那覇空港 ターミナルビル増築を発表 SKYカウンター問題の原因?
各社の報道によりますと、10日、那覇空港旅客ターミナルビルを運営する那覇空港ビルディング(NABCO)が、国内線ターミナルを増築し、新国際線ターミナル、連絡施設を整備すると発表したことが報じられています。一方で、先月末にスカイマーク(SKY)のカウンタ増設がうまくいかなかった理由も明らかにされたようです。
NABCOが10日発表した増築計画は、沖縄タイムスによりますと、「2016年度までに国内線ビルと新国際線ビルを連絡施設で連結する旅客ターミナルビルの全体整備構想」とのこと。
2012年度に現国内線ターミナルを北側に増設、2013年度に新国際線ターミナル、2016年度に国内線・国際線を結ぶ連絡施設をそれぞれ建設すると報道されています。これに先立ち、手狭の現国際線ターミナルについて新国際線ターミナルの整備を待たずに拡張することも示されました。
那覇空港ターミナルをめぐっては、先月31日、カウンタ増設を求めたSKYが「工事開始直前に那覇空港ビルディング株式会社より計画の変更を強いられ、当初計画通りの拡充が行えないこと」を理由に那覇-宮古線の就航を延期すると発表したばかりです。
今回発表された増築計画がここに影響していたようで、琉球新報によれば、NABCOの常務が(SKYには)「将来的に新ビルに入っていただきたい」と発言したとのこと。また、2012年度に増設する国内線ターミナル北側ビルを新規参入航空会社向けとすることも報じられており、NABCOが新興航空会社を新ターミナル側へ移動させたい意向が背景にあるようです。
この件については、9日、SKYの西久保社長が沖縄県庁で会見を開いた模様で、「那覇空港3階にあるカウンターを増設し、6月から運用を開始する予定だったが、那覇空港ビルディング(NABCO)側が、着工直前に手狭を理由にカウンター使用を3カ月間だけに限定する賃貸契約を申し伝えてきたという。その後、空港1階へのカウンター設置を提案し、受け入れないと工事を差し止めると伝達された」(琉球新報)などと報道されています。
一方のNABCOは10日の会見の中で、「スカイマーク側が宮古便就航を決定する前に、設備面に関して調整をしなかったことや既存の航空会社が施設の安全性の面で了解しなかった」(琉球朝日放送)などと理由を述べたそうで、増築しなければ新参者はこれ以上入り込めない現ターミナルの問題点も浮き彫りとなってしまいました。
■那覇空港の新国際・国内線ビル連結へ(沖縄タイムス公式サイト)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-06-12_19085/
■那覇空港、来年ビル増築 NABCOが全体構想発表(琉球新報公式サイト)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-178116-storytopic-4.html
■スカイマーク那覇―宮古線を延期 沖縄関係路線、増便計画も見直し(琉球新報公式サイト)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-178078-storytopic-4.html
■那覇-宮古便就航延期問題 空港ビルディングがスカイマークに譲歩求める(琉球朝日放送公式サイト)
http://www.qab.co.jp/news/2011061028587.html
2011年06月15日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック