■2010.09.05 (大垣)→名古屋→(東京)
乗換ばかりの名古屋の電車
もともと昨日羽田に戻る予定でいたものだからなんだか気の抜けた二日目。
朝6時には出ようと意気込んでいたのだが、目が覚めたら7時半過ぎで、結局ホテルを出られたのは8時過ぎ。39プランという9時間滞在限定プランだったから、チェックアウトはぎりぎりの時間だった。
昨晩のニュースでは、「まだまだ夏陽気」と天気を言っていたが、今日もとにかく熱い一日になった。
ホテルは大垣駅前にあった。歩いてすぐの大垣駅で約15分待ってまずは新快速で名古屋駅へ。名古屋駅で中央線に乗り換え大曽根駅へと向かった。ここまではすべてJR線だから、18きっぷでの移動だ。
大曽根駅で軽い朝食を食べた後、地下鉄名城線でひと駅乗って平安通駅へ。ここで地下鉄上飯田線に乗り換えた。
ここから乗る上飯田線はたったひと駅の路線で、上飯田駅から先はそのまま名鉄小牧線となる。
前回は平安通駅から3駅目の味美駅(←これであじよしと読む。美しい日本語〜。)で降りて、空港南側から歩いて向かったのだが、今回は空港周辺をぐるり回ろうと思っていたから、レンタサイクルがあるという小牧駅まで5駅多く乗車した。結局、乗換ばかりで小牧駅に着いた時には10時を過ぎていた。
それにしても地下鉄上飯田線〜名鉄小牧線は平安通駅から二駅も過ぎれば周囲に畑が広がり、駅は無人かと思うほど小規模な路線だった。都心側のターミナル駅である平安通駅は土地がないから地下に造ってるんであろうが、それとはなんともミスマッチでなんだか変な感じだった。
小牧は東名高速を通るとかなり重要な交通拠点に思えるのだが、鉄道の場合は完全に陸の孤島。小牧線のターミナルは名古屋側は中途半端な平安通だし、岐阜側は犬山だから名古屋圏の中でも非常に行きづらい一帯になっていた。
※名古屋圏の鉄道網は何度乗っても認識できない。とにかく路線が複雑な印象がある。東京なら山手線があり、そのまわりに池袋・新宿・渋谷、大阪なら大阪環状線があり、そのまわりに梅田・なんばといった具合にいわゆる巨大ターミナルがあるからエリアの把握がしやすい。
ところが、名古屋は、そもそも環状線が地下鉄名城線しかなく最大駅の名古屋は通らない。唯一の環状路線である名城線が名古屋市都心部の外郭を抑えているわけではなく、少し南東側へはみ出しているから、ターミナルを構える位置が難しい。最大駅の名古屋駅についても東海道線や地下鉄は終着じゃない。拠点駅も色々あってそれぞれの規模が小さいために把握しづらくなっている。名鉄の始発駅も、名鉄名古屋を筆頭に、栄町、上飯田、赤池とうじゃうじゃある。小さな鉄道も結構多く走っていて、明確なエリア分けもないから、もう訳がわからないのだ。
小牧からチャリで空港を一周
昨日大垣のホテルで携帯電話で検索をかけたら小牧駅前にレンタサイクルがあるとヒットしていた。さっそく探してみたら、西口にある市営駐車場がやってる無料レンタだった。
手続きを済ませて小牧駅前を出たのはなんと10時半。昼前には名古屋を出ようと考えていたのに、到底無理な話になってしまった。
そのまま飛行場へ急ぎたかったのだが、まずは目にとまった駅チカのヤマダ電器へ向かった。実は昨日までに写真を撮りすぎてしまい、メモリがなくなりそうだったので、ずっと買おうとしていたのだ。
実は、旅行中に空港以外でメモリを買いに走ったのは岡山以来二度目で、前回もヤマダ電器だった。自分はビックカメラ派なのだが、地方に行くとヤマダ電器しかないから、そろそろヤマダカードを作るべき時期にきているのかもしれない。
小牧駅からは時計まわりで空港をぐるりとまわった。
それにしても暑い。朝買ったペットボトルは早くも底をつき、すぐに自販機のお世話になってしまった。
名古屋飛行場は名古屋市北方の結構利用しやすい場所に位置していて、東側に名鉄小牧線が走っている。一見交通の便は良さそうなのだが、ターミナルは西側だから、駅からバスを利用するしかなく旅客がアクセスするのはやや不便だ。交通の便がいい東側は自衛隊施設として使われていて、民間人は近寄れず、高い塀が続いていた。
小牧からは、この塀伝いをチャリで移動することになり、結局、空港を眺められる場所で最初に見つかったのは南端の味美上ノ町ちびっ子広場だった。この公園は前回味美駅から歩いて訪問した際に訪れていたから、わざわざチャリでまわった意味があまりないことになってしまった。
ここからは空港ターミナルに向かう途中でエアポートウォークに寄り道した。
前回来た時と同様に、名古屋空港関係の品揃えがはじまったか確かめてみたものの、やはりそんな商品はなく、本屋にならぶ本も、航空関連スペースは多いものの、名古屋空港や地元本は見当たらなかった。
最上階へあがったら、暑いせいかデッキに出ている客は一人もおらず、手前の室内コーナーだけが繁盛していた。
エアポートウォークの屋上で1便離陸を眺めた後、いよいよターミナルへ向かった。
10月にFDAが就航し、3月にJALが撤退するから、両者がいる間に訪問しようと考えていたのだが、普段みられない展望デッキの開放となれば話が別で、予定を変更しての訪問だ。
気合を入れて入館後、すぐに3階のデッキへと上った。
かつて有料だった展望デッキは無料で開放中だった。一部区域のみの開放だったが、正面には基地に停まる輸送機などが見え、名古屋独特の景色を楽しむことができた。デッキ入口横では「航空宇宙館」が「再開!世界の名機たち」と題したイベントで公開されていたほか、入口ホールではフライトシミュレータを設置。ぬり絵コーナーも設けられ、子供連れも楽しんでいた。
爆睡で帰路へ
時間がないので、屋上デッキを見学し、JAL関係の看板を写したあとはすぐに空港を出発。北西にある神明公園、北端のエアフロントオアシスに寄りつつ小牧駅へと戻った。
駅に着いたのが13時半前。ホームに降りてダイヤを確認したら、15分に1本しか便がなかった。これにはさすがに唖然。今回はたまたま3分後に電車が来たから良かったが、乗り遅れたら大変なところだった。で、小牧駅からは来た経路を戻り、平安通、大曽根、金山とちょっと乗っては乗り継ぎを繰り返す大移動だった。
金山駅では約15分接続で豊橋行新快速に乗れた。
ここからあとは、爆睡紀行になった。
まずは新快速で爆睡。寝ていたらあっという間に豊橋で、ここで浜松行に乗り換え。やはり爆睡であっという間に浜松に着いたら、正面に熱海行。またまた爆睡で、熱海で目が覚めたら周囲は真っ暗になっていた。
熱海では、15分弱乗換時間があったので、夕飯用にと駅弁を確保し、眠い目をこすりながら東京行に乗り換え。
東京行もやっぱり爆睡してしまった。
こうして、移動ばかりしていた今回の旅行も終了。最後はほとんど記憶がないもったいない旅行になってしまった。
※熱海で確保した駅弁は「デラックスこゆるぎ弁当」という870円の商品。曲げわっぱに海物、山物をぎっしり詰めたこの駅の名物駅弁の一つだ。今回、その空港限定という空弁は神戸ぐらいででしか確保できなかったのだが、空弁は値段は高いくせに、量がない、不味いというものが多い。その点、駅弁は手軽な値段だし、量も適当、おいしいものが多く、はずれ商品が少ないから安心できる。だいたい、空弁は中身のバリエーションが少ないものが多く、例えば、牛丼みたいに単一おかずのみというものばかり。どこの空港に行っても押し寿司ばかり売っているのがその典型例だろう。
駅弁は、日本文化を表すものとして登場することも多いが、空弁も上手い、安い、適量を目指してほしいところだ。(空弁の中身の量が少ないのは、食い散らかさないようにする配慮からなのだそうなのだが、駅弁なら500円ぐらいで売ってそうな量の商品が、空弁になると1000円ぐらいで売られているからなんともしっくりこない。)
最後の広島西へ(1日目)前頁← →続き最後の広島西へ(旅行後)
■今日の教訓!
・名古屋の交通網はマスターしづらい←よく調べてから行きましょう
・小牧市のレンタサイクルはなんと無料←名古屋飛行場見学にどうぞ
・空弁より駅弁←空弁は高い、不味い、少ない。駅弁は安い、上手い、多い。
■今日の旅程
09/05
大垣駅08:29(JR東海道本線 新快速)→09:03名古屋駅
名古屋駅09:09(JR中央本線 普通)→09:22大曽根駅
大曽根駅09:47(市営地下鉄名城線)→09:49平安通駅
平安通駅09:59(市営地下鉄上飯田線・名鉄小牧線)→10:16小牧駅
小牧駅10:30(レンタサイクル)→[名古屋飛行場]→13:20小牧駅
小牧駅13:29(名鉄小牧線・市営地下鉄上飯田線)→13:46平安通駅
平安通駅13:48(市営地下鉄名城線)→13:50大曽根駅
大曽根駅14:00(JR中央本線)→14:08金山駅
金山駅14:21(JR東海道本線)→15:07豊橋駅
豊橋駅15:23(JR東海道本線)→15:59浜松駅
浜松駅16:01(JR東海道本線)→18:43熱海駅
熱海駅18:59(JR東海道本線)→20:26横浜駅
横浜駅(京急線)→自宅
(青春18きっぷ使用)
2010年09月05日
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