2011年05月31日

空の女王いよいよ引退

空の女王いよいよ引退

日本航空(JAL)は31日、エアバス300-600R機(A300-600R)の運航をJL1208便(青森-東京国際(羽田)線)をもって終了します。

A300-600R機は、元々は3月26日での引退を発表されていた機材。しかし、3月11日に発生した東日本大震災に伴う輸送力強化のため、退役を延期し、青森-羽田線、秋田-羽田線等で延長使用されてきました。

A300シリーズは、JALと合併前の東亜国内航空(TDA)が昭和56年にA300-B2機を導入したのが日本でのはじまり。今回運航を終了するA300-600Rは平成3年から導入した機材で、その美しい姿から「空の女王」と称して宣伝されていました。同じく今年引退したジャンボ機に比べれば、その知名度は大きく劣りますが、旅客輸送だけでなく、搭載できる貨物量が多いことから、主にジャンボが飛ばない地方主要路線で活躍し、輸送力増強のシンボル的存在として注目されてきました。

震災後の緊急登板でも黙々と輸送を続け、今回ひっそりと姿を消すことになる同機。3月に予定されていた引退イベントも大震災の影響で急きょ中止になりましたが、最後の最後、5月5日に羽田で行われたイベント「笑顔だ!元気だ!GO GO はねだ」で緊急登場したのが記憶に残る一幕となりました。

日本でA300シリーズを運航する航空会社はほかになく、日本の空からまたひとつ名機が姿を消すことになります。

A300600R10.jpg
いよいよ引退するA300-600R
「がんばろう日本」の思いにふさわしく、最後は震災輸送で大活躍でした。
お疲れさまでした
ラベル:A300 JAL JAS TDA
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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