■2011.05.28 東京国際→新千歳→千歳→(新冠)→(大樹)→帯広→(豊頃)→(トマム)
ほしいものが売っていない羽田、、、
一年ぶりの北海道旅行だ。毎年決まったような旅行となると、禁断症状に近い状態になってしまうのか、何日も前からソワソワしていた。
前日は残業が長引いて結局帰宅は24時すぎ。今回は土日の弾丸旅行だから準備するものは多くはない。準備もそこそこにすぐ寝たものの、朝は3時起き(→実際には4時くらいまで目をあけられず、、、)でかなり眠い状況のまま出発を迎えた。
雨が降っていたせいで駅までの道に時間がかかり、羽田に着いたのは少し遅れて6時すぎ。本当は始発で着きたいんだけど、前日寝る時間が遅い時間だから朝起きれず毎度バタバタ搭乗になってしまっている。
今回は予約時に後方窓側席を確保していたので、座席変更をかけるつもりはない。加えて、預ける荷物がなかったから、すぐにチェックイン機で手続きをして搭乗待合室内に入ることにしていた。羽田の2ビルは拡張した南が空いているので、意識的にADOのカウンターがある北側ではなく、南側の出発保安検査場Cを利用することで、カウンタも検査場もほとんど待たずに通過する計画だ。
保安検査場入場前に出発ロビーで荷物確認をしてみたらフイルムを忘れていたことが判明。地下のコンビニにあることは知っていたのだが、行くのが面倒だったので、南端にある暇そうな案内所で他にも売っているところがないか聞いてみたら、搭乗待合室内の売店で販売しているという。それなら中で買えばよいと、さっさと搭乗待合室へと入った。
中に入ってさっそく案内所で案内された売店に行ったら、なぜかフイルムを販売していない。売り子さんに聞いたら、それ以外の店でも一切販売していないという。念のため、ANA系列のANAFESTAと空港直営売店のそれぞれに聞いてみたもののそれぞれダメとの返事。
結局いったん搭乗待合室からの外に出て地下のコンビニへ行くことになってしまった。
コンビニに行ったら、フイルムは残り一つ。時間もないので、フイルムを購入したらすぐに出発ロビーへと戻った。
それにしてもこの空港は売店数は多いのに、地方空港なら普通に売ってる欲しいものを売ってる店が少なすぎだ。お菓子を売るのもいいが、日本人が観光する時に必携のカメラ用品ぐらい販売してほしいものだ。
やや半ギレしながら出発ロビーに着いたら、コンビニからの最短ルートとなる検査場A、次に近い検査場Bとも長蛇の列だった。このまま並んでいたのでは間に合わない可能性があるので、やや離れるが空いている南側の検査場Cまで再度走っていく羽目になってしまった。今回の搭乗口は北の一番奥にある55番だったので、再入場してからは数100メートルを戻るような形になり、結局搭乗にはギリギリの時間で、ゆっくりすることは今回もかなわなかった。
雨に大敗し、回り方を変更
ADOに乗るのはかなり久しぶり。ベアドゥという熊のキャラクターを確立し、新興各社のなかでは、かわいさで売っている印象が強いが、かわいいのは機体の外だけで機内はいたって普通な感じだ。機内サービスは飲料はりんごジュースとお茶、コーヒーとコンソメスープとシンプルで、これも需要喚起につながるとも思えない内容だ。北海道地盤の郷土愛は強いものの、ANA色が強い今では格安運賃以外の強みは正直感じられないのが残念だ。
窓側をとったものの、東北以南は朝から雨でずっと雲の上。本当は外を眺めていたかったのに、ずっと雲だし、あまり睡眠時間がとれていなかったこともあり、眠気には勝てず、ほとんど区間を寝て過ごした。

今回乗ったADO機は普通塗装の機材。東京出発時から残念ながら雨模様だ。
羽田空港の離陸は搭乗に時間がかかり10分程度遅れたものの、新千歳空港にはほぼ定刻に着いた。
北海道は曇り空だったが雨はない状況だった。
天気予報だと一日目に回ろうとしていた空知地区は二日間とも曇り中心で今晩のみ雨の確率が高い。一方、二日目にまわろうとしていた十勝地区は夕方から雨が降り始め、二日目は雨予報だった。晴れにはならないものの、十勝を今日回って、空知を明日回るほうが天気がもちそう。そこで急きょ回り方を半時計周りに変更し、今日十勝へ抜け、明日空知の各空港をまわることにした。そうすると今日は、まず新千歳をよく見たあと、千歳空港旧ターミナル地区を軽く見学。その後は太平洋沿いを進んで新冠、大樹、帯広、豊頃、そしてトマムヘリポートまで行くことに決めた。
新千歳からはすぐに車を借りる予定にしていたのだが、貸し出しを遅らせて10時送迎にし、それまでに軽く館内を見て回った。
新千歳空港は売店区画を広げる工事を実施中。仮設店舗が多く出店していた。
新千歳空港のレンタカーは各社とも空港外の千歳市内に店舗がある。大手各社はターミナルにカウンタがありそこで手続きができるが、今回借りるワンズは格安社でありカウンタがない。ただ、格安他社では送迎がないところもあったりするがワンズは送迎付で、送迎がある分のお得感は非常に強かった。なかなかつながらない総合電話に電話して、9時予約を変更して10時に送迎を受ける形に変更した。
店舗は千歳駅近くにあり、空港からは送迎バスでは10分ほど。貸し出し手続きは短く済んだが、店舗を出たのは10時半過ぎだった。
まず向かったのは千歳空港ターミナル跡地とレラ近くにある空港公園だ。跡地はターミナル前の道路は残っているものの、ターミナルは完全に更地になっていた。空港公園は最近できた新しい公園で、千歳空港の歴史を解説した案内板があるなど千歳らしい雰囲気だった。
千歳を出る頃にはすでに11時半前。19時くらいまでは明るいとはいえ、あまりゆっくりしていると十勝の各空港に間に合わなくなるからそそくさと東へと進路をとった。
眠気に大敗し、時間が遅れ、、、
千歳からはまず道央道で南下、苫小牧から日高道に入り、新冠にあるという飛行場へと向かった。
雲はでているものの雨はなく、ちょうど良い気候の快適なドライブだった。苫小牧付近では高速で初めて「100」と書かれた速度標識を目にした。
日高道は富川までしか開通しておらず、そこから先は国道235号線になる。いずれも片側1車線だったが、よくあるパターンで、高速では遅い車に進路を阻まれ、一般道では前後の車がスイスイ飛ばす逆転現象に遭遇してしまった。
帯広まではさっさと抜けきろうと思っていたのだが、とにかく眠い。真っすぐであまり変化がない道路はさらに眠気を誘い、このまま行くと居眠り運転をしそうだったので、仕方なく途中で二回約15分ずつ爆睡タイムを設けた。千歳から新冠までは普通に走れば1時間半くらいで着ける道のりなのだが、結局2時間ほどかかってしまった。
新冠は飛行場の位置があいまいだった。町に入る直前にあったサラブレッド銀座PAで休憩中に町の観光協会へ電話をかけ、位置を確認。担当者は丁寧に曲がり角を教えてくれたが、掲示してあった地図と説明を頼りに探ってみると、どうも結構な山奥の様子。新冠町に入ればすぐだと思ったのに、PAからさらに30分ほど車を走らせなければならなかった。
※サラブレッド銀座PAは新冠町中心部の外れにある。ちょっと高台にある無料休憩パーキングだ。高台からは新冠町中心部の様子を一望でき、牧場が広がる様子が見られる。有名な競走馬を輩出することで有名な新冠町の牧場地帯はサラブレッド銀座と呼ばれているらしい。すぐ隣には新冠泥火山という北海道の特別天然記念物に指定されている非常に特徴的な地形が目の前に見られる。
新冠飛行場は非公共用で、当然のように人は居らず。飛行機は止まっておらず、そもそも入口にチェーンがしてあり、入場することもできなかった。なにも見るべきものはなく、ちょっと「無駄足だったかなあ」と残念な気持ちになりながら、軽く撮影したあとはすぐに次の目的地、広尾へと進路をとった。

至る所で馬を見られる新冠町。この中から強い競走馬が出てくるのだろうか。
霧雨に大敗、3連敗。
広尾には離着陸場などはない。今回なぜ寄ることにしたのかというと、ここには旧日本軍の飛行場があったらしく、海岸にトーチカが散乱しているとネットで出ていたからだ。
広尾へは新冠から1時間ほどの距離。襟裳岬を通って行くことも考えていたのだが、新冠に達するまでに爆睡したこともあって時間が厳しく、浦河から山越えするショートカットルートを通って行くことにした。
ところがここでもひどい眠気が襲う。
事故るわけにはいかないので、結局、日高の山中で小1時間爆睡。結局広尾に辿り着いたら16時をまわってしまっていた。
しかも、山を越えて広尾にきたら辺りは霧雨に変わってしまった。なんともはや、これで道東は一昨年、昨年に引き続き3連敗で、今回もよい写真が撮れそうにない。非常に残念な事態になってしまった。
広尾の旧飛行場は小紋別という地名しか分からず詳しい場所よく分からなかったのだが、とにかく海岸へ行ったら分かるだろうと地名が記載された地区へと車を走らせることにした。国道236号線から豊似の交差点をそのまま直進し豊似川を右に見ながら(霧で実際には見えないんだけど、、、)道なりに進んだ後、左カーブした後の2つ目の十字路で右折、道道1037号線方面を目指す。
海岸に達する直前にあった道道1037号線との十字路で、道沿いに何やら碑がたっていたのでよく読んでみたら広尾飛行場を解説する看板だった。これはラッキー、矢印(→)は海岸に向けて指していて、このまま海岸に抜ければ旧飛行場とトーチカがあるのは確実なようだ。ただ、この手の看板は地図を載せているのが普通なのだけれど、ただの文章解説板で詳しい位置は分からなかった。
とりあえず、←の向きに行ったら、広大な牧場がある。海岸近くにいきなり町有地がある辺り、いかにも飛行場跡地といった感じだ。そのまま海岸まで行ったら、案の定トーチカがゴロゴロしていた。ただ、霧の影響で海水も波打ち際から数メートルほどしか見えない状態で、あまりじっくり見ている余裕はなかった。

「広尾飛行機不時着場跡」との記載があった案内看板。赤い矢印が海岸側を指し、広さは書かれていたものの、具体的にどの範囲が不時着場跡かは一切不明だった。
広尾からはすぐ隣の大樹へ向かい、30分ほどで大樹航空公園に到着した。
前回は日没アウトで真っ暗なまま何にも見えなかったのだが、今回は今回で霧のせいでほとんど視界がきかず、前回同様に無駄な訪問になってしまった。ただ、明るさはあったので、デカい建物は目視確認。研究施設であるせいか定期的に「ポーン」という不思議な音が流れる不気味な雰囲気の中、公園と称される構内を少し歩いて回った。
しかし、霧の中は霧の中。ほとんど何も見えないので楽しむことはできなかった。
ただ、駐車場まで戻ってきたら、2羽のタンチョウヅルに遭遇。すぐ近くで眺められるというラッキー事態を楽しむことができた。

大樹航空公園で遭遇した頭の赤からたぶんタンチョウヅルと思われる2羽。こんなところで野生のものに出会えるとはかなりラッキー。霧で何も見えなかったけど、その分楽しませてもらった。後ろに見える建物はJAXA大樹航空宇宙実験場のもの。宇宙研究所の鶴なのだろうか。
大樹を出るときはすでに18時。霧で周囲は見えないものの、あと1時間は明るい時間がある。それにしても寝ていたせいで、予想よりもずいぶん時刻が遅い。トマムヘリポートに行くことはあきらめ、帯広と豊頃訪問で今日は終了することにした。
帯広は現役、豊頃は非公共用だ。普通なら帯広を優先するところだが、帯広は最終便が20時過ぎで、地方空港にしては遅くまで便がある。多少遅くなっても中の見学は可能だから、回り方に無駄が少ない豊頃を先回りすることにした。
豊頃までは大樹から小1時間かかった。直前まで霧が晴れつつあったのに豊頃町中心部は霧模様で何も見えず、やっと着いた豊頃飛行場の「開いていた」門には常時閉鎖で無断で入るなと注意書きがあったのでそそくさと退散する羽目になってしまった。
そんなこんなで帯広空港には19時45分頃到着。名物の豚丼を食べようと二階に上がったら、ちょうど店じまいしたところ。寝すぎたせいでこちらもろくに見学ができずに終了してしまった。
その後は、帯広市内で閉店間際のスーパーで夕食と朝食を確保し、ガソリンを給油した後、とりあえず夜の間にトマムへ到着しておこうと出発。芽室帯広ICからは帯広道、そして道東道に入ったものの、やはり眠気に襲われてしまい、十勝平原SAで就寝となった。

豊頃飛行場は御覧の通り門が完全開放中だったのだが、その側面についている案内板には「現在、豊頃飛行場の門は終日閉門しております。」「荷物等の配達につきましても、お電話をいただいた後、右側の門を開けてお入り下さい。」「くれぐれも無断でお入りにならないようお願いいたします。」と警告文がずらり。残念なことに最後は「尚、飛行場の見学は現在受付しておりません」と一刀両断。極めつけは「土曜、日曜 定休日」とされていた。
■今日の教訓!
・旅行前日はよく寝よう←当日眠くなって時間を無駄にします。
・羽田は旅行用品が手に入らない←菓子ばっかり。事前の準備を。
・初夏の道東はやっぱり霧←予定を立てる前にもう一度検討を。
■実際の旅程
05/28 SAT
自 宅05:00(京急線)→06:10[東京国際空港]
[東京国際空港]06:50(ADO 011便)→08:20[新千歳空港]
[新千歳空港]10:30(レンタカー)→10:30[千歳空港]周辺
[千歳空港]周辺11:30(レンタカー)→15:00[新冠(場外離着陸場)]
[新冠(場外離着陸場)]15:00(レンタカー)→17:00[広尾(不時着場跡地)]
[広尾(不時着場跡地)]17:00(レンタカー)→18:00[大樹(場外離着陸場)]
[大樹(場外離着陸場)]18:00(レンタカー)→19:00[豊頃(場外離着陸場)]
[豊頃(場外離着陸場)]19:00(レンタカー)→19:45[帯広空港]
[帯広空港]20:30(レンタカー)→22:30十勝平原SA
(ワンズレンタカー/車中泊)