※この旅行記は2011年12月にアップした旅行記です。
■2008.08.24 (雫石町内)→花巻→秋田→東京国際
HNDとつながっているHNA
ふと目を覚ましたら、ちょうど6時をまわったところだった。
二日目の今日はまず花巻空港へ行き、そのまま秋田空港まで引き返す行程だ。
昨日は最後に大渋滞にはまってしまい、結局道の駅雫石あねっこでの就寝となった。このため花巻まではまだまだ一時間以上はかかる道が残っていた。盛岡までは大渋滞を覚悟していたのだが、外に出たら、駐車場にほとんど車がなく、昨晩とは打って変わって静かな道の駅になっていた。花火帰りの見物客は深夜の間に自宅に戻ったのだろう。昨日は大混雑だったのに今日はほとんど誰もいないトイレに行って顔を洗い、完全に起きたところで、空いた道路へ出発した。
昨日はよく晴れていた(←大曲の花火もあったぐらいだし)のに、今日はあいにくの雨模様。ワイパーをやや早くきかせながら慎重に運転を始めた。
雫石からはまず盛岡に向かって東進したのち、国道4号を南下する。途中道の駅紫波と石鳥谷に寄りながら空港を目指した。盛岡市内のバイパスの交差点で小さな渋滞があったものの、あとはかなり順調な走行で、1時間強で花巻空港に着けた。
花巻空港は国道4号線に面した、車でのアクセスが便利な空港だ。JR東北本線に花巻空港駅があるものの、歩いていくにはちょっと遠いところに位置しており、アクセスはバスか車がメインだろう。
岩手唯一の空港であるものの、近くに新幹線が通るうえ、岩手北部からはアクセスしづらく、花巻周辺用の空港といった感じだ。観光地としては、有名な花巻温泉には近いものの、南方の平泉、東方の三陸などへは少し距離があり、空港内でも地元花巻の宣伝が目立っていた。で、ここ花巻は、宮澤賢治の地元であることから、作品をモチーフにしたモニュメントが多数あるのは目を引いた。
建物自体は古くさい狭いターミナルなのだが、展示物は多いし、売店の品数は豊富だし、かなり楽しめる感じの空港だった。
花巻空港では屋上にプロペラなどを展示している。写真はビーチクラフト機の操縦席とアリソン ターボジェットエンジンの実物展示。いずれも羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデングの所有なのだそうだ。新幹線開通後廃止された羽田とこんなつながりがあるとはちょっと驚き。HNDとHNAで似た者つながりということなのだろうか。
田沢湖と角館の黄金ルートへ
花巻空港には二時間ほど滞在。今日はこのあと秋田空港に戻らなくてはならないから、遅い朝食をとったあとは、秋田に向けてすぐ出発した。
花巻からは来た道を戻り、時間があれば、小岩井農場と田沢湖、角館に寄りつつ戻ることにしていた。
まずは盛岡まで国道4号線を北上。その後は雫石の手前で西進をはじめた。ここで小岩井農場に寄り道したかったのだが、早くも12時で飛行機に間に合いそうにないので訪問を断念。直接田沢湖へと向かった。
田沢湖までは雫石からはあっという間だった。昨晩何時間もかかったので、かなりの時間かかると思い込んでいたのだが、地図で見ると確かにあっという間で、こんなんだったら小岩井に寄っても良かったかもしれず、ちょっとした誤算になってしまった。
田沢湖と角館は秋田東部観光の黄金ルートで、楽しみな観光名所だった。
昨晩すぐ脇を通ったものの、真っ暗だったから、今日初めて見ることになった。初夏に見た十和田湖同様色がきれいな湖で、観光客が多いのも同じような感じだった。
田沢湖へは東側の国道341号線から西の国道105号線向けて抜けていく道中にある。北側半分を反時計回りにまわり、願い橋を渡って鏡石を拝んだ後、有名な辰子の像へと向かった。辰子の像は金色の銅像で、まさに黄金ルートにふさわしい感じだった。
最後は潟前山森林公園の展望台から田沢湖を眺めてから角館へと車を走らせた。
※田沢湖は秋田県の山中に位置する風光明媚な湖だ。青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖と大きさが同じぐらいで、田沢湖には辰子の像、十和田湖には乙女の像、と似たような銅像があるため、混同している人も多いようだ。
角館は、駐車場の案内が非常にわかりやすい街だった。さすが黄金ルートの観光地だけあって、この辺の整備はしっかりしていて、武家屋敷が集中する一帯に近い桜並木駐車場にすぐに駐車できたので、さっそく散策を始めた。
角館の武家屋敷は、当時の金持ち達である武家達の屋敷が並んでいる一帯だ。まさに黄金ルートに来ているような感じ。今で言えば田園調布みたいな存在だろうか。
驚いたのは家々の前を通る道の広さで、古い町並みが残る街は全国に色々あるけれど、ここほど広い道がきちんと整備されているところはなかなかないように感じてしまった。しかも、屋敷に植わる高い木々が街路樹のようになっていて、雰囲気は抜群。公開されている屋敷も多く、どの屋敷もだだっ広い苔庭が広がるほっと一息できるところばかりだった。
紅葉や雪の時期はさらに雰囲気が良いらしいのだが、緑が美しいこの時期でも充分。観光客もかなりの人が散策していて、飲食店は列も出来ているほどだった。
角館には濃い色の武家屋敷が多数立ち並んでいた。名物の稲庭うどんもここで。
角館をのんびり散策したあとは秋田空