2013年03月07日

石垣_空港概要(廃止)

情報交通ホットライン/空の駅情報館/石垣空港(廃止)
空の駅情報館
石垣空港(廃止)


ishigakitop.jpg
営業当時の石垣空港
石垣空港は平成25年3月7日に廃止されました。
このページのデータは営業当時(平成22年12月)のものです。


■飛行場の概要
沖縄県石垣市にある地方管理空港(旧第3種空港)。八重山地方の中心島である石垣島にある玄関空港です。
昭和18年旧海軍の平得飛行場として開場、戦後米軍基地を経たのち、昭和31年民間機が就航しました。昭和47年日本復帰に合わせ沖縄県管理に移行しています。利用者の多い空港ですが、滑走路は1500mしかなく、着陸時は急ブレーキによる停止、離陸時は短い滑走路で離陸するために燃料を多く積めず長距離便が運航できない事態になっていました。問題解決のため、2000mの滑走路を持つ新空港を建設。平成25年3月7日、新空港への移転に合わせて廃港となりました。
ターミナルは2棟あり、航空会社別に使用していました。
平成25年3月1日現在、国内線のみの運航で、ANA(全日本空輸・ANAウイングス)、日本トランスオーシャン航空、琉球エアーコミューターにより5路線が運航されていました。(一部の本土路線は到着便は直行便、出発便は他空港経由便)


■飛行場種別:地方管理空港(旧第3種空港)※
■設置管理者:沖縄県
■滑走路延長:1500m
■空港コード:ISG/ROIG
■旅客ビル管理者:(JTA・RAC用)石垣市/(ANA・AKX用)全日本空輸
※空港法施行令附則(平成二〇年六月一八日政令第一九七号)第三項に規定される経過措置により、新石垣空港の供用が開始される時までの間は、空港法第五条第一項に規定する地方管理空港とみなしている空港


■施設の見どころ:◎◎◎== (平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止)中規模。JTAグループとANAグループで出発ビルが分かれており、構造が大きく異なります。急ブレーキによる黒いタイヤ痕が多数ついている滑走路、固定橋のない旅客ビルなどが面白い見どころです。
■見学者への対応:◎==== (平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止)ターミナルパンフ未配布。空港案内所なし。各出発ビルに展望デッキがあり、各入場無料。ファン向け展示なし。
■売店の充実度:◎◎◎== (平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止)売店10店・飲食店3店。JTA側に多数出店。八重山地方全域の土産が多数手に入ります。ANA側は最低限。
■アクセスの状況:◎◎=== (平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止)鉄道なし(島内になし)/バスあり/石垣市市街地内の空港


※就航路線は平成25年3月1日、そのほかの情報は平成22年12月現在のものです。


SKYVIEW
石垣→那覇便の左窓席から撮影。空港南側上空。

skyview2.jpg skyview.jpg
 石垣島南部に位置する空港で、エプロンは北側(写真上部)にあります。空港近くの海岸はエメラルドグリーンの美しい海が広がります。


