■2009.02.21 神津島→新島→(いったん自宅)
朝もボリュームたっぷりの食事
5時起床。
今日は午前10時30分発のフェリーで新島に渡り、新島空港を見たのち、新島発のフェリーで下田へ。下田からいったん家に戻る行程だ。
昨晩は何度も目が覚めるほど風が強かったが、いまはいくぶんおさまった感じだ。船の状況を携帯で確認すると昨晩竹芝は出港し、大島着岸は確定しているものの、利島以南は条件付き運航となっていた。大島まで来てるなら、条件が悪く抜港が多いと言われる利島を抜港したとしても神津島までは来るだろう。
ひとまず朝風呂を済ませ、明るくなってきた頃に外を見ると、海の波もあまりたっていない。この感じなら欠航はなさそうだ。
余裕の状態で朝食を待った。
朝食は、早すぎると準備が大変だろうから、8時指定。本当なら、6時には食べてすぐ島観光したいところなのだけど、民宿だからそういうことができないのがイタイ。こういうとき、ビジネスホテルがないのは不便だ。
宿を出る準備を済ませてから食べに行くと、これまた朝からボリュームたっぷりの食事。昨日の夕食もびっくりするほどの量だったが、今日もビックリ。例のごとくごはんがおひつごと置かれている。
いつも朝はパンひとつしか食ってない身には多すぎる量だ。これから、酔いやすい船に乗ることを考えると食べ過ぎは避けたいところだったが、出されると食べざるを得ない。結局はどうにもこうにも腹がパンパンになってしまい、やっぱり残してしまった。
まさかまさかの船欠航
なんとか食事を終え、食器を返却口に持っていくと、宿の女将さんが「船の欠航が決まった」と伝えてくれた。
まさかまさかの欠航!
昨日の午後から天気は回復傾向。飛行機が飛んだから、普通に船も就航すると思っていた。なにより、暴風が強かった昨晩東京竹芝を出港できて、なぜ波が凪いで来た今朝になって欠航になってしまうのか。これは本当に驚きだった。
だが、驚いてばかりもいられなかった。
今日、島を出られないと明日、10:30の船に乗るしか方法がなくなってしまう。そうなると、明日大島へ行けても八丈島行の飛行機に間に合わなくなり、旅割予約した飛行機に便を捨てざるを得なくなる。しかも新島に寄れないというおまけ付き。これはイタイ。
なんとしてでも今日中に神津島を出る必要があった。
だが、この島は代替交通として飛行機がある。
すぐ予約を入れれば大丈夫。そのことを宿の女将さんに告げると「19人乗りだから厳しいよ」と言う。
ホンマかいなと思いつつも電話が通じるようにある8:30に予約を入れると、女将さんの言う通り、全便満席でキャンセル待ちになってしまった。
電話では、空きが発生した場合、50分前までに来てほしいと言う。また、50分前だ。いまは8時半過ぎ。第一便は10:00発だから、締切はあと30分ほどしかない。今の時点ですでに満席だから乗れる確率は限りなくゼロだろう。
よく考えた挙句、ひとまず第二便の締切に間に合うように空港近くのみどころ(ヘリポートや神津島灯台など)をまわることにし、9時前に宿を出ることにした。
女将さんには「空港まで送ろうか」とも言われたが、第1便の手続締切まではあと20分もなくてほぼ無理だから、「歩いて第2便に間に合うよう行きます。」と言い、宿を出た。
50分前集合っていったい!?
ひとまず歩いて5分とかからない港へ出た。ここには土産屋があるようなのだが、時間が早くまだ開いていない。ちょうど飛行機第一便に接続するバス(港9:10発空港9:20着)が出発まで10分ほどあるのに、出発を待っていた。
港を後にし少し歩いたら、電話が鳴った。
「第一便に空きが出ましたのでいますぐ来てください。」
時刻はすでに集合時間5分前。
ついさっきまで宿にいて宿の送迎を断ったばっかり。しかも今アクセスバスを見ていたばかり。これから空港に向かったって集合時間には間に合いそうにないのに、いまさら空きはないだろう。
「今港にいてバスが5分後に出るので、それで行きます」と告げると、なんと、「集合時間の50分前に間に合わないからダメ」だと言う。これには二度ビックリ。だいたい大した人数も乗れないから手続きにも時間がかからないのになぜか無駄に早い50分前集合。そればかりでなく、航空便に合わせて運行されているバスでアクセスできないとは。この航空会社はより売上をあげようという気はないらしい。
ひとまず「すぐ行きますが、少し遅れます。」と伝えて電話を切ったものの、タクシーだってすぐ捉まるか分からない離島だ。
どうしようもないので、宿に電話し空港まで送迎願えないか無理を言うと、快諾してくれた。すぐに戻ると宿の女将さんがすぐに車を出してくれた。
車は西回りのアクセス道路ではなく、集落南の小道をショートカットしていった。話を聞くと、アクセス道路は遠回りで普段利用しないと言う。なんとも無駄な投資をしたものだ。
空港に着くと、すでに出発45分前。お礼もそこそこにターミナルに飛び込み手続きを済ませたが、なんだか人が少ない。
長い時間を何もできずに待っていると、少しずつ人数が増えてきた。50分前までに来いと言われても大した施設のない空港じゃあ何にもやれないことが分かっているから、遅くやってくる人がほとんどなのだ。新中央航空もそのことは心得ていて、50分前と締切を決めてはいるものの、ぎりぎりまでチェックインを受け付けていた。つまり宿に無理を言って送迎してもらわなくても、連絡するアクセスバスで来ればよかったのだ。こんなことなら15分前集合で十分だろう。
まったくふざけた集合時間だ。
結局よく観光もせずに離れることになってしまった神津島。天気良いのになあ。
結局神津島は観光もほとんどせずに島を離れることに。
なんとも不思議な渡島だった。昨日の昼すぎには調布にいたのに、今日は昼前にふたたび調布に戻ることになってしまった。島上陸時間は18時間と1日もいれなかった。そのうち8時間ぐらいは寝ているのだから、馬鹿らしいったらありゃしない話だ。そして往復運賃が30000円とべらぼうに高いというほしくもないオマケも付いてきた。
飛行機は時間どおり運航となった。キャンセル待ちの電話を入れてからキャンセル待ち決定まで時間がかかったくせに、1/3は空席がある状態。予約だけして乗らない人が多いようで離島航空の問題点が実感できた。
飛行中は風はやや強いのか、時々横揺れがするが、まあ、通常の範囲内。朝飯を食い過ぎたせいで、酔いよりもやや腹が痛かった。ついでに運休した船にも腹が立っていた。
空から海を眺めると、大島まではやや白波がたつ程度の状況。こんな程度でも船は運航できないようだ。調布まではややスモッグは出たものの快晴で文句のつけようのない天気。船が欠航したのがとても不思議だった。
定刻で調布に着いたが、予定ではいまごろは新島行の船に乗ったばかりの時間。今日一日は始まったばかりだ。
プロペラカフェに寄るという手もあったが、朝飯の食いすぎで腹が痛いから断念。調布飛行場ターミナルを見学しようにも何もない空港で昨日すでに見学は済んでるし、ひとまずやることがまったくないので、空港周辺を散策しつつ西武線の多磨駅まで歩いた。さらに武蔵境ではヨーカドーによって買い物までしてしまい、結局、二日目は旅行に関してはほとんど何もせずに終わってしまった。
「谷間は伊豆で節約旅行!」。だが、これは伊豆諸島周遊ができないばかりか、ただただ出費の多い無駄旅行の波乱の幕開けにすぎなかった。
行きそびれてしまった新島周辺。波はちょっと出ている程度ですが、、、。
■今日の教訓!
・東海汽船のフェリーは冬場を中心にすぐ欠航する!(←やる気ゼロ)
・新中央航空は無駄に50分前集合!(←時間つぶせる空港に就航してください、、、)
・民宿大松は食事のボリュームたっぷり!(←ちょっと高いけどこれで満足かな)
・結局伊豆諸島は周遊に向かないアイランズ!
2009年02月21日
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