■徳島空港 ANAが羽田線へ再参入
ANAグループは26日、徳島・東京国際(羽田)路線に再参入することが明らかになりました。
徳島新聞の報道
「徳島空港発着の東京線に再参入する方針を固めていた全日本空輸(ANA)は26日、2011年4月から朝、昼、夕の1日3往復で運航する計画を明らかにした。岡田晃上席執行役員が徳島県庁を訪れ、飯泉嘉門知事に伝えた。就航時期については、前倒しされる可能性もある。10月に羽田空港で4本目の滑走路が整備されるのに伴って増える国内線発着枠を活用する。増枠で新規開設される路線が判明したのは初めて。徳島−東京線は現在、日本航空(JAL)が単独で運航しており、複数の航空会社が乗り入れるダブルトラッキングが5年ぶりに復活する。」
この話題で気になるのは
「復活路線であること」と
「羽田増枠の初決定であること」
でしょう。
まず「復活路線であること」という点。
新聞記事中にもありますが、ANAは徳島・羽田路線から平成15年に撤退。のちに就航したSKYが平成18年の大変更時に神戸へ移転してしまったため、同路線はJALのみの運航になっていました。
ここ数年、ANAは中部国際路線のみを細々と運航。同空港のカウンタは番号が1つしかない簡素なもので、利用率も悪かった空港でした(中部国際路線は搭乗率下位の常連)。羽田路線の開設で地上職員の生産性も向上し、ANAとしては採算性向上に欠かせない選択肢だったのかもしれません。
二つ目の「羽田増枠の初決定であること」という点。
傾斜配分でかなり優遇されたANAがいきなり攻勢をかけたというのがポイントでしょうか。ANAはまだまだ残り8.5便。数年後には新幹線開業で大幅減便するであろう北陸路線も多く抱えており、まずは訪れる羽田増枠をどう使うのかは今後も気になるところです。(新規路線開設かそれとも既存路線増便か、、、)
※羽田増枠の配分、ANAが11.5便、つぶれたJALが7.5便に対し、SKY・SFJ・SNA・ADOが4便というのが個人的にはあまり納得できません(増便制約にもなぜか差があり、それはANAやJALには不利)。競争条件の公平性を確保する観点から全社6便同条件というわけにはいかなかったのでしょうか。SKYが不満を漏らしていましたが、SNAやADOは実質的にANA傘下の企業でもあり、それこそANAと合わせた増便になってもよいぐらい。これではいつまでたってもSKYはANAやすでにつぶれたJALには追いつけませんし、日本の空は安くはなりませんね。そもそも今となってもSKYやADOを新興扱いしているところが、とても気になりました。(ちなみにSKYは20便増便を要求していた模様)
ちなみに、同空港は4月8日のリニューアルが決まったばかり。知事も言うように、「リニューアルオープンを前に、大きなプレゼント」となるか注目です。
「全日空参入は来年4月 徳島−東京線、朝昼夕の3往復」(徳島新聞公式サイト)
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/01/2010_126448651518.html
2010年01月26日
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