日本トランスオーシャン航空(JTA)グループ用出発ターミナルビル
01j.jpg旅客ターミナルの特徴
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 昭和48年に完成したターミナルビルです。地上2階建。駐機方式はオープンエプロン方式、動線方式は1層方式です。旅客施設はほぼすべてが1階にあり、2階は送迎デッキがあります。
 日本トランスオーシャン航空(JTA)とその子会社である琉球エアコミューター(RAC)が利用する出発ビルで、石垣市が管理している旅客ターミナルです。すぐ横に到着ビルが接続しています。老朽化がひどく、壁面がはげている箇所が多数あり、JTAなどから改善要望が出ているようですが、新空港建設の関係もあり、修繕の予算化がなかなかできないようです。
 館内のサインはトイレなどで使用されているものがあり、黒地に白文字が主流です。大きなターミナルではなく、一目で施設配置が分かります。
02j.jpgターミナル前面
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 屋根は小さな庇が出ている程度の前面で、広々とした歩道部が特徴です。ターミナル出入口は1か所。前面には交番があります。ターミナル前面はターミナル前で90度道路が曲がっており、タクシー、路線バス、観光バスのそれぞれののりばが設置されています。各のりばには単独で上屋が設置されています。
 バスのりばは1か所です。(合わせて1時間に3本程度、石垣市内中心部のバスターミナルまで約20分)
■バスのりば
空港線(ホテル日航八重山経由西回りバスターミナル行・ANAインターコンチネンタル石垣リゾート経由東回りバスターミナル行/東運輸)
03j.jpgチェックインロビー・出発ロビー
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階ランド側のほぼ全面が出発ロビーのようになっています。
 やや高い天井をもつ明るいターミナルです。天井にぶら下がる太く丸いダクトが目を引きます。
04j.jpgチェックインカウンタ
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階ランド側から見て右側、出入口正面にあります。日本トランスオーシャン航空グループ(JTA・RAC)のカウンタです。カウンタはJALデザインですが、JTAのロゴと「日本トランスオーシャン航空」「JAPAN TRANSOCEAN AIR」の文字が書かれているのみです。(背後にはJAL、JTA、RACのロゴが並びます)
05j.jpg出発口
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 1階出発ロビー中央部に設置されています。入口は1口。
 那覇路線などが高頻度で運航されており、修学旅行生などが集中すると、非常に混雑します。
 上部にある案内掲示は、黒地に橙文字の電光掲示が採用されています。
06j.jpg搭乗待合室
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階エプロン側に設置されています。搭乗改札は1か所、1番・2番の2口あります。搭乗橋はありません。
 椅子が多数並べられている待合室で、JTA系の売店コーラルウェイが出店しています。
ishigaki20.jpg国際線 出国審査場入口
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 国内線搭乗待合室の脇に国際線用の出国審査場入口があります。国際線定期便は就航していませんが、チャーター便が就航する際は、この入口を通って出国手続きが行われます。
07j.jpg搭乗コンコース
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 搭乗改札を通るとその先に屋根つきコンコースがあります。この空港はオープンエプロン方式を採用しており、すべての飛行機がランプバスによる搭乗(2番〜6番スポット)または徒歩搭乗(1番スポット・7番スポット)になります。
 ランプバスは平成4年から運行開始された比較的新しい搭乗方式で、東バスにより実施されています。
12j.jpg売店
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 出発ロビー周辺には多くの売店が出店しています。
 チェックインカウンタ側に売店4店(tsunDAMI、ワークショップ結、石垣島純産(石垣市特産品販売センター)、ことぶき)、搭乗口側に売店4店(空港直営売店、八重山食研、琉球海産物、石垣島物産センター)が出店しています。
 tsunDAMIは石垣市がプロデュースしたというオリジナルブランドで平成19年からの空港限定出店店舗。市主催のパパイヤデザートレシピコンテストで大賞に選ばれたレシピから作られた石垣島産パパイヤ使用の「赤いティラミス」が販売されています。
 空弁は、空港売店で石垣牛バーガーが販売されているのが目を引くところでしょうか。
12-2j.jpg飲食店
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 搭乗口側に飲食店2店(ゆうな、カウンター店舗)が出店しています。
bag.jpgショッピングバッグ
(写真は平成20年12月撮影)
 石垣空港売店のショッピングバック。
 白地に9つの石垣島の風景写真と「石垣島」の文字が描かれたデザイン。風景写真を掲示している非常に珍しい土産袋です。
 小型のビニール袋は、デザインが異なり、青色で八重山諸島が描かれています。
13j.jpg送迎デッキ
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 2階に屋上部分があります。入場無料。屋根はありません。
 目の細かい高い柵がはられており、大きなカメラでの撮影環境はあまりよくありません。
14j.jpg送迎デッキからのながめ
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 正面にエプロンの駐機スペースと滑走路を眺められます。ターミナルビルは滑走路の北西側、エプロンの北東側にあり、駐機中の飛行機に関してはほぼ終日逆光です。
 ターミナルビルは滑走路のちょうど中央付近に設置されており、飛行機が離陸する瞬間はやや斜め気味の撮影になることが多いようです。なお、この空港は滑走路が短く、着陸時に急ブレーキをかける様子が眺められます。



全日本空輸(ANA)グループ用出発ターミナルビル
01a.jpg旅客ターミナルの特徴
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 平成2年、エアーニッポン就航と同時に完成したターミナルビルです。地上2階建。駐機方式はオープンエプロン方式、動線方式は1層方式です。2階に飲食店と送迎デッキがある以外はすべての施設が1階にまとまっています。
 全日本空輸所有で、日本の公共用空港では唯一残っている定期便用の航空会社直営旅客ターミナルです(航空会社が出資している空港ビル会社管理の空港は多数ありますが、定期便用として直営で残存し現役なのはここだけ)。JTAが利用するターミナルに比べると小さなターミナルで、到着ターミナルとは屋内でつながっていません。
 館内のサインは、あまり多くなく、濃灰地に白文字、出発関係は緑文字のものになっています。
02a.jpgターミナル前面
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 ターミナルから飛び出た屋根が目立つターミナル前面です。
 ターミナル入口は2か所です。いずれも段差があり、スロープが前面に飛び出した造りになっています。
 バスのりば、タクシーのりばはJTAターミナル側にあります。
03a.jpgチェックインロビー・出発ロビー
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階ランド側のほぼ全面が出発ロビーのようになっています。
 2階までの吹抜となっており、波打つ高い天井をもつ非常に明るいターミナルです。
04a.jpgチェックインカウンタ
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階中央部にあります。ANAグループ(ANAとAKX)のカウンタです。
※平成24年04月01日:ANKとANAの合併によりANAに統一
05a.jpg出発口
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 1階出発ロビー中央部に設置されています。入口は1口。
 上部にある案内掲示は、黒地に橙文字の電光掲示が採用されています。
06a.jpg搭乗待合室
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 搭乗待合室は1階ランド側から見て左側のエプロンサイドに設置されています。搭乗改札は1か所で、搭乗橋はありません。待合室内には、ANA系の売店ANAFESTAが出店しています。
12a.jpg売店・飲食店
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 JTAターミナルに比べ、売店はごくわずか。1階出発ロビーに売店1店(ショップ翼)、2階に飲食店1店(ANAFESTA)、1階搭乗待合室に1店(ANAFESTA)が出店しています。
 ANAFESTAは屋上送迎デッキを併設しています。
13a.jpg送迎デッキ
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 2階に屋上部分があり送迎デッキとなっています。
 入場無料。飲食店ANAFESTAを通りぬけた先にあり、一声かければ通してもらえますが、できれば食事をしたうえで利用したいところです。
 屋根はありません。やや目の細かい高い柵がはられており、大きなカメラでの撮影環境はあまりよくありません(JTA側よりも目の大きさは大きめ)。
14a.jpg送迎デッキからのながめ
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 正面にエプロンの駐機スペースと滑走路を眺められます。エプロンの北東側にあり、駐機中の飛行機に関してはほぼ終日逆光です。滑走路は遠くよく見えません。



08.jpg到着ターミナル
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真はエプロン側入口でJTA側ターミナルの一部)
 平成13年に完成した新しいターミナルビルです。それまで、JTA用、ANA用それぞれの出発ターミナルにあった手荷物受渡所を一体化した建物です。JTA用出発ターミナルを管理する石垣市とJTAグループ、ANAグループがともに利用しています。
 エプロン側入口真上にJTA出発ターミナルの送迎デッキがあります。ご覧のように利用者がエプロンを歩く光景が見られます。
09.jpg手荷物受取場
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 1階エプロン側に手荷物受取場があります。ターンテーブルは2か所です。
 ターンテーブル周辺に石垣島の特産品が並べられているなど、石垣島に来たことを実感する受取所になっています。
10.jpg到着口
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階中央に設置されています。出口は2口です。
 案内掲示は黒地に橙文字のモニタが採用されています。
11.jpg到着ロビー
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
(写真は平成20年12月撮影)
 1階はランド側全面が到着ロビーになっています。カーブサイド側の出入口は中央の2か所です。
 到着口正面に観光案内所があります。到着口脇には大きなパンフラックがあり、地元の旅館や商店、レンタカー等のパンフレット数多く置かれています。石垣島の無料情報誌も置かれているので、到着したらまず確認したいところです。
15.jpg陸上アクセス施設(駐車場)
(平成25年3月7日現在、通常時は立入禁止となっています)
 旅客ターミナルビル前に387台収容の無料駐車場があります。
 駐車スペースはきっちり区画分けされていないスペースです。

17.jpg周辺見どころ施設(フルスト原遺跡)
 石垣空港北部、滑走路の延長上に位置する遺跡。石灰岩を積み上げた城壁が残っていて、国指定史跡に指定されています。石垣空港拡張が検討された際、この遺跡の存在が滑走路延長を断念する要因の一つとなりました。
 太平洋戦争時は平得飛行場区域の一部となっており、城跡のある高台の崖下には日本軍が掘った壕が残存しています。



■就航路線(国内線)
  JAL   ANA   ADO   SKY   SNA   IBX   SFJ   FDA   APJ   JJP   WAJ
  HAC   NCA   ORC   AMX   NJA   FFC   TAL

※平成25年3月7日現在、全便運休となりました。
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
(空港廃止に伴い運航路線はありません) 

*1:「乗継路線」=ANAの乗継旅割または乗継特割で割引率50%程度以上でアクセスできる空港
*2:「乗継路線」=JALの乗継割引28で割引率50%程度以上でアクセスできる空港
*3:JTA東京国際・JTA中部国際・JTA関西国際・JTA神戸は、到着便は直行便、出発便は那覇経由便による運航
*4:一部曜日のみの運航
*5:ANKによる運航便あり
*6:ANKまたはAKXによる運航便あり
*7:AKXによる運航便あり


就航路線変遷(平成21年04月01日以降)
※平成21年04月01日:ANA*5福岡 就航
※平成21年07月01日:RAC宮古 就航
※平成21年11月01日:ANA*5福岡・RAC宮古 運休(10/31最終運航)
※平成22年06月01日:JTA*1神戸 運休(5/31最終運航)
※平成22年07月01日:ANA*5福岡・RAC宮古 就航
※平成21年10月31日:ANA*5福岡 運休(10/30最終運航)
※平成23年02月01日:JAL*2(乗継路線) 割引率50%以上乗継運賃新設
※平成23年04月29日:JTA宮古 運休(04/28最終運航)
※平成23年07月15日:ANA*6福岡 就航
※平成23年09月01日:ANA*6福岡 運休(08/31最終運航)
※平成24年03月25日:JTA*3中部国際 運休(03/24最終運航)
※平成24年04月01日:ANK合併によりANAに変更
※平成24年06月01日:ANA関西国際 就航
※平成24年06月15日:ANA*7福岡 就航
※平成24年09月08日:JTA*3中部国際 就航(秋期期間就航)
※平成24年10月01日:JTA*3中部国際・ANA関西国際・ANA*7福岡 運休(09/30最終運航)
※平成24年10月28日:ANA関西国際・ANA宮古 就航
※平成25年01月08日:JTA与那国 運休(01/07最終運航)、ANA*7中部国際 就航、RAC*4与那国 毎日運航化
※平成25年02月22日:JTA*4与那国 就航
※平成25年03月01日:RAC*4那覇 毎日運航化
※平成25年03月07日:廃港に伴い全便運休(JTA*3東京国際・ANA*7中部国際・JTA*3関西国際・ANA関西国際・JTA那覇・ANA*7那覇・RAC那覇・RAC宮古・ANA宮古・RAC与那国・JTA*4与那国)



■空港所在地



■石垣空港についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
石垣空港(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)


※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※石垣空港の公式サイトではありません。

開設月日 2009.03.29
初調査日 2008.12.19
前調査日 2010.12.19
posted by johokotu at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 新石垣空港(南ぬ島石垣空港)/石垣空港 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック