2009年08月13日

夏の離島めぐり(6日目)

■2009.08.13 那覇→南大東→北大東


いよいよ大東諸島へ

昨日寝たのが早かったせいか、6日目の今朝は6時には目が覚めてしまった。
今日はいよいよ今回の旅のメイン、大東諸島へ行く日だ。南大東を経由し北大東へ向かうことになっている。まずは南大東行の第一便に乗るのだが、この便は第一便とはいっても10時15分発。ホテルでかなりゆっくりしたあと、7時に空港へ向かった。

空港まではモノレールで15分ほど。ホテル近くのバス停からバスのほうが安いようなのだが、路線図みたいなものがなく、どの系統に乗ったらよいか分からなかったから、確実なモノレールにした。

→空港から泊港方面へは、モノレールが美栄橋駅経由で260円15分+徒歩約10分。これに対し、バスの場合は泊高橋バス停へ直線的に向かう99系統と国際通りを経由する120系統(日中1時間に各2本程度)が220円約20分で結んでいる。


日が出ている時間に那覇空港をゆっくり見られるのは今日が一番長い。チェックインを済ませたあとは空港ターミナル区域をぐるり歩いて一周した。那覇空港の碑があれば写したいのだが、ターミナル区域はまわりを自衛隊区域に囲まれていて、そもそも空港入口がどこかもあいまい。ありそうな南側から北側をまわり、さらに進んで建設中の貨物区域に行ったら、空港入口交差点に立派な碑が立っていた。
碑を撮影したあと国際線により大きな変化がないことを確認。ふたたび国内線に戻り、搭乗を待った。

南大東行は搭乗口からバス輸送。バスに乗ったら、ほとんどの人が知り合いどうしだったようで、観光客といった感じの人は2、3人しかいなかった。夏休みの沖縄でもっと観光客がいるのかと思っていたが、意外と少ないようだ。
搭乗人数はバスの座席が全部埋まる程度で、帰省時期なのに満席にはなっていなかった。


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窓側がすべて埋まり、通路側も結構埋まっている程度の混雑だった南大東行。50人乗りのボンバルディアDHC8-Q300で座席は13列まである。右窓席後方指定で10Aとなった。JALの座席表だと10番はぎりぎり翼にかからない位置で、電話予約の際も翼にかからない位置として紹介されたが完全にエンジンの横で外は見づらい。一番後方の13番でもエンジン部分はかぶってしまうため、後方窓側が好きでもこの機種は2番をお勧めしたい。


レンタル代より高い送迎代っていったい、、、

南大東まではほぼ海の上。ただ雲は多く、変化に富んだ空を楽しむことができた。南大東は南風だったから北からのアプローチで、北大東島との間の海上を飛行後、右旋回して着陸した。左窓からは北大東島を望むことができた。

南大東空港はその小ささに似合わずとても立派な建物で、非常に見栄えが良かった。
到着口を出たら、チャリを借りる予定でいたホテル吉里の送迎者が待っていた。すぐに送迎車へと案内されたが、荷物受取者がいたため、10分ほど待たされた。こんななら少し空港を探索したいところだった。結局、8人ほどでホテルへの送迎になった。

ホテルまでは10分ほどかかった。さっそくチャリを借りたら、半日だから500円でいいという。電話予約した際には1000円と言っていたから半額になったわけだが、送迎代金という名目で1000円かかっており、そっちの方が高いという不思議なことになってしまった。

→ホテル吉里の送迎代金1000円の件は、ヤフーで「南大東島」と入れて検索をかけると出てくる「南大東島の旅」なるサイトに詳しく載っていて、旅行前にチェックをしていた。このサイトではホテル吉里の対応が散々だったことが書かれていて少々不安だったのだが、最初の電話の対応が悪かった以外は、普通だった。それにしても送迎に1000円(往復代金で、片道なら500円でOK)も取るというのはあまり聞いたことがない。


北大東行の飛行機は16時15分発。ホテルからの送迎が15時15分だから、それまで4時間ほどだ。空港見学時間を含めて、なんとか島を一周できる程度の時間。そこで、ホテルのある在所でまずは村役場や気象台などを見たあと、時計まわりに島をまわることにした。
シマダスの地図を見て、西海岸から北海岸にかけて、塩屋海水プール、西港、星野洞、北港、少し島内に入り込み大池、旧空港を経由したのち、東海岸に出て新空港、海軍棒、日の丸山とぐるり一周するプランを立てた。

南大東島のパンフは東京の観光案内所では手に入らなかったので、村役場で確保した後、集落内で保管してあるシュガートレインと台風でよく話題に上る地方気象台を外から眺めた。

それにしても、空は快晴でメチャメチャ暑い(熱いと言った感じ)。
在所集落からは廃線跡を利用したフロンティアロードを走行。途中塩屋海水プールに寄りながら走っていたのだが、この暑さに耐えられず、那覇で買ったペットボトルがあっという間になくなってしまった。ちょうど西港に来たところで、建物内に自販機があったので、ラッキーと思ったらなんと故障中。このあとしばらく暑さを我慢しながら走るはめになってしまった。

tour090842.jpg
フロンティアロード。在所集落から西進後、塩屋で北進し、西港までが整備されている。この道は木々に囲まれていて、集落からはゆるやかな下り勾配が続くので走りやすい。シュガートレインの廃線跡を利用している。


飲料を確保できず、ひーひー言いながら、チャリをこいでいたのだが、結構デカイ蛙の干からびた死骸が道路のあっちにもこっちにもあり、チャリの運転がひと苦労だった。南大東島は中央にラグーン跡の池群があり、蛙が大発生しているようだった。


星野洞は案内看板があいまい、、、

12時半頃、島一番の観光地、星野洞に到着。日本で唯一の第三期隆起サンゴ礁の鍾乳洞ということで、ぜひ見ておかねばと中に入ろうとしたら鍵がかかっている

!!!!あれれ?

脇にある案内板をよく見たら、正午〜13時までは閉店中だった。あと40分ほどで再開だ。

しかたがないので先に北港を見とこうと行ってみたらこっちはこっちで盆なのに工事中で発破作業等をしているらしく、上から見えただけで近づくことができなかった。

この時点で地図を見ても星野洞と同じくらい行きたいところは、空港を除くとせいぜい南側の日の丸山展望台くらい。先にそっちに行って戻るほど時間はないし、とにかく暑くて動きたくないので13時まで星野洞で開店を待つことにした。

13時少し前、入場券発売所に行ってみると、入口になにやら貼り紙がしてある。読んでみたらなんと昼休みが14時までとなっているではないか

!!!!あれれ?

いったいどっちが正しいのか。掲示に電話番号が書いてあったので電話したら「14時からです」との返事。やられた〜と思っていたら、「10分くらいで行くから」と管理者の方が特別に対応してくれることになった。

これはラッキー。

10分後。係員のおじさんが車でやってきて、事務所を開けてくれた。
お礼を言いつつ料金を払うと、懐中電灯とラジカセを渡された。指定の場所に行って再生を押すと解説文が流れるという。見るスピードに合わせて見られるおもしろい方法だ。

さっそく洞内へ。湿度・気温を保つため、入口には二重扉があり、その中で一人静かに見学できた。入口は小さいが、意外と広い洞窟で、形成する珊瑚もはっきり分かる見応えある洞窟だった。

→星野洞は南大東島観光の目玉となっている。入口わきの看板には午前8時30分〜正午、午後1時00分〜午後5時00分、料金は大人500円と書かれている。実際の営業時間は午前中は11時まで、午後は14時からで、値段も800円に値上げされている。ただ、洞内は見ごたえ充分で自分で再生・停止するタイプの説明もよく作られている印象だった。

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星野洞内部の様子。サンゴがはっきりわかる洞内で、自分で再生する説明もGOODだった。



旧空港で道に迷って泥々、、、

星野洞は15分くらいでさっとみて次に急ぐ予定でいたが、なかなかの規模の洞窟で、説明も結構詳しく聞くのに予想以上に時間がかかり、出た時にはすでに14時に近くなっていた。星野洞をあとにし、旧空港へ急いだ。

旧空港は島のど真ん中にある。北西にある星野洞からはラグーン地帯を抜けるのが近い。星野洞から少し南進したあと、十字路を左に折れて東進、クネクネ南東方向へ進んでいたつもりだったのだが、なぜか南進を続けていて、気が付いたら大東神社の東隣を通り南大東小中学校の裏に出てしまった。
完全に道に迷った形。ちょうど自販機があったのでペットボトルを買って一気に水分補給したのち、場所を再確認。道を間違えて集落に戻ってきてしまっていたことを確認した。
時間は返却時間まであと1時間。間に合わなければ最悪旧空港だけ見れればよいと、とりあえずメイン通りを進み旧空港へと急いだ。


ところが、、、。

本来曲がるべき道の一本手前を入ってしまい、かなりぬかるんだ畑道を進むことに。気が付いたら自転車の車輪に泥がついて動かしにくくなってしまった。それどころか空港沿いに行こうと進んだら、空港側は高台で何にも見えず、360度道が曲がって元の位置に戻ってしまった。
これは大失敗。

泥で重くなったチャリからある程度泥を落として正しい道を進んだら、すぐに旧空港に到着した。
ここには滑走路跡地を利用してビジターセンター、屋内ゲートボール場、それに村営アパートが建っていて、旧ターミナルはグレイスラムという会社のラム酒工場事務所に転用されていた。
ビジターセンターは時間があれば寄りたかったものの、いまは時間がない。また、滑走路まわりをぐるりまわりたかったが、先程のぬかるみに閉口してしまったので、これ以上旧空港を見るのはあきらめ、現空港に北側からまわりこんで行くことにした。

→グレイス ラム社は沖縄電力系のベンチャー企業で、同社のラム酒は日本全国のデパートの催事などでよく目にするようになった。空港ターミナルで作られたラム酒が東京で店頭に並ぶ。なんだか不思議だ。


tour090843.jpg
旧空港滑走路から見た村営アパート。そもそもこんな田舎にアパートがあること自体不思議な光景なのに、滑走路跡地にこんなものがあるとはさらに驚きだ。


滑走路の北側から東側にかけては予想に反して木々に阻まれて滑走路はほとんど見えなかった。
ターミナルに着いたら14時50分。冷水器で喉を潤したあと、自販機でまたまたペットボトルを購入。売店も開いていなかったので、急いで撮影をしたのち、すぐにチャリにまたがりホテルへ戻ることにした。結局、海軍棒や日の丸山には行けなくなってしまった。

それにしてもさっき泥だらけになったチャリが汚い。このまま返したらまずいなと考えていたら、集落手前の月見池脇にある公園に公衆トイレがあったので蛇口から水を出してチャリを洗濯。きれいにしてからホテルに向かった

ホテルには15時10分頃に着いた。ぎりぎりの到着。
ホテルからの送迎は人数が多かったらしく、二台に分乗となった。

空港に着くと、やや人が集まっていて売店も再開されていた。さっきここで買ったばかりのペットボトルを早くも飲み干してしまっていたので、土産とともに追加購入した。本当は名物大東ずしを買いたかったのだが、あいにく売り切れ。朝着いたときに購入すれば良かったのだが、なにせ送迎付きだからそんな暇はなかった。ちょっと残念だった。


上空滞在時間最短のはずが、、、

今日、この後は北大東島へ飛ぶことになっていた。
これから乗る北大東行は那覇→南大東→北大東→那覇と飛ぶ経由便。午前中乗った南大東便はボンバルディアDHC8-Q300だったが、今度は一回り小さいボンバルディア DHC8-Q100での運航のはずだ。複数空港を経由するのに小さな機種となるせいか、窓口後ろに掲げてある掲示板には「満席」の文字が掲げられていた。

この飛行機、大幅な遅れで運航となった。
まずは、那覇からの便が5分ほどの遅れ。出発口は到着便が着いても開かれず、出発5分前でやっとセキュリティチェックが開始される始末。しかもこのチェックがトロトロで、結局、15分ほど遅れての運航となった

座席はほぼ満席だった。日本で一番短い路線。北に離陸なら北大東では南から着陸で滞空時間は4分程度らしい。
少しでも長時間乗りたいと、どうなるか気にしていたら南風で一度南へ飛び上がる形になった。これなら、北大東では北からの着陸になるから、少し長い時間飛行になる。座席は左窓。時間も長いし、南大東空港も北大東空港も撮れるベスト飛行だ。(もっとも割り当てられた座席は8A。予約時は翼はかからないと言われたが、真横にエンジンがあって眺めは良くなかった。)
そんななか左旋回して向きを北側へと変えていったのだが、どうも旋回がとまらない。あれあれっと思っていたら、「満席で重たいから燃料を減らすために南大東上空を余計に一回旋回する」との放送が入った

これはラッキー。

こうして南大東島、北大東島ともよく見ることができ、運よく日本一短い路線で15分ほどの滞空を楽しむことができた。

そんなこんなで北大東には約30分遅れの到着となった。
今晩泊まる民宿二六荘の人が迎えに来ていたが、飛行機が停まっているエプロンを撮りたかったから、大荷物だけ運んでもらい、自分は撮影に回った。

ところがだ、、、。
肝心の展望デッキは閉鎖中でエプロンを撮ることはできず。そのまま飛行が見えるところがないか滑走路南端方面へと急いだものの、滑走路脇は木々に覆われてなにも見えず、結局離陸には間に合わなかった。

南端へ行く途中、滑走路を一望できそうな高台として天狗岩(標高35m)を狙っていたのだが、この高台はアプローチの階段が荒れ放題でデッカイ蜘蛛が巣を張っていてのぼれるような場所ではなかった。
また、全国空港ウォッチングガイドによれば、「滑走路が盛土になっているためウォッチングはターミナル周辺に限られる」と書いてあったが、滑走路南端は滑走路と同レベルの高さで開けた更地が広がっていて、離着陸する期待をきれいに撮れそうだった。

滑走路南端からは、東海岸沿いにまわりこみ、沖縄最東端之碑を見学。この時点ですでに18時少し前だったので、見たあと、南まわりに島の反対西側にある二六荘を目指してせっせと歩きはじめた。

tour090844.jpg
沖縄最東端之碑付近の海岸線。サンゴが固まった海岸線になっている。奥に見える平らな部分が空港で、このあたりからは一切滑走路を見ることができない。


空港から西側の港地区までは4キロ程度だったので、1時間ぐらいで行けるかと思っていたが、行けども行けどもなかなか辿り着かず、結局着いたのは1時間半以上かかった19時半だった。
二六荘から指定された浅沼商店の食堂に行ったらぎりぎり夕食に間に合った。夕食はあまり量が多くなかったが、ご飯は食べ放題だった。

夕食を食べていたらいかにも土建屋さん風の人々が利用していたのだが、部屋を案内されてビックリ。入口のホワイトボードに書かれた名前は自分とあと2人ほど以外は土建屋さんの会社名になっていた。
部屋はやや塵のざらつきがやや気になるもので、寝ている布団に蟻さんがいるぐらいのものだった。

沖縄の民宿はゆんたくが特徴であるので、そのようなものがあるのかと期待していたものの、ここの宿は民宿というよりは合宿所のようなものに近く、談笑室のような場所もない。
結局何もやることがないので、満天の星空を見に外に出たぐらいで、シャワー室でシャワーを浴び、さっさと寝てしまった。





■今日の教訓!

 ・(那覇市)泊港へはバス移動も考えるべし!(←空港からなら99系統)
 ・DHC8シリーズは後方窓側はエンジンが邪魔!(←2番がお勧め)
 ・(南大東)ホテル吉里は送迎料金が片道500円!
 ・(南大東)星野洞は営業時間に要注意!(←昼間時間帯はお休み中)
 ・(南大東)島中央部は意外と湿ってる!(←道を外れると泥だらけに!カエル多い!)
 ・南大東・北大東間は南→北なら左窓、北→南なら右窓!
 ・(北大東)歩くには意外と広い島!(←宿の送迎はうまく使おう)




posted by johokotu at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2009-09-06 05:35