■鹿児島・喜界・奄美・徳之島からの帰宅後
■徳之島の地図と実態は、、、
せっかく観光の時間を設けられた徳之島で、小島鍾乳洞や硫黄鳥島火山灰層に行けなかったのが一番残念だったので、帰宅してからネットで色々と調べてみました。
小島鍾乳洞と火山灰層
まずは最も行きたかった小島鍾乳洞である。
ネットで調べてはじめて知ったのだが、徳之島南部の伊仙町を中心としたエリアは鍾乳洞が多いところだったらしい。パンフレットの地図をよくよく見てみると、小島鍾乳洞以外にも、銀竜洞なる名前が見られるぐらいだ。ネットで調べてみると、ほかにもいくつも有名な鍾乳洞があるという。
小島鍾乳洞はその中でも代表格ともいえる鍾乳洞であったようだ。暗川(グラゴー)と呼ばれる鍾乳洞で、入り口付近に滝、海側へ抜ける鍾乳洞となっていらしい。その海に抜けた先がなんと「小原海岸」だというのだ。これほどまでに素晴らしい鍾乳洞。なぜ見つからなかったかというと、現在は閉鎖されていたからだった。
この鍾乳洞、昭和50年代までは観光地となっていた洞窟で、徳之島では超有名なスポットらしい。ネットで検索すると、近年廃墟となった洞窟を探検したというサイトもヒットする。その代表例が「アグリステーション鹿児島」内で紹介がある徳之島のページ(→クリック)。このサイトによると、現在は、草に覆われた洞窟で近づくことも容易でなかったようで、事前知識もなく行ったのでは確かに発見できそうもない。ただ、最後に狙い定めて車を無理に走らせた未舗装道のすぐ右側の森の中にあったようで非常に残念なところだった。まあ、一人で近づいてハブにでも咬まれたらそれこそ大問題。見つからないのもしょうがないといったところだろう。
続いて「硫黄鳥島火山灰層」であるが、こちらはネットで検索してもあまり良い情報は得られなかった。地図の見直しを後述するが、狙い定めた場所が悪かったためにたどり着けなかったようだ。
おかしな地図を調べなおすと、、、
さて、この鍾乳洞がある小島周辺、道路状況がパンフレットに載っている地図の道路状況とかなり違っていた。そして、案内看板が中途半端に設置されているのも気になる地区だった。地図がおかしく標識もないので、道に迷ってしまったのだ。
徳之島のパンフに実際の道の状況(たくさんある道のうちほんの一部)を白線で書き加えたのが下の図。これは、グーグルマップの写真と見比べながら実際の道の様子をほぼ再現した。これと元々の図を見比べながら、4日目の行動を振り返ってみると、もともとの地図が大きくおかしいことに気づくことができる。以下、4日目と同じ文章に(■■紫色■■)で加筆してみた。文章を追っていただけると分かりやすいと思う。
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犬田布岬の駐車場を出てすぐを左に曲がり、中規模表記の道を行く。表記と違い、よく整備された広い二車線道で快適に走れる。だがいつまで経っても地区のT字路が現われない。方向的にも太陽の位置から考えるに東進しているというよりはやや北気味。(■■実はこの道は崎原地区の少し手前(A)地点付近から新しい道路に切り替わり、曲がり角が既になかった。気がつかず、その図の白い道を進んでいた。■■)道は広いから間違えていないだろうが、もうずいぶん走ったはず。不安になりつつ走っていると、「←小原展望台」の看板が出た。小島展望台ではないが、小原と言えば、きれいな海岸があるはず。すぐに左折した。(■■この曲がり角は(B)地点と思われる。(B)地点の西側区画整理され、地図と大きく道路状況が異なっていた。■■)
左折した道は区画整理された畑の間を真っすぐのびている未舗装道。しばらくいくと十字路があり、遥か左側の畑の向こうに不釣り合いな建物が見える。(■■この十字路が(C)地点。左に見えたのはまさに展望台。そのまま白い道をぐるり時計回りに回っていた。■■)一瞬展望台かと思ったが、左に曲がるよう示す看板はない。展望台は先にあるのかと、十字路を直進すると、道は右に折れ、次第に悪路になっていった。いつの間にか草ボウボウになった道を進むと今度は左に折れたあと、また右に折れ、さらに右に折れている。これでは来た方向へ戻ることになる。右方を見るとさっき走った道が平行している。
悪路に悩みながらしばらく進むと、気が付くとさっきの十字路に横から戻っていた。ダマサレタ、、、。(■■時計回りにぐるりまわって(C)地点に戻ってきた。ちなみに(C)地点付近にある桃色の道は跡形もなく消えていた。■■)
まわりを見渡すと建物はさっき見えたもの位。他に展望台っぽい建物はないので、ひとまずその建物へと向かってみた。
建物はやはり展望台だった。
(中略)
元来た道を少し引き返して舗装道に出て、そこを左折する。(■■つまり(B)地点。ここで白い道を北上。■■)もしも小原展望台が、地図上の太黒文字の「展望台」だとすれば、ちょっと走れば小島地区の中心部に入るはずだ。
はたして結果は?と考える暇もなく、やや広めの道路を速度を上げ始めてあっという間に集落になった。それどころか幅員減少の表記が出たと思ったらいきなり道幅が半減以下になった。スピードを急に緩める。危ないところだ。ちょうど役場のようなコンクリ建物の脇で道は十字路になっていた。(■■現地にいたときここは(J)地点だとばかり思っていた。グーグルマップで見ると(D)地点だった。■■)
ここが小島地区だろう。地図によると、小島地区に入るところで、Πの時に道が分岐しているはずだ(今来た道は右側の縦線)。左に進めば火山灰層、左手前は展望台、右に進めば上成川の谷間へと向かうはず。
だが困ったことにここは十字路だった。
Π字が十字路になっていたとしたのなら、火山灰層へ行くには直進が一番近い。ひとまず道を直進することにした。進むと道は左へカーブしている。これなら方向的には正しい。(■■(D)地点から黒い道を少し北上、その後、(E)地点へ向かって白い道を西方向(図の左側)へと進んだようだ。■■)
ところが、、、、
道は少し直進した後、集落を右にみながら時計まわりにまわりはじめてしまった。Uターンしようにも車一台が通るのがやっとの幅しかなく、前進するしか方法がない。あれよあれよとクネクネ進むと、いつの間にか集落を抜けてしまい、長い下り坂になってしまった。ほぼまっすぐ進むと橋がある。(■■(E)地点から白い道、黒い道、白い道と東進(図で言うと右方向へ)。橋は(F)地点。これは現地で気がついた。それが次の文章。■■)
ちょっと様子がおかしいので、ここで再度路肩に停車し位置を確認した。直線道路と谷川という条件。地図を見ると、これは小島地区北側の最後に抜けようとした小道だったようだ。(■■つまり(F)地点。■■)
これは行きすぎ。
となると、ひとまずさっきあった役場みたいな建物付近がΠ字路のはずだ。ひとまずそこに戻って仕切りなおすことにした。
すぐにUターンして役場もどきをめざす。来た道を戻るのは今日三度目だ。鍾乳洞も断層も見ずにこの地区を抜けるわけにはいかない。
途中、来た道と離れて進むと道の方向は確かに地図上と同じようだ。(■■これは(F)地点から(G)地点へ向かう二重線の道路だった。■■)しばらく進んだ交差点に朽ち果てた看板が立っており、かろうじて小島鍾乳洞と読める。矢印は今行こうとしているまさに進行方向を示していた。(■■この看板があったのが(G)地点のY字路。■■)
やはり行きすぎていたようだ。
そこからちょっと行くと役場もどきの交差点だった。(■■つまり(D)地点。■■)地図だとこの位置で道が右斜め横、右斜め前、直進から左斜め前方向の三方向に別れるはず。だが道はほぼ十字路だ。さっきは左から右へ気が付かずに行った。地図を見返してみると、鍾乳洞は右前方にあるはずだ。右折路はさっき通ったが、すぐに左にカーブしていたから方向的には正しい。右折して再び同じ道路を通る。右カーブ付近でさっきは道なりに右方向へ行ったが、左折路があったので左折する。(■■つまり再び(E)地点。■■)砂利道ではあるものの、方向はこっちのはずだ。
砂利道はクネクネしている。しばらく進んだが左右ともに鍾乳洞らしきものは見えない。車輪のあとはあるので車は通っているようだが、地図上ですら、当てはまる道が見当たらない。進んだ先で行き止まりになってバックでないと戻れないとつらいし、なにより借り物の車なのでこれ以上無茶はできない。小さなお墓への分岐路があり、Uターンできるくらいのスペースが久々にあったので、そこで引き返した。(■■このお墓への分岐路(H)地点付近。その手前(図でいうとすぐ右側)に北側へ分岐する道路があったそれが鍾乳洞への入口道路だったらしい。■■)
鍾乳洞がダメなら、断層だ。再び役所もどきに戻り、今度は唯一通っていない道を行く。こちらもしばらく行くと砂利道になった。しかし、かなりでかく露出しているはずの断層は見当たらない。左側は、切り立った崖でいかにも断層が見えそうだが。それらしいものはまったくない。結局少し進んでも何もないのでまたまたまたまた引き返すことにした。(■■(I)地点付近であきらめてしまった。もっと先だったようだ。■■)
しばらく戻ると右側に下る道があり、その奥に断層露出面のような場所がある。思わず車を右へ進ませたが、看板もないただの崖だった。(■■この曲がり角は(J)地点。つまりこのとき曲がった角が桃色道路の3分岐路だったようだ。そういえば鋭角カーブだった!■■)
今度は舗装路だ。またUターンするのは面倒なので、林へと消えていく、この道を進む。林を抜けて出たところは、さっき小原展望台へと曲がった分岐付近だった。(■■(J)地点から(K)地点へと抜けたのだった■■)
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長文にさらに加筆してしまったので、ちょっと読みにくくなってしまっているが、ざっとこんなところだ。とにかく車で回ろうにも状況が読みづらい地区で、今後行こうと思っている皆さんはよく注意してほしい。
小島地区周辺には、小島鍾乳洞、硫黄鳥島火山灰層、そして小原展望台、そのすぐ眼下にある小原海岸と観光地になりそうな箇所が集中。鍾乳洞は真っ暗闇の中でハブが怖いというのはあるけれど、ぜひ再度観光地化してほしいなあと思った場所だった。
徳之島についてもっと調べたい人へ
徳之島については、徳之島メビウスクラブや徳之島万華鏡という私設サイトが非常に詳しいです。また、三町のうちの一町の情報になりますが、徳之島町観光協会のサイトでは掲示板で直接受け答えしてくれるようなので、ぜひ行く前にチェックを入れることを強くお勧めします!
まあ、発行元さん、とりあえず地図だけは更新しておいてください(笑)
2009年03月16日
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