2025年03月05日

[特集]地方空港から海外へ00

特集 さあ、地方空港から海外へ!


祝!日本!
ついにコロナ禍脱出へ!
全空港の国際線定期便再開決定!


4月3日から新石垣空港(南ぬ島石垣空港)発着の国際線定期便が再開することが決定しました。
これにより、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で国際線定期便の長期欠航が続く空港がついに消滅します。
ぜひこの機会に、地方空港から海外へ出かけてみませんか。


COVID-19が発覚する直前、令和2年1月1日現在で国際線の定期便が就航していたのは31空港(旭川、新千歳、函館、青森、花巻、仙台、百里(茨城)、成田国際(成田)、東京国際(羽田)、新潟、富山、小松、静岡、中部国際(中部)、関西国際(関空)、美保(米子)、岡山、広島、徳島、高松、松山、北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、那覇、下地島、新石垣)ありました。

令和2年2月7日に下地島で国際線定期便が全便欠航となって以降、国際線定期便が全便欠航となる空港は増加。成田、羽田、関空の3空港以外の28空港で国際線定期便の全便欠航期間が生じました。(31空港のうち徳島は令和2年3月で元々国際線定期便が全運休)
新石垣の国際線定期便再開で、31空港全てで国際線定期便が再開することになります。令和2年2月7日以来、実に5年2カ月ぶりです。
そして、コロナ禍明けに新たに1空港(大分)で国際線定期便が新規就航しており、4月3日以降は32空港で国際線定期便が就航することになります。

各国で入国制限が行われたコロナ禍。コロナ禍は皆大変でしたが、航空・空港業界ほど直に影響を受けたものはありません。今回の再開は、航空・空港業界にとって、コロナ禍最大の区切りとなります。
いまさらコロナ禍って、いつまでそんなこと言っているんだ、と思った方もいるかもしれません。しかし、航空・空港業界では、その直接的な影響が実はまだまだ継続していたんです。今回の、新石垣発着の国際線定期便再開は、コロナ禍が本当に明けたことを示す象徴的な出来事なんです。

世界と結ばれる国内の空港は実はたくさんあります。しかし、日本の航空会社が飛んでいないせいか、地元の報道以外ではあまりお目にかかることがなく、全国的にはあまり知られていません。
そこで、情報交通ホットライン日本空港情報館では、国際線が当たり前のように飛ぶ国際空港4空港(成田国際、東京国際、中部国際、関西国際)を除く地方空港28空港を取り上げ、盛り上げてみることにしました。
地方を知って、コロナ禍明けの日本への糧とする。そんな特集になればいいなあと思います。

国際線が全空港で再開となる4月3日には、気合いの入った航空系メディアが大々的に特集を組む所があるでしょうし、多くの航空系マニアも、自分のSNSやブログでそれぞれの分野で似たようなことをやると思います。微力ながらそれに対抗?してみます。

31歩下がって32歩前へ。期待膨らむ新しい世界へ、一歩踏み出しましょう!


特集:さあ、地方空港から海外へ!
‖      /  旭 川
posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする

南大東_空港概要

情報交通ホットライン/日本空港情報館/南大東空港
日本空港情報館
南大東空港

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南大東空港

■飛行場の概要
沖縄県島尻郡南大東村にある地方管理空港(旧第3種空港)です。
平成9年、旧空港から移転する形で1500m化した新空港として開港しました。沖縄本島から東へ200キロの太平洋に浮かぶ大東諸島の中心島南大東島にある離島空港です。
令和7年3月現在、琉球エアーコミューターにより1路線が運航されています。


■飛行場種別:地方管理空港(旧第3種空港)
■設置管理者:(設置)沖縄県(管理委託先)南大東村
■滑走路延長:1500m
■空港コード:MMD/ROMD
■旅客ビル管理者:(設置)沖縄県(管理委託先)南大東村


■施設の見どころ:◎◎=== 小規模/非常に小さなターミナルですが曲線を描くデザインが非常に目を引く外観の建物です。。
■見学者への対応:◎==== ターミナルパンフ 無/空港案内所 無/展望デッキ 無料/ファン向け展示 無
■売店の充実度:◎==== 売店1店・飲食店0店/品数は小規模ですが、土産の点では恐らくは島内一の品揃え(品数は島内のJAが一番?)。
■アクセスの状況:===== 鉄道 無(島内に無)/バス 無(島内に無)/島は自転車で一周3時間ほど。


※就航路線は令和7年3月、そのほかの情報は平成21年8月現在のものです。
SKYVIEW
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令和6年7月まで運航されていた日本最短定期便の南大東→北大東便の左窓席から南大東空港離陸時に撮影。空港東側上空。(南大東→北大東便でこの角度から撮影できることはあまりありません。)
空港は島東部の海岸近くに位置しており、近くには観光地の海軍棒プールなどがあります。旧空港は島中心部近くに残っており、空からもその様子が分かります。

01.jpg旅客ターミナルの特徴
(写真は平成21年8月撮影)
開港に合わせて完成したターミナルビルです。
地上2階建。駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1層方式です。ボーディングブリッジはなく、全便地上搭乗になります。館内のサインは、紺地に白文字が主流です。
02.jpgターミナル前面
(写真は平成21年8月撮影)
自立した白い屋根と赤い路面、南国らしい植栽が目を引く前面です。建物の出入口は1口です。
南大東島には公共交通機関はなく、ターミナル前面にものりばはありません。一番遠い塩屋付近まで歩いても1時間半ほど。
03.jpgロビー
(写真は平成21年8月撮影)
すべてがコンパクトにまとまったロビーです。建物に入ってすぐ正面にチェックインカウンタ、右側に到着口、左側に搭乗口が並ぶロビー区域になっています。
曲線を描く屋根部分が目を引くロビー。白を基調にしたシンプルな内装で床面に灰色で模様をつけています。ランド側は2階までの吹抜となっており、ランド側面はガラス張りです。
04.jpgチェックインカウンタ
(写真は平成21年8月撮影)
1階中央付近に設置されています。琉球エアーコミューターのカウンタです。
カウンタ裏の壁面には、黒板差し込み式の発着時刻案内があり、出発、到着とも書かれています。
05.jpg搭乗口
(写真は平成21年8月撮影)
1階ランド側から見て左側にあります。入口は1か所です。
搭乗開始は飛行機が到着してから開始することが多い模様です。
搭乗口付近には搭乗案内掲示はありません。
06.jpg搭乗待合室
(写真は平成21年8月撮影)
1階ランド側から見て左側にあります。最多でも50人しか搭乗できないため、狭い待合室になっています。搭乗待合室内にトイレや売店などはありません。テレビと水槽が置かれており、非常に短い時間ですが楽しむことができます。
07.jpg到着口
(写真は平成21年8月撮影)
1階ランド側から見て右側にあります。エプロンからは風除室を一つ設けただけの到着口で、手荷物受渡はチェックインカウンタ脇の台で行われます。
出発口同様、到着口付近に到着案内掲示はありません。
08.jpg売店
(写真は平成21年8月撮影)
1階入口を入って左側に売店1店(空港売店)があります。飲食店はありません。
店舗区画は非常に小さな区画で、品数は小規模ですが、土産の定番箱菓子に加え、雑貨や冷蔵品も取り扱いがあります。
※平成24年01月10日:観光プラザ 開店
09.jpg送迎デッキ
(写真は平成21年8月撮影)
3階エプロン側に屋上があり、送迎デッキになっています。入場無料。ほぼ全面に屋根があるように見えますが、実際には歯抜け状態になっています。
柵は低く、非常に見やすい環境です。
10.jpg送迎デッキからのながめ
(写真は平成21年8月撮影)
ターミナルは滑走路の東側に設置されており、正面には南大東島の風景が広がっています。午前中順光。
ターミナルビルは滑走路のちょうど中央付近に設置されており、飛行機が離陸する瞬間はやや斜め気味の撮影になることが多いようです。
11.jpg陸上アクセス施設(駐車場)
(写真は平成21年8月撮影)
ターミナルの前に無料駐車場があります。ターミナル駐車場は芝生による緑化が行われています。
レンタカー各社は、空港周辺にはありません。島内にレンタカー専業者はなく、ホテルなどでの貸出となりますが、送迎料金がかかる場合があります。
12.jpgモニュメント
(写真は平成21年8月撮影)
空港入口を入ってすぐのところに空港名の入ったサンゴの石碑が建っているほか、入口には交流の門という大きなモニュメントが建っています。
交流の門は南大東村の村章を模ったモニュメントです。交流の架け橋を表現した、交流する島「南大東村」を象徴するモニュメントだそうです。
また、入口付近の道路わきには「いらっしゃいませ WELCOME おじゃりやれ」「さようなら GOOD-BYE あばよーい」と、日本語、英語、そして大東方言が書かれた石碑があります。

13.jpg周辺見所施設(旧空港)
(写真は平成21年8月撮影)
南大東島の東側にある現空港に対し、島中央部に旧空港があります。現在の空港からは車で5分ほどの距離にあります。
旧空港は、昭和9年に旧海軍飛行場として開場した飛行場で、戦後、昭和38年に整備されました。昭和47年に日本復帰し、翌年第3種空港として供用開始された800m滑走路の空港で、現在の空港に移るまでの平成9年まで利用されていました。小型プロペラ機しか就航できず欠航が多かったことから現空港に移り、現在は廃港されています。
跡地区域は狭い島の中で有効活用されており、旧旅客ターミナルはグレイスラム社のラム酒工場として活用。滑走路路跡地にはビジターセンター(島まるごと館)や屋内ゲートボール場、村営住宅が建てられています。

■就航路線(国内線)
  ANA   AJX   APJ   SFJ   ADO   SNA   ORC  
  JAL   TZP   JTA   JJP   SJO   RAC   AMX  
  IBX   FDA   SKY   TOK   NCA   NJA   DAK   TAL   EXC  
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
那覇RAC
*1:一部曜日のみの運航
*2:「乗継路線」=北大東乗継で直行便運賃でアクセスできる空港(同一日に北大東で乗継の場合)


就航路線変遷(平成21年04月01日以降)
※令和06年08月01日:RAC*1北大東・RAC*1*2那覇 運休(南大東発は7/31・南大東着は7/29最終運航)

(新型コロナウイルス感染症パンデミックに伴う長期欠航・曜日運航)
・RAC那覇 曜日運航:R02年 05/07-07/11、R3年 09/03-10/31、R4年 02/10-02/18

■空港所在地
空港所在地(Googleマップ)
■南大東空港についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
南大東空港(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)
グレイスラム▲(旧南大東空港旅客ターミナルビル入居企業)

※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※南大東空港の公式サイトではありません。

開設月日 2009.10.05
初調査日 2009.08.13
前調査日 2009.08.14
posted by johokotu at 12:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 南大東空港 | 更新情報をチェックする