※この旅行記は2010年7月にアップした旅行記です。
■2007.06.05 東京国際・女満別・オホーツク紋別・旭川
雲ひとつない快晴でながめ抜群の往路
初日の今日はまず羽田から女満別へ飛ぶ行程だ。
北海道の朝便はあまり早い時間にはなく、朝一とは言っても羽田発は八時前。ゆっくり家を出て羽田に向かった。
朝天気予報によれば、連日晴れた休みになりそうだった。
ゆっくり家を出てしまったためか、結局羽田に着いたのは7時過ぎで、そのまま搭乗口へと向かうことになった。
今回の搭乗口は35番。どこなのかとよくよく見てみたら、バスラウンジからの出発。普段利用している便でバス輸送であることはあまりなかったから、今回は非常にワクワクの搭乗となった。
今回搭乗したのは後方の41Aだった。
機窓からのながめは抜群。初めての北方への飛行だったこともあり、東北地方がはっきり分かる眺めにちょっと興奮してしまった。ただ、まだまだ旅行の勝手が分からない状態で、離着陸時に撮影ができるフイルムカメラの持ち込みなどまったく頭になく、デジカメでも機内を撮影することすらしなかった。そもそも空港以外の写真を撮る気は全くのゼロで、後から考えたらちょっと悔やまれる旅行だった。
それにしても、とにかく天気の良い日で、ほとんど雲のかかりがない。
釧路を越えた位で徐々に高度が下がりはじめたのだが、まるで遊覧飛行の気分だ。眼下にはすばらしくきれいに整った林が続いていて、雲一つない天気で日に照らされた林は、これまで見たことがないほどきれい。いきなり北海道の魅力を感じてしまった
フイルムカメラを持ってきていなかったことで、着陸態勢中に見えたこの風景を写真に収めることはできなかった。
とにかく先を急ぐ
女満別は北側からの着陸でほぼ定時に到着だった。
北側からの着陸の時は、着陸直前は網走湖の上空を飛行する。これがまた、珍しい光景。南側からの着陸だとばかり考えていたから、窓の外に網走湖が見えたときは少しビックリしてしまった。
女満別空港では、レンタカー受け取りの勝手も分からず、受け付け終了まで少しまごついてしまった。そもそも到着ロビーにある受付カウンターで手続きした後は、自分でレンタカー営業所に行くものだと思っていた。実際にはそうではなく、カウンターで手続きした後は、営業所まで車で送迎するシステムだった。
同じ飛行機からは、スーツ姿のサラリーマン一人と、女性の3人グループが手続きをしていて、同じワゴン車で、営業所まで行くことになった。
※レンタカーの空港営業所は大きく、送迎タイプと空港駐車場受け渡しタイプの2種類に分かれている。前者は空港周辺に営業所がある場合で、空港内のレンタカーカウンターで手続きした後、送迎車で営業所まで送ってもらえる(到着時はその逆)。後者の場合は、空港近くに営業所がない場合に多く、空港内のレンタカーカウンターで手続きを済ませると、歩いて専用駐車場まで連れて行ってもらえ、そこで引き渡しとなる。女満別は前者の方式だった。
今日はここから紋別、旭川とまわる。
本当は女満別を見学後に紋別に向かいたかったのだが、紋別で唯一飛んでいる便は13時前後に離着陸する。今は10時少し前。紋別で飛行機を見られるよう時間をうまく調整していきたかったのだが、なんせ車は時間が読めないから、遅れてはまずいとすぐに紋別に向かって車を走らせることにした。
それにしても借りた車はラジオがガンガンでうるさい。
走行中にカーナビをいじるわけにもいかないし、使い方も分からない。しばらく走ってコンビニでもあればそこでラジオとカーナビを操作しようと考え、うるさい車内のままでしばらく走る羽目になってしまった。
目的地への詳細な行き方は分からないのだが、女満別空港からは網走湖脇を北上して国道238号線へ出れば、あとはそれを北西方向へ進めばよいことだけは頭にあったので、標識に従ってひとまず網走方面へと走行を開始。3キロほど走行したら、道の駅メルヘンの丘めまんべつがあったので、まずはここに寄ることにした。
ここでカーナビの使い方を確認。運転を始めた時、ラジオを切るスイッチがないなあと思っていたのだが、カーナビで操作するタイプで、説明書を見ながら悪戦苦闘してラジオを切った。続いて紋別空港に目的地を設定したら、紋別までは約100キロ弱と出た。平均40キロ走行で、3時間はかからない距離だ。これでひとまずは静かな車内を確保、道にも迷わず済むことになった。
トイレに行ったついでに物販棟に寄ったら、北海道では道の駅スタンプラリーを開催中らしくラリー帳が発売されていた。値段が100円とワンコイン。この手のものを見ると思わず買いたくなってしまう性分だし、今回、道内をグルリとまわるから、道すがらある道の駅に寄って同時にスタンプラリーをすることを即決し、思わずラリー帳を購入してしまった。
道の駅メルヘンの丘めまんべつからはカーナビの指示に従い、とにかく先を急いで走行した。
まずは国道39号線を北上して網走をかすめたあと、大曲1丁目交差点で左折し国道238号線へ。ここから海岸沿いを一気に北西へと向かった。本当は網走の名所に寄り道したかったのだが、とにかく先を急いでいたから、どこにも寄らずに進行を続けた。
網走から紋別までの海岸線はきれいな直線を描いている。当然国道もまっすぐなのかと思うと、そうではなく、海岸線に沿って能取湖、サロマ湖といった複数の淡水湖が連続し、国道はクネクネしている。湖のあるところは標高が低く、その間は少し高くなっていて、九十九里浜のように砂浜が連続しているわけでもないので、上下の動きも結構頻繁だった。
そして5月とは思えないほど強い日ざしが降り注ぐ陽気で、車内でグダグダになりながら運転を続けた。
紋別まではサロマ湖、愛ランド湧別、かみゆうべつ温泉チューリップの湯と3つの道の駅に寄り道した。サロマ湖は日本第二の湖で日本一の淡水湖で、子供の頃からどんなものか見たかったもののひとつだった。3つの道の駅のうち、サロマ湖と愛ランド湧別は地図上ではサロマ湖沿いにあり、そこからゆっくり眺めようと思っていたのだが、前者は裏山を山登りした先にある展望台に登らないと湖は見えず、後者は併設の遊園地の観覧車に乗らないとよく見えない状態。結局、先を急いでいたからじっくり見る暇はなく、グダグダな運転をしながら車窓からチラチラ楽しんだだけだった。
それぞれの道の駅では10分以上をロスした。特に上湧別では、駅舎を改良して造ったという道の駅で展示物が多くやや時間をかけすぎてしまった。それでも途中信号はほとんどなく、ほぼ60キロ走行はできたので、紋別空港には飛行機の到着時刻ギリギリに着くことができた。
紋別空港は、駐車場も閑散としていて、とにかく人がいないという印象の空港だった。
着いたら窓口に軽く寄りつつすぐにデッキへ。直後に羽田からの飛行機の到着を見届けた。
それにしても人がいない空港で見る人は係員ばかり。デッキから到着ロビーに降りてみたものの、到着客も10人ほどとまばらだった。手荷物検査のおにいさん、おねえさんもかなり暇そう。居る人はみんなの〜んびりしていて、デッキには複数の職員が離着陸を見に来ているほどだった。
先にデッキに行ってしまったので、館内はあとから調査。館内を撮影していたら、さっき声をかけた案内所の案内嬢がターミナルパンフをわざわざ持ってきてくれた。実はさっきはパンフがないかと声をかけたのだが、手元にないと言われていた。事務所に開港時のパンフが余っていたらしく、わざわざ取りに行ってくれたそうなのだ。マニアと映ったのか、なんともありがたい話だった。
搭乗率も悪く、利用者が固定されてしまっているのか、飲食店に寄った客と世話話をする場面も。とってもあったかい空港だったのだが、どうものんびりしすぎな印象だった。
駐車している車もほとんど見られないオホーツク紋別空港。運航しているのは1日1便羽田便のみだ。紋別まではお隣の女満別空港からは車で直行すれば2時間ほど。朝一の羽田→女満別に乗ってしまえば、羽田-紋別便よりも紋別市には早く着ける。逆に羽田行は悲惨で、紋別発だと12時には紋別市内を出ないと搭乗できないが、女満別空港発の最終便を使えば紋別市内に18時頃まで滞在できてしまう。能登空港がこだわったように朝晩で1日2便運航をすればまだ状況は違うようにも思えるのだが、そう簡単にはいかないようだ。
爆睡のち山越え
14時前に紋別空港を出て、旭川へ向かった。まずは少し走ったのち、スタンプを押すために道の駅オホーツク紋別に寄り道した。
この道の駅は流氷科学センターが併設されていた。せっかくだから寄ってみたかったのだが、今日はこの後、200キロほど離れた旭川に行かねばならない。なんとなく平均時速50キロ以上で走れることは分かってきたが、車は時間が読めないから、泣く泣く見学はカットして先に行くことにした。
ここからは西へ進路を変え、国道273号線(渚滑国道)へと入った。
で、泣く泣く見学場所をカットするぐらい先を急いでいて、順調に走りたかったのに、道の駅香りの里たきのうえ付近でひどい眠気に襲われてしまった。とにかく眠くて、このまま走ると事故リそう。
間に合うか不安ではあったが、旭川までは150キロほどあり、このままの速さで行けば3時間程で行け、小一時間休憩しても日の入りにはギリギリ間に合うはず。そこで無理はせず、道の駅で一眠りした。
で、30分程度寝るつもりが60分近くも爆睡してしまい、その後はちょっと焦っての移動となった。
それでもひと眠りしたことですっきりした頭で移動を再開できた。
まずは上川までほぼ南進の進路だ。この道は平行して渚滑川が流れていたのだが、水面までがかなり近く川の中を走っているようだった。北海道の自然は本土とはひと味違うと感じてしまった。
それにしても昼間だというのに走っている車がほとんどいない。上川で国道333号線(遠軽国道)と交わるまでは先を行く車は全然現われず、追いつく車もなし。すれ違う車もほとんど見られなかった。
上川の上流で遠軽国道と合流。少し下って上川町中心部で国道39号線(大雪国道)と合流したら、少し車は増えたものの、当麻辺りまでは信号もほとんどなく快適に走ることができた。
道の駅とうまに着いた時点ですでに17時過ぎ。道道37号線を経由し、旭山動物園に行きたいなあと入口を横目で見ながら空港へ急ぎ、結局旭川空港には午後6時前に到着となった。
なんとか日が暮れる前に空港に着けたので、とりあえず外回りをぱっぱと撮影し、その後空港内を見学。夕飯を食べてから旭川市へと向かった。
なんとか日の入りに間に合った旭川空港。一年で一番日の長い時期だから、19時ごろまで太陽光がありかなり助かった。この空港の大きな特徴は大きな文字を使ったサインで、到着口の「A」とか、トイレを示すマークなどがバカでかく、目を奪われてしまった。
今日は当初の予定では札幌近くまで行って、丘珠に一番近い道の駅、三笠で寝るつもりだった。
だが、さっきひと眠りしたにもかかわらずかなり眠くて、運転を続けられそうにない。仕方なくまずは道の駅あさひかわで23時頃までひと眠り。続いて約30分走って道の駅ライスランドふかがわへ。ここでも眠気には勝てず、睡眠。結局最後に力尽きた格好だった。日中は25度前後まで気温が上がったようなのだが、深川の時点では気温13度。時々暖房を入れての睡眠となった。
■今日の教訓!
・レンタカーはラジオが点いている←まずは近くの駐車場でカーナビともども操作確認
・飛行機にフイルムカメラは必須←せっかくのながめ。記念に残すべし。
・北海道のドライブにはスタンプラリー←道の駅多いです
■今回の旅程
06/05
自宅06:30(京急線)→07:00[東京国際空港]07:50(JAL1183便)→09:35[女満別空港]10:00(レンタカー)→12:30[オホーツク紋別空港]14:00(レンタカー)→14:30道の駅香りの里たきのうえ・睡眠15:30(レンタカー)→17:30[旭川空港]20:00(レンタカー)→21:00道の駅あさひかわ・睡眠23:00(レンタカー)→23:30道の駅ライスランドふかがわ
(ニッポンレンタカー/車中 泊)
2007年06月05日
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