2009年01月13日

宮古諸島へ(4日目)

■2009.01.13 下地島→(伊良部島)→宮古→沖縄那覇→東京国際


マニアの入り浸り場所ではなく観光名所

最終日の今日は下地島空港を見学後に宮古へ行き、そのまま那覇乗継で羽田に戻る行程だ。下地島・伊良部島のレンタカーは今日の17時まで借りられるが、宮古発の飛行機が16:25発だから、12時には伊良部島を出ようと考えていた。

事前にネットで調べた感じだと、下地島空港での訓練スケジュールは9時頃からのようだ。飛行機が飛び始めた後は空港周辺で撮影したかったので、先に行ける観光名所に行っておくことにした。そこで8時前には宿を出た。
まず向かったのは空港のターミナル区域だった。ターミナル区域までは、宿から車で5分とかからないのですぐに到着した。

下地島空港は旅客便が飛んでおらず、旅客ターミナルがない。
建っている建物は、空港事務所と下地島空港施設以外はエアライン系の建物でそもそも関係者以外立入禁止なので、入口や駐車場など無難な場所の撮影だけを済ました。
ちょうど出勤時間帯だったようで、撮影中に次から次へと車が到着したのだが、これがまた他県ナンバーの高そうな車ばかり。ここでも高給取りの余裕を見せ付けられた感じがした(おかげで航空運賃は高いんだけど、、、)。

ターミナル地区で撮影できる場所が少ないので、すぐに下地島空港をあとにしたが、9時までまだまだ時間がある。
そこで伊良部島の北側の観光地をまわり、再び引き返してくることにした。

空港から北上して伊良部島に入り、まずは北端の白鳥岬から西海岸公園、そしてふなうさぎバナタへと向かった。
今日は北の風が強く、車から降りたら、物が飛ばされそうな勢いだ。白鳥崎は遊歩道が整備されているものの、先端のほうは低木で埋もれている状態だった。いずれの名所も軽く見る程度で済ませてしまったが、朝早い時間だったこともあり、豪快な波しぶきやきれいな海の風景を独り占めできた。

その後は来た道を引き返し、9時前に佐和田の浜へ向かった。この浜は日本の渚百選に選ばれている有名な浜で、エメグリの遠浅の海と海の向こうまで岩がころがる面白い景観が楽しめるのだ。
伊良部島と下地島の間にある水路辺りで海に見とれていたら9時を過ぎ、訓練機がタッチアンドゴーをはじめていた。きれいな海と陸、そして飛び立つ飛行機とここからの眺めはとても良かった

tour090114.jpg
佐和田の浜の南端付近からのひとコマ。雲が出ていて海がきれいに写ってくれなかったのは残念だが、ごろごろした岩が浮かぶ海と飛び立つ飛行機がきれいに撮れるスポットだった。この場所、全国空港ウォッチングガイドにも撮影地としては載っていないが、海一色でない風景で撮影できるので魅力的だ。


佐和田の浜では軽く撮影する程度で、その後は、滑走路の北端へと向かった。
ここは撮影スポットとして日本一有名な滑走路端だ。滑走路と海との間には道が一本あるだけだが、この道は普通にすれ違えるほど道幅がある。撮影にきた車が路駐してても問題ないようにしているようだ。
さきほどまで曇っていた空も、徐々に日がさすようになってきて、エメグリの海がきれいになってきた。
このきれいな海をバックにした飛行機の撮影は、飛行機ファンの憧れになっている。実際に来てみると、タッチアンドゴーで離着陸を繰り返しているのに加えて2機種が訓練をしていたこともあり、シャッターチャンスは多い印象だった。

しばらく見ていたら、観光バスが先端の道路に路駐し、たくさん客がおりてきた。滑走路端なんて航空マニアが必死こいて撮影しまくり〜という光景しか思い浮かばないのだが、この空港の場合、ここは完全に観光地。バスから降りた人たちはおよそ飛行機には関心なさそうな人ばかりなのに我を忘れてシャッターを切りまくっていた。

空港周辺はカメラ持った怪しげな人がウロウロという他の空港と異なるこの風景はとても好感だし、なにより空港が注目されるきっかけになりそうで、非常にうれしく感じた。


意外と大穴だった通り池

滑走路北端を出たあとは、島西部にある通り池へと向かった。
実は、この池、ネットで調べたときはなんで単なる池(→底で海とつながってる+池の上に自然の橋があるってのが売り)が観光名所なのか不思議だったのだが、、、。

行ってみたらこの池かなりの大穴だったのだ
(→空の駅情報館の「下地島空港」の項目に空から見た写真があるが、空港の左に見える二つの穴が通り池だ)

地上でみると、ちょうど火口みたいな感じ。クレーター湖みたいに大穴が空いた下に水面があり、高台から見る景色は少し不思議だ。上から見ていると、二つの大穴が見えるのだが、実は、これがひとつの池で、見ている遊歩道の地面は自然に宙に浮いているという。残念なのは下に下りれないことで、大穴は上から覗き込むことができるだけで、本当にひとつの池なのか確認できないのはもったいない感じがした。

遊歩道をさらに進むと、帯岩なる岩がある断崖下の砂浜へ下りれるようなのだが、訪問日は遊歩道が壊れていたせいで奥の方に行けなくなってしまっていて、大穴を外した気分。二重に残念だった。
タッチアンドゴーをしている飛行機はちょうどこの通り池の沖合もぐるりと回るコースをとるため、遊歩道で明らかに飛行機撮影をしている人も見られるちょっとした撮影スポットでもあった。

tour090117.jpg
大穴のあいた通り池。地下水路によって向こう側の大海とつながっているというから神秘的。タッチアンドゴーを繰り返す飛行機も見ることができる。


通り池を出たあとは中の島海岸に寄りつつ滑走路南端へ。こちらは滑走路は見えず駐車スペースもなし。当然撮影スポットではないのだが、海側は岩礁がきれいな小さな入り江があって、面白い構図の写真がとれそうだった。個人的には変化があって面白そうだったけど、南向きなので、逆光になってしまうのがイタイところだろう。


飛行機の撮影も済んだし、このあとは伊良部島へ渡り、名所を回りながら佐良浜港へ向かうことにした。
まずは、乗瀬橋を渡って渡口の浜へ。この浜は、砂浜がとてもきれいで曲線を描く形も抜群だった。浜脇にある水路を挟んで下地島側の風景もとてもきれい。これまで岩がごろごろしている浜ばかり見てきたので、ちょっと意表を突かれた感じだった。

渡口の浜を出てからは、高台から空港が見えやしないかと少し内陸部(伊良部地区)をウロチョロした。ちょうど区画整理された畑が広がる丘陵地帯ではあったものの、下地島空港まではやや距離があり、良い場所は見当たらなかった。

空港を高いところから撮影するのをあきらめて南回りで再び佐良浜港へ向かう。長山港の先で伊良部大橋の工事をしていて、ちょうどその先の断崖上に牧山展望台があるようだ。工事の状況を上から見ようと登ってみたら、伊良部島と宮古島の両方から少し伸びてきた橋の様子を眺めることができた。

tour090115.jpg
牧山展望台から伊良部大橋の建設が進む海峡と宮古島を望む。大橋は無料の橋としては最長の橋となるそうな。2012年度の完成を目指しているそうだ。


宮古協栄バスのターミナルは港から遠い

その後は港へと直行。サンレンタカーには11時半に着いた。
手続きを済ませたのち、送迎してもらって港に着いたらちょうど船が出たところだったようだ。昼間は少し運航間隔が長いのか、次の便は12時半発だった。チケットを買ってターミナルを見学しつつしばし休憩した。

この時点では、まだ、宮古島に着いた後、空港までのアクセスをどうするか考えていなかった。
昨日宮古空港で見たバスのダイヤ表によると宮古島市内の平良バス停を13:21に出るバスがあるはずだから、宮古島平良港に着いたら歩いていき、バスで行くのがベストな選択肢のはず。しかし、市内のバス停位置が分からなかったから、決めかねていたのだ。

そこで、空き時間を利用してバスのりばの位置を確かめることにした。
昨日宮古空港で入手した無料のパンフが手元に三種類ある。だが、いずれのパンフもバスの案内は電話番号以外の情報が載っていないのだ。
仕方がないから地図で分からないかと、よ〜く見ていたら平良港から宮古島市役所を抜けてずいぶん行った先に「宮古協栄バスターミナル」という表記がある。おそらくここだろうと、確認のために宮古協栄バスに電話して港からの道順を聞いたらまさにこの場所だった。もう少し市内に入り込んでくれればいいのに、港からだと30分くらいはかかりそうだ
少し遠いが、市役所なども見て行けそうだから歩いていくことにした。



伊良部島佐良浜港からの船は、北風が強いせいでやや荒れていたこともあり、やはり20分ほどかかって宮古島平良港に到着した。
バス発車までは30分程度しかない。港からバスターミナルまで実際にどのくらい時間がかかるか分からないから、港からはやや急ぎ足でバスターミナルへと向かった。
路線バスが走っていないから港は町外れにあるものとばかり思っていたのだが、実際には街の中の港で、中心市街地を南進して突っ切ってターミナルに行くような形になった。歩いた通りは、宮古島市の南北方向のメインの道路(商店街の道路はもう1本筋が違った模様)だったようで、市役所のほかに、図書館や新聞社などが軒を連ねていた。


tour090116.jpg
かなり目立つ建物だった宮古島市市役所。コンクリのドデカい建物だった。この隣には図書館があり、そちらは非常に古い2層の建物。入口広場が緑化された雰囲気抜群の建物で、個人的には非常に興味がわいた。


バスターミナルまでは歩いて20分ほどだった。高い建物がちょうど姿を消した市街地が途切れる位置にあった。ターミナルといっても完全な車庫で、事務所とバス駐車スペースがあるだけの場所だった。発車時間までは10分程度でどうやって時間をつぶすか迷ったが、車庫には発車前のバスが停まっていて、すでに学生等が乗り込んでいたので、自分も乗り込んで発車を待った。
ちなみにこのバス、営業所のガラスに張られていたダイヤでは「新里宮国線」というのだが、平良のバスターミナルに停車中は前面の方向幕は「上野」とデカデカと掲げていて宮国のみの字も出てこない。まぎらわしいので要注意だ。自分は事前にだいたいのルートが頭に入っていて上野方面に行くことを知っていたからよかったようなものの、新里宮国線だと思い込んでいると気がつかないかもしれない。

しばらくして事務所から出てきたのは私服でコワモテのおっちゃん。まさかまさかと思っていたら、そのまま運転席に座り、何の案内もせずに運転をはじめてしまった。
バスはターミナルを出たあと、いま自分が歩いてきた道をしばらく北進する形で戻り、マクラム通りで左折、さらに下里大通りで左折して、市街地を小さく半時計に半周するルートをとっていた。見ていたら、自分が通ってきた道には2つ、マクラム通りを西進中に1つバス停があった。港へはマクラム通りにある西里通り入口というバス停が一番近そうで、距離からすると、港からバスターミナルまで行く距離の半分くらいで済みそうだった。

バスは、旧空港ターミナル地区付近には出発後10分程度で到達できたのだが、そこから空港ターミナルまでは大きく時計まわりにまわってさらに10分位かかった。
このバスは車内の放送がかからないうえ運賃表がない不思議なバスだった。しかも途中で何人か乗車する人がいたのだが皆乗るときにお金を払っている。行き先も伝えてなきゃ、お金も払ってない自分はどーすりゃええのよ、と思いながら、空港入口バス停を過ぎた辺りで、「とりあえず」とボタンを押したら空港ターミナルの前で停まってくれた。
自分の場合、昨日運賃や一つ前のバス停の名前を覚えていたから良かったようなものの、初めて利用する観光客はまごついてしまうだろう。


空港では売店をグルグルした。店数が5店舗ぐらいあり、宮古の土産はだいたい揃っている印象。さしばという空港限定酒もあった。ただ、多良間みやげは少なく、昨日多良間空港売店が開いていなかったことが、より残念に思えた。

宮古からは少し早めの便で那覇に向かったが、海上はずっと雲が途切れることはなかった。那覇は12月に見学したばかりだったから、少し時間を持て余してしまった。遅延や運休対策で少し早い便にしていたのだが、こんなんだったらもう少し宮古に長居しても良かったかもしれない。

那覇から羽田へはあまり大きな機種に乗りたくなかったので、意識的に終便から2便目のANK運航便を予約したが、月曜夜ということもあり、客は多くなかった。
羽田にはほぼ時間通りの飛行。今回も着陸まで完全爆睡だった。

計画変更もあったものの、離島の旅もやや慣れてきた感じ。次回は与論に行こうと心に決め、今回の旅を終了した。








■今回の教訓!

(伊良部島)佐和田の浜は面白い光景が広がる!(←砂浜なら渡口の浜がベスト)
(下地島)滑走路北端がベスト撮影地!(←路駐できるスペース多数、観光バスも止まります)
(宮古島)港から空港行のバスは徒歩12分の西里通り入口バス停から!(←1日数便しかありませんよ)




01/13
(実際の行程)
宿(下地島)08:00(サンレンタカー)→08:10[下地島空港]→11:30伊良部島佐良浜港
伊良部島佐良浜港12:30(宮古フェリー高速船)→12:45宮古島平良港
宮古島平良港12:50(徒歩)→13:15宮古協栄バスターミナル
宮古協栄バスターミナル13:21(宮古協栄バス新里宮国線)→13:40[宮古空港]
[宮古空港]16:25(ANA1728便)→17:10[那覇空港]
[那覇空港]20:30(ANA992便)→22:40[東京国際空港]
[東京国際空港](京急線)→自宅

(予定行程)
宿(レンタカー)→[下地島](レンタカー)→伊良部島佐良浜港12:30(はやて海運)→12:45宮古島平良港(タクシー)→[宮古]16:25(ANA1728便)→17:10[那覇]20:30(ANA992便)→22:40[東京国際](京急線)→自宅


posted by johokotu at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック