2009年05月24日

日本最北端へ(4日目)

■2009.05.24 弟子屈→女満別→北見→愛別→旭川→東京国際(羽田)


道の駅失格の道の駅

 4時。久々に布団の中で寝たのにかなり眠い。重い体を起き上がらせてカーテンを開けると、すでに明るいがまだ霧雨が降っているようだ。テレビをつけて天気予報を見ると、9時頃まで雨が残るところもあるがその後回復するという。iモードで調べてみても似たような予報。この予報の感じだと女満別を抜ける頃には雨が止みそうだ。それなら問題はない。

 朝風呂を済ませた後、すぐ身仕度をして弟子屈へ向かうことにした。
 時刻は5時半。フロントで係員を呼び出すと、まだ眠たそうな感じだ。「朝食はとられないですか?」と聞かれたものの、この時間には提供していないのだから「ほしいけど無理です」と伝え、チェックアウトした。
 今回の旅行では道の駅を多数通過することから、スタンプラリーを同時進行で進めていて、できるだけ道の駅に寄りながら回っていた。網走から弟子屈にかけても「流氷街道網走」「はなやか小清水」「しゃり」「パパスランドさっつる」、そして「摩周温泉」と多くの道の駅がある。ところが、早朝時間帯はスタンプを置いている道の駅は皆無だった。別にトイレに行きたいわけでもないので、寄るのはあきらめ、最短コースで弟子屈に直行することにした。

 朝が明けたばかりの道東。走る車はほとんどない。雨もほとんどやんできていい感じだ。網走から弟子屈までの最短コースは旧東藻琴村地区を抜けていくルート。ちょうど東藻琴芝桜公園の前を通ると、芝桜が見頃を迎えていて雨が止んだ道路からもその様子を見れた。自分の地元の埼玉県にある秩父の芝桜が人工なので、ここは天然で売っているのかと思いきや、芝桜で牛の絵を描くほど人の手が加わったものだった。道中芝桜のきれいな庭のある家が複数あったので期待したのだがやや残念だ。
 雨も上がってこのあとは快適に走れそうだと藻琴山へと入って行った。

 ところが、、、

 芝桜公園を過ぎてすぐ、周囲が濃い霧に囲まれてしまった。そして霧雨。今日こそ景色を楽しもうと思っていたのにこれでは無理だ。藻琴山のわきを抜け、弟子屈へ下りても霧雨は降ったままだった。
 6時半頃、弟子屈飛行場に到着。朝早いのに昼前のような明るさだが、霧雨がまだ降っていた。飛行場は当然開いておらず、外回りのみを撮影する。北海道航空の格納庫があるのだが、実は一昨年から遊覧飛行は行なってないらしいので、昼間来ても恐らくはこの風景が広がっているだけ。だから朝一でも問題なかった。
 外からの撮影では周囲を回って、チョチョッと撮るしかないので、すぐに調査は終了し、すぐに女満別に向かうことにした。3年前に、根室中標津空港から女満別空港へ抜ける途中に摩周に寄ったときはこの飛行場の存在を知らなかったので見ていなかった。そのときは昼間だったからターミナルの中も見れただろうに、大失敗だ。

 弟子屈飛行場から女満別空港までは、屈斜路湖の脇を通って美幌峠を越えていく。3年前に来たときは、摩周湖にも寄って少し大回りしたのだが、今日はこの先時間があるかまだ分からないし、霧で結局見えそうにないから、直行することにした。この先女満別空港までの間に二つの道の駅があるのだが、このまま行くとまだ開店前だ。スタンプが押せないのがイタイ。ただ飛行場見学中に少し腹が痛くなり、トイレに行きたかったので飛行場を出てすぐの所にある道の駅摩周温泉に寄った。
 ここは小さな観光案内所を道の駅化したところで、駐車場も小さい。そしてトイレは事務室用の一個室ずつをむりやり旅客化したような感じで、はっきり言って道の駅失格のレベルなのだ。しかもトイレに入ろうとしたら、なんと使用中。正面の女性用を利用する手もあったが、明るくなってるし断念した。しかし、次の道の駅まで我慢できそうにない腹痛。どうしようかと川向こうをみると、駐車場とトイレのような建物が見える。一か八かで行ってみると、公園の駐車場で、建物はまさにトイレだった。なんとこれはラッキー。道の駅より立派できちんと個室も複数ある。駐車場も整備されており、狭くて小さく昼間しか人がいない道の駅よりよっぽど使い勝手がいい。「中途半端なら道の駅はいらないよ、まったく。」とちょっと腹を立てながら腹痛を解消した

