2008年07月21日

日本最長の海の下(3日目)

※この旅行記は2011年11月にアップした旅行記です。




■2008.07.21 (函館市内)→函館→東京国際

■函館の街を楽しむ日
最終日の今日は、空港見学は少なく函館観光中心だ。
当初の計画では昨日の午前を海底駅訪問に費やし、今日は函館空港見学を集中的にしようとしていた。だが、昨日は鉄道ダイヤの関係で海底駅に寄るのが不可能だったおかげで空港に直行することになって見学の時間がとれた。このため、今日は最悪空港見学が間に合わなくてもなんとかなる状態だった。ならば一空港でも多く回るよう新千歳ぐらいは行こうかと考えてはみたものの、もともと二日目に時間が余る考えはなく復路航空便は函館便、しかも便を変更できない格安運賃で予約済で、いまさらレンタカーも手配できず、函館以外に行くのは無理な状況だった。
そこで名所が点在する函館を観光することにしたのだ。

昨日まではとにかく大移動が続いたから、今日は疲れ気味だった。ベッドからなかなか離れることができずにゆっくり目覚め、8時すぎにチェックアウトした。
今日の帰りの便は最終便。午前中は丸々函館観光に費やし、夕方に空港に向かうことにした。

まずはホテルから程近い五稜郭へ向かった。五稜郭は函館が世界に誇る星型の城郭だ。内部は公園で散策できるようになっているのだが、観光地としては五稜郭自体よりも隣接する五稜郭タワーの方が人気だった。なぜなら、五稜郭タワーは五稜郭を上から見られるスポットだったからで、地上からでは分かりにくい星型がよく見えた。タワーの展望室にはやや詳しい解説展示がされていて、五稜郭の成り立ちも学ぶことができるなど結構工夫されていた。
高いタワーだから空港が見えないか探してみたものの、意外と横からの目線で、自分の撮影技術ではあまり良い感じには撮影できなかった。

五稜郭からは函館山へ移動した。本当は昨晩行く予定にしていた場所で、函館観光では絶対に外せない名所。機能第一の目的であった夜景は楽しめなかったものの、昼の眺めだけでも楽しんでおくことにしたのだ。
五稜郭からは、まず最寄の五稜郭公園電停まで歩いていき、そこから函館山のふもとにあるロープウエーのりばまで市電で移動だ。ロープウエーは結構観光客が多い場所なのだが、乗り場は坂の上にあるので最寄の十字街電停から少し歩かねばならなかった。

ロープウェーのりばでは窓口での発券。発券する際、受付の女性が「霧が出ているので眺めがよくないかもしれません」と言う。昨日の雨といい、なんだかついていない。ただせっかく来た観光地で、眺めが多少悪くても行くつもりだったから、発券を済ませて列に並んだ。
ロープウェーに乗ってから上を見たら、頂上付近は確かに少し霧がかかっている。頂上に着いたら多少の霧がかかる状態だったが、晴れるタイミングも多く、函館の街をなんとか一望できた。

※函館山は函館の夜景を眺めるのに最適な山だ。山のふもとはすぐ函館の街で、ロープウェーで数分で登れてしまう。車でも登ることができ、混雑時は臨時バスも運行されるという。

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函館山からの風景。街と空港が同時に撮影できないか期待して行ったが空港は結構遠くにあり、霧が出ていることもあってよーく見ないと見えない状態だった。


■レトロな町並みを堪能
函館山下山後はとりあえず駅前まで戻ることにした。
ふたたび十字街電停へ。停留所で市電を待っていたら、やって来たのはレトロな内装でしかも今はめずらしいアテンダント乗務ありの車両だった。箱館ハイカラ號と名付けられたこの車両、観光客にはうれしい演出だったが、少し不思議な感じがするものだった。
函館の街は家並みがレトロな場所が多く、ひとつの売りになっているのだが、家以外にも随所にレトロなものが残っている。そんな街にあわせた気の効いた演出といった感じがした。

※十字街交差点わきには監視塔のようなものがあった。案内板が立っていたので何なのか確認してみたら、かつて市電の交差点制御に使われていた塔だそうで、いまは遺産としてそのまま展示しているらしかった。ちなみにこの十字街、現在も市電が二方向に分かれる分岐点となっている。

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箱館ハイカラ號。後で調べてみたら、1日数便しか運転されないそうで、今回はかなりグッタイミングに乗車できたようだ。


ハイカラに乗ったのはほんの数停留所ですぐに函館駅前に到着した。駅前に来てなにか観光地がないかと地図を見たら、目の前に商店街があり函館港が近いようだ。青函トンネル開通まで連絡船の拠点としても使われていた港だから、港と商店街を見学してみることにした。

※函館駅の南側には、どんぶり横丁・えきに市場という商店地帯がある。ここで行われている朝市は非常に有名で、おいしい魚介類が食べられるそうだ。海鮮丼などの看板も多数出ていた。

函館港までは駅から歩いて5分ほどだった。そもそも函館港は線路の先にあったのだから、駅近くにあって当然だ。港に着いたら、連絡船摩周丸をそのまま展示する青函連絡船記念館があった、というか停泊していた。
今回は日本の技術が結集して完成した当時世界最長だった青函トンネルを通ることがひとつの目的だった。摩周丸はその青函トンネルが開通したことで航路廃止となった船。青函トンネルを見たらぜひ見ておかねばなるまい。すぐに入館券を買い、入館した。
摩周丸の中は客席だった部分はほぼ全域が見学でき、館内の展示もかなり充実していた。青函連絡船としての役割の説明のほかにも、船の動く仕組みなども学べる施設になっていた。

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長年青森と函館を結んだ連絡船。ゆっくり見られる施設が駅前に浮かんでいた。


■さっさと空港へ
このあとは特に行きたい場所がない。仕方がないのでさっさと空港に行くことにした。
ただ、飛行機までまだまだ時間があるし、函館駅から連絡バスで行くのは芸がない。ターミナルから滑走路を挟んで反対側に展望公園があることを事前調査で確認していたので、まずはそこに行くことに決めた。
函館駅前でバス路線図を眺めていたら、市電の終点の湯の川電停が空港西端に近い。そこで市電で終点まで行き、そこからバスに乗り換え、西端から南側へ歩いていくことにした。
実は空港南側に行くバス路線はあることにはあったのだが、路線がいまいちよくわからない。地図を見てみると市電の終点の湯の川から空港までは5キロも離れていなかったので、バスがなければ歩いて行くつもりだった。

湯の川温泉は函館の街外れにある有名温泉だ。寄ってゆっくり浸かる手もあったものの、電停近くのバス停に着いたらすぐにバスが来たので飛び乗り、根崎バス停まで乗車。その後は空港の南側をテクテク歩いて公園へ向かった。

公園は西端から1キロほど歩いたところにあった。高松展望公園と呼ばれるこの公園は、ターミナル正面の眺めの良い場所にあり、飛行機をかたどった噴水や休憩所などが整備されていた。休日の昼間ということもあり、駐車場からはみ出すほど車が停まり、多くの家族連れで賑わっていた。
人が多いのとターミナルまでの帰り時間を考慮して撮影はほどほどに終了。すぐにターミナルへと向かうことにした。公園からは西側に戻り、時計まわりに滑走路をまわった。西端にも函館エアポートオアシスと呼ばれる公園があったのだが、こちらは林が整備された公園で滑走路側の眺めはよくなかった。唯一誘導灯の切れ目があり、着陸する機体を真下から眺められるのが面白いところだった。

結局ターミナルには15時頃到着。午前まで雨が降りそうだったのに今は暑い日差しが照りつける陽気に変わっていた。チェックインを済ませた後は、涼しい冷房が効いたターミナルから出ることができなくなった。結局、買い物と食事をした程度で搭乗時刻までだらだらと過ごしに、そのまま帰京となった。

こうして本州から北海道へ渡る旅もあっという間に終わってしまった。

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高松展望公園からみたターミナル地区。ターミナルが新しいのがよく分かった。




■今日の教訓!

[函館]五稜郭はタワーから見下ろすべし←星形が分かります
[函館]駅前の朝市で朝食をとろう!←駅のすぐそば





■実際の旅程

07/21 MON
函館市内 宿08:30(徒歩)→08:40五稜郭・五稜郭タワー
五稜郭・五稜郭タワー09:20(徒歩)→09:30五稜郭公園前電停
五稜郭公園前電停09:30(函館市電)→09:50十字街電停
十字街電停09:50(徒歩)→10:00山麓駅
山麓駅10:00(函館山ロープウェー)→10:10山頂駅
山頂駅10:50(函館山ロープウェー)→11:00山麓駅
山麓駅11:00(徒歩)→11:10十字街電停
十字街電停11:10(函館市電)→11:20函館駅前電停
函館駅前電停12:30(函館市電)→13:00湯の川電停
湯の川電停13:00(函館バス)→13:10根崎バス停
根崎バス停13:30(徒歩)→13:50高松展望公園
高松展望公園14:30(徒歩)→15:00[函館空港]
[函館空港]19:40(JAL1170便)→[東京国際空港](京急線等)→自宅


ラベル:函館空港 羽田
posted by johokotu at 18:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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