2010年05月17日

羽田_京急不便に?

東京国際空港(羽田空港) 京急ダイヤ変更で不便になった?

羽田_京急輸送強化へ」でもふれたとおり、16日に実施された京浜急行電鉄のダイヤ変更は、エアポート快特の京急蒲田通過をめぐり大田区の猛反発を招きました。

10月に開業する羽田空港国際線ターミナル駅の停車時間を加えると、所要時間が現在よりも延びることは確実。京急は京急蒲田を通過するという方法で、その短縮分のねん出に成功。最速16分標準17分かかっていた羽田空港→品川間を標準16分化しました。
京急が16分にこだわるのは、モノレールが同じ時間で羽田-浜松町間を運行しているため。1分の差を巡って、より早く品川に到達したい京急と多くの電車を止めたい大田区との間でダイヤ設定の考え方に差があったということなのでしょう。

で、羽田空港からの輸送ということで、実際に不便になったのか、調べてみました(羽田発のみだけですが、、、)。
それが下の表です。

平日12時台の列車状況を分単位のみ表示にして各駅への所要時間を比較しました。(平日昼間は20分サイクルなので、20分間をみれば平均が算出できます)
keikyu.gif
羽田空港駅での待ち時間を考慮した各駅への到達時間を旧ダイヤと新ダイヤで比較したものです。
結論から述べると、
・京急蒲田は当然所要時間増加
・品川方面は現状維持から減少気味
・川崎方面は軒並み所要時間が増加

でした。

今回のダイヤでは、国際線駅の停車時間を考慮してか、羽田空港-天空橋間の時間が1分程度長く設定されており、そのことを考慮すれば、改正前+1分程度は当然の増加分。これを考えると、品川方面は所要時間の短縮が目立つ結果になっています。
実はこれはエアポート快特うんぬんは関係なく、エアポート急行がほぼ等間隔化され、京急蒲田での接続が良くなり、普通の通過退避駅が変わったからなだけのこと。
はっきり言うと、エアポート快特が止まろうが止まるまいが大勢には影響がない、と言えそうです。むしろ重要なのは、列車の間隔と京急蒲田での接続で、川崎方面行は京急蒲田での接続が悪く所要時間が伸びる結果を招いています。

仮に快特が停車した場合の所要時間もいちばん右の欄に付け加えました。確かに止まれば止まったで、さらなる時間短縮が図れることが分かります。大田区の言うことにも一理あるといったところでしょうか。

ちなみに、快特は京急蒲田-品川間はやや長めの所要時間が取られており、京急蒲田に停車させても無理はない時間設定のはず。
高架化の完了時には横浜方面に快特を走らせることも検討しており、その場合は、京急蒲田を停車せざるを得ないのですから、品川方面についても停車を検討してもよいのかもしれません。

熾烈な争いが繰り広げられている羽田のアクセス交通。羽田空港利用の際は、京急にするか、東京モノレールにするか、はたまたバスにするか、ぜひじっくり検討してみてください。
posted by johokotu at 23:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京国際空港(羽田空港) | 更新情報をチェックする
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