■2009.03 鹿児島・喜界・奄美・徳之島 旅行前
よし!奄美に行こう!
JALでためたマイルはまずは奄美路線で使おうと決めていた。
なぜなら、東京国際(羽田)からだと先得割引を使っても片道30,000円はかかる路線だからだ。これは宮古や石垣よりも高い(!)。しかも、奄美周辺はJACの天下で金券ショップで売っているJAL株主優待券が使えない(←このため、JALの株主優待券はANAに比べて安いことが多い)。加えて、奄美群島に訪れる旅行会社のツアーは自由度が低くなおかつ値段が高い。等など、飛行機が飛んでいながらはっきり言って旅行に向いていない地域なのだ。
つまり、安く行こうと思えば、マイルを使うしか方法がない。この区間でマイルを使うことこそマイル使用の醍醐味と言えるだろう。年会費まで支払ってコツコツためたマイルだ。やっぱりこういう区間でマイル消化をしたい。
そんな考えを持って3年ほどたった平成21年1月下旬。ついにマイルがたまり、いよいよ奄美群島の空港へ見学に行く計画を始めた。
まずは、3月中旬の木曜日に昼には帰れる勤務が入ることになりそうだったので、金土日で奄美群島に行こうを照準に定め、金曜日について会社の有休を申請した。木曜は昼以降フリーなので昼以降に出てさらに三日ある。となれば、単純に金曜日に喜界と奄美、土曜日に徳之島と沖永良部、日曜日に与論と回れば、奄美から沖縄まで一気に抜けられそうだ。JALグループしか飛んでいない奄美群島。JALの時刻表とフェリーのダイヤを並べてじっくりにらめっこした。
ところが、、、
数日かけてうまい回り方を検討したが、各島間は1日1便や2便しかないうえに、到着後すぐ離陸というパターンが多く、空港を見る暇がない。様々な経路を試した挙げ句、今回は泣く泣く与論をあきらめて沖縄に抜けるのは断念。結局、羽田→奄美→喜界→奄美→徳之島→沖永良部→奄美→羽田といった経路で行くことにした。
盆とか正月とかの長期休暇期間中に行けばいいじゃん、という人もいるだろうが、その時期は割引運賃がないので、飛行機に乗る回数が多いと懐に響くためそもそも対象外。与論は別日程でいくことにした。
予約の取れないマイル予約にイライラ
経路が決まれば予約だ。
さっそく、奄美群島に行くため、予約を入れることにした。
だが、この考えは甘かった。
1日1便しかない奄美路線はマイル使用路線としては最悪。残席があってもまず特典航空券の残数はないことが多い路線だった。それどころか、1日1便しかないので、予約自体が「×」のことが多い。2月上旬に特典航空券の予約を入れようとすると、羽田・奄美間は「×」マークの嵐。色々な日付を見てみると、なかには「○」があるものの、金土日はほぼ全滅だったのだ。
「せっかくたまったマイルだけにできるだけうまい使い方をしたい。」
2日ほど考えたのち、次善策として、羽田→鹿児島→喜界→奄美→徳之島→沖永良部→鹿児島→羽田といった経路で値段の高い鹿児島往復でマイルを使い、鹿児島から奄美群島間は先得で行けば、比較的安く行けることがわかり、早速予約を開始した。
だが、ここでも問題が起こる。鹿児島→羽田は日曜日でここも「×」だ。過去に2回沖縄訪問時に日曜日のマイル消化はたとえ空席がたくさんあっても「×」が非常に多いことは知っていたので、同じ間違いはしないと覚悟はしていたものの、年会費まで支払ってコツコツためたマイルを消化するのにここまで予約が取れないとは、、、。
「まったく、、、マイルをためた意味がないじゃん!」
落胆とイライラが同居しつつ、さらに次の策として、次に高い鹿児島・喜界や沖永良部・鹿児島で使うことを想定。マイルの残席数と接続する船便のダイヤも考慮して、最終的に木曜日夜に羽田→鹿児島、金曜日に鹿児島→喜界→奄美、土曜日に奄美→沖永良部→徳之島、日曜日に徳之島→鹿児島→羽田に決定。本当は、もう少し効率よく回りたかったが、1日1、2便しか飛んでいない区間が多く、各島で観光する時間がとれる行程になった。
そしてぎりぎり28日前、羽田→鹿児島は株主優待券、鹿児島→喜界、徳之島→鹿児島の2区間をマイル消化、喜界→奄美、鹿児島→羽田を先得と決定。マイル消化は本当は徳之島→鹿児島ではなく、沖永良部→鹿児島とし、徳之島→沖永良部の順で回りたかったが、船便と欠航の可能性を考え、徳之島への安全策を取った。特に、沖永良部→徳之島は船便で悪天候時は奄美→徳之島でショートカットできるようにし、そのために奄美→沖永良部は当日予約することにした(先得より5000円ほど多い出費になるが悪天候で乗れないよりはまし)。
28日前の22時。先得が予約できるぎりぎりの日程で、やや不満を残しながらも早速予約をすると、先得分はすんなり予約を完了した。続いてマイル予約を見ると、△にもなっていなかったので、明日には判明するであろう会社の休みが確定したら最終的に予約&購入を入れることに、、、。あとは天気予報を見ながら、奄美→沖永良部が満席になる前に予約を入れるのみになった。
想定外の凡ミス
翌日。
会社の休みが確定したので、早速、先得購入分をカード支払い決済しようと、iモードで予約確認すると、、、
なぜか入れたはずの予約がない!!!!!!!!!!!。
なぜ?なぜ?
不安と疑問が入り混じる中、とりあえずJALの予約案内に電話し、状況を確認。
すると、、、。
「あ〜、ご購入期限は、通常は、ご予約日を入れて3日以内なのですが、先得や特便割引運賃は、ご購入まで含めて予約締切日までに済ませていただかないと、自動的に予約が取り消されてしまうんですよ。」 ときつ〜い一言。
3日以内購入が導入されたときに刷り込まれた印象で、どんな運賃でも3日以内の購入だと思い込んでしまっていた。単純な凡ミスを犯してしまったわけだ。最悪なのは、奄美周辺は特便割引が設定されていない路線ばかりなので、先得を逃すと当日予約するしかない。
ひとまず、次善策を探り、家に帰ると、時刻表・JALサイトと格闘をはじめた。
う〜ん、これは値段が高すぎる
う〜ん、これは予約が「×」印
う〜ん、これはダイヤがつながらない
さまざまなパターンを試してみたが、なかなか良い経路が見つからない。
結局、木曜日夜最終便で羽田→福岡を特便7、福岡→鹿児島を高速バス、金曜日に鹿児島→喜界→奄美、土曜日に奄美→沖永良部→徳之島、日曜日に徳之島→鹿児島→羽田と確定。鹿児島→喜界、徳之島→鹿児島はマイル消化、鹿児島→羽田は株主優待券(当時は4000円程度)で行くのが一番安いことが判明。ひとまず、マイル消化分だけ予約を入れた。
思わぬ棚ボタ
「福岡経由はやっぱりきつい。」
翌日、羽田・鹿児島往復+初日鹿児島泊でもっと安くいかないか、旅行会社のツアーを探し始めた。パンフをあさったが、土日がかかるので、なかなか安いツアーがない。
そこで、帰宅後、だめもとでJALツアーサイトで予約を入れてみた。
ところが、なんと、ここで、棚ボタ。
なんと、羽田・鹿児島往復航空券+鹿児島空港ホテル宿泊付きのフリーツアーで、なんと、単純な先得往復よりも安い32000円程度と出た。
しかも、たまたま鹿児島→羽田の日曜最終便に残り1席空きが発生中。
空港ホテルってことは空港も一望できる!空港ファンとしては最高!これは逃すまい。
すぐに予約を入れた。
航空会社のツアーなんて高いもの、と思い込んでいたが、、、。ためしにANAを調べてみても、同じような値段のツアーが出た(ただし最寄ホテルは国分)。自由度が高く、かつ割安。意外と行けるじゃん、JAL・ANAツアー。今後うまく活用しよう!と思った瞬間であった。
こうして、紆余曲折はあったものの、今回の旅程がほぼ確定した。あとはレンタカーと別途予約の宿泊地の予約を入れるだけになった。
すんなりレンタカー予約、のはずが、、、
宮古旅行で3000円レンタカーを知ってから、離島でのレンタカーに5000円以上出すのを渋るようになった。
空港見学に時間を割くために普通の観光客よりさらに効率よく島をまわる必要があるが、離島は、離島に行くまでが高いので、懐事情が厳しくレンタカーにあまり金が出せないからだ。自分のような存在が多いかはわからないが、観光メインの離島で観光客に金を落としてもらいたければ、アクセス運賃を下げるような工夫をするべきなのだろう。
そんな難しい話はさておき、さっそくレンタカーを予約する。
喜界、奄美、徳之島、沖永良部と実に3日で4回借りねばならない。さらに宿泊も考えると出費が馬鹿にならない。せっかくなかなか行けない島に行くだから、余った時間は観光に費やしたいが、ほいほい予約しているようではかなり高い出費になってしまう。
旅行までは3週間はある。出費をできるだけ減らした上で効率よく島をまわる方法をじっくり考えた。
まず、喜界島。この島は小さな島で、空港にもレンタサイクルがあるらしいので、それを借りて節約ができそうだ。当日行ったら借りることにした。
次に、奄美大島。この島は巨大である上、ホテルがある市街地に出るまでの足が必要だ。また、4日目の徳之島も島西部の亀津港から島東部の空港まで自転車ではややきつい距離だ。この島では4日目に観光に充分な時間が取れそうだ。そして、この2島にはハブがいる。チャリをこいでてて咬まれてはまずい。
そこで、この2島ではレンタカー使用とした。さらに安く済ませるため、合わせて奄美、徳之島で車中泊を検討しはじめた。
ネットで探ると、奄美は3000円レンタカー(奄美ゆいレンタカー)が空港前にあったため、即予約。この島は道の駅もあるようなので、車中泊にすることにした。
一方、徳之島は、港周辺の亀津で借りて空港で乗り捨て出来ねばならない。トヨタ、マツダの大手は両方にあることが分かったが、ネットで格安レンタカーがヒットしなかった。そこで手元に入手できたパンフから探してみると、ほどなく地元のガソリンスタンド(松山石油)がやってる格安レンタカーの広告を発見した。値段は書いていないが大手よりは安いのだろう。しかも格安旅館もやってるようだ。徳之島は道の駅がなく、車中泊はできそうになかったし、日本一狂暴と言われる徳之島のハブが怖かったこともあり、泊まれれば屋内に泊まりたい。
早速電話。値段を聞くと、車は乗捨料はかからず3000円強、旅館は驚きの2000円だという。ならば、3日目は亀津に着いたのち、亀津を散策。ここに宿泊し、4日目は6時間貸しでレンタカーを借りれば節約できる。まだ施設の充実度は分からないものの、屋内に泊まれるのは有り難いこと。格安設定に感謝しつつ、すぐ予約を入れた。
最後は三日目の沖永良部だ。この島は、奄美からの飛行機到着が11時過ぎ、港の出発が14時過ぎ。空港から港までの移動が必要だ(徒歩では無理だが自転車なら1時間くらいか?)。だが、所要時間は三時間程度で観光するにはやや時間が少ない。
空港裏へ行かなければ、バスで行く手があるようだ。節約するなら、ベストはレンタサイクルだろう。
さっそく調べてみるものの、空港ターミナルは民間管理でありながら珍しく空港サイトはないので空港周囲の情報がない上、都内の観光案内所には沖永良部島に関してろくなパンフがない。ネット回線が敷かれていないのかと思えるほど店舗や交通機関の公式サイトが全くなく、調べるのはひと苦労だった。いろいろ調べてはみたものの、結局レンタサイクルは空港周辺にはあるかどうかは分からなかった。さらに、バスは、JALサイトにダイヤが載っていたので確認できたものの、ダイヤが合わずに撃沈してしまった。
こうなると、タクシーをあらかじめ呼んでおくかレンタカーしかない。タクシーが3000円弱かかることを考えると、自由に動けるレンタカーの方が都合が良い。島なら地元系なら格安が定番だし、3時間しか借りないから、タクシーとそんなに差もなかろう。こうしてレンタカーを使用することにした。
早速予約をしようとネットサーフィンをするが、大手以外は引っ掛からない。パンフもない離島。なんとかたどり着いた個人サイトに載っていた地元系レンタカー(名誉のためレンタカー名は省略)に電話することにした。
3時間貸しだからとタカをくくっていたのだが、予約終了時に出てきた一言には耳を疑った。
「料金は5千、、、円です」
はっ?思わず百のくらいを聞きそびれるほどの衝撃。
奄美は24時間借りても三千円代、徳之島も6時間貸しで4000円いってなんですけど、、、。
3時間貸し、地元系レンタカーという条件で考えるとかなり高すぎる気がする、、、。
ただこちらとしても借りるしかないので、しかたなく予約を完了した。
こうしてすんなり?全予約を完了。全部で2泊4日。あとは当日天気が良くなることを願うのみとなった。
■今回の予定旅程
3/12 羽 田19:05→(JAL1879便)→21:00鹿児島
(鹿児島空港ホテル泊)
3/13 鹿児島08:05→(JAC3781便)→09:20喜 界14:35→(JAC3832便)→14:55奄 美
(喜界島レンタサイクル、奄美大島レンタカー、車中泊)
3/14 奄 美10:30→(JAC3851便)→11:05沖永良部14:40→(フェリー)→16:30徳之島
(沖永良部島レンタカー、松山石油泊)
3/15 徳之島15:55→(JAL3798便)→16:45鹿児島19:45→(JAL1878便)→21:20羽 田
(徳之島レンタカー)
ここまでの教訓
・ためたマイルは好きな路線にほぼ使えない!(←これからカード作る人はよく考えて〜)
・旅割、特割は支払日に注意!(←こりゃみんな知ってるか、、、トホホ)
・離島はそう簡単に移動できない!休みは長くとるべし!(←とれれば、、、ねっ)
・航空会社のフリーツアーを試してみよ!(←意外といけますが満席に注意)
・レンタカーはまず値段から聞くべし!(←個人情報言ったあとじゃ断れない、、、)
いや〜、予約するだけでも勉強になります、、、
追加情報
平成21年6月20日、第一航空により、沖縄那覇・沖永良部・徳之島路線(不定期乗合便)が就航しました。これにより、奄美群島では、隣り合う各島間がそれぞれ飛行機で結ばれることになりました。
同便のダイヤがどのようになったのか分かりませんが、3日間で、1日目に喜界と奄美、2日目に徳之島と沖永良部、3日目に与論といった回りかたができるようになるのかもしれません。
2009年03月11日
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