このページの旅行記は平成22年1月の旅行記です。しばらく最新更新日のまま残しておきますが、旅行後まで公開したのち、1か月弱で、旅行した期日へファイルを移動します。
■2010.02.01 大阪国際・神戸・徳島・東京国際
関西四空港は意外と遠い
離島行の予備日として考えていた三日目。
今日は伊丹、八尾、関空、神戸とまわったあと徳島へ向かうつもりでいたのだが、よく調べてみたら、四空港はそれぞれが意外と遠い位置にある。朝起きるのが少し遅かったのもあり、関空・八尾訪問はあきらめ、伊丹、神戸だけに寄ってから徳島へまわることにした。
朝九時。遅い時間にホテルを出て伊丹に向かった。
昨晩は何も気がつかずにバスと地下鉄の梅田経由だったが、阪急線利用で格安かつすばやくアクセスすることにした。ホテルからは最寄の南方駅からまずは京都線で十三へ行き、そこからは宝塚線だ。ラッシュも過ぎて少しすいた時間帯で、座れはしなかったものの快適アクセスだった。
本当は節約のためにも蛍池から歩くつもりでいたのだが、あいにくの冷たい雨で歩く気になれず、蛍池で乗り換えし、一駅モノレール利用となった。
空港内は大きく変化したところはなく、開いていない店があったうえに外は雨でデッキも楽しめなかったから、サラッと見学を済ませた。
三月には空港ホテルが再度開業となるのだが、開業したら今回のように無駄な電車賃を出さなくていいうえ、時間を有効利用できそうだ。
神戸は縮小傾向?
伊丹でやることがほとんどなかったので、さっさと神戸に行くことにした。
はじめは阪急線で三宮に出ようと考えていたのだが、調べてみたら、三宮経由で徳島までバス乗継割引が設定されていたので、バスで行くことにし、早速購入することにした。別々に買うと4020円(三宮まで1020円、三宮から3000円)のところが3620円で買える。条件は三宮・徳島方面間が予約済であることだったのだが、空港の窓口では予約ができなかったので、まずは予約をとるために予約センターに電話するよう指示された。どうせなら、予約も含めて窓口でできれば良いのだけれども、三宮までは大阪空港交通がメインで三宮からは神姫バスメインと運行会社が違うからなかなか実現は難しいのかもしれない(両路線に阪神バスが乗り入れているため乗継割引が存在)。ちなみにこの三宮行きのバス、昨日乗った梅田行同様ピタパが使用不可。せっかくマイルを貯めようと思っていたのに無理だった。
三宮へは、阪急線ならモノレール代を含めても560円と格安に行けるのだが、モノレールやバスを挟むのが面倒臭い。まあ、乗継割引効果で60円しか違わないから、乗り換えなしの効果は大きい。この辺りは飛行機の経由便(例えば羽田・関空・ヨーロッパといった感じの路線)がなかなか定着しないのと似た構図でちょっと考えさせられる点だった。
三宮までのバス車内では爆睡。気が付いたら駅前に着いていた。
伊丹空港から三宮までは約40分で、なんとなく長く感じる時間だが、羽田・新宿より短い(早い)ことを考えれば、伊丹の便利さを実感できるのではないだろうか。
三宮からはポートライナーで神戸空港だ。神戸はJAL撤退が決定していて、JAL物を中心に撮影した。
神戸空港も昨年10月に神戸六甲牧場が新規開店した程度で、春節にあわせた装飾があった以外はほとんど変化がなく、ロビーでの調査も早々に終了してしまった。
時間も結構あるし、JALカウンターの撮影を済ませたら、昼飯を食べようと三階へ上がった。神戸は神戸色の薄い店が多い印象でいつも食べる場所に困る。少しでも神戸っぽいものを食おうと、一番奥にあった菊水茶廊に向かったら、なんと昨日閉店してしまっていた。この店は神戸市以外ではあまり出店がない珍しいお店で、神戸色の薄い神戸空港の中でも重宝していたのだが、JALが就航を維持できなくなるくらいだから、客数が少なかったのかもしれない。
仕方がないのでまだ入ったことがない神戸洋食キッチンで食べることにした。この店、名前こそ神戸空港の中で一番神戸風なのだが、メニューに神戸のものはほとんどなく看板に偽りありといった感じ。一番目立つ肉料理もオーストラリア産か鹿児島産、牡蠣などは当然のように広島産(いずれもおいしいけど、、、)。せっかく神戸牛でも食べられるかと思ったのに無駄な期待だった。実はこの店は、全国展開しているロイヤルの店で、他の空港ならロイヤル名での出店しているところ。それらと一緒だと言われればそれまでなのだが、この空港はなぜか神戸名を入れたのだから、もう少し中身に工夫がほしかった。
※帰ってから調べたら、菊水茶廊を運営する菊水總本店は1月31日付で店をたたんだのだそう。空港利用者数がどうこうとはあまり関係なかったようだ。
とくとくな感じがしないトク島へ
一息ついたら三宮に戻り、神姫バスターミナルののりばへ急いだ。
三宮のターミナルはJR線の高架下にある小さなのりばで、発車10分前から乗車可能だった。14時10分発の徳島行に乗り込んだのだが、阪神三宮からの乗車も含め10人ほどの乗車でスキスキの運行だった。
徳島空港に近い松茂(とくとくターミナル)まで乗車したのだが、所要時間は明石海峡大橋などを経て約1時間35分。雨で視界が悪く車窓を楽しめなかったので、半分寝ながらグウタラしていたらあっという間に到着してしまった。
※神戸から徳島方面へは神姫系列とJR系列がそれぞれ1時間に1本程度の高頻度運行で高速バスを走らせている。神戸空港始発・終着便もありJR系列により運行されている。徳島駅・神戸三宮間は3200円、松茂・神戸三宮間は3000円(神戸空港まで来るといずれも+200円)と格安で、徳島駅・神戸三宮間の所要時間は約2時間となっている。このため、羽田・神戸または伊丹または関空を飛行機で飛び、バスに乗り換えて徳島に向かう人も多いのだそうだ。
とくとくターミナルは、松茂町がバスの拠点にしようと物産館とセットで整備したところだ。
バスターミナルだから、路線バスに乗り継いで空港に行こうとしていたのだが、空港行は道路の車線状況の関係でこのバス停は通過扱い。しかも便数が少なくいまの時間は運行がなかった。また空港前にあるバス停を経由するバスはそもそもここは未経由でバスアクセスは不便極まりないターミナルだった。(ターミナル内には空港へはタクシーでとの記載があるくらいなのだが、その待ちタクシーがいないオマケ付だった。)
そもそもこのターミナルは、徳島市と鳴門市とを結ぶ国道11号線沿いにあるのだが、市街地からは少し離れた位置にあり、地元の路線バスが寄るような場所になく、ターミナルとしての機能はもっぱら高速バス限定といった感じだ。
ひとまずターミナルがどんなところか覗いてみたら、大部分は地元産食料品等の売場。観光案内所はTOTO売場の看板が目立つ分かりにくいところで、徳島の観光話をじっくりできるようなところではなかった。で、パンフだけでもと漁ってみたものの、関空や高松空港行きの高速バス案内ばかりが目立ち、徳島空港への路線バスアクセスはあまり重要視されていない感じだった。
飛行機便にあわせた次のバスまで1時間以上。待つのがバカらしいので、冷たい小雨のなか歩いて向かった。空港まではバス停数で三つなので20分ほど。空港入口は、とくとくターミナルより街中の住宅地の一角にあり、徳島空港をバスターミナルにできなかったのかと思ってしまうほどだ。
徳島空港は今年3月で新ターミナルへ引っ越しとなり、とくとくターミナルから歩いて行くには遠すぎる位置になってしまうのだが、すぐそばにスーパーもある立地のこんな便利なターミナルが三月に移動してしまうとは残念なかぎりだ。
※空港に高速バスが経由する利便性の高い空港は、鹿児島や熊本、能登が典型例だろう。鹿児島は高速バスのおかげで南九州全域から人を集めているし、熊本や能登は即観光に行ける小さなバスターミナルとなっている。徳島も徳島市から見たら少し離れた位置にあるから、とくとくターミナルを空港に開設すれば人を呼び込む道具になったのだが、国道の位置関係からそれは無理な話だったようだ。地方空港が苦境だとよく言われるけれども、交通拠点として大きく飛躍する一つの方法ではないだろうか。
余裕があれば、もう形ができているであろう新ターミナル側まで行ってみようと思っていたのだが、寒い雨の中歩いてきたせいで手がカチカチ。結局行くのはあきらめ、ターミナルでゆっくりすることにした。
新ターミナル開業を控え、あまり変化がない館内。前回は気が付かなかったのだが、今回はじっくりみてまわったおかげで、お遍路さんコーナー内で空港の歴史を解説する展示を発見することができた。
ただ、雨のせいでデッキにいれなかったのでほとんどやることがなく、売店での土産調査と飲食店での食事で時間をつぶす羽目になった。
羽田行の最終便は18:45発だった。チェックインした際、一便前の17:00発にギリギリ乗れる時間帯でGHにもお勧めされたのだが、空港見学を優先して最終便にした。それでも19時前で仕事が終わった後に徳島から飛ぶというのはやや難しい早い時間。海沿いにある空港ながら住宅地に近いせいか運用時間が短く、終便は早い部類だろう(最終便は19:25発福岡行JAC便、到着最終便は19:50着(羽田発JAL))。神戸や関空が夜遅くまで運航しているのとは対照的で、安い運賃と合わせて客を奪われている理由のひとつになっているようだった。
※平成22年2月ダイヤでみた場合、徳島から羽田へ行く場合、徳島空港利用なら徳島駅17:10発のバスが最終便。これで18:45発のJAL1442便で羽田着は19:55だ。一方、神戸空港を利用する場合、徳島駅18:00発JR四国バスに乗れば、神戸空港に20:19着で20:55発ANA416便(羽田22:10着)にギリギリ間に合う。前者は特割7で21100円+バス代430円、後者は特割1で13000円+バス代3400円で互角か神戸の方がお得感がある(ダイヤはぎりぎりなのであまりお勧めはしませんが、、、)。関空に至っては、徳島駅18:50発南海バスで関空21:35着、関空22:10発JAL194便(羽田23:20着)に間に合い、運賃も特割1で13000円+バス代6900円となる。これではなかなか積極的に徳島空港を利用という気は起きないだろう。
乗った飛行機は、最終の上り便とはいえ平日であるためか機内はかなり空席だらけ。最終列を確保したらなんと近くには一人しか客がいない状況だった(もう一人も自分と同じく後方席好きのようだ)。
外はずっと雨で夜景など撮れるような状態。搭乗時間が1時間ほどということもあり、機内撮影後はおとなしくうとうとしていたら、羽田まではあっという間に着いてしまった。
で、この機内撮影中、久々にスッチーに声をかけられた。「ご趣味ですか?」と言うのだ。確かに趣味半分だけれども、観光も半分だなあと思ってしまい、あいまいに「そんなとこで機内の空き具合を写してます」と返したら、なんと「記者さんか何かですか」と、とんだ勘違いをされてしまった。「いやいや、ただの趣味です」と笑って返したものの、つぶれた会社だけにその辺はどうも気になるらしい。しかも、会話はたったそれだけで終了。趣味だと言ったのに、JALのポストカードを持ってくるとか趣味人が喜びそうなことをしてくれないところが、サービスの質が落ちたと感じるのを助長してしまう結果になってしまっていた。
この写真を撮った直後にスッチーに質問された。あまりにも空いているんですもん。写したくなりますよ、、、。ちなみに最後に乗ったこの便は自分が勝手に最も親近感を沸いているエアバスA300-600Rだった。羽田・徳島便は全便がこの機種に統一。典型的なJAS路線ですね、ハイ。
羽田に到着したら最後の挨拶で「夜にかけて雪の予報」だと言う。これは大変と持参した厚手の上着を着たものの、飛行機を下りたらすでにみぞれで、凍えてしまった。昨日暑くてかき氷を食べたのが嘘のようで、狭い日本とは言うものの、実際には広いんだと妙に実感した瞬間であった。
自宅に着く頃には雪が本降りになっていて、暖かい夢の国から一気に現実に引き戻された感じ。部屋に戻ったらガンガンに暖房をきかせて、いつも以上に現実を感じながら余韻に浸る間もなく旅を終了する羽目になってしまった。
■ここまでの教訓!
・伊丹から徳島へは高速バスが便利←途中三宮周辺で遊べます!
・神戸空港で神戸牛。よく探そう←神戸洋食キッチンはおいしい豪州産や鹿児島産!
・松茂から空港までは意外とアクセスしづらい←タクシーで!
・徳島観光の際は関西三空港活用を考えるべし←高速バス便利です!
・冬の南方旅行は服装が難しい←温度差には十分注意!
■今回の予定旅程
01/31
宿(徒歩)→南方駅(阪急線等)→[大阪国際空港](阪神バス)→三宮(神戸ポートライナー)→[神戸空港](神戸ポートライナー)→三宮(神姫バス)→松茂とくとくターミナル(徒歩)→[徳島空港]18:45(JAL1442便)→19:55[東京国際空港](京急線)→自宅
(予定旅程通り)
2010年02月01日
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