■2009.05.21 東京国際(羽田)→旭川
晴れ=景色がいい!?
いよいよ出発の日。今日は徹夜勤務明けで午前中には帰れる勤務だ。
最近、こういう日に限って昼まで残業が多かったので旭川便は昼過ぎの三便目(14:25発)を予約していた。だが、今回は珍しく早くに帰れてしまった。荷物は仕事場まで持ってきていたので一度帰宅する気にはなれず、すぐに羽田に行ったら10時頃には羽田に到着してしまった。二便目(10:35発)にもなんとか乗れる時刻。ちょっとした失敗だ。
久々に羽田に早く着けたので、出発までの4時間ほどを羽田でまったり時間をつぶすことにした。、、、と思ってはいたものの、昨晩徹夜であったせいもあり、ラウンジでシャワーを浴びたあと、少し眠ってしまい、食事をしたらあっという間に出発時刻が近付いてきてしまった。
ひとまず、旅行中の天気が気になったので調べてみた。
今日はよく晴れた天気。朝の天気予報では、低気圧が近づいてくることから西から天気は下り坂だが、この時間の東京はまだ雲も少なく、良い天気だ。携帯で天気予報を調べてみると、明日は北海道南部までは雨だが北部は曇り、三日目も北海道全域で曇り、四日目は曇りときどき晴れ予報で雨の心配はあまりなさそう。久々に良い旅になりそうな予感がした。
今回、行きの飛行機は右窓席を予約していた。経路を事前に調べてみると、飛行機は関東平野から奥羽山脈上空を進み、新千歳の真上をかすめた後旭川へ向かう。左なら山形、青森、右なら成田、福島、仙台、花巻、三沢が見えるはず。新千歳や旭川のアプローチがどっちか気になるところだが、より多くの空港が見える右側を選択したのだ。
搭乗改札のモニターでは旭川は東京より高い気温27度の晴れの表示。いまのところ青空が広がっているし、久々に良い景色をたのしめそう。かなりワクワクしながら飛行機に乗り込んだ。好んで取った後方席。多くの人は前方好きだから、すきすきで快適さが増していた。
機内の様子。窓側は埋まっているものの非常に空いている。今回もエアバスA300の搭乗からスタート。
飛行機はほぼ定刻通り南向きに離陸した。羽田は東側に海が広がっているから、南からの離陸の場合は、左旋回で高度をあげ、羽田は左窓でないと写せない。ちょっと残念だが右座席からは成田が写せれば問題ない。万全の態勢でカメラをスタンバイした。
ところが、、、
幕張上空を過ぎた頃から薄いスモッグが出はじめ、成田はうっすらみえるだけになってしまった。アプローチする飛行機が小さく目では見えるものの、写真は写りが悪そうだ。さらに薄曇りが続き、龍ケ崎や阿見はよく見えない。福島もやや薄曇りでまったく撮影に向かない状況だった。さらに福島を過ぎると本格的な雲が出てきてしまい、地上はまったく見えなくなった。一番写したかった花巻をはじめ、仙台、三沢は分からなかった。これは想定外。晴れていても雲がないとは限らないのが空の旅のいやなところだ。
ずっと雲続きだったが、太平洋を渡る頃、かかっていた雲がやっと途切れ、快晴になった。海の青もはっきり見える最高の光線状況。もう少し早く雲が取れていれば三沢を写せたのに、これもかなり残念だ。こうなったら新千歳と旭川だ。期待をして新千歳を待ったが、その端すら見えない位置を通過してしまった。新千歳は左窓席だった。
結局残りは旭川のみ。日高山脈や大雪山系はすばらしい景色だが、自分が見たいのは空からの旭川空港。ぜひあてたいところだ。
旭川空港は滑走路が北西から南東に延びていて、南風なら北西からのアプローチになるはず。新千歳上空からは北北東へ進むから距離を考えると時計まわりの着陸になるはずだ。つまり、南風時羽田は左窓席が良い景色だが、旭川は右窓席が良い。逆に北風時(南からのアプローチの場合)は羽田は右窓席でギリギリ見れるかどうか、旭川はあきらかに左窓席だろう。
羽田は南への離陸だったから旭川は北からのアプローチのはず。期待しながら待っていると、なんと、飛行機は半時計に回り、南側から着陸してしまった。(実は北からアプローチの場合は、旭川空港上空を通過後、半時計回りに着陸するようで、この場合も左窓席がベスト席のようだ)。
結局、奄美の時同様、窓側席ながら撮影はほとんどできなかった。それでも大雪山系や美瑛・富良野辺りのきれいな畑を眺められたのでよしとしますか。
美しい姿を見せてくれた大雪山連峰。空港は一個もろくに写せなかったものの、この景色が眺められたのだからよしとしますか。(離着陸時のためフイルムカメラで撮影)
旭川に降り立つと、ものすごく暑い。気温27度というのは本当で、東京ではまだ我慢できていた上着を脱ぐ羽目になってしまった。空は雲ひとつない快晴。そういえば平成18年の時も初日はこんな感じのくそ暑い快晴で、3日日・4日目は霧で散々だった。また同じ状況になるかも知れず、今日は良い光線状態のうちに旭川空港を撮影しておかねばなるまい。
この後は今晩中に旭川から稚内へと向かうことにしていた。
すぐ出ることもできたが、今回はまず3時間かけて旭川空港を見学。19時からレンタカーを借りることにしていた。こうすることで日曜の19時まで貸出で、料金が3日分(72時間分)で済むのだ。16時に借りて最終日の16時に返すという形でも良いが、最終日は女満別から弟子屈や北見に寄りつつ旭川へ戻ってくるため、遅れる可能性もある。旭川空港も最終日に見れないともったいないので、いま見学しといたほうが良い。言わば一石二鳥の待ち時間になるのだ。
空港見学自体は1時間もかからず終了。19時までは2時間ほど時間があるから、食事をしたり売店をじっくり見たり椅子でうつらうつらしたりして時間をつぶした。こういう時、都市から遠い空港は他の寄り道ができず不便だ。
温泉まで時間がかかって、、、
19時にレンタカーを借り、いよいよ今回の北海道周遊がスタートした。
事前調査の結果は、稚内までは4時間程度でいける距離。ただ昨日は徹夜で飛行機の中でちょっと寝た程度。途中で休みながら行って日付が変わるくらいで着ければ十分。最悪、翌朝のフェリーに間に合うようにいければいいのだから、居眠り運転しないよう、途中でうまく休みを入れることにした。
昨晩風呂に入っておらず、羽田で軽くシャワーを浴びた程度なので、まずは温泉に入るべく途中の道の駅「森と湖の里ほろかない」へ寄るつもりでいた。ここは道の駅に温泉があり21時まで営業している。入る時間を考慮すると19時に借りて直行してギリギリ。まずは幌加内へ急いだ。
40分ほどで途中にある道の駅あさひかわに到着。ひとまず一服しようと寄ったのだが、なぜか駐車場は満車のギッシリ状態だ。邪魔にならない位置に止め館内に入るとドア全開の講堂で講演会が開かれていた。満車なのはこのせい。稼動率をあげるために講堂を使って人を集めるのは良いが、こういうときは道の駅に寄る一時利用者に配慮して一部駐車場を確保しといてほしい。この道の駅は駐車場に街灯がなく、前回利用したときも暗くて不満に思った記憶があるが、どこかちょっとちぐはぐだ。ただ、講演会のおかげか、売店は閉まっていたものの、窓口が開いていて2009年版のスタンプラリー帳を入手できた。
眠気覚ましに普段まったく口にしないコーヒーとフリスクを口にし目をパッチリさせてから幌加内へと再び走りだす。道の駅あさひかわ発は20時。意外と時間がかかってしまった。
結局幌加内に着いたとき、時計は21時をとっくにすぎており、温泉にはまったく間に合わなかった。温泉の第二候補として22時までやっている日本海側の道の駅「風Wとままえ」か「ほっとはほろ」も考えていたが、このペースだとそっちもまったく間に合いそうにない。残念だが今日は風呂に入るのをあきらめることにした。こんなことなら旭川周辺で温泉を探しとくべきだった。車旅行の時間が読めない最大の問題点だろう。
そんなことを考えているととても眠い。実は、運転中何回か睡魔が襲ってきて、コーヒー飲んだり、手をつねったり、フリスクをまとめて噛んだりして、なんとかここまで辿り着いていた。この眠けはどうにもなりそうにない。ひとまずこの道の駅で2時間ほど仮眠をとることにした。
約1時間半後の23時すぎ、目を覚ました。
やはり一眠りすると頭の冴え方が違う。しかも外に出ると昼間27度まで達したのが嘘のようにメチャメチャ寒く、一気に眠気がさめた。トイレに寄ったあと再び稚内に向け走りだす。もともと温泉のことを考えやや遠回りになるものの日本海側を抜ける予定だったのだが、今からだと開いている道の駅がないから遠回りする意味がない。調べてみると山中の道の駅で「びふか」「おといねっぷ」「マリーンアイランド岡島」の3か所は夜間もスタンプを置いているようだったので、このまま北上、山中を抜けていくことにした。
通っている道は国道275号線。道北を貫く主要道である宗谷国道(国道40号線)と日本海沿いの道(国道232号線)との中間にある。山中を貫く形で南北に敷かれた道で、主要都市を通らない道なので暗く、他に走る車はほとんどなく、他の車を気にせず走れるのが良い。しかも、北海道によくある直線道ではないから、夜でも走りに集中できる。これが一直線だったら、単調ゆえに眠気を誘うところだろう。一眠りの効果か、さほど眠くはならずに快調に走り、道の駅びふかを1時すぎごろ通過。2時前には道の駅おといねっぷに着いた。
ここから稚内まではあと100キロ程度。船に乗るまで3時間見てれば十分だろう。ひとまず眠気を満たすため、車中で3時頃まで寝ることにした。やはり眠気には勝てない。居眠り事故を起こすのが一番恐いので、無理せずちょこちょこ道の駅に寄りつつ眠気をとる格好になった。
しばし就寝〜〜〜。
今日の教訓!
・晴れていても雲がないとは限らない!(←出発前に雲の状況をチェックすべきだ)
・空港周辺の着陸ルートはやや特殊!(←各空港ごとによく調べてから左右どちらの窓側席にするか決めるべし)
2009年05月21日
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