東京国際空港(羽田空港) SKYが施設使用料代理徴収の拒否発表
スカイマーク(SKY)は28日、4月1日から値上げされる羽田空港施設使用料について、値上げ分の代理徴収を拒否すると発表しました。
羽田空港国内線施設使用料は、旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデング(日空ビル)が徴収しているもので、国土交通省認可を受け、4月1日から100円から170円に値上げされる予定。SKYは今回の値上げを「合理的な根拠がない」としていて、「日本空港ビルデングが自己責任において徴収されるよう先方にはお伝えしております。」と値上げ分の徴収を拒否するとしています。同料金は航空券に含ませて同時に徴収する方式(航空会社による代理徴収)をとっており、SKYはその代理徴収を拒否し、日空ビル側に自力で徴収することを求めている模様です。
今回の値上げについて、日空ビルでは第2旅客ターミナルビル増築工事や第1旅客ターミナルビル改修工事にかかった固定的費用の増加分等を回収することなどを目的に値上げすると発表。すでにANAや日本航空など他の航空会社は徴収について発表済となっています。
自動券売機などで旅客一人一人に施設使用料を購入させる方法をとる空港もあるものの、近年は航空券に含ませることがほとんどで、SKYだけが拒否するという今回の発表は異例の事態と言えそうです。
SKYが合理的な根拠がないとしている今回の値上げ分については、これまで航空会社が負担してきた旅客搭乗橋施設についての費用も加算される予定で、値上げ70円のうち一部はSKY負担が旅客負担になる格好になります。SKY負担が軽減される今回の値上げをSKYが拒否する理由がいまいちハテナな気も。すでに代理徴収をしている現行の100円分は引き続き代理徴収を行うとしており、この点でも不思議な印象です。
■2011年4月運賃における空港施設使用料について(SKY公式サイト)
http://www.skymark.co.jp/ja/company/press/press110128.html
2011年01月28日
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