■調布飛行場 アイランダー引退決定 NCAが3月末ラストフライトと発表
調布飛行場を拠点とし、伊豆諸島の各島とを結んでいる新中央航空(NCA)は、自社公式サイトで、保有するBN2アイランダー機を3月31日をもって退役にすると発表しました。今回の退役により、日本の定期旅客便からまたひとつ名機が消えることとなります。
NCAが3月31日で退役させる飛行機はブリテン・ノーマン社が製造したアイランダーBN-2B機。定員10名の小型プロペラ機で、日本では主に離島航路で活躍を続けてきました。
過去にはオリエンタルエアブリッジや琉球エアーコミューター(RAC)などでも運用されてきましたが、慢性的な赤字路線が多い離島航路で活躍していたこともあり、この5年ほどで次々と退役。RACが平成21年に廃止して以降は、NCAが日本で唯一定期旅客便としてアイランダーを運用する航空会社になっていました。そんな同社でもすでに昨年から同期を予備機材化していて、引退は秒読みと見られていました。
定期乗合便としては、沖縄を拠点とする第一航空が運航を継続しており、日本の空からはまだ消えない予定ですが、またひとつ、気軽に乗れる名機が姿を消すことになります。
NCAでは18日から最終運航を迎える3月31日まで毎日アイランダーを就航予定ですが、あくまで予備機材の扱い。伊豆諸島航路は悪天候による欠航が多く、船舶便が欠航すると利用者が殺到することからより大型のドルニエ228-212機に機種変更されることが多いので、乗れるチャンスも限られてきそうです。
■その他のおしらせ「ありがとう!! BN-2アイランダー ラストフライト 3月31日」(新中央航空公式サイト)
http://www.central-air.co.jp/other_news.html
2月末にたまたま乗れたアイランダー。これまで日本の多くの離島で活躍してきた。(JA5305/新島空港で)
2011年03月14日
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