 そんなこともありながら、弟子屈をあとにし、女満別空港へ抜けるため、美幌峠へ向かった。前回来たときは霧の切れ目から屈斜路湖が見え、天下の絶景を楽しめたが、今日は霧が晴れず、なにも見えない。それどころか道の駅は開店前だから、踏んだり蹴ったりだ。朝早すぎたせいか、美幌峠についた段階で少し眠く、このまま行くと居眠り運転しそう。時刻は8時前。30分くらいなら大丈夫だろうと車内で少し眠ることにした。


旧女満別も、、、

 8時半前すぐに起床。やっぱり二度寝は効果的で、目がパッチリした。30分位は寝ていたはずだが、道の駅はまだ開店していなかった。ここもスタンプをあきらめ、女満別に向かった。雨は降っていないが、山には霧がかかる天気。天気予報では9時には雨がやむとの予想だったが、山はそれが当てはまらず、完全には天候が回復していない。
 女満別空港では、周辺からターミナルをきれいに写せるところがないか探して裏側を通過した。すると町道中央大東東2号線からの眺めがよく、ターミナルに接続した飛行機を眺めることができた。

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空港西側の町道中央大東東2号線から見た女満別空港。畑と空港が美しく撮れる。空を見てわかるとおり、低い霧がかかっていた。


 9時頃道の駅めまんべつに到着。大空町旧女満別地区では、旧空港の様子を見ることにしていて、空港に寄るより先に女満別の中心地へ来た。そのついでにスタンプを押そうと道の駅にも足を伸ばしてきたのだ。町が設置した観光施設。旧空港の情報をゲットしようと売店の人に旧空港がよく見える場所などを尋ねてみたが、場所以外の詳しいことは分からないと言う。女満別は飛行場で発展した街だから資料館みたいものがないか聞いてみたがそれもないと言う。
 仕方がないので旧空港を一周しようと周囲を車でウロウロするが、なんと旧空港は全体が高い塀に囲まれていて、まったく様子がうかがえないようになっていた。実は旧空港は、自動車関連会社ボッシュ社のテストコースになっていて、秘密保持のために囲われているようだ。旧紋別と同じ状況。1時間近くかけて撮影スポットを探したのに、時間だけくう格好になってしまった。

 10時前後に女満別空港に寄り、案内所でパンフを手に入れる。昨日見学は済んでいるから、今日は見学せずにすぐに出発し、美幌へ向かった。この空港の駐車場は15分まで無料なので、こういうときはちょっと便利だ。ただ、仮に昨日の夕方にもう少し早く女満別へ来れれば今寄る必要もなかったわけで、無収穫に近い旧空港見学と合わせ、かなり無駄した感じが強かった。どちらにしても旅館は網走だったし、大きくは変わらないだろうが、心理的に残念感が強い。やはり事前の計画は大切だ。
 悔やまれるのは稚内の処理。朝ゆっくりしてても良かったのは、今日ではなく三日目の稚内だった。稚内空港が朝から開いてないから、早朝から見学には行けずゆっくりできたはず。こんなんだったら、稚内をホテル、昨晩の宿泊を車中泊にしておけば、今日、朝一で中標津に行くようにして中標津→弟子屈→女満別→、、、とまわることもできただろう。もっとも中標津も開く時刻が遅ければなかなかこの手も使いづらいのだが。とにもかくにもせっかく朝早く明ける北海道の朝を有効に使えなかったのは反省点で、次回以降はよく考えたいところだ。

 美幌には女満別空港から30分もかからず到着。ここには美幌町管理の滑空場があり、航空公園として整備されている。北見地区農道離着陸場へ向かう途中でそれほど道を外れずに行けるので、そこに寄ることにしていたのだ。曇り空の中、子供たちが凧揚げをする閑かな滑空場だった。自衛隊の協力で複数のヘリなどが屋外展示されており、軍用機ファンも楽しめそうな場所になっていた。滑走路と小さな事務所を撮影し、すぐに北見へ向かったものの、時刻は11時を過ぎてしまっていた。

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美幌航空公園は網走川の左岸にある。屋外に複数の展示機があり、航空ファンなら一度は訪れたい場所なのかもしれない。


フレンドリーな北見

 道道122号線を北見へと走る。美幌・北見間には国道39号線(網走道路)もあるのだけれども、この道道のほうがショートカットできるので、交通量が多かった。ただ、制限速度は60キロでない道路。捕まるのがいやなので、制限速度ぎりぎりで走っていると、何度も後ろに車列ができてしまい、そのつど路肩に一時停止して、先へ行かせる羽目になってしまった。
 実は、女満別空港でバスのりばを調べた際、北見行のバスの時刻表がなかった。紙ベースで配っていないどころか、バスのりばのポールにも書いていなかったのだ。せっかく北見に寄るので、駅前のバス営業所で時刻表をもらおうと北見駅バスターミナルへ寄ることにした。30分無料の駅前の駐車場に車を止め、バスターミナルに向かうと、バスターミナルはつぶれた北見東急の1階部分にあった。
 そういえば、旅行の直前、北海道の4つのバス会社から東急が手を引くとの報道があったばかり。今回訪れた利尻礼文でも、そのことを覚えていたからバスのりばポールの東急のマークを写真に収めていた。天下の東急といえども事業がなかなか保てないということなんだろう。だいたい出資している日航が飛んでいない稚内とか紋別周辺のバス会社を持っていても相乗効果(←!相乗ってまさに交通機関にピッタリの言葉だ!)はあまりない。トップツアーで日航+北海道内関係バス+東急ホテル+東急百貨店みたいなツアーがあったのなら別なのだけど。うまく収益あげられそうで、そう簡単にうまくいかないのが経営ってもんなのだろう。
 そんなことを考えつつ、紙の時刻表をもらい、空港アクセスバスの状況を再確認した。

 いろいろ寄りながら来ていたせいか、もう12時前。そそくさと北見駅前から離着陸場へ向かった。離着陸場は、北見の盆地から少し高くなった台地状の場所にあった。北見駅からは車でも20分くらいはかかる。地図で見ると駅から近いようにもみえるが、歩きでのアクセスはちょっと大変そうな不便な場所だ。もう少し北見市市街地に近くてアクセスが良ければ人も運べたろうにちょっと残念だ。入口にはスカイパーク北見の看板。パークと言ってもあるのは飛行場だけだ。
 カメラ片手に事務所に入る。ちょっとあいさつだけしようとしたら、所内には管理者と学生らがたくさんいた

 ととと、、、これは予想外。こんなに人が多いとは。

 小さな飛行場でも無愛想なところは多いが、ここの人たちはとてもフレンドリーだった。見学に来たと告げると、学生さんが資料をそろえてくれ、管理者の方が親切にいろいろと教えてくれた。
 目的にかなわず農産物はほとんど輸送されなかったこと、全国でも一・二位を争う利用がある場外離着陸場であること、北見工大の学生の利用が多いことなどなど。夏に来ればたくさん飛んでいるところが見られるという。
 そんな話をしていたら、タイミング悪く、さっきまでなんとか持っていた天気がぐずつき再び雨になってしまった。朝には止むはずだったのに残念。学生さんたちも飛行に来たようだが、この雨では飛べない。こちらも雨の中、撮影をサクッと済ませ、離着陸場をあとにした。


 あとは旭川周辺の飛行場(愛別と当麻滑空場)をみてまわるのみ。北見には道の駅「おんねゆ温泉」があるので、それに寄って旭川へ向かうことにした。
 北見から旭川に向かう場合、大雪山経由と遠軽経由がとれる。遠軽経由の方がやや距離があるのだが高速道路がある。大雪山経由は距離が短いがカーブが多い。観光地としては大雪山経由だが、道の駅に寄るなら2つの道の駅がある遠軽経由だ。どっちを通るか本当に迷ったが、今回はより確実に時間が読める遠軽経由を選択。途中やや遠回りになるがおんねゆ温泉、まるせっぷ、しらたきの3つの道の駅に寄りつつ向かうことにした。
 そのうちのひとつ「おんねゆ温泉」はちょうど13時着。日本一という鳩時計が演奏の真っ最中だった。前に立ったのが終演近く写真は撮れなかったが、何も知らずに来たのにタイミングがいい。おいしいものでもないかと覗いた売店で販売していたあげいもがボリューム満点&うまくてとてもグッドだった


ホントにナニコレ?な珍百景

 おんねゆ温泉を出て少し北見方面に戻った後、国道242号線(置戸国道)を北上する。金華山を抜け、湧別川の盆地へと向けると遠軽にかすめることになっていた。そういえば、ナニコレ珍百景というテレビ番組で、簡単にアクセスできるピクニックスポットなのに断崖絶壁という場所が遠軽にあるという話があったことを思い出し、せっかくだから寄ってみることにした。事前知識は何もないのだが、確かえんがる公園として整備されているはず。遠軽の市街地に近づくと、それらしい看板があったので、それに沿って向かってみた。
 向かったのは正解で、この断崖スポットは「太陽の丘えんがる公園」にある「瞰望岩」と呼ばれている場所だった。自分は、街の中にニョキッと岩山が飛び出ていて360度断崖なのかと想像していたのだが、実際には台地の外れが街側に向いている場所で裏側にある駐車場からは普通のハイキング道だった。確かに柵はなく、眼下に広がる遠軽市街の景色は絶景なのだが、単なる山頂と言われてしまえばそれまでだ(←正確には山頂ではない)。しかもあずまやは狭く、とても大人数でピクニックできるような場所ではなかった。車でもすぐアクセスでき+2分歩けば山登りした気分になれるところが良いところかもしれないが、まさに「ナニコレ?」的な感じがする場所だった

tour0905a11.jpg
ナニコレ?な珍百景。遠軽の瞰望岩。眺めは抜群だけど霧霧してまってます。


 ちょっと寄り道したせいか、もう14時半。これから峠を越えるのだから、4時間ほどで旭川につけるか少し心配になってきた。
 そんななか、道の駅しらたきで飛行機のチェックインをし忘れていたことに気付き、携帯からチェックインするためJALのサイトにアクセスした。奄美を回った際、座席指定でひどい目にあったから、今回は失敗しまいと、出発時に羽田空港のJAL窓口で「WEBチェックインする際座席変更できるんですよね?」と念を押し、変更可能との返事を得ていた。安心して携帯で操作をする。できるだけ後ろの窓席が好みだが、予約時に指定ができない。そこでひとまず予約時点で指定できるベスト席を確保しておき、面倒臭いが当日に座席変更するのが、毎回のことになっているのだ。で、変更可能という座席変更をしながらチェックインしようとしたのに、またまた座席変更のページがないままチェックイン完了になってしまった。

 またかい!

 すぐにチェックインをキャンセル。するとチェックインはキャンセルしたが座席指定はキャンセルしてないとの表示が出た。だが、奄美のときは確実にこの操作で座席が変更された。二の舞は避けようとすぐに予約確認した。ところが、なぜか携帯ウェブからは確認できなくなっていた。

 なめとんのか

 仕方がないのでJAL予約センターに電話し座席状況を確認する。
 調べてもらうとやはり座席指定は消えていた。
 今回の便は夜間飛行で窓側席にこだわる必要はないのだが、これで奄美のときに座席が変わっていた謎が解けた。「表示では座席指定は消えません的な表示が出るんだけど嘘なのかいな?」と文句を言ってみたものの、予約センターではその操作によって座席指定が消えるかは分からないとの返事。理由はともあれとにかく座席が消えたのは事実だ。しょうがないからオペレータに一番後ろの座席をしてもらおうと要望すると、最後部席は空港でしか指定できないという

 なんなんじゃい

 結局、当初の目的は何も達することなく、電話のために30分ほどのロスした格好。当初指定した席をとりあえず指定し直し空港に急ぐことにした。

 ホント、いい加減にしてほしいところだ


 この道の駅から北見峠を抜ける間はしばし高速道路を走る(といっても無料区間)。ほんとうは峠越えの曲がりくねった道を進みたいところなのだが、あまり時間がないので断念した。今回初の高速。ここまで60キロぎりぎりで走ってばかりだったから、少しとばそうと思った矢先、道の駅を出るときに先を譲った軽トラがトロくノロノロ運転になってしまった。70キロ制限なのに55キロ前後で走るのだ
 上り坂とは言え高速でこの速度だと正直イライラする。中央分離帯があるから追越しもできずついていくしかない。北見峠を越えるまで終始その状態で、イライラしながら後をついていった。峠を過ぎて浮島ICを下りると、そこから先はまだ高速を建設中で、一般国道273号線(上川国道)になる。
 ここまでは中央分離帯があって追い抜けなかったから、中央分離帯がなくなる一般道に入ったら追い抜こうと思っていた。ところが、なんと前の軽トラは、上川国道に出たとたん60キロ制限のところ70キロ前後でとばしはじめたのだ。道が下り坂になったからだろう。これにはびっくり。あっという間に離されて、追い抜くどころではなくなってしまった。困った軽トラだ。
 軽トラの奴は高速と一般の区別がつかない馬鹿なのか、ふたたび高速に入るとやはり60キロ以下の速度になった。こうして30分位軽トラ後ろについて行く羽目に。やっと一部二車線区間があらわれたから、即座に追い抜いたが、こういう車は本当に困ったものだ。地方の高速では一車線をトロトロ走る馬鹿がいるせいで大渋滞、てな話はよく聞くが、高速より一般を早く走る車など初めて出会った。トロトロ走るなら並行する一般を走りんしゃい!

 このあたりで天気は今までの雲がまったくなくなり快晴になった。せっかく軽トラを追い抜いたものの、しばらく走った愛別ICで自分は高速を下りねばならないので、快適なドライブは結局出来ずじまいとなってしまった。
 愛別飛行場は愛別ICから車で10分ほどで、16時頃に到着した。日曜だし、かなりの快晴。遊覧飛行の飛行機がたくさん飛んでいるかと期待して行ったが、入口には車両進入禁止のチェーンが張られていて、閉館していた。
 これでは見学するものがあまりない。飛行場自体は山の上にあり、周囲には道がないため見て回れず、結局入口周辺をちょっと撮影したにとどまった。この飛行場の入口周辺で特に目を引くのが飛行場名を彫ったモニュメントで、当時の郵政大臣の署名入りで、かなりデカイ。今まで見た空港名モニュメントの中では最も立派かもしれないものだった。


大失敗で旅行に〆

 愛別飛行場はこんなだったから、20分ほどで飛行場を出て、当麻滑空場へと向かった。途中愛別飛行場の最寄駅の愛別駅に寄ると、駅前には案内板があり、遊覧飛行の飛行場としては定着しているようだった。びっくりしたのは近くの道路に掲げられた道路案内板で、多くの看板に愛別飛行場が書かれていた。これはなかなか珍しい。ただ、どれも旧名の「ダイコロ愛別飛行場」と書かれていて、遊覧飛行としては有名だが、どこがやっているかまでは気にされてないようだった。

