2024年03月09日

南紀白浜_空港概要

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日本空港情報館
南紀白浜空港(熊野白浜リゾート空港)

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南紀白浜空港(熊野白浜リゾート空港)

旅客ターミナルの増築工事が、令和3年11月に完成。
令和5年9月5日に一部区画の使用が始まりました。
ほとんどの情報や写真は完成前のものです。

■飛行場の概要
和歌山県西牟婁郡白浜町にある地方管理空港(旧第3種空港)です。
昭和43年現空港の西隣に開港。平成8年、ジェット化に対応させるため、現位置に移転開港しています。
南紀の代表的な温泉地で日本三大温泉のひとつ白浜温泉周辺の高台に位置する観光地空港です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道への最寄空港にもなっています。
運営の民間委託(特定運営事業等)が実施されています。平成30年12月1日に旅客ビル管理者の南紀白浜空港ビルが南紀白浜エアポートと合併。平成31年4月1日、完全民間委託がスタートしました。空港ラジオや香りによる演出などが行われています。
令和6年1月に愛称が「熊野白浜リゾート空港」に決定しました。
令和6年3月現在、国内線のみの運航で、JAL(日本航空・ジェイエア)により1路線が就航しています。


■飛行場種別:地方管理空港(旧第3種空港)
■設置管理者:(設置管理)和歌山県(運営権者)南紀白浜エアポート
■滑走路延長:2000m
■空港コード:SHM/RJBD
■旅客ビル管理者:南紀白浜エアポート(平成30年11月30日まで南紀白浜空港ビル)


■施設の見どころ:◎◎◎== 小規模/大空間の吹抜と曲線を描く屋根が美しいターミナルです。ターミナル自体はそれほど大きな特徴はありませんが、旧空港の滑走路を歩けるなど周辺部の見どころは多数です。
■見学者への対応:◎◎◎== 案内所 有/ターミナルパンフ 不明/送迎デッキ 無料/ファン向け展示 有/デッキ開設時間は短く利用しづらいです。旧空港に入れます。訪問日にインフォメーションが開いていなかったのでパンフレットは配布状況不明(インフォメーション閉鎖時は未配布)。
■売店の充実度:◎◎=== 売店1店・飲食店0店/和歌山県全域の土産の取扱いがあります。
■アクセスの状況:◎◎=== 鉄道 無/バス 有/最寄駅は白浜駅で距離的には自転車圏内です。ただし、山の上にある空港なので、自転車でのアクセスはややきつめ。白浜町中心部へのバスは1日に10本弱です。


※就航路線は令和6年3月、そのほかの情報は特記以外平成27年9月現在のものです。
01.jpg旅客ターミナルの特徴
(写真は平成20年12月撮影)
開港に合わせて平成8年に完成したターミナルビルです。令和3年11月にランド側から見て右側(南側)に国際線施設を増築しました。増築部は1階の一部を使用しているだけです。
地上2階建(一部3階建)。駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1・1/2層方式です。1階にチェックインロビーと到着ロビー、2階に搭乗口と搭乗待合室、売店、飲食店、3階に送迎デッキがあります。
令和2年4月1日に管内の喫煙室を加熱式専用に変更。煙のない空港となっています(葉巻式はターミナル外に喫煙室あり)。
館内のサインは青地に白文字が主流。出発系は緑、到着系は黄のラインを入れて強調しています。
03.jpgターミナル前面
(写真は平成20年12月撮影)
やや曲線を描く屋根と白黒の柱が目を引く前面です。正面出入口は2か所です。
屋根の形に合わせた弧型の案内サインが付けられています。
バスのりばは、カーブサイド前面と交通島の2か所。リムジンバスは運行しておらず、路線バスと快速バスの運行です。(白浜駅前まで約12分、路線バスのため飛行機延着の際は接続しません。)
また、オンデマンドバスのチョイソコしらはまの発着バス停となっています。

■前面側のりば
路線バス 11系統紀伊田辺駅行・101系統町内循環線白浜駅行(アドベンチャーワールド経由(とれとれ市場前経由有))、102系統町内循環線白浜駅行(温泉経由)(明光バス)
リムジンバス 新宮駅行(紀伊勝浦駅経由)(熊野御坊南海バス)
高速バス ユニバーサルスタジオジャパン行・大阪駅JR高速バスターミナル行(りんくうタウン駅経由経由有=明光バス・西日本ジェイアールバス)、(YCAT経由東京方面)大宮営業所行(明光バス・西武観光バス)
■交通島側のりば
熊野古道快速バス 新宮駅行(本宮大社前経由)(明光バス)

※令和06年01月10日:チョイソコしらはま 新設(実証運行、〜2/29)
※令和04年02月01日:京都駅八条口行 運休
※令和02年04月01日:大阪駅JR高速バスターミナル行(りんくうタウン駅経由) 新設
※令和02年01月01日:新宮駅行(紀伊勝浦駅経由) 熊野交通合併により運行会社を熊野御坊南海バスに変更
※平成31年04月27日:新宮駅行(紀伊勝浦駅経由) 新設
※平成31年04月01日:ユニバーサルスタジオジャパン行・大阪駅JR高速バスターミナル行・京都駅八条口行(明光バス)・大宮営業所行 新設
※平成26年04月01日:熊野古道特急バス新宮駅行(明光バス)運休、快速バス新宮駅行(本宮大社前経由) 新設
SHM002.jpgチェックインロビー・カウンタ
(写真は平成27年9月撮影)
1階、ランド側から見て左側に設置されています。日本航空グループ(JAL・JAR)のみの運航であるため、カウンタもJALグループのみになっています。カウンタロビーは波打つ高い天井が目立ちます。
SHM004.jpg出発ロビー
(写真は平成27年9月撮影)
中央部の階段を上った2階に設置されています。天井は格子状、床面は白黒二色の目を引くデザインです。ロビーはあまり広くありませんが、大きなベンチが置かれています。
ロビーわきに有料多目的室サンルームがあります。
SHM005.jpg出発口・搭乗待合室
(写真は平成27年9月撮影)
2階出発ロビーに設置されています。入口は1か所。
案内掲示は青地のフラップ板で、掲示部分は黒地に白文字になっています。
出発ロビーと搭乗待合室の間はガラス張りになっており、ロビー側から見送りに最適です。
06.jpg到着口
(写真は平成20年12月撮影)
ターンテーブルは1か所、出口は2口あります。バゲージクレームとの間は全面ガラス張りになっています。中央部に到着案内のフラップ板があります。
07.jpg到着ロビー
(写真は平成20年12月撮影)
1階ランド側から見て右側に設置されています。到着口わきには総合案内所があり、レンタカー受付などが併設されています。到着ロビーと出発ロビーの間には有料多目的室のスカイルームがあります。
SHM008.jpg売店・飲食店
(写真は平成27年9月撮影)
売店は保安検査前エリアのみ。飲食店はありません。

・2階出発ロビー:1店舗(福亀堂)

※平成**年**月**日:COCO NANKAI 閉店
SHM010.jpg送迎デッキ
(写真は平成27年9月撮影)
3階に設置されています。入場料無料。あまり広くないデッキですが、屋上全面がデッキとなっており、エプロン側、ランド側とも眺望が広がります。
フェンスは低く撮影はしやすいですが、かつては9時から17時までしか開いておらず、シャッターチャンスがほとんどありませんでした。現在は、最終便離陸時まで開場しています。
SHM011.jpg送迎デッキからのながめ
(写真は平成27年9月撮影)
正面にはアドベンチャーワールドとリゾートホテルのエクシブが目の前に見えます。山に囲まれたやや低い位置にあるため、あまり広い眺望は楽しめません。
ターミナルビルは滑走路のちょうど中央付近に設置されており、飛行機が離陸する瞬間はやや斜め気味の撮影になることが多いようです。
13.jpgモニュメント
(写真は平成20年12月撮影)
到着ロビーには、熊野本宮大社の巨大絵馬が飾られ、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道への最寄空港であることがアピールされています。
目を引くモニュメントとして、ターミナル前に大波小波の形をした「-水・生・源-」、鯨とみかんを現した巨大壁画などがあります。
12.jpg地上アクセス施設(駐車場)
(写真は平成20年12月撮影)
ターミナルの北側に229台分の無料駐車場があります。旅客ターミナルとの間は屋根つきの通路が続いています。
身障者用はターミナル前にあります。
レンタカー各社は空港入口前に1社あるのみですが、ターミナル前のタクシープールを一部改修して6社のレンタカー会社の配車エリアを一元化したレンタカーステーションが用意されています。

※令和元年08月01日:レンタカーステーション 新設
14.jpg周辺見所施設(空港公園)
(写真は平成20年12月撮影)
空港ターミナルのすぐ南側の高台に空港公園が広がっており、空港を一望できます。
このほか、ターミナル北方の道路沿いにはスカイパークがあり、白浜の海岸を背景に、北側から離着陸する飛行機を眺められます。
令和4年10月に総合ビジネス拠点のOffice Cloud 9が開業しました。

※令和04年10月11日:Office Cloud 9 開業
SHM009.jpgかつてあった見どころ(飲食店)
(写真は平成27年9月撮影)
令和6年3月現在、旅客ターミナル内に飲食店はありません。
令和4年1月までは2階に1店舗(スカイアドベンチャー)がありました。空港脇にあるアドベンチャーワールドの直営店で、アドベンチャーワールドのオリジナルグッズなども販売していました。

※令和04年01月18日:スカイアドベンチャー 閉店

■旧空港区域
15a.jpg旧空港と新空港
(写真は平成20年12月撮影)
南紀白浜空港のすぐ西隣には、平成8年まで使用されていた旧空港がほぼ原形をとどめたまま残っています。
写真で見ると、その近接度合いは一目瞭然。手前滑走路が新空港のもので、左端に新ターミナルがあります。一方、右側の高台の上にあるほぼ平らなWの屋根を持つのが旧空港ターミナル。その向こう側、高い山の手前を斜め右下がりにある平らな部分が旧空港滑走路です。
この旧空港、白浜町の祭事のときや空の日イベントの際には滑走路が臨時駐車場として使用されるなど有効活用を探っています。平成22年11月、旧ターミナル付近に新しい警察署が出来ました。
15b.jpg旧空港入口
(写真は平成20年12月撮影)
旧空港は祭事のときなどに駐車場として開放されますが、通常は車の乗り入れはできません。しかし、隣接する平草原公園に昼間のみ自由に出入りできる入口が設けられており、ジョギングする人などが見られます。
白浜町では滑走路脇の草むら部分にバラ園開設を計画しており、訪れたときは花壇の造成中でした。
15c.jpg旧空港滑走路
(写真は平成20年12月撮影)
入口から旧空港区域に入るとまずあるのが旧滑走路。
大きくバッテンがかかれた滑走路は、南側がわずかに高くなり傾斜していることが分かります。
高台から白浜の自然を眺めながらジョギングするのに最適な空間です。
15d.jpg旧空港エプロン
(写真は平成20年12月撮影)
ランド側は警察署区域になっているため、現在立ち入りはできませんが、エプロン側は滑走路同様自由に入れます。
地面にペイントされたスポット番号などはまだ見える状態で、ターミナル近くには今は就航していない「全日空」などの文字も見られます。
旧空港ターミナルビルは、ランド側から見るとV字型に見える屋根を持つ特徴的なデザインで、非常に小さなシンプルなビルになっています。
15e.jpg旧空港ターミナル
(写真は平成20年12月撮影)
地上1階建。内装の一部はまだ残っており、白浜町の観光地図が健在。今はなき日本エアシステムの看板(色使いが古いタイプ!)や遊覧飛行カウンタなどが覗けます。
この建物は平成22年に解体されています。
15f.jpg旧空港からのながめ
(写真は平成20年12月撮影)
旧空港は、新空港よりも高い位置にあり、ターミナルビルからエプロン側に太平洋が眺められました。

■就航路線(国内線)
  ANA   AJX   APJ   SFJ   ADO   SNA   ORC  
  JAL   TZP   JTA   JJP   SJO   RAC   AMX  
  IBX   FDA   SKY   TOK   NCA   NJA   DAK   TAL   EXC  
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
東京国際(羽田)JAL*d1
*d1:JARによる運航便あり

就航路線変遷(平成21年04月01日以降)
※令和02年06月15日:JAL*d1東京国際 再開
※令和02年05月18日:JAL*d1東京国際 長期欠航

※事前購入型または特定便のみしかない乗り継ぎ割引設定路線は平成26年4月に公開を終了しました。(H25.2.1 旭川・女満別・釧路・帯広・新千歳・函館・青森・三沢・秋田 新設)


■就航路線(国際線)
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
 (定期運航路線なし)
*i1:定期チャーター便

就航路線変遷(平成21年04月01日以降)
※平成30年02月02日:KEA*i1務安 運休(1/31最終運航)
※平成30年01月05日:KEA*i1務安 就航

■空港所在地
空港所在地はクリック(Googleマップ)
■南紀白浜空港(熊野白浜リゾート空港)についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
南紀白浜空港旅客ビルの公式サイト△(株式会社南紀白浜エアポート)
南紀白浜空港(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)
和歌山県の公式サイト(和歌山県情報館)◎(港湾空港振興課の項目に南紀白浜空港紹介ページあり)

※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※南紀白浜空港(熊野白浜リゾート空港)の公式サイトではありません。

開設月日 2009.03.29
初調査日 2008.12.14
前調査日 2015.09.26
posted by johokotu at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 南紀白浜空港(熊野白浜リゾート空港) | 更新情報をチェックする
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