■神津島・(新島)・大島・八丈島への旅行後
■旅行時の天気を振り返る
天気の悪さに散々な目にあった今回の旅行。一体全体どんな天候だったのか、気象庁のデータをもとに振り返ってみました。
●(初日)昼過ぎまで大雨
(2009.02.20の気象状況)東京都東京
朝から大雨が降っていた初日。自分が搭乗した時間には調布周辺は晴れ渡っていた。当日の東京都東京の天気を見てみると、、、。
午前11時まで降水があり、多い時間帯で3.5mm(10時台)。風はそれほど強くなく4.7m/s(12時台)が最高だ。だが、視界は悪く、2.50km(9時台)と、有視界飛行の新中央航空には良くない天気だった。しかも6時台の天気はみぞれで、晴れの多い冬場にしては珍しい雨模様だった。
天気は13時台から急速に回復していて、以後雨は全く降らず。18時台は快晴で、視程も30.0kmと抜群に良くなっていた。飛行機から富士山がきれいに見えたのも、雨が空を洗っていったからに違いない。
この日は前線が通過したのだが、この点は風向を見ると一目瞭然。午前中は北寄りだった風が16時台に南寄りに変わり、夜には再び北寄りに変わっていた。風速は夜になると徐々に強くなってきていた。
飛行機が午前中飛んでいなかったのは単純に視程が悪かったせいだろう。運良く天気が回復して最終便は飛んでくれたので、この日は良い旅ができた。
●(2日目)強すぎる風かな?
(2009.02.21の気象状況)東京都大島
2日目は見事に船の欠航にぶち当たってしまった。
朝のうち滞在した神津島のデータがないので、一番状況が近い東京都大島のデータを見てみる。
この日は早朝時間帯の風がとにかく強い。大島ですら13.7m/s(3時台)を記録していて、船の到着がこの時間帯だったら確実に着岸は無理だっただろう。だが、神津島に船が着く10時台は2.4m/sと弱風。その後もそれほど強い風は吹いておらず、運休を決めた東海汽船もやや判断を誤った感がある。
天気は一貫して晴れ。船さえ運航していれば新島に寄れたのだから残念で仕方がない。気温は10度強だが、以外と暑い一日だった。
一日中視程はよく新中央航空は全便運航していた模様で、このあたりの数値が、船と飛行機の運航を決める線引点なのかもしれない。
●(3日目)夕方から天気が悪かった
(2009.02.22の気象状況)東京都大島/東京都八丈島
3日目は久里浜→大島→八丈島へと移動。
大島と八丈島のデータを見てみる。
大島に上陸した頃は天気が良かった記憶があり、データでも早朝は快晴、9時台も晴れだ。気温は10時台には10度を超えている。
ジェットフォイルに乗った際、あまり揺れなかったので、風はそれほど強くないと思っていたのだが、9時台でも8.4m/sあり、意外と強かったようだ。ただ、南西の風で、ちょうど進行方向に向かい様な風だったからあまり揺れずに済んだようだ。
上陸後風は強かったことは記憶している。11時台〜14時台は一貫して10m/s前後の南風が吹いており、確かに強い。だが、冬場にしては非常に珍しく南風で、このことが気温上昇に作用し、意外と過ごしやすい陽気だった。
八丈島行の飛行機が着陸するかどうか不安だったこの強風も、方向が南西方向と大島空港の滑走路に平行だったことが運航につながったとみてよい。なんともラッキーな話だったようだ。
続いて八丈島は、朝から曇り空だったようだ。ただ、こちらは大島ほど風が強くなく、着陸した15時台も4.7m/sで、飛行機の運航には問題なかったようだ。現地にいた際、18時くらいには雨も若干降っていたが、データ上には23時台まで姿をあらわさない程度で、この日は特に天気の崩れはなかったようだ。
●(4日目)風雨ともにひどかった八丈島
(2009.02.23の気象状況)東京都八丈島
4日目は朝から雨で2便も欠航に当たってしまった。ちょうど前線が通り過ぎたからなのだが、雨の多い八丈島ならではの天気状況を見てみると、、、。
風は朝から一貫して強かったようだ。最も強かったのは9時台で10.7m/s。前後も平均して8m/s程度は吹いており、飛行機の運航に大きく影響したようだ。しかも風向が南南西と滑走路と直交に近く、これでは運航できるはずがない。
雨に関しては朝から欠航降っていたように思っていたのだが、朝のうちは意外と少なくだいたい1.0mm程度だ。ひどくなったのは、ちょうど飛行機が運航する前後の時間帯(7.0mm(9時台)、20.0mm(13時台))で、風と合わせなんともアンラッキーな話だったようだ。
八丈島南部を一周した10時台・11時台はちょうど雨の中休み。やや雨量が少なくなっていたようだ。
天気は13時台を境に急速に変化。15時台以降は雨がほとんど記録されていない。風向も南南西から西、さらには北東へと変化。この間に前線が通過したのが一目瞭然だ。風は相変わらず強い状態だったので、運休の可能性があったことは否定できない。
運航に最も適していたのは14時台で、滑走路と平行した西風、やや風速も収まり、雨もないという状況だったが、この時間帯に定期便は飛んでおらず、結局、やや条件が厳しい16時台〜17時台の運航になったのだから、なんとも間の悪い話だったようだ。
夜からは再び10m/sを超える風が吹いており、何とか羽田に帰ってこれて良かった良かったといった感じだった。
旅行後聞いた話によると、この4日間は、冬場にしては非常に珍しい気象状況が続いていたらしい。低気圧が1日空けて連続で通過したのも珍しいし、何より冬場なのに北風の日がなかったのだから、非常に珍しいと言えるだろう。
なんともタイミングの悪い旅行になってしまったようだ。
谷間にちょっと伊豆諸島周遊。天気に悩まされたなんとも言えない珍しい旅行になった。
2009年02月24日
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