 当麻滑空場の位置はあいまいだったが、伊香牛駅付近の国道39号線に案内板が出ていて迷わず着いた。時刻は17時。ちょっと色々な所に寄りすぎたせいか、想定したよりやや遅い時刻だ。滑空場の滑走路は石狩川左岸の河川敷を利用したもので、快晴の空のもととても広々とした印象だった。
 この滑空場も誰もいず、閉館していた。滑走路などを撮影し、車を河川敷土手に走らせる。先端で国道に出るつもりだったが曲がり角がなく、Uターンしてもとの場所に戻った。最寄バス停や最寄駅の伊香牛駅を撮影しているとあっという間に時刻が18時になってしまった。これはまずい。3年前にもここは通行しており、旭川空港までは30分くらいはかかることを知っている。すぐに出て、空港へ向かうことにした。

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広々とした感じの当麻滑空場。当麻町では時間があれば鍾乳洞とかにも寄りたかった、、、。


 空港周辺には18時30分過ぎに到着した。ガソリンスタンドがないかナビで探ると空港周囲にまったくない。一番近いのは、東神楽町の中心部の2件のGS。片道5分はかかる。遅延も覚悟しつつ、なんとか辿り着き入ろうとすると、なんと2件とも閉店中だった。他にもないか見てみるが、北側は緑が丘駅付近、南側は西神楽駅付近、東側は東川町中心部付近でいずれも片道10分はかかりそうな距離だ。これでは返却時刻に間に合わないし、行っても閉店していたら意味がない。
 結局、給油はあきらめ、そのままレンタカー屋へ戻った。19時直前ギリギリの返却。ガソリンは目測35リッター、1L150円計算で手数料までとられてしまった。利尻島よりも高い値段。最後の最後に大失敗を犯してしまった。借りたときに教えてもらった最寄スタンドは旭川市方面からの経路上で当麻方面からの経路はまったく違う経路だったのだ。当麻滑空場を出た後、国道39号線沿いのガソリンスタンドに寄っとくべきだったと、いまさらながら悔やんだ。
 空港までの送迎で話を聞くと、つぶれたスタンドが多く、不便だとの話だった。そういえば残り30分でスタンド探していたときつぶれたスタンド跡が二件ほど見られた。旭川空港にはぜひガソリンスタンドを誘致してほしいところだ。

 空港に着いて窓口ですぐに座席変更をする。日曜の最終便。混雑してる可能性が高いので窓側ではなく通路側、一番後ろと希望すると意外な言葉が返ってきた。
 後ろの方はうるさいですよ。
 これから乗るMD機は真横にエンジンがありうるさいと言うのだ。うるさくてもいいが、真横はやめてと言うと少し前の29番を確保してくれた。
 飛行機に乗ると、このうるさい一帯にはお客さんをできるだけ配置しないようにしているようで25番位より後ろは自分以外誰もいない。確かにうるさいことはうるさいが、爆睡してしまえば関係ない。他人のことを気にすることなく、ゆっくりとすることができたのが最後の最後に良かったことかもしれない。

 これで今回の旅も無事終了。旅行前にあれだけ頭を悩ました欠航時の代替などまったくなく、今回は仕事に影響なく無事に東京に戻ることができた。
 終わりよければすべてよし。いろいろあったけれど、今回もよい見学旅行ができた。





今日の教訓!

 ・早朝からやっている道の駅はやっぱり少ない!
 ・旧女満別空港は地上からはまったく見学できない!
 ・遠軽の瞰望岩はまさにナニコレ?だ!(←感じ方には個人差があります)
 ・JALの携帯チェックインはやっぱり座席変更はできない!
 ・旭川空港でレンタカーを返す時は、旭川市内でガソリンを入れておくべし!(←空港周辺にはほとんどGSがありません)
 ・MD機は後ろのほうがうるさいが空いている!




posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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