2010年07月10日

小牧_FDAが就航打診

名古屋飛行場(名古屋小牧空港) FDAが就航へ売り込み?

8日〜9日にかけての新聞各紙の報道によりますと、フジドリームエアラインズ(FDA)が名古屋飛行場(名古屋小牧空港)への就航を愛知県に打診していることが明らかになりました。

名古屋飛行場は、来年3月までに日本航空グループ(ジェイエア)の全路線が廃止されることが決定していて、FDAの就航が決まれば、管理する愛知県にとってはまさに渡りに船でしょう。
8日付日本経済新聞によりますと、
日航の現行計画では秋にも一部路線が廃止になる。県は日航の撤退路線を引き継いだ実績があるFDAの協力を得て路線存続を図る考えだが、交渉の行方は不透明だ。
と報道されていて、静岡や松本同様の路線継続を探る模様です。

ただ、報道を調べていくと「おやおや?」という点も見られます。

まずは、9日付の静岡新聞。
FDAは9路線の中から採算性や機体繰りを考えながら運航路線を選定し、愛知県と協議を進めていく。
以上のように報道されていて、全路線継承ではなく、松本のように、不採算と判断される路線については運航をしない方向で調整を進めているようです。

一番気になったのは、9日付中日新聞の報道で、
日本航空が全面撤退を打ち出している愛知県営名古屋空港(同県豊山町)の定期9路線の一部について、フジドリームエアラインズ(FDA、牧之原市)が、愛知県に対して就航を打診していたことが明らかになった。
とのこと。愛知県が危機感を持ってFDAに就航を打診した、のではなく、静岡や松本より明らかに需要が多い名古屋進出を狙うFDA側から就航を打診した模様であることでした。
結局、愛知県は名古屋飛行場の問題を解決する気はないのかなあと思わせる報道です。

先にあげた静岡新聞によれば、
FDAによると、ほかにも地方空港を運営する複数の自治体から日航路線継承の打診を受けているという。
とのことで、FDAの注目度が増してきていることが分かります。現状では機体が3つしかなく、2機増機しても大幅な拡大は難しいと思うのですが、ニーズになかなか応えられないのは残念な点でもあります。
迷走を続けてやっと路線の増加に着手し始めたものの地元の意向は完全無視のスカイマークや、実質ANA傘下で身動きの取れない北海道国際航空やスカイネットアジア航空、全然路線増加をできずに特徴であった深夜早朝便・多頻度運航すらできる能力がないスターフライヤー等と異なり、茶菓子だって提供されるFDA
これほどまで順調に、注目されてさらにそれに応えてきた航空会社はここ数年間ありません。
これも資金が潤沢な鈴与グループだからなせる技なのでしょうか。今後の動きが注目されます。


愛知県、FDAと交渉入り 名古屋空港の日航撤退路線存続で(日本経済新聞公式サイト)
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819496E2E5E2E3938DE2E5E2E5E0E2E3E29EEBE3E2E2E2;p=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E4;o=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2

名古屋就航へ愛知県と交渉入り FDA(静岡新聞公式サイト)
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100709000000000021.htm

FDA 名古屋空港就航を打診 日航との関係活用可で利点多く(中日新聞公式サイト)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100709/CK2010070902000155.html
ラベル:名古屋飛行場 FDA
posted by johokotu at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 名古屋飛行場(小牧空港) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック