※この旅行記は2011年10月にアップした2007年11月の旅行記です。
■2007.11.22 鳥取→美保→出雲→(益田)
景観に声は出せず、、、砂だらけ (鳥取県初本格訪問)
二日目の今日は山陰を横断する。まずは朝のうちに鳥取空港へ行き、ついでに日本一の鳥取砂丘を訪問。そのまま日本海沿いを西進し、昼に美保と出雲をまわる。最後はこの地方のシンボルである出雲大社に寄りつつ益田へと向かう予定だ。
出雲空港は隣県とはいえ、今日一日で横に長い鳥取、島根の両県を完全に横断することになるから、とにかく朝早くから動くことに。5時すぎには目をさまし、すぐに鳥取空港へと向かった。
昨晩は道の駅で一夜を明かしたのだが、風雨が強く、車の中でも風音がしていた。今日も朝から風が強い。雨は止んだものの、まだ空は雨雲が抜け切らない状態。すぐそこまで晴れが近づいているものの、地面は濡れたまま、そんな状態だった。
鳥取空港は鳥取市西部の海岸沿いにあった。
6時には開館し中に入ったものの、国際線ビル側がまだ開館前で、撮影できる場所が少なく、外回りを見学後は時間を持て余してしまった。そこで空港西方にある白兎海岸と東方にある鳥取砂丘をまわり、国際線ビルが開く8時過ぎに戻ってくることにした。
白兎海岸は神話に出てくる因幡の白兎伝説にちなむ海岸だ。国道沿いに海岸と道の駅があり、山側に白兎神社があるこのあたりの名所。ただ、訪問したら道の駅はまだ開店前。海岸を眺めて誰もいない神社を参拝したら、すぐ空港にとんぼ帰りした。
国際線ビル開館は8時だから、そのまま鳥取砂丘に直行すろこともできたのだが、7時過ぎに第一便が離陸予定だったので、それを撮影しようと空港に逆戻りした。
ところが、撮影のために屋上に上がって、肌寒い風の中待っていたものの、いつまでたっても中に入る気配がない。
何なんだと思っていたら、気が付いたら欠航になっていた。離陸を撮影してからすぐに空港を発ち砂丘に向かおうと思っていたのに、飛ばないとは飛んだ時間の無駄になってしまった。仕方がないからすぐに鳥取空港を出て鳥取砂丘へと飛んだ。
鳥取砂丘は空港から20分ほど東に戻った場所にある。標識に従って進んだら、砂丘を眺められる丘のうえに来てしまったので、いちいち一度道を戻って砂丘に近い大駐車場に行く羽目になった。この大駐車場、金がかかるらしい。少し手前に売店利用ならタダという駐車場があったので、そちらに駐車した。それにしても、朝早いせいかまったく車がおらず、なんとも不思議な感じだった。
砂丘は駐車場の目の前から広がっていた。これなら海岸までの見学もすぐやなと思いつつ、砂丘に足を踏み入れたのだが、なんと肝心の海岸は一切見えず、かなりの距離を歩かねばならないらしい。行く先に見えるのは馬の背と呼ばれる砂の山。これを越えないといけないようだ。
だが、間が悪いことに、馬の背に近づくとかなりの強風で口も開けていられない状況だった。風に向かって進むものの、なかなか体が進まない。牛歩のごとく、馬の背に乗っかり、やっと海が見える!と思ったら、なんと海風が強すぎて馬の背から顔がなかなか出せず、立ち上がるなんて到底不可能な状態に陥ってしまった。顔を出せても飛んでくる砂粒が顔に当たって痛く、目はまったく開けられない。せっかく海が見えるところまで来たのに海は見えず。砂丘のかげから手を伸ばして写真だけ撮って、そそくさと退散することになってしまった。
この砂丘はラクダがいると聞いていたのだが、風が強いせいか見当たらず、というより朝早すぎたせいかひとっ子ひとりいない。駐車場に戻ったら売店は開店を迎えていたが、まだ観光客はいない状態で土産も買う気にはなれなかった。
で、一人砂丘を存分に楽しんだものの、ポケットや靴の中は砂まみれになってしまい、はたいてもはたいても砂が出てきて非常に大変だった。
鳥取砂丘見学後は、国際線ビルを見学するため、三度目の空港に寄り道。9時ごろ到着し、今度はゆっくりと館内を見て回った。
とにかく風が強かった鳥取砂丘。一番高いところが馬の背と呼ばれる場所で、砂嵐がよく分かる。
警官に声かけられ、、、頭真っ白
鳥取空港の見学が終わったのは、結局10時半ごろ。その後はひたすら西進し、美保飛行場(米子空港)を目指した。
米子空港は、鳥取空港と同じ鳥取県にある。ただ所在地は東部と西端で、海岸沿いの国道9号線を数時間進まなくてはならない。この国道、山陰のメイン国道であるため意外と交通量が多い。空港前は片側二車線の道が白兎の手前では片側一車線になり、ややノロノロになってしまった。
鳥取砂丘でも強い海風に困ってしまったが、このあたりは安定的な海風があるのか、国道9号線を進んでいると、デカい風力発電用風車がいくつも立てられていて、運転中も思わず目がいってしまうほど。右に日本海を見ながら快適なドライブを楽しめた。大栄町付近の道の駅集中地帯に到達した頃にはすっかり晴れになり、暑い位だった。
米子空港には13時過ぎに到着した。米子は自衛隊と同居する共用空港で、旅客は東側にターミナルがある。就航はANAのみでコンパクトにまとまった印象のあるターミナルだった。
到着直後に離陸機があったため、まずは展望デッキへと移動。展望デッキからは右奥に自衛隊区域がわずかに見えたほか、しばらく見てたら自衛隊機の離着陸も見られるほど。共用空港であることを強く実感することができた。ここからは大山がきれいに見えるそうなのだが、今日は傘をかぶった状態でちょっと残念な眺めになっていた。
その後は一階へ移動。ロビーでパシャパシャ撮影してたら、後ろから声をかけられた。
「何を撮ってるんですか」
振り向くとそこには警察官。
こりゃまずいと頭が真っ白になった。
さすがに館内撮影はまずいのかなあとの心配が頭の中を駆け巡り、思わず身構えてしまった。
ただ、諦めて、正直に趣味で撮影していることを話したら、「私もよく撮るんだよ〜」と警官は軽快に語りはじめた。
これには少し拍子抜け。
聞けばカメラ撮影が趣味で、飛行機もよく撮影するのだという。現役引退後に、冬の北海道で雪を巻き上げながら着陸する飛行機を撮るのが夢だという。それから20分くらい、延々と、カメラ片手のやや不審者と警官がロビーでしばし談笑となってしまった。
米子空港の展望デッキから見えた大山。残念ながら雲に隠れてしまっていた。
声を出さずにお願いも、、、周りは真っ黒、、、
話しこんでしまったせいで、米子空港を出たのは15時前。このままだと出雲大社に行くのも遅くなるから、すぐに車を出雲空港へと向かわせ、先を急いだ。
出雲空港までは中海から宍道湖の沿岸を1時間ほどの移動した先にある。米子空港が中海の東側にあるのに対し、出雲空港は隣接する宍道湖の西側にあり、かなり近接している空港になっている。島根県の県庁所在地である松江からはどちらも似たような距離に位置していて何とも無駄な印象だが、米子は国際線も飛びANA系列が就航、出雲は隠岐への離島路線がありJAL系列が就航することですみわけをはかっていた。
出雲空港は、迫り出した大きな屋根がターミナルの特徴だが、施設は米子空港同様にコンパクトにまとまっている小さな空港だった。ちょうど米子と出雲を足せばほどよい大きさと言えそうだった。
今日はこの後、出雲大社だけは外せないと思っていた。だが、時刻は早くも16時まで日も傾いてきている。あまり出雲空港に長居していると、大社に寄るのが夜遅くなってしまうから、少し考えて、まずは太陽が出ている時間に撮影しなければならない外回りだけの見学を済ませて出雲大社へ行き、参拝後に再び出雲空港に戻ることにした。出雲空港の最終便は20時近くでまだまだ余裕だから、館内撮影を後回しにしたのだ。
17時前にひとまず空港を出て出雲大社へ急いだ。
出雲大社は宍道半島の西側にある、日本一有名な大社だ。縁結びの神として名高く、ぜひ一度来たいと思っていた。
この地方一の観光地だから、混んでいるのを覚悟していたが、駐車場はガッラガラ。よくよく見てみたら駐車場の入口が閉まる直前だったようだ。沿道のお店も、まだ日没直後くらいの時間帯なのにすでに店じまいを始めている。
まさかまさかと思いながら、だんだん薄暗くなる中、参道を進む。やっと本殿に着いたと思ったら、扉が閉じてしまっていた。
寺社なんて24時間365日参拝者を受け入れると思っていたが、夜はしっかり神様はお休みをとるようだ。しょうがないから、真っ暗な中、扉の前で手を合わせて参拝。かろうじてお守りなどを取り扱う社務所は開いていたので、お守りだけでもいただこうと寄ってみて、お札などを手に入れた。
※10月は日本のあらゆる神々が出雲大社に集まるため、神無月というが、出雲周辺では逆に神在月と言っている。この10月、旧暦の10月になるため、ちょうど11月の今の時期が神在月になっていたのだそうだ。社務所では神在月の特別バージョンのお札が扱われていた。
出雲大社では周辺のお店も閉まってしまったため、あまり長居もせずに18時には再出発。一度空港に戻って館内撮影をすることができた。
夜に再訪問した出雲空港。明るい間に一度訪問し、日没前に観光地へ行ってから館内調査をするというのも一つの有効な方法のようだ。
結局出雲空港には20時頃まで滞在。それから今晩泊まる益田市を目指した。
益田までは日本海沿いの国道9号線をひたすら西進する。距離にすると100キロほどの道のりがあり、普通に走れば3時間はかかってしまう。本当は日本海を眺めながら快適ドライブを楽しみたかったのだが、真っ暗だから実現せず。延々暗い道を進むことになってしまった。
途中、時間があれば温泉津温泉にでも寄りたかったのだが、ゆっくりしてたら日付が変わってしまいそうだったので、泣く泣くスルー。それでも、出雲大社からは約3時間もかかってしまった。
益田は石見空港があり、浜田と並ぶ石見地域の中心的都市と聞いていた。ホテルは駅近くにあるというので、繁華街の中かと思っていたのだが、深夜であるせいか駅前はほとんど何もない暗い場所。地方都市の衰退を身をもって感じることになった。
そんな中、ホテルに着いたら、なんとゲーセンや映画館が入るやや寂れた感じの建物の上階にあるホテルで、そこだけが明るく地元のヤンキーみたいのが集まるなんとも近寄りたくない建物だった。再開発前の空き地のような場所にある駐車場に止めたあとは、ヤンキーに絡まれるのも面倒だし、借り物の車を傷つけられるのも嫌なので、そそくさとエレベータに乗り、さっさと部屋へとおさまった。
そんなだから、ホテルは良くないかと思ったら、意外と普通のビジホだった。部屋に入ったら、長時間の運転に疲れたからかすぐにひどい睡魔に襲われてしまい、すぐにベッドに横になり寝てしまった。
■今日の教訓!
・鳥取砂丘は風注意!←砂嵐はハンパない
・大社にも門限はあり!←あまり遅くならないように
・益田は駅前が寂しい!?←地方都市はだいたいこんな感じ?
・空港見学は開館時間に要注意!←時間が短い空港も多いようです
■実際の旅程
11/22 THU
鳥取市内05:00(レンタカー)→06:00[鳥取空港]
[鳥取空港]06:30(レンタカー)→06:45白兎海岸
白兎海岸06:45(レンタカー)→07:00[鳥取空港]
[鳥取空港]07:30(レンタカー)→08:00鳥取砂丘
鳥取砂丘08:30(レンタカー)→09:00[鳥取空港]
[鳥取空港]10:30(レンタカー)→13:00[美保飛行場]
[美保飛行場]14:30(レンタカー)→15:30[出雲空港]
[出雲空港]16:30(レンタカー)→17:00出雲大社
出雲大社17:30(レンタカー)→18:00[出雲空港]
[出雲空港]20:00→23:00益田市内 宿
(トヨタレンタカー/マスダセントラルホテル 泊)
2007年11月22日
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