2024年05月26日

三沢_空港概要

情報交通ホットライン/日本空港情報館/三沢飛行場
日本空港情報館
三沢飛行場

MSJ000.jpg
三沢飛行場

■飛行場の概要
青森県三沢市にある共用空港(旧その他飛行場)です。国内では珍しい米軍管轄、航空自衛隊とも共用している国内唯一の空港です。
昭和17年、旧海軍基地として開場。戦後、米軍基地を経て、昭和27年、定期便が就航しました。昭和40年代に一時管制権が航空自衛隊に移りましたが、昭和56年に米軍に戻っています。
過去には、全日空や日本国内航空などの運航もありましたが、東北新幹線延伸の影響もあり徐々に運航路線が減少しています。
令和6年5月現在、国内線のみの運航で、JAL(日本航空、ジェイエア、北海道エアシステム)により4路線が就航しています。


■飛行場種別:共用空港(旧その他飛行場)
■設置管理者:米軍
■滑走路延長:3050m
■空港コード:MSJ/RJSM
■旅客ビル管理者:三沢空港ターミナル


■施設の見どころ:◎==== 小規模/民航地区は、米軍基地の端のほうに小さく設置されています。白壁の目立つターミナルはコンパクトにまとまっています。旅客ビル管理者の三沢空港ターミナルは元々東亜国内航空系。
■見学者への対応:◎◎=== ターミナルパンフ 有(A2版二つ折りサイズ)/空港案内所 有/展望デッキ 無料/ファン向け展示 有(デッキ出口付近にミス・ヴィードル号の簡単なパネル展示)
■売店の充実度:◎==== 売店1店・飲食店1店/八戸地域の土産が目立ちます。
■アクセスの状況:===== 鉄道 無/バス 有/最寄駅は三沢駅になりますが自転車でもやや遠い距離です。バスは飛行機便に合わせた最少設定で利便性はよくありません。


※就航路線は令和6年5月、そのほかの情報は平成25年9月現在のものです。
SKYVIEW
東京国際→旭川便の右窓席から撮影(令和5年3月)。空港西側上空。
MSJ-SKYVIEW1.jpg MSJ-SKYVIEW2.jpg
青森県東部の平野部に位置する空港です。
空から眺めると、三沢飛行場は、地域の拠点都市である八戸市街からは離れた、三沢市街に近い立地であることが良く分かります。戦後一時民間機が飛んでいた八戸飛行場が八戸市街のすぐそばにあるので、その遠さは一目瞭然です。
1931年に世界で初めて太平洋無着陸横断を達成したミス・ヴィードル号が飛び立った淋代海岸のすぐそばです。

01.jpg旅客ターミナルの特徴
(写真は平成20年7月撮影)
昭和60年に完成したターミナルビルです。
駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1・1/2層方式です。1階にチェックインロビー、2階に出発ロビーと搭乗待合室、売店、飲食店、3階に展望デッキがあります。大きなガラス張りや吹抜といった大胆な構造はなく、空港機能がコンパクトにまとまっています。
米軍共用空港で、外国人の利用も多くみられますが、国際線は未就航です。
サインは濃灰地に白文字のものが主流。出発系は緑文字、到着系は黄文字を使っています。英語併記であるほか、韓国語、中国語も手作りで加えられています。時計付きのサインも見られます。
02.jpgターミナル前面
(写真は平成20年7月撮影)
ビル外壁同様の白い屋根と赤い床面が鮮やかなカーブサイドです。正面出入口は2ヶ所です。
吊サインは出発は緑地に黒文字、到着は黄地に黒文字のものを採用、それぞれ「出発」「到着」と大きく書かれています。
バスのりばは1か所です。八戸行は航空便に合わせた最低限の運行です。(八戸八日町まで約55分)
■のりば
 空港連絡バス 八戸八日町行(十和田観光電鉄)
 Misawaぐるっとバス 斗南藩記念観光村行*・寺山修司記念館行* **

*)Misawaぐるっとバスは土日祝のみ(夏休み、冬休み期間は毎日)の運行となります。(R2年度までは例年4月下旬〜3月末までの運行でしたが、R3年度以降は通年運航(R2年度 R2 6/6-R3 3/31の期間運行))
**)寺山修司記念館行は例年夏場のみの運行(H27年 4/25-11/29、H29年 4/29-11/26、H30年無し、H31年無し、R2年 6/6-10/25、R3年 4/2-10/31、R4年 4/16-10/30、R5年 4/1-10/29、R6年 4/2-)

※平成29年07月05日:空港連絡バス八戸八日町行 再開
※平成29年05月11日:空港連絡バス八戸八日町行 運休(期間運休)
※平成28年12月03日:Misawaぐるっとバス 三沢航空科学館行 運休(11/27最終運行)
※平成28年12月01日:東通村尻屋観光田屋本社行 運休
※平成28年08月12日:青森空港行・八戸八日町行(臨時バス) 運休、空港連絡バス八戸八日町行・東通村尻屋観光田屋本社行 再開
※平成28年07月20日:空港連絡バス八戸八日町行・東通村尻屋観光田屋本社行 運休(期間運休)、青森空港行・八戸八日町行(臨時バス) 新設
※平成27年04月25日:Misawaぐるっとバス 三沢航空科学館行 運休(4/19最終運行)
※平成26年04月26日:Misawaぐるっとバス 斗南藩記念観光村行(市民の森温泉浴場未経由便) 運休(4/20最終運行)
※平成25年12月07日:Misawaぐるっとバス 屋内温水プール行 運休(12/1最終運行)
※平成23年11月03日:Misawaぐるっとバス 三沢航空科学館行・斗南藩記念観光村行 新設
※平成23年10月01日:みさわ観光バス 古牧温泉青森屋行・道の駅みさわ斗南藩記念観光村行 運休(9/25最終運行)
※平成23年07月16日:みさわ観光バス 古牧温泉青森屋行・道の駅みさわ斗南藩記念観光村行 新設
※平成22年11月15日:東通村尻屋観光田屋本社行(尻屋観光) 新設
misawa01.jpgチェックインカウンタ
(写真は平成25年8月撮影)
1階、ランド側から見て左側に設置されています。JALグループ(JAL・JAR・HAC)のカウンタがあります。
※平成25年07月01日:HAC就航
※平成28年10月30日:HAC JAL便名に統一
misawa04.jpg出発ロビー
(写真は平成25年8月撮影)
中央部の階段を上った2階に設置されています。両端に売店と飲食店、中央に出発口があります。
misawa05.jpg出発口
(写真は平成25年8月撮影)
2階出発ロビー中央部に設置されています。入口は1か所です。1階中央部分の階段を上ると正面にあり、最短距離で搭乗口に到達できます。
案内掲示は、黒地に白文字のフラップ板です。
06.jpg搭乗待合室
(写真は平成20年7月撮影)
搭乗口・搭乗橋は1か所。エプロンには全部で3パースあり、搭乗橋のない2パースは階段を下りて地上搭乗となります。搭乗待合室内には売店・飲食店はありません。
出発ロビーとの間がガラス張りになっており、見送りに最適です。
17.jpg手荷物受取場
(写真は平成20年7月撮影)
1階エプロン側一番端側に設置されていて、搭乗橋から階段を降りたところに設置されています。ターンテーブルは1か所です。
室内には、昭和テイストの、黒地に手書き風白文字の「接続便・列車・バス・時刻表」が掲げられています。
08.jpg到着口
(写真は平成20年7月撮影)
1階、ランド側から見て右側にあります。出口は2か所です。
案内掲示は、黒地に白文字のフラップ板です。出発口と違い、こちらは、JALのマークが大きく掲示されています。
misawa07.jpg到着ロビー
(写真は平成25年8月撮影)
1階にあります。到着口正面には総合案内所があり、建物端側に交番とレンタカーカウンタがあります。
※平成24年04月09日:レンタルサイクルサービス「空チャリ」開始(総合案内所にて取り扱い)
misawa09.jpg売店
(写真は平成25年8月撮影)

売店は2階に1店舗(スカイマートビードル)があります。
土産はホタテやリンゴを使った商品が充実しています。

※平成23年11月01日:スカイマートビードル 開店
※平成**年**月**日:AIRPORT SNACK、ホタテ直売売店、空の駅 みさわ 閉店
※平成20年07月17日:空の駅 みさわ 開店
※平成**年**月**日:AIRPORT SHOP 閉店
misawa09-2.jpg飲食店
(写真は平成25年8月撮影)
飲食店は2階に1店舗(レストラン三沢空港)があります。

※平成26年07月01日:レストラン三沢空港 開店
※平成26年?*月**日:サンフェアリー3388 閉店
※平成23年07月01日:サンフェアリー3388(みさわや) 開店
※平成**年**月**日:レストラン三沢 閉店
10.jpg送迎デッキ
(写真は平成20年7月撮影)
3階に屋上があり、デッキになっています。有料。広々としていますが屋根はありません。
柵は低く非常に見やすいデッキです。
11.jpg送迎デッキからのながめ
(写真は平成20年7月撮影)
後方に米軍基地が広がります。飛行場全域の端に小さな区画を設けており、あまり眺望は良くありません。米軍管理となっている滑走路部との間には日本の空港では唯一という大型電動ゲートが設置されており、民間航空機が離発着するときはゆっくりと開け閉めするのを眺められます。
ターミナルは空港の南東端に設置されており、離陸する飛行機を望むのは難しい状況です。
misawa12.jpg三沢空港ギャラリー
(写真は平成25年8月撮影)
1階中央部には三沢空港ギャラリーが開設されています。正面には三沢市PRコーナーがあります。
イベント用のミニスペースです。通常時はパソコンコーナーが常設されています。

※平成20年**月**日:名称をミニ催事場から三沢空港ギャラリーに変更
14.jpg陸上アクセス施設(駐車場)
(写真は平成20年7月撮影)
ターミナルの前に297台収容の有料駐車場、徒歩5分ほどのところに未舗装の無料駐車場があります。前者は空港環境整備協会管理、後者は三沢空港利用促進期成会が管理しています。
有料駐車場は空車区域がかなり目立ちますが、無料駐車場は非常に多くの車が駐車しています。
レンタカー各社は入口周辺に点在しています。
misawa13.jpgモニュメント
(写真は平成25年8月撮影)
空港近くの淋代海岸がミス・ヴィードル号による世界初の太平洋無着陸横断の出発地となったことから、館内には、ミス・ヴィードル号に関するモニュメントが複数あります。
15.jpg周辺見所施設(三沢空港温泉)
(写真は平成20年7月撮影)
ターミナル正面の交差点わきに三沢空港温泉があります。空港名の入った珍しい温泉施設です。平成20年7月までは搭乗客が入浴無料になるキャンペーンが行われていました。
16.jpg周辺見所施設(青森県立三沢航空科学館)
(写真は平成20年7月撮影)
ターミナルビルから滑走路を挟んだ反対側に青森県立三沢航空科学館が開設されています。
航空にかかわりの深い科学を学べる科学ゾーンと青森県に縁のある飛行機が多数展示されている航空ゾーンがあり、大人でも楽しみながら勉強できる体験装置が多数あります。
「ニッポンの翼」と言われる国産旅客機YS-11も展示されています。YS-11の設計主任は、空港近くの青森県五戸町出身の木村秀政氏。地元だけにメイン展示物となっています。
滑走路を望めるガラス張りの展望室が設置されています。
bag.jpgかつてあった見どころ(ショッピングバッグ)
(写真は平成20年7月撮影)
AIRPORT SHOPのショッピングバック。(紙袋が手元にないためビニール袋)
白地に紺色で三沢空港売店の文字と世界地図、ミス・ヴィードル号が描かれた地球規模?のデザインです。三沢空港売店の文字と並んで空港ビルに出資している三八五観光の名が書かれています。

■就航路線(国内線)
  ANA   AJX   APJ   SFJ   ADO   SNA   ORC  
  JAL   TZP   JTA   JJP   SJO   RAC   AMX  
  IBX   FDA   SKY   TOK   NCA   NJA   DAK   TAL   EXC  
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
札幌(丘珠)JAL*0*5
東京国際(羽田)JAL*3
大阪国際(伊丹)JAL*3
*0:特定曜日のみの運航
*1:HACの乗り継ぎ割引を利用し、札幌(丘珠)乗継または函館乗継で利用できる乗継路線(1週間以内の乗り継ぎであれば割引の利用可能)
*2:JEXによる運航便あり
*3:JARによる運航便あり
*4:函館経由便
*5:HACによる運航便


就航路線変遷(平成21年04月01日以降)
※JAL*0*5札幌は毎日運航される期間あり(R2年度 8/6-8/17・10/23-1/31、R4年度 12/26-12/29・2/6-2/9、R5年度12/23-1/5・2/5-2/12)
※令和03年04月01日:JAL*3大阪国際 再開
※令和03年02月01日:JAL*3大阪国際 長期欠航
※令和02年10月24日:JAL*0*3大阪国際 毎日運航に変更(JAL*0*3→JAL*3)
※令和02年10月02日:JAL*3大阪国際 特定曜日のみの運航に変更(JAL*3→JAL*0*3)
※令和02年08月01日:JAL*3大阪国際 再開
※令和02年07月17日:JAL*5札幌 再開(特定曜日のみの運航/JAL*5→JAL*0*5)
※令和02年07月01日:[定期便運航再開]JAL*3東京国際 再開
※令和02年05月12日:[定期便全便欠航]JAL*5札幌 長期欠航
※令和02年05月07日:JAL*3東京国際・JAL*3大阪国際 長期欠航
※平成29年07月05日:[定期便運航再開]JAL*5札幌・JAL*3東京国際・JAL*3大阪国際 再開
※平成29年05月11日:[定期便全便運休]JAL*5札幌・JAL*3東京国際・JAL*3大阪国際 運休(滑走路工事に伴う期間運休、5/10最終運航)
※平成28年10月30日:HAC(JAL)札幌 運休(10/29最終運航)、JAL*5札幌 就航、HAC*1利尻・HAC*1釧路 設定終了
※平成28年10月01日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 運休(9/25最終運航)
※平成28年09月10日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 就航
※平成28年08月12日:[定期便運航再開]HAC(JAL)札幌・JAL*3東京国際・JAL*3大阪国際・HAC*4利尻・HAC*4釧路 再開
※平成28年07月20日:[定期便全便運休]HAC(JAL)札幌・JAL*3東京国際・JAL*3大阪国際・HAC*4利尻・HAC*4釧路 運休(滑走路工事に伴う期間運休、7/19最終運航)
※平成27年11月01日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 運休(10/31最終運航)
※平成27年08月01日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 就航
※平成26年11月01日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 運休(10/26最終運航)
※平成26年10月01日:JEX合併によりJALに変更(JAL*2→JAL)
※平成26年04月26日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 就航
※平成25年12月01日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 運休(11/30最終運航)
※平成25年08月01日:HAC(JAL)函館・HAC*4札幌 就航
※平成25年07月01日:HAC(JAL)札幌 就航
※平成25年03月31日:JAL*3大阪国際 就航
※平成22年10月31日:JAL大阪国際 運休(10/30最終運航)

※事前購入型または特定便のみしかない乗継割引設定路線は平成25年8月に公開を終了しました。(H23.2.1 JAL小松・大阪国際・関西国際・出雲・岡山・広島・山口宇部・徳島・高松・高知・松山・北九州・福岡・大分・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・那覇 新設、H25.2.1JAL南紀白浜 新設、H25.3.7 JAL新石垣 新設)

■空港所在地
空港所在地はクリック(Googleマップ)
■三沢飛行場についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
三沢飛行場旅客ビルの公式サイト△(三沢空港ターミナル株式会社)
三沢飛行場(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)
航空自衛隊三沢基地の公式サイト(航空自衛隊三沢基地)

※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※三沢飛行場の公式サイトではありません。

開設月日 2009.03.29
初調査日 2008.07.19
前調査日 2013.08.29
posted by johokotu at 12:00| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 三沢飛行場 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨年の秋に再訪したのですが、発着案内の反転フラップ板が液晶モニターに更新されてました。個人的にはちょっと残念…
ただ、バゲージクレームの古い接続便時刻表は健在で一安心。これ、昭和テイストというか昭和そのものではないかと (旧ターミナル時代から使い続けてるのでは?) 何せ、英語部分にJNRと表記されてましたから… 要するに“国鉄”ですw
Posted by JT9D at 2015年08月02日 15:00
こんばんは、管理人です。

>JT9Dさん
いらっしゃいませ。
案内板は様々な空港で液晶化が進んでいます。三沢の手荷物受取場の掲示板は全国的にも珍しい存在ですね。

それでは、失礼します。
Posted by johokotu at 2015年08月03日 21:37
 僕は昨日、羽田空港第1ターミナルにて、航空機見学や飲食店にてハイボールとグラスワインを楽しみました。
大変に満足出来ました。
今日は、関東が雪に見舞われましたが、僕は担当上、幸い月曜休勤だったので、退勤後の交通機関等は心配無用でした。
Posted by Yoichiro-Honda at 2024年02月05日 19:41
こんばんは、管理人です。

>Yoichiro-Hondaさん
いらっしゃいませ。
三沢からですと、羽田線は政策コンテスト枠で増便が継続していますので、羽田へ行きやすいですね。

それでは失礼します。
Posted by johokotu at 2024年02月08日 01:08
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック