このページの旅行記は平成20年12月の旅行記です。しばらく最新更新日のまま残しておきますが、旅行後まで公開したのち、1か月弱で、旅行した期日へファイルを移動します。
■2008.12 南紀白浜・関西国際・東京国際(旅行後)
世界遺産へは便利な空港から
今回の旅行では熊野三山を中心とした世界遺産を回ることができました。大阪発着にしたものだからあまり時間がなく、散策は楽しめなかったですが、近くの南紀白浜空港からアクセスしていたらと違った楽しみ方ができたかも。
そこで今回は、世界遺産に行くのに便利な近い空港を探ってみました。
意外と近い地方空港と世界遺産
日本には世界遺産が結構ある。
まずは、世界遺産の状況を確認してみよう。
→「日本の世界遺産リスト」(社団法人日本ユネスコ協会連盟公式サイト)
http://www.unesco.jp/contents/isan/jlist.html
このサイトを見れば分かるが、日本には14件もの世界遺産が登録されている(自然遺産が3件、文化遺産11件)。
いや〜、狭い日本の中は世界遺産だらけだったんだと改めて実感。これだけあると、ぐるり世界遺産めぐりツアーができそうだ。
今回訪れた紀伊半島は2004年に登録された比較的新しい遺産で、吉野山や高野山を含めて広範囲に一括登録されている。一方で、世界遺産登録が始まった初期のころに登録されたものは、法隆寺や姫路城といったように単発的に登録されたものが多く、関西地方に数が多い傾向があるようだ。
それはさておき、それぞれの遺産に近い空港を調べると以下の様になる。
・知床(中標津か女満別)
・白神山地(大館能代)
・日光(羽田・成田か福島)
・白川五箇山(富山)
・京都(伊丹)
・奈良(伊丹か関空、(八尾))
・法隆寺(関空、(八尾))
・姫路城(神戸)
・紀伊山地(南紀白浜)
・原爆ドーム(広島西)
・厳島神社(広島西)
・石見銀山(萩・石見)
・屋久島(屋久島)
・沖縄グスク(那覇)
見てみると分かる通り、意外と地方空港で近いところが多い。
しかも女満別や弟子屈、八尾のように世界遺産を空から眺める遊覧飛行をしている航空会社が入っているところもある。日光のように近くのヘリポートで遊覧飛行がある場所もあり、観光需要が落ち込む中、リッチに空から遺産を見るってのももう少しPRして空港に人を呼び込んでもらいたいものだ。
→知床に近い弟子屈は平成20年から遊覧飛行は廃止され、平成21年には飛行場自体が消滅してしまった。
世界遺産へは新幹線よりも飛行機だ
世界遺産訪問において空港にとってメリットなのは、飛行機の強力なライバルとなる新幹線から遠い所が多いことが挙げられる。
飛行機の空港より新幹線の駅からの方が近い位置にある世界遺産は、日光(宇都宮駅)、京都(京都駅)、姫路城(姫路駅)、原爆ドーム(広島駅)、厳島神社(広島駅)位だ。その他の世界遺産はいずれも空港の方が断然近く、屋久島や沖縄は鉄道だけではアクセスできない。
また、新幹線の駅に近い世界遺産については、これらの遺産に近い空港はいずれも運航路線の多い空港ばかりで新幹線と良い勝負ができる位置にある。
中標津空港などは知床に一番近い!というのがPRポイントだし、萩・石見空港は石見銀山の世界遺産登録で旅客数が増加したという。
なんとも不謹慎な話ではあるのだが、遺産を守ろうという考えよりも、観光客の増加を目論んで世界遺産登録を目指す地域もあるぐらい。
世界遺産登録によって大幅な観光客増加が見込まれるというわけ。
空港活用という点では、世界遺産は無視できない存在なのだ。
こうして見てみると、世界遺産に限っては新幹線で行けるところは少なく、世界遺産へは空港からというアクセスはベスト選択なのかもしれない。
実は、世界遺産については、中国地方の各空港を回った際に原爆ドームに行ったし、京都や奈良は学生時代の修学旅行などで何度も訪れています。
しかし、京都・奈良や原爆ドームは世界遺産であろうがなかろうが、有名なところ。訪問先が世界遺産であることを意識したのは、今回の南紀訪問が初めてでした。だいたい、熊野三山なんて名前は知っていてもあまり詳しくは知らなかったし、たとえば白神山地なんて世界遺産に登録されても知っている日本人がどれだけいるのやら。石見銀山だって、おそらく世界遺産に登録されなければ、いつの時代の銀山か知ることもなかったかもしれません。
マイナーな観光地であればある程、世界遺産であることが意識されることが、観光需要増加へは絶対的に必要になるでしょう。
今回の旅は、もっともっと空港と世界遺産をPRしていく必要があるなあ、と実感した旅でした。
■今回の教訓!
・世界遺産へは快適な空の旅から!
・世界遺産は遊覧飛行で空から眺めよう!
2008年12月15日
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