■見学者への対応:◎◎=== ターミナルパンフ有(5言語)/案内所 有/展望デッキ 無/ファン向け展示 無/アート展示 有
■売店の充実度:◎◎◎== 売店・飲食店ともに適量。本屋・コンビニ・土産屋あり。国内初出店のLCC店舗有
■アクセスの状況:◎◎=== 鉄道 約500メートル(空港第2ビル駅)/バス 有/自家用車は乗入不可
※情報は特記以外令和5年6月現在のものです。
旅客ターミナルの特徴 (写真は令和5年6月撮影) 平成27年4月開業。格安航空会社(LCC)向けに整備された新しいターミナルです。本館とサテライトから構成されています。 本館は地上3階建て、サテライトは2階建て。両館を結ぶ連絡ブリッジ部が4階建てです。駐機方式はフロンタル方式(国際線)とサテライト方式(国内線)の併用、動線方式は1・1/2に近い多層方式です。本館は、1階に出入口・到着施設、2階に出入口・出発施設・出発口、3階に国際線搭乗待合通路(搭乗待合室と搭乗口は各口ごとに階段を下りた2階部)があります。独立したサテライトとの間は地上4階の連絡ブリッジが結んでいます。サテライトは搭乗エリアとなっており、2階に搭乗待合室、1階に到着通路が整備されています。 令和元年9月に到着ロビーを新設、令和4年4月にチェックインロビーを拡張、令和5年3月にバスのりばがターミナル前面に移転しています。 館内のサインのうち、吊サインは灰地に白文字で幕タイプ。また、トイレ入口などで壁面に大きくサインを描き視認性を高めています。珍しいものとして、床面を使ったサインが特徴的で、陸上トラック素材のレーンを描き、出発・到着の経路を誘導しています。 国際線搭乗待合室が使用するエリアは、厳密には第2旅客ターミナルを改修した部分で、壁を隔てて第2旅客ターミナルとくっついています。 グッドデザイン金賞を日本の空港ターミナルで初めて受賞しています。 ※令和05年03月01日:バスのりば 移転(前面全面使用開始) ※令和04年04月21日:チェックインロビー 拡張 ※令和04年04月05日:新アクセス通路 開通 ※令和元年09月05日:到着ロビー 新設 | |
旅客ターミナル前面 (写真は令和5年6月撮影) 令和5年3月にターミナル前面部分全域の使用が始まりました。1階前面は全域がバスのりばになっています(詳細は総合で記載)。 ターミナルの出入口は本館2階に2か所、1階に1か所あります。2階は専用歩道橋が通り、第2旅客ターミナル間を結ぶ連絡通路、タクシーのりば、バスおりばにアクセスできます。 1階は、一般旅客はターミナルの目の前の部分しか使用できず、南西側(第2ターミナル側)は行き止まり。南西側へ行き来する場合は、2階連絡通路の通行が必要です。(北東側は第2ゲートに直結) 第3ターミナルは、貨物施設跡地に整備されたために元々出入口が限定されていました。特に前面部分は制限区域に当たり、1階前面部分は利用者の立ち入りはできませんでした。令和元年9月にターミナル前面側に飛び出る形で増築され、令和5年まではターミナル間連絡バス乗降場と第2ゲートアクセス用歩道のみにアクセスできていました。 自家用車は、第3ターミナル前で乗降できないため、第2ターミナルのカーブサイドや駐車場で乗り降りして連絡バスか徒歩でアクセスする必要があります。 ※令和05年03月01日:バスのりば 移転(前面全面使用開始) ※令和元年09月05日:ターミナル前面側に増築 | |
チェックインロビー (写真は令和5年6月撮影) 本館2階ランド側(西側)は全面にわたりロビー空間となっています。第2ターミナルとの連絡通路出入口が本館南西端にあり、南西側にチェックインロビー、北東側に売店区画・フードコートが広がります。フードコートは実質的に出発ロビーを兼ねており、出発口前のロビー空間は通路幅程度になっています。 令和4年4月にチェックインロビーが南西側に延伸し、かなり横に広くなりました。他のターミナルと異なり、出発口が中央付近ではなく北東端にあるため、第2ターミナル連絡通路側出入口から出発口までは300メートルほど歩かねばなりません。チェックインロビーが拡張した際、第2ターミナル側に向かって拡張したため、第2ターミナルからの距離が500メートルから300メートルに短くなって近くなったと大々的に宣伝されていましたが、出発口までの距離は変わっていないので、乗り遅れ等に注意が必要です。 令和元年9月までは到着ロビーがなかったため、到着動線もチェックインロビーを北から南へ通行していました。 案内所が中央付近にあります。 内装を簡素にしたターミナルで、配線などもむき出しです。内装はモノトーンを基調としていますが、このおかげで色のついたサインがかなり目を引きます。 ※令和04年04月21日:チェックインロビー 拡張 | |
チェックインカウンタ(A-H) チェックインカウンタ(団体用W) | チェックインカウンタ (写真は令和5年6月撮影) オープンからある北東側にアイランド方式に近い舌状タイプが3区画6エリア(A-F)、南西側の令和4年の拡張エリアに壁面方式が2エリア(G、H)あります。G、Hには自動チェックイン機、自動手荷物預け機が整備され、LCCターミナルとは思えない利便性が確保されています。 北端にQ、中央付近にR、Y、南端にZの大型手荷物用、中央付近カーブサイド側に団体用Wがあります。 ジェットスターグループ(ジェットスター・ジャパン(JJP)、ジェットスター(JST))、春秋航空グループ(SPRING(SJO)、春秋航空(CQH))、チェジュ航空(JJA)、フィリピンエアアジア(APG)が使用しています。 ■第3ターミナル発着航空会社 国内線 ・その他航空会社 JJP、SJO 国際線 ・バリューアライアンス加盟会社 JJA ・その他航空会社 JJP、SJO、EOK、CQH、JST、APG ※令和05年08月03日:EOK 就航 ※令和05年06月08日:JJP(国際線)・JJA・CQH・SJO(国際線)・APG 到着便第3に変更(COVID-19の影響終了) ※令和05年02月01日:APG 就航(到着便は第2着) ※令和04年04月21日:チェックインロビー 拡張(G、H、Q、R新設) ※令和02年10月25日:APJ 第3から(国内線)第1南/(国際線)第1北に移転 ※令和02年04月04日:JJA・CQH・SJO(国際線) 到着便のみ第2に変更(COVID-19の影響) ※令和元年10月27日:VNL 全便運休、APJ 第1南から第3に移転、CQH 就航 ※平成28年02月13日:SJO 国際線就航 |
出発口 (写真は平成27年6月撮影) 出発口は本館2階北東側に、国内線用と国際線用が並んで設置されています。 | |
▲サテライト側 搭乗待合室 ▲バスラウンジ 搭乗待合室 | 搭乗待合室 (写真は平成29年3月撮影) 国内線は本館北東端側からバスラウンジが直結150A-Dの搭乗口が設置されています。その横に連絡ブリッジに上るエレベータ・エスカレータなどがあり、4階連絡ブリッジからサテライトへ渡った後、サテライト2階に161-164、171-175の搭乗口があります。 国際線は本館3階の出国審査場通過後、免税店などが配置されたエリアとなります。搭乗待合室は第2を改修した南側に延びており、151-155ののりばがあります。 バスラウンジは国内線・国際線いずれでも使用できるスイングタイプです。 |
サテライト連絡ブリッジ (写真は平成29年3月撮影) 本館とサテライトの間は連絡ブリッジを渡る必要があります。ブリッジ下を飛行機が通れるようになっているもので、地上約15メートル、4階レベルの高さがあります。本館、サテライト側とも2階レベルのため、行き来する際は2層分を上り下りする必要があります。 | |
搭乗口・エプロンルーフ (写真は平成29年3月撮影) サテライト側の搭乗は、搭乗橋はなく、エプロンルーフを通っての地上搭乗となります。 | |
到着手荷物受取場 (写真は平成29年3月撮影) 到着手荷物受取場は本館1階にあります。国内線が北側、国際線が南側です。 | |
到着口(国内線) 到着口(国際線) | 到着口 (写真は令和5年6月撮影) 1階ランド側に国内線用、国際線用それぞれの到着口が1か所ずつあります。 令和元年に到着ロビーが出来るまでは、1階全体は到着客しか入れないエリアで、本館北西端に2階に上るエレベータ・エスカレータがあり、到着口となっていました。 ※令和元年09月05日:1階到着口 新設 |
到着ロビー (写真は令和5年6月撮影) 令和元年9月に増築され、到着口を出たところに到着ロビー空間ができ、出迎え客も1階で待てるようになりました。 令和元年には本館北西端側から2階に上っていた動線を南東側に変更。チェックインロビーを通らないと外に出られなかったものを2階に上がってすぐに外に出られるように変更しています。 ※令和元年09月05日:到着ロビー 新設 | |
売店 (写真は令和5年6月撮影) ・本館2階チェックインロビー:7店舗(Fa-So-La BOOKS、ローソン、Fa-So-La KAGURA、GRAN SAC'S、Fa-So-La DRUGSTORE、東京食賓館、SPRING SHOP春) ・本館2階バスゲートラウンジ:1店舗(SPRING SHOP秋) ・サテライト2階国内線搭乗待合室:1店舗(Jetstar shop) ・本館3階国際線搭乗待合通路:4店舗(Fa-So-La DUTYFREE、Fa-So-La DUTY FREE アネックス、Fa-So-La SOUVENIR AKIHABARA、Fa-So-La SOUVENIR AKIHABARAアネックス)、市中免税店引渡しカウンター ・本館1階国際線到着手荷物受取場:1店舗(Fa-So-La ARRIVAL DUTY FREE) SPRING JAPAN秋はエリアの状況によって国内線搭乗待合室である場合と国際線搭乗待合室である場合に変化します。 SPRING JAPAN(春・秋)とJetstar shopは初出店(Jetstar shopはグループで世界初とのこと)。かつてあったV Store vendingは自動販売機があっただけでした。航空会社系の3店舗は区画されていない簡易的に見える店舗になっている一方で、他の店舗は、しっかりとした区画・内装で造られています。LCCターミナルの考え方が、LCC側と店舗側では大きく異なっていることがよく分かります(ローソン前が館内で一番冷房が利いています、、、)。 ※令和02年10月26日?:Fuchsia by peach 閉店 ※令和02年06月19日:Fa-So-La KAGURA 開店、Fa-So-La BOOKS 移転開店 ※令和元年10月31日:HIPSHOP 閉店 ※令和元年10月27日:V Store・V Store vending 閉店、Fuchsia by peach 開店 ※平成31年?*月**日:Fa-So-La Watches & Accessories 閉店、Fa-So-La SOUVENIR AKIHABARAアネックス開店 ※平成30年06月29日:Fa-So-La DUTY FREE アネックス 開店 ※平成30年06月12日:Fa-So-La Bags 閉店 ※平成29年11月15日:Fa-So-La ARRIVAL DUTY FREE 開店 ※平成28年01月28日:市中免税店引渡しカウンター 開店 | |
サービス店 (写真は令和5年6月撮影) 簡素なターミナルですが、ひと通りサービス店も揃っています(すべて本館)。 ・本館1階到着ロビー:手荷物宅配1店舗(ヤマト運輸)、携帯電話WiFiレンタル1店舗(J WiFi & Mobile) ・本館2階チェックインロビー:総合カウンタ1店舗(GPA(外貨両替・旅行保険・携帯電話WiFiレンタル)) 上記のほか、本館1階到着ロビーに鉄道乗車券自販機、バス乗車券カウンタ、保税手荷物一時預かり、ATM(セブン銀行・千葉銀行)、SIM自動販売機、本館2階チェックインロビーにATM(セブン銀行・イオン銀行)、証明写真機、本館3階国際線搭乗待合通路にATM(セブン銀行)・外貨両替機・旅行保険自動機があります。 ※令和05年04月01日:手荷物宅配GPA ヤマト運輸に変更 ※令和03年?*月**日:外貨両替みずほ銀行(1階・2階) 閉店 ※令和元年09月05日:鉄道乗車券自販機・バス乗車券カウンタ 移転(2階→1階)、J WiFi & Mobile・1階 ATM(セブン銀行・千葉銀行)・SIM自動販売機 開店 | |
飲食店 (写真は令和5年6月撮影) 本館2階北側にフードコートがあります。 ・本館2階フードコート10店舗(紅虎小吃店、松屋、博多 一天門、caffe LAT 25°、TATSU SUSHI、ぼてぢゅう屋台、利久、フレッシュネスバーガー、リンガーハット、宮武讃岐うどん) ・本館3階国際線搭乗待合通路:1店舗(caffe LAT 25°) 国内線は搭乗待合室内に飲食店はないので要注意です。 ※令和05年02月09日:松屋 開店 ※令和02年08月07日:紅虎小吃店 開店 ※令和02年08月05日:利久 開店 ※令和02年07月30日:博多 一天門 開店 ※令和02年03月22日:洋丼屋ONE BOWL 閉店 ※平成30年?*月**日:カフェベネ(2階フードコート、3階搭乗待合室) 閉店、caffe LAT 25°(2階フードコート、3階搭乗待合室) 開店 | |
交通広場(バスおりば) 交通広場(タクシーのりば) | 交通広場(バスおりば・タクシーのりば) (写真は令和5年6月撮影) 第3前の道路を超えた先に専用の交通広場が設けられています。専用歩道橋で渡った先にあり、路線バスおりばとタクシーのりば(呼び出し式)、身障者乗降場があります。 令和5年3月にターミナル前面にバスのりばができたため、路線バスは到着便のみが降車場として使用しています。 バスが発着できるバースは21番-28番がのりばとして運用されており、レンタカー送迎、民間駐車場送迎、周辺施設送迎が利用しています。 ※令和05年03月01日:バスのりば 移転(前面全面使用開始) ※平成31年03月28日:路線バス降車場 新設 ※平成30年10月01日:ターミナル連絡バスのりば 移転(ターミナル前面→交通広場) |
交通広場待合所 (写真は令和5年6月撮影) 交通広場には、簡易的な待合所が3か所あるほか、トイレのある専用待合所も設けられています。 ベンチと自販機があるだけですが、24時間使用できます。 | |
礼拝室 (写真は令和5年6月撮影) 簡素なLCC向けターミナルですが、礼拝室も設けられています。 2階チェックインロビーと3階国際線搭乗待合通路沿いにあります。 | |
カームダウン・クールダウン (写真は令和5年6月撮影) 簡素なLCC向けターミナルですが、カームダウン・クールダウンも設けられています。障害者が落ち着くためのスペースです。 2階チェックインロビーと3階国内線搭乗待合通路沿い、3階国際線搭乗待合通路沿いにあります。 | |
モニュメント (写真は令和5年6月撮影) LCC向けのターミナルでもあり、平成27年の開館以来モニュメント類はありませんでした。 しかし、令和4年の拡張にあわせてアートプロジェクトを展開、館内にアート作品が設置されました。 第2ターミナル側の連絡通路開始部にT3(Terminal 3)サイン型モニュメントを設置(写真)。連絡通路壁面には、ステンドグラス風アート「彩の連なり」があり、移動空間を彩っています。 館内は、南東側入口にアップサイクルアート「巡る色彩」、待合スペースに壁面装飾の「緑との共創」、店舗入口付近に実際に座れるギャラリー型シーティングスペース「アートスクエア」、店舗区画壁面に「アートと繋がる窓」、チェックインロビー壁面にブロックを取り外して楽しめる就航先日本地図「NRTからはじまる旅路」があります。 ※令和04年04月05日:第3ターミナルアートプロジェクト 新設 | |
かつてあった見どころ(旧・ターミナル連絡バス乗降場) (写真は平成27年6月撮影) ターミナル連絡バス乗降場は、平成30年9月までターミナル前面に設けられていました。 制限エリアで外に出られないため、のりばは完全に囲われた空間で、ターミナル連絡バスが到着した際のみ扉が開閉するようになっていました。 |
■就航路線(国内線)第3旅客ターミナル
■就航路線(国際線)第3旅客ターミナル
→「就航路線」を参照
※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※成田国際空港の公式サイトではありません。
※成田国際空港の公式サイトではありません。
開設月日 2015.04.08
初調査日 2015.06.13
前調査日 2023.06.04
初調査日 2015.06.13
前調査日 2023.06.04