2009年02月23日

伊豆諸島周遊!?(4日目)

■2009.02.23 八丈島→東京国際(羽田)


あっという間に1便目が欠航


 いよいよ最終日。9時には島を発つ予定で、6時半過ぎに目が覚めた。

 今日は天気が不安だ。
 外の様子をうかがうと、雨はそれほど強くはないものの、風がやや強い。携帯で天気の状況を見ると、まだ、低気圧は通過しておらず、天気予報も雨のち曇り予想で、まだまだ不安な予想が続いていた。
 空港は7時45分開館。ホテルで少しゆっくりしたのち、7時半過ぎ、ひとまず空港へ行くことにした。

 雨は相変わらずやや小降り。だが、6時台に比べると、風が少し強くなった感じだ。空港に着くと、雨が少し強くなり状況は悪くなる一方だった。

 1便目は天候調査中だった。窓口で聞くと「風速が10メートルを超えると完全にダメ」との話。携帯で現状を見ると、風速は7メートル前後だから何とかなりそうだが、視界が悪いのが気になるところだ。
 と色々思っていたら、風雨は悪くなる一方で、しばらくして1便目の欠航が決まってしまった

 あっという間の欠航決定。風雨に弱い空港とは聞いていたものの、まさかホントに欠航に当たってしまうとは、、、。だが、1便目を予約したのはこういうときのためで、まだ今日は残り3便ある。予約状況を見ても空席だらけだ。これなら振替に心配はない。
 とりあえず2便目(大島経由便)に振替手続きを済ませた。


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朝から続く風雨に八丈島空港は完敗。


ひとまずの島めぐり

 2便目は昼前の11:55発。まだまだ3時間近くある。2便目以降も天候調査中で手続が開始されていないので、これでは空港にいる意味がない。せっかく来た伊豆の離島だから大雨でもまわれるところはまわっておきたい。天気を見ながら、空港から出て島めぐりをすることにした。

 そこで晴れたらすぐに戻れるように、10分天気予報をやっているウェザーニュースを緊急で登録した。
 ところが、、、。
 この天気予報、まったくあてにならなかった。朝からザンザぶりの雨で今目の前もザンザぶり、20分ほど遅れて更新される雨雲レーダー画像でもこの先一時間は雨が降りそうな降雨状況でちょっと考えればどんなバカでも雨だと分かる状況でも、10分予報は曇りとまったく嘘予報。結局、リアルタイムでなかなか付いてこない雨雲レーダー図だけを参考に、頭で天気を予想するはめになってしまった



 9時少し前、空港を出て、島の南半分を時計まわりにまわりはじめた。2便目の運航が決まったら、すぐに空港に戻れるように時々ANAサイトを見ながらの島内観光だ。

 雨はザンザぶりになったりややおさまったりとやや不安定。雲が低く立ちこめているため、海などはあまり見えなかった。空港から15分ほど走ってまずは登龍峠展望台に到着。見晴らしがかなり良いらしいのだが、相変わらず雨が降っていて傘をささないといけない状況。空港がうっすらと見えた程度で、眺望を楽しむことはできなかった。

 ここで運航状況を見ると、2便目はいまだに天候調査中。調査中じゃ状況は変わらないので、そのまま南進を続行、島南部の末吉へと向かった。末吉にはみはらしの湯という温泉があるようなのだが、ゆっくり浸かっている間に運航が決まると困るし、何より、雨の中の露天風呂ほど寒いものはない。温泉に寄るのは断念し、引き続き島の一周を続けることにした。末吉辺りから雨は徐々に小降りになってきた。
 八丈島は島南部に末吉、中之郷、樫立といくつか集落が点在していて、それぞれに郵便局と交番がある。地方の町をあまりよく見てないからこれが普通なのかもしれないけれど、なんだか妙に郵便局と交番が多いように感じてしまった。

 中之郷で「しんのうやし雌雄原株」が道路沿いにあったので寄った以外は、ほぼ島一周道路を走り続け、10時少し前、島西部にある大坂に着いた。ここはかなりの高所に大坂トンネルが掘られ、そこから一気に下る場所。島随一の眺望地点だ。現地の案内板によれば、「島一交通の難所」で、島北部を「坂下」、島南部を「坂上」と呼ぶくらいだそうだ。日露戦争直後に最初にできた古いトンネルがあるようなのだが、中には入れないようになっていた。
 現在は非常に橋脚の高い道路が大きな円を描きながらアプローチしている。その眼下部分は林地帯で、脇の海岸(横間浦)がきれいな浜になっていた。きれいなところには寄ってみたい。さっそくアプローチする道路を下って、海岸へと寄ってみたものの、風に吹かれて波しぶきが飛んできて前が見えづらく、車をおりるのはあきらめてしまった。


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難所を横間浦から見上げた様子。雨が降っていて霞んでしまっている。


2便目も欠航に

 ここでANAサイトにアクセスしたらまだ10時なのに2便目の欠航が決まっていた。
 となると次は3便目。15:50発でまだまだ時間がある。雨もだいぶ小降りになり、前線もそろそろ通過しそうだから飛ぶかもしれない。


 ここからゆっくり空港に戻ることにした。

 だが、
 大坂から空港のある大賀郷まではあっという間で10分もかからなかった。

 雨は相変わらず降っていてあまり外に出たくない。観光はもう諦めて空港に戻ろうと車を走らせていたら、町役場の正面にサブバンクのみずほ銀行の支店があったので、お金を引き出すことにした。昨日からクレジットカードを使えないとこばかりだったので、財布の中が淋しいところだった。あくまでサブバンクで3万程度しか預金がなく、ひとまず2万円を引き出し。それでもこれでひと安心だ。
 こういうとき、メインバンクをゆうちょにしとくべきだったなあと感じてしまう。特に、島南部で郵便局を大量に見たこともあって、ゆうちょの威力を思い知った感じだった。


 大賀郷を少しまわって11時少し前に空港に戻ると待つ人が3、4人に増えていた。3便目はまだ4時間先でいまだに天候調査中。それでも、分厚い雲はあるものの、風もおさまり気味で、これなら期待できそうだ。
 ただ、雨はまだ降っていて、外にはあまり出たくない。ひとまず車中でひと眠りすることにした。

 ところが、、、。
 なんと、1時間ほど車で仮眠した12時頃になって再び風雨が強くなり、叩きつける雨の音がうるさい。9時には通過したと思っていた前線はまだ通過しておらず、第二波が来たようだった。
 雨の止み間を見てターミナルに戻ると、再びここからは延々と空港に滞在することになった。朝に続いて昼を食べにレストランに入った後、売店を見学し、時間をつぶした。

※売店は、小空港なのに複数店舗が出店する形態。商品数も豊富で、島の土産はほぼ手に入る利便性の高いものだった。


tour0902a14.jpg
天候調査が続く空港に戻ってきた。果たしてどうなるのやら。


天候が回復していよいよ、、、

 13時を過ぎたころ、分厚い雲間から青空ものぞく天気になった。館内ではやることがなくなったので外回りも念入りに見学。風も弱まり、雨も止んだので運航に不安はなさそうだ。

 そう思いながら待っていたら、大島経由で羽田からやってくる3便目が羽田を発ったことが判明。いよいよ運航への期待が高まってきた。
 続いて14時過ぎには大島を発つことが決定。それからしばらくして羽田行3便目の運航が決まり、搭乗手続が始まった。朝から悪天候続きで正直「今日羽田に戻れないのでは」とひやひやしていたが、これでひと安心だ。
 この時点でのロビーの待ち人は10人ほどで、朝から連続2便欠航した割りにはたいして乗客は多くはなさそうだ。GHに聞くと「かなり空いてる」との返事で、それなら窓際だとすぐに窓側席をとった。出発時刻まで1時間ほどしかないから、手続き後すぐに搭乗待合室へと入った。

 待合室は小さな売店とトイレがあるだけの狭いスペースで、人数が増えてくるにつれて立ち待ちも発生していた。そんななか、運航時刻が近づいてきたが、なんと空の雲が分厚くなってきて、「到着便が着陸できない場合は欠航します」と不安なアナウンスが入る事態になってしまった。
 つい30分前まで日もさしていたのに今は完全な曇天。なんとも間の悪い運航で、到着時刻になってもなかなか着陸しない飛行機に、待合室内はどんよりした空気になってしまった。エプロン側の窓まで行き、様子をうかがう人が何人もいておちつかない。セキュリティチェックの通過締切時刻はそろそろ過ぎたはずだが、そんな間もなぜか次から次へと乗客がセキュリティチェックを抜けてきていて、中から見ても長蛇の列になっていた。こんなに騒がしく重苦しい雰囲気の待合室は初体験だ。

 重々しい雰囲気の中、到着便の予定到着時刻となるが、飛行機が着陸する気配がない。どうしたんだろうと思っていたら、少し遅れて、「下りるタイミングを見計らって上空を旋回中」との放送が入った。ここまで来て欠航は勘弁してほしい。
 そんなこんなでやきもきしながら到着を待っていたら、15分ほどして東邦航空のヘリが着陸、続いて大島からのANA便が着陸した。

 「これで羽田へ行ける」

 待合室内は拍手喝采で、それまでの重苦しい雰囲気が一気に吹き飛んでいた


結局超満員のフライト

 搭乗は出発時刻から20分ほど遅れて始まった。
 運航が決まった直後に振替したときGHは「かなり空いてます」との話をしていたが、機内に入って待っていると、次から次へと客が来て、結局満席になってしまった。さっき待合室にいたときに次から次へと客が入ってきたのはそのせいだった。4便目の客も含め、乗れるときに乗せてしまえとギリギリまで受付をしていたようだ。おかげで搭乗にも時間がかかっていた。


tour0902a15.jpg
大混雑の搭乗便。結局満席で運航。昨日の大島→八丈島便がうそのよう、、、。


 出発時刻から遅れること50分ほど。ドアが閉まりやっと動くかと思ったら、今度は「上空に旋回中の飛行機を待っています」との放送が入り、また待ちぼうけをくらってしまった。時計を見るともう4便目が来る時刻を過ぎており、その着陸を待っているようだ。だが結局は10分ほど待っても着陸する飛行機はなく、約1時間遅れで離陸、羽田へと向かった。(4便目は搭乗した飛行機が離陸した直後に着陸したようだった)

 羽田までの航路はずっと雲のうえ。三宅島を写そうと狙って左窓席をとったがまったく見える状態ではなかった。

※八丈島発の便は、羽田まで直線的に飛行はせず、房総半島南海上まで北上後、90度右旋回してしばらく東進するかなり遠回りの運航になる。房総半島も含め島々を眺めるなら左窓席が最適なようだ。


 羽田には18時少し前に到着した。西の空の雲の切れ目から夕日がさしているのに小雨がパラつく変な天気の中、ランプバスによる輸送だった。
 手荷物受渡所を出たら、もうぐったり。空港で何かする気にもならず、真っすぐ帰宅した。

 こうして散々だった伊豆諸島周遊が終了。
 そもそもが周遊って感じではなかったし、予定外のことだらけで出費も半端じゃなかったが、終わりよければすべて良し。最後にきれいな夕日が見れたのが良かった良かった。


tour0902a16.jpg
やっと羽田に着いた時にはもう夕方やん!今更気がついたけど「ドルフィン付」だった、、、。





■今日の教訓!

八丈島の欠航は予想以上だった!(←風雨には要注意!日本有数の降水量を誇る地域です!)
八丈島は郵便局がたくさん。みずほ銀行もあり!
八丈島空港は売店の商品は豊富!(←土産買うなら空港が最適)



posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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