2009年08月12日

夏の離島めぐり(5日目)

■2009.08.12 福岡→那覇→(阿嘉)→慶良間→(阿嘉)→(那覇)


沖縄は快晴が続きそう!

今日は沖縄へ発つ日。
起きてすぐテレビの天気予報を確認したら、雲もほとんどかかっておらず、台風もなく晴れの日が続きそう。すぐに沖縄行を決めた。ここまでややぐずついた日もあったものの順調で、このあとも順調に行ってほしいものだ。

今日は朝一で沖縄入りしたかったが、福岡発の沖縄行第一便は、那覇に10時前に着く8時05分発。少し時間があるから、ホテルでちょっと長居して7時少し前に空港に向かった。空港までは博多から地下鉄で5分で、福岡空港はいつ利用しても便利で良い。
朝とはいっても7時前後の第一波が終わった時間でもあるからそれほど人は多くなかったが、沖縄便出発ゲート付近はちょっとした人だかりができていた。今日は12日で今日から盆休みという人も多いのだろう。飛行機は満席に近い状態だった。通路側だったので外の景色を楽しむこともなく、寝ていたら那覇まではあっという間だった。


久々の那覇空港。着いたら空は快晴で、とにかく暑い。沖縄に夏来るのははじめてなのだが、この後、暑くて暑くてたまらない4日間になるとはこのときはまだ分かっていなかった。

すぐに乗り継げば、南大東行にぎりぎり間に合う時間だったが、悪天候などの影響で一日ずれてもいいように南大東行きは明日にしていた。そこで一日余裕が出た形になった今日は、船で慶良間諸島の阿嘉島(あかじま)に渡り、隣接する慶留間島(げるまじま)を経由して外地島(ふかぢじま)にある慶良間空港に行くことにした。
実は二週間前に泊港を昼に出る高速船と、夕方阿嘉島を出るフェリーを予約していた。昨日中通島にいた段階で阿嘉港近くのレンタサイクルに電話をかけて予約したから準備万端だ。
空港は冬の時と大きな変化はなく、新しく入った第一航空の事務所を軽く見てパンフをもらう程度で、すぐにモノレール経由で泊港へ向かった。

→第一航空(FFC)は6月に廃止となった那覇-粟国間を引き継ぐ形で沖縄の空に参入した航空会社。航空会社としての歴史は古く、大阪の八尾空港などを中心に遊覧飛行などを実施している。6月下旬に粟国線に1日2往復、沖永良部経由の徳之島線に1日1往復不定期便を飛ばしている。不定期便は、ダイヤを公表できない運航便で客の要望に応じて変更を可能。ただし、実質的には毎日同じ時間帯に飛行しているらしく、粟国線は那覇8:30と16:20、粟国9:25と17:15(第一航空ではダイヤをHPなどでも公表できないのだけど、粟国村公式HPには普通に載ってます)、徳之島線は那覇11:00、徳之島13:20だそうだ。ちょうど沖永良部線を運航していたエアードルフィンが2月に廃業になってしまったため、その事務所があった跡地に事務所が開設された。沖永良部線はJALグループ(RAC)の与論線より安い値段(09年08月実績、RAC与論線15300円、FFC沖永良部線15000円)。みんなで利用して定着させましょう!


大混雑の座間味行、やっぱりマナーの悪い客はいるようで、、、

とまりんには12時前に着いた。大荷物をコインロッカーにとりあえず突っ込んで、窓口に向かった。
2週間前に予約をしたことはすでに書いたとおりだが、実は、この予約、ネット予約で満席となっていたのにダメ元で電話したらすんなり取れた予約だった。きっぷ売場で値段をみたらフェリーも高速船も1000円しか変わらないので、空きがあるかと期待して、帰りが最終便の高速船(阿嘉発が1時間遅くて済む)に変えられるか聞いてみたが、満席で無理だった。

阿嘉に行く高速船は同港経由の座間味行。泊港南岸にあるとまりんの建物から歩いて5分ほどの北岸にのりばがある。のりばの前に小さな待合所があり、13時の出航からまだ一時間前だというのに待つ客でごった返していた。帰省客もいるが、長崎の時に比べ明らかにレジャーという人が多かった。

→座間味行高速船の待合所は、慶良間村那覇出張所(乗船券売場の役割が主)と売店、会社事務所が入居している。券発売は一時間前からで、売店は閉鎖中、会社事務所は一般向けには何もしていないと、なんとも不思議な空間だ。外観はそんなに気にならないのだが、中に入ると壁がぼろぼろでかなり古く危険な感じだった。ちなみに、慶良間諸島は座間味島を中心としたエリアと阿嘉島を中心としたエリア、そして渡嘉敷島を中心としたエリアに大きく3つにわかれる。座間味と阿嘉は座間味村、渡嘉敷島は渡嘉敷村で行政が2つに分かれ、フェリー・高速船も別々なので、乗船間違いには十分注意!(渡嘉敷高速船の待合所はさらに小さいプレハブ。)


tour090831.jpg
高速船の船内。身障者用トイレもある非常に快適な船内だったが、このあとどんどん人が増えていき、立ち客が10人くらい出た。大きな荷物を持ち込むバカ者が非常に多かった。


乗船は30分前からで、待合所にいた人が一気に傾れ込んだ。座席は2ー4ー3ー2の並び。ゆっくり入ったから窓側はとれなかったが、下層の一番後中央という最も揺れない座席が確保できた。
出港30分前は空席が目立っていたが、出航まで時間があったせいか、座席は徐々に徐々に埋まっていき、最後は立ち客が出る賑わいだった。さすがは夏本番の観光地行き高速船。立ち客が出たのはチケットを出しすぎたからではなく、荷物で席をふさぐ馬鹿者がいたせいで、どこに行ってもマナーの悪い奴はいるようだ。
びっくりしたのは、自分の座った席のすぐ後ろにあった荷物置場で、バカでかいスーツケース類で埋まり、通路にはみ出しまくり。はみ出し置きをするマナーの悪い客と船員との間で一悶着あるほどだった。大荷物の客は、フェリーで我慢してほしい。
高速船は立客が許されるぐらいだから当然ベルト着用義務はなく、揺れもほとんどなかった。揺れが少なかったのは、身障者用トイレもあるほど新しい船だったのもあるのかもしれない。



明るい日差しがまぶしい慶良間諸島

阿嘉島にはほぼ定刻の14時前に到着。那覇に戻る船は16:30発で上陸時間は2時間程度。阿嘉島に着いたら、すぐに港から歩いて5分ほどのしょうでチャリを借り、慶留間島を経由し空港のある外地島に向かった。
慶良間諸島はとてもきれいな島々だった。青い空とエメラルドの海、そしてふりそそぐ明るい太陽光線。目の前には非常に美しい風景が広がっていて、大荷物を抱えて泳ぎに来る気持ちがよく分かった気もした。
阿嘉港のすぐ前にある阿嘉大橋はシンプルなデザインで、この海にかかりながら見事に風景に溶け込んでいた。

橋を渡って慶留間島に渡ったら、海から山に向かって鹿が飛び出してきた。いきなりケラマジカに遭遇とはなんだか気分がいい。

tour090832.jpg
自転車を借りて走行中初めて会った遭遇者、ケラマジカ。慶留間島はほぼ全域がケラマジカ生息地となっていて、北側の阿嘉大橋から時計回りに半周道路があり、南端に慶留間集落がある程度だ。


海沿いの道をのんびり走ると20分もせずに慶留間島と外地島にかかる外地橋に到着。その先の急坂を上り切った先に慶良間空港があった。
この空港は建物が開いていた。中を撮影良いか事務所に一声かけたら、事務所側には入るなときつく言われたものの、ロビー側の撮影は構わないようで、さびしくなった館内をしばし堪能した。

→阿嘉大橋と慶留間橋は慶良間空港、慶留間、阿嘉間を結ぶ目的で造られた橋で、前者は平成10年、後者は平成元年に完成した。シマダスだと外地橋と書かれているのだが、どうもこれは平成10年までの旧名称だそうだ。慶良間空港の完成は昭和57年なので、それまでは慶留間橋下の港から小型船で阿嘉などへ送迎するサービスが行われていた。飛行機に乗ってきても船に乗り換えねばならず不便であり、橋の完成で、阿嘉まで陸路で行けるようになったのは大きい。だが、平成18年には那覇線の運航が廃止され、現在は定期便なしの状態が続いている。


空港の一角に外地島展望台の登り口があり、歩いて5分ほどで展望台に到着。ここからは慶留間島に隠れて阿嘉島はよく見えないものの、それ以外の島々を一望できた。(空港は滑走路はよく見えるものの肝心のターミナル地区は木々に隠れて見えない。)

これで空港で見るべきものはすべて見た。
空港に後にし、急坂を下る。下りきった先が慶留間橋なのだが、その下に小さな船着場がある。ここが橋ができるまでの港だったようだ。この位置は、太平洋戦争時、米軍が沖縄で初めて上陸した場所で、小さな石碑も建てられていた。
外地島で普通に立ち入れる場所は、これですべてだった

慶留間橋を渡り、赤瓦の家やサンゴの石垣などが美しい慶留間の集落を一回りしたら、観光スポットの高良家があったので、寄ってみた。
この家は、100年ほど前に建てられた民家で、国の指定重要文化財。独特な石組の相方積み、トイレを兼ねた豚小屋わーふーるなどなど見どころが多数ある。大人300円。おじーが1人、暇そうに管理していて、戦争時の砲弾の跡など建物の説明をじっくりしてもらえた

tour090834.jpg
非常に美しい海が広がっていたニシハマビーチ。沖合いはダイビングスポットらしい。さっきまで快晴だったのにやや雲が広がってきたのが少し残念。

慶留間から再び阿嘉に戻ったものの、出港まであと1時間を切っている。
中岳展望台へは距離があるので断念し、東側のニシハマビーチに寄ることにした。山側の道をエッチラオッチラ上り再び下り、ビーチまではゆっくり走って10分ほど。アクセスの道では何人も海水浴帰りの客とすれ違った。
ビーチには海水浴客が結構いて、カメラを抱えた私服姿の自分はちょっと場違いな感じ。盗撮者と間違えられても嫌なので、ちょちょっとビーチの撮影を済ませ、そそくさと阿嘉集落へ引き返した。

阿嘉集落に行く途中、左に折れる道があったので、そちらを進んだら、港沿いに未舗装の道が続いていて、ほとんど上下なしに集落まで行くことができた。そういえば自転車を借りた時に貸してくれたおじさんが「ビーチに行くなら港の方から回っていくと楽」と言っていた。聞いた時は何の事だか分らなかったのだが、この道のことを言っていたのだ。ビーチに行くときは地図通りの道を進んだから上下動がきつかった。早く知っとけばよかったなあといった感じだった。

チャリを返却後、阿嘉港に着いたら、明らかに海水浴帰りといった風の客でごった返していた。予約をしているからチケットの心配はないが、これは競争率が高そうだ。
船が着く少し前に皆が列を作り始めたので、これは大変と列に並んだものの、この船は座間味始発。結局船内に入っても船室の雑魚寝スペースには空きがなく、甲板の木製イスで過ごす羽目になってしまった。
甲板には、「沿海区域1.5時間未満椅子席定員40名」との表示が出ていたものの、ちょうど1.5時間航行のこの船はお構いなし。甲板に多くの人を乗せたまま出港した。航行中は、潮風が強く、日焼けした肌には悪そう。甲板席に座った人たちは大部分が眠っていたが、このまま寝ていると風邪をひきそうだった。

tour090833.jpg
フェリーざまみの甲板席。観光シーズンのせいかとにかく人が多い。こんなことなら1000円多く払っても高速船の方が快適だ。けちって損した一例(苦笑)。阿嘉エリアに行く場合で飛行機が飛んでいれば飛行機を利用したいところだろう。この船の船室は2等のみで、上層階と下層階に1か所ずつあるものの、やや狭い印象。そんななか、だれでも入れる予約席なるプライベートルームがある。ソファと机が置かれているだけなのだが、混雑時はここが確保できればかなり快適な模様。


那覇泊港が近づいたころ、最上階の甲板に登ってみたら、なんとここに雑魚寝している人が10人ほどいた。さすがにこんな芸当は自分にはできないが、予約制ながらここまで人を乗せるとは座間味村もすごいことをしている、、、。
泊までも順調に航行。到着後、コインロッカーで大荷物を受取って、歩いて今夜の宿ホテルラッソ那覇松山に向かった。

なんだ今日は、慶良間で2時間チャリをこいだだけで、ずいぶんと移動だけをしていた気がする。(飛行機100分、高速船50分、フェリー90分にモノレール移動など、、、)
夜は結構時間があったものの、今日の大移動で疲れてしまい、美味しそうな店を探す余裕はゼロ。せっかく沖縄に来たのに、近くのファミマで弁当を買ってホテルで食べ、風呂に入ったらさっさと寝てしまった。




■今日の教訓!

 ・(座間味)観光シーズンは高速船をさっさと予約すべし!(←フェリー激混み)
 ・(座間味)海はうわさ通りめちゃめちゃきれい!(←ぜひ海水浴においで下さいー)





posted by johokotu at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック