2010年06月26日

百里_SKY運休に疑問符

百里飛行場(茨城空港) SKY運休に疑問符だらけ

24日の記事でアップした通り、8月末をもってスカイマーク(SKY)が茨城空港から撤退します。
この撤退、どうも疑問符が付きそうな点がありましたので、アップしておきます。

■高搭乗率?
 新聞各社の報道でも、自分のブログでも「70%以上の搭乗率をたたき出しています」と百里(茨城)-神戸線が高搭乗率であったかの印象で記事が出ていますが、はたしてこれが高搭乗率だったのか?
 日本経済新聞は別の切り口で、「3月のテストフライトでは満席だったが、5月の搭乗率は76%まで低下しており「採算性の悪化に素早く対応した」(関係者)との見方が多い」と報じていて、決して高い搭乗率とは言えなかったようでもある。
 ちなみに、引用中にあるテストフライトは、「茨城空港への国内定期便就航ゼロ」「羽田便などの珍しい路線」「運賃が激安」とマニア心をくすぐる内容だったから満席になるのは当然。そういえば茨城就航発表当時の記事には、SKY関係者がテストフライトが満席だったことで就航を即決したとの報道もあったが、それが事実であれば、その関係者がただの馬鹿だったということだろう。

■民間用滑走路?
 どこのメディアもほとんど報じていないのが、民間用滑走路の有無だ。
 茨城空港造成に当たり、自衛隊側は、旅客定期便発着時にも緊急発着できるよう自衛隊専用の滑走路を残すことを条件にした。このため、茨城空港は民間用の滑走路を既存滑走路に平行して整備している。
 航空祭のイベントでSKY側にダイヤ変更を迫るのは分かるのだが、百里の場合、自衛隊用に滑走路は1本確保されているのだから、1日たった1往復の旅客運航を変更させる必要があるのかそもそも?な話だ。それとも百里の自衛隊は旅客機が離着陸時は自分の滑走路で離着陸する技術すらないということなのだろうか。
 SKYは今回の運休でのもっともらしい理由付で、今になって自衛隊優先であることがかなりネックだと判明したかのような書き方をしている。この点については、ネット上でも「そんなの事前にわかってんだろ、ボケ」という人たちが多いのだが、民間用滑走路があるから、有事の際以外はダイヤ変更などそもそも求められないと判断した可能性はある。

■運休決定早くない?
 今回の運休決定で気になったのは、運休発表から運休までの期間が2カ月ほどしかないという点だった。JALとかANAが採算合わないから国内の多くの路線から撤退したいとしていることに、地元合意を得るのが大変としてなかなか撤退できないのに、なぜSKYはこんなにも早く撤退ができるのか?
 そもそも、空港から撤退する場合は、半年前までに申請が必要でなかったっけ?実はこの点は、ANAやJALが支店撤退などの事務手続きが時間がかかるなどのすぐに撤退できない別の理由の隠れ蓑として利用しているだけなのだろうか。
 個人的にはこの点は非常に不思議な点だ。

■当然神戸-福岡線復活?
 百里(茨城)-神戸線就航に先立ち、SKYは神戸-福岡線を運休にしている。その理由について、同社関係者が「百里(茨城)-神戸線就航」のためと述べたことが当時の報道では複数紙で出ている。
 百里(茨城)-神戸線運休と言うことは、当然ながら神戸-福岡線復活ということでいいのですよね、SKYさん?


なんだか、各種報道を見ても、よくわからない点を挙げてみました。



スカイマーク、茨城空港から撤退 開港半年で国内便ゼロに(日本経済新聞社公式サイト)
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E0E6E290868DE0E6E2E4E0E2E3E28698E2E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000
posted by johokotu at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 百里飛行場(茨城空港) | 更新情報をチェックする
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