2008年12月14日

遠い南紀へ(2日目)

このページの旅行記は平成20年12月の旅行記です。しばらく最新更新日のまま残しておきますが、旅行後まで公開したのち、1か月弱で、旅行した期日へファイルを移動します。


■2008.12.14 (三重)→南紀白浜→関西国際→東京国際→(自宅)


いつの間にやら全県到達

二日目の朝。
昨晩は夜から小雨がぱらつく天気だったが、今日は予報だと晴れ。すでに雨はあがって、あとは雲がとれるだけ、といった感じだ。

出発前に車内で軽い朝食後、外に出たら、この道の駅は三重県らしい。実は47都道府県で唯一来たことがなかったのがこの三重県で、気が付かない間に全県制覇を成し遂げていた
なんで三重が最後になってしまったか考えれば、、、。関東からだと飛行機では近すぎ、新幹線乗継ではやや遠い部類で、マイカーだと日帰りや1泊では行きにくいという微妙な位置。しかも三重には空港がないからこれまでの一連の訪問でも来る必要がなかったのだ。
佐賀のように宿泊したことがない県もあるが、昨晩新宮市から紀宝町に入ったのには気が付かないぐらい、全県到達の瞬間はあまりにもあっけないものだっだ。

さて、今日は南紀白浜空港に寄りつつ、21時には関空に着かねばならない。加えて熊野三社で残っている那智大社や潮岬には寄りたい。昨日は寄り道しつつとは言え、堺市から新宮市まで7時間もかかった。今日は遅れるわけにいかないから、時間が不安で仕方がなく、朝早く6時には道の駅を発つことにした。
この辺りは道の駅集中地帯なのだが、なぜか新宮から潮岬の間らへんには道の駅がない。一番近い道の駅が紀宝だったからそこに泊まったのだが、もう少し設置場所を工夫してほしいところだ。


一度見たかった那智の滝

泊まった道の駅から那智大社までは30分ほどだった。
那智大社はやや山を登った場所にある。よく整備された道を登っていくと、昨日の雨が残っているせいかやや霧が出ている状態で回りの状況があまり良く分からなかった。
気が付いたら那智大社の区域にいて、ふと顔をあげたら霧の切れ目から那智の滝が見えた。

さっそく参拝しようと駐車場を探すが、まだあいているところがない。一番奥の公共駐車場もどこに停めてよいのか分からない状況だった。それにしても寺は開くのは遅い。山形の山寺に行ったときも朝行ったらまだ人がほとんどいなかった経験がある。ここも同じで朝があまり早くなかった。仕方がないので、那智の滝近くの町営無料駐車場に車を止めてしばし就寝した。
7時頃、那智の滝(飛竜神社)へ関係者が入っていくのが見えたので、車から降りて行ったらちょうど開いたところだった。那智の滝は、山を登ってきたときは霧が出ていてよく見えなかったのだが、かなり高い滝だった。この滝は、子どものころから日本一美しい滝と聞かされていたために長らく見たかった滝で、まっすぐ長く落ちるその姿にしばし感動。祈ったのち、少し上にある本殿へと向かった。

那智大社は山形県の山寺によく似ていて、那智山の山腹にあり、寺社が混在している。山寺と違うところはすぐそばまで車で上がっていけることで、これは好都合。無料駐車場に駐車した後、広い境内をぐるりと回った。
眺めは抜群で、様々な場所から那智の滝と寺社の建物を一緒に眺めることができた。

那智大社を出た後は、那智山スカイラインを上がり、さらに山奥にある阿弥陀寺へ寄った。スカイラインは無料だったが道幅が狭く、ところどころ崩落もしている悪路で、すれ違う車もほとんどなかった。阿弥陀寺は苔むした前庭をもつ、静かな雰囲気の良い感じお寺だったが、飼われている犬がうるさく、その雰囲気を台無しにしていた。

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那智大社の様子。まだ所々に霧が残っていて、滝は霧で見えたり消えたりだった。



見所点在の潮岬周辺

那智大社、阿弥陀寺とゆっくり寄っていたせいか、結局那智山を出たのは9時すぎ。
最初は8時くらいには那智を発とうと思っていたから、先の予定が少し心配だ。那智まで来たら潮岬には行っておきたい。白浜から先は高速があって2時間もあれば関空に着けそうだし、遅くなったとしても18時位までに白浜空港を出ればなんとかなりそう。ひとまずはこの時点で昼間に南紀白浜空港に着くのを断念。同時に八尾や伊丹に行くのも断念し、潮岬の見学を優先させることにした。逆算すれば潮岬を15時に出れば問題ないから、那智を出てからすぐさま潮岬へと向かった。

那智から潮岬までの道は、海岸沿いのクネクネ道で意外と距離があった。
30分もあれば行けるかと思っていたのに、まずは潮岬手前の橋杭岩に着いたのが10時半。しかもここで、岩の先端まで行っていたものだから、30分もロスしてしまった。さらに、岬周辺は東側に紀伊大島という島があって、その先端には日本最古の石造灯台があるという。せっかくだから寄り道。樫野崎灯台というこの灯台の周辺は、トルコ船の遭難地で、友好の記念館やトルコ料理の店などが点在する名所だった。
結局、ちょこまか寄っていたせいで、お目当ての本州最南端の地に着いたのは、13時頃だった。

潮岬は、最南端の地から少し北西に行った位置にあり、最南端の地は潮岬望楼の芝生という広場(キャンプ場)が広がっている。早速、記念碑がたつ先端へと向かったら、売店で本州最南端の地到達記念証を発売していた。当然ゲットし、最南端を眺めた。
広場から振り返ると、潮岬タワーという展望タワーがあった。潮岬は、観光客が多めで、大型バスで乗りつけてきているツアー客も多く、このタワーで買い物する時間があるようだ。自分の場合、お目当ては最南端の地と潮岬灯台だから、タワーに登らなくてもよかったのだが、タワーは灯台よりもあきらかに高く眺めがよさそうだったので、寄ってみることにした。
窓口でタワー入場料金を払ったら、さっき売店で買ったばかりの本州最南端の地到達記念証が付いてきた。しかもこちらは記念スタンプがタワー内にあり、その台紙付き。あれま、、、。なんとも無駄な事をしてしまった。
タワー上からの眺めは抜群で、360度の眺めを楽しむことができた。

タワーを降りてから続いて潮岬灯台へ。
これが目当てとはいえ、灯台は最南端の位置にはなく、観光客は少なめだった。駐車場に入ろうとしたら、なんとここは未舗装ながら有料。展望タワーのところは舗装されていて無料だったから、なんとも釈然としない。しかも駐車場から灯台までは歩いて5分もかかる。で、駐車料金で灯台維持費に充てているのかと思いきや、灯台でもしっかり入場料を取られてしまった

タワーから灯台までは徒歩15分ほどしか離れておらず、時間に余裕があれば、タワーに車を止めて歩いて行くのをお勧めしたい。


こうして、名所をゆっくり回っていたせいか、潮岬灯台の駐車場を出るころには14時を回っていた。
まさかこんな時間になるとは思っていなかったから、この先がかなり心配になってしまった。

tour0812a05.jpg
潮岬タワーから見た最南端付近の様子。本当の最南端は先端の岩場の先だそうな。手前に見える広場が望楼の芝生で、売店とかが建ち並ぶことが多い先端地としては珍しく広々としている。


旧空港に興奮

潮岬から白浜までも、地図上ではそれほど離れていないように見えたものの結構かかって、白浜空港に着いたときには15時半を回っていた。いまは一年で一番日が短い季節。すでに太陽は傾きはじめていて、あと一時間もすれば暗くなってしまう。館内は暗くなってからでも撮影できるので、まずは空港のすぐわきにある空港公園へと向かった。

続いて、ターミナルを横目に、急いで西方にある平草原公園へ向かった。この公園は旧空港に隣接した位置にあり、展望台もあるという。展望台かフェンス越しに旧滑走路が見えるのではと思ったからだ。
公園に行くと、白浜町の白浜民俗温泉資料館があった。空港関連の展示があるかと覗いてみたが、空港にはあまり関心がないのか、温泉関係が中心でそれといった展示はなかった。
続いて、旧空港に面する部分が空港の道として整備されているようだったので、すぐに歩いて向かった。フェンス沿いに見えないか注目していたのになかなかフェンスの向こう側が見えてこない。あきらめかけた頃、バラ園の向こうに「旧空港」と書かれた看板を発見。やっと来たかと行ってみたら、なんと旧滑走路へ下りる通路が整備されていた。下りると滑走路脇の緑地帯を花壇として整備しているようだ。滑走路の出入りは自由で、花を楽しむ人やマラソンに励む人がいた

これにはさすがにビックリ。

ほぼ未活用の旧空港が原型のまま残っているのもすごいし、そこに自由に出入りできるとは。
当然、エプロンまで歩いていき、旧ターミナルをパシャパシャ撮りまくった。ターミナルのランド側は警察署の工事中で入れなかったが、廃港の滑走路を存分に楽しんだ。

旧滑走路からは現空港が目の前なのだが、直接下りていくことはできず、来た道を約20分かけて小走りに戻り、公園駐車場へ。そこからぐるり旧滑走路をまいて現空港へと車を走らせた。実はすでに日没していて暗くなるまで時間がないから、あまりチンタラしてられない。
着いたらすぐに外観と屋上を撮影した。なんとか光がある間に撮影が間に合った感じだった。実は屋上の開放時間は17時まで。屋上に出た時はすでに数分過ぎていたのだが、たまたま係員が閉めにくるのが遅かったせいか行くことができた

※ターミナル屋上の展望デッキは9時から17時しか開いていない。定期便飛行機の駐機時間は2便運航時は11時前後と19時前後のため、実質1便分しか撮影できない事態になっている。

続いて館内を見学。小さな空港だから結構さっさとまわることができ、15分もかからず見学を完了できた。唯一の飲食店スカイアドベンチャーで食事したのち、チェックインカウンターへ。このあとの関空発便に乗ることを告げ、座席を最後列に変えてもらおうとした。が、係員が10分ほど機械と格闘したものの、結局ダメ。どうも座席変更は出発空港でないとできないらしく、この空港でのチェックインは断念した

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南紀白浜空港の旧滑走路。昼間、平草原公園の一番奥から自由に出入りできる。空港での催事開催時には駐車場として開放されている。数年前から花壇の造成が始まっていて、花壇を会場としたお祭りも開催されている。ちなみに旧ターミナルビルがそのまま現存していて、外から覗ける。


早いぞ高速道路、、、!

さて、このあとはここから関空へ直行するだけだ。このあとすぐに飛ぶ白浜便で羽田に帰っても良かったが、自分の場合は空港見学がメインだから、行ける空港があれば行きたい。それに関空返却なら乗捨料が0円だし、飛行機代も格安。もろもろの判断から関空発を選んだのだ。
ただ、高速があるとはいえ、昨日は大阪から熊野まで7時間かかったから、飛行機に間に合うのかやや不安だ。紀伊半島がこんなにも来にくいところだったとはかなりの誤算だった。本当は白浜から関空までの間にある数多くの道の駅に寄りながら関空に向かいたかったのに、そんな暇はまったくなく、白浜近くのインターから阪和自動車道に乗り、とにかく先を急いだ。
だが高速効果と言うべきか、今日は白浜から関空まで2時間ほどで行けてしまった。これには正直ビックリだった。

※阪和自動車道は南紀田辺まで開通済。大阪から熊野地方へ向かう場合、田辺まで阪和道で来れば、そこから先、熊野本宮大社まではきれいに道路が整備されたらしく、すばやくアクセスできるようだ。


夜の関空はこれまたきれいなのだが、ターミナル内に展望フロアはない。あまり時間がなく、エアロプラザに行く余裕はなく、売店を少し見てチェックインしたら、すぐに搭乗待合室に向かう形になった。搭乗待合室にANA側から入ろうとしたら、すでに閉鎖したあと。結局JAL側から入り、中をたいして見学することなく搭乗時間となった。

東京大阪線くらいの距離であまり飛行機に乗らないから、羽田まではなんとなくあっという間だった。
こうして時間がなくてなくて仕方なかった南紀紀行も無事終了。見れた空港は少なかったが、土日だけの休みでさまざまな名所にも行けた満足のいく旅行ができた。





■今日の教訓!

潮岬周辺はとにかく観光に時間がかかる!
潮岬灯台へはタワー駐車場から歩いて行くべし!
白浜は大阪からなら高速でGO!
白浜空港は旧空港を楽しめる!




■今回の旅程

12/14
(実際の行程)
道の駅紀宝町ウミガメ公園06:00頃(オリックスレンタカー)→6:30頃 那智大社
那智大社09:00頃→10:00頃 橋杭岩・樫野埼・潮岬
橋杭岩・樫野埼・潮岬14:00頃→15:30頃 [南紀白浜空港]
[南紀白浜空港]18:00頃→20:00 [関西国際空港]
[関西国際空港]22:10(JAL194便)→23:20[東京国際空港]
[東京国際空港]23:30→25:00自宅
 

(予定行程)
道の駅ふるさとセンター大塔か志原海岸07:00→08:00[南紀白浜空港]10:00→13:00[八尾空港]14:00→16:00[伊丹空港]18:00→21:00[関西国際空港]22:10→23:20東京国際空港→自宅



posted by johokotu at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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