2010年06月07日

成田_京成線時短限定的?

成田国際空港 アクセス線開業で一般電車も増便へ 所要時間短縮効果はスカイライナーのみで限定的?

京成電鉄は4日、公式サイトのリニューアルを実施し、同時に7月17日以降の成田空港アクセスダイヤを公開しました。

今回公開が始まったのは、7月17日の成田スカイアクセス線(アクセス線)開業に伴うダイヤ変更後のダイヤのうち、京成上野と成田空港間で運行する成田国際空港へのアクセスに便利な列車の発着時刻。同日からアクセス線経由に変更されるスカイライナーと、京成本線経由で運転されるシティライナーのほか、羽田空港との間に運転されるアクセス特急や京成本線経由の特急など一般電車のダイヤも公開されています。
(スカイライナーとシティライナーはすでに公開済)

今回は、アクセス線経由のスカイライナーとアクセス特急が純増することになり、成田空港を発着する便数がかなり増えるようです。公開されたダイヤによれば、京成本線経由の京成上野-成田空港間特急は現状と同規模残存するダイヤとなっており、昼間時だと現状と同様に20分に1本運行。これに1時間サイクルでアクセス線経由のスカイライナー2本と京成本線経由のシティライナー1本が追加。アクセス特急が40分に1本加わる形になり、かなり便利になります。

ただ、所要時間については疑問符がつく部分が目立ちます
所要時間を比較してみると、
成田空港-日暮里間
 (スカイライナーでは)58分→40分(▲18分)
 (シティーライナーは)58分→70分(+12分)
 (本線経由特急だと) 71分→76分(+05分)
成田空港-青砥間
 (本線経由特急だと) 62分→66分(+04分)
 (アクセス線経由化で)62分→60分(▲02分)
となります。

スカイライナーは所要時間が18分短縮と大幅に時間短縮が見られますが、本線経由の列車は所要時間が軒並み増加。アクセス線経由のアクセス特急にしても、たった2分の時間短縮効果しか得られていません
成田空港-青砥間は京成本線経由が57.8キロ、アクセス線経由が52.6キロで約5キロ違いますから、単純に5分程度は短縮できるはず。かつアクセス線は高速運転可能ですから、さらに短縮できる能力を持っているわけですが、スカイライナーの通過退避や単線区間の影響で、その能力を存分に発揮できていない模様です。
スカイライナーの時間短縮で日暮里に出る時間は短縮されたものの、京成線や都営浅草線、京急線沿線へ出る場合は、今回の成田スカイアクセス線の到達時間の短縮効果はあまり期待できないようです。

日本の玄関空港として、さらなる時間短縮を期待したいところですね。


●例えば、平日12時台の場合、ダイヤは以下のようになります。
[現行]
成田空港12:07(京成本線)青砥13:09 日暮里13:18(特急)
成田空港12:30(京成本線)青砥通過 日暮里13:28(スカイライナー)
成田空港12:27(京成本線)青砥13:32 日暮里13:41(特急)
成田空港12:47(京成本線)青砥13:49 日暮里13:58(特急)
・・・40分サイクルで続く
[変更後]
成田空港12:13(京成本線)青砥13:21 日暮里13:32(特急)
成田空港12:19(京成本線)青砥13:18 日暮里13:29(シティライナー)
成田空港12:24(アクセス)青砥13:24(アクセス特急/羽田方面へ)
成田空港12:35(京成本線)青砥13:41 日暮里13:51(特急)
成田空港12:39(アクセス)青砥通過 日暮里13:19(スカイライナー)
成田空港12:55(京成本線)青砥14:01 日暮里14:11(特急)
成田空港12:59(アクセス)青砥通過 日暮里13:39(スカイライナー)
・・・アクセス特急だけ40分サイクルで残りは60分サイクルで続く
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 成田国際空港(成田空港) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この問題に触れているブログやニュースはここ以外皆無ですね。
どこのページも「成田羽田間特急が20分短縮」という京成リリースをそのまま丸写しですけど、どうしてこうみんな忘れっぽいんでしょうね・・・。

やはり京成としてはスカイライナーに乗ってもらって元を取らないといけないから意図的に遅くしているんでしょうね。
京成は旧エア快時代からわざと鈍足化して非協力的ですから、逆にJRあたりに格安で早い快速を作ってもらって対抗してほしいものです。
Posted by 俊六 at 2010年07月17日 11:09
こんばんは。

>俊六さん
 いらっしゃいませ。
 実は、この記事を書いた数日前に10年前のエアポート快特デビュー当時のパンフをふとしたきっかけで見る機会がありまして、、、。所要時間を見てびっくり。なんだ、アクセス線経由より早いじゃんとなったわけです。
 自分の場合は京急沿線住民で、成田に行く際、接続の悪さと遅さに何度もはまっていたので、ちょっと期待外れだったというのが正直な感想でした。

 スカイライナーか旧スカイライナー並み以上の速さのシティライナーが、羽田直通電車と青砥で完全接続、といった感じのことをすれば、有料特急利用者も増えるような気もしますが、どうなのでしょう。
 JR線は運賃が高いうえ、所要時間が長く、かつ便数が極少。まずは、速度アップよりも一般電車の本数増加による利便性向上を図るほうが大事なのではないでしょうか。

それでは失礼します。
Posted by johokotu at 2010年07月21日 00:36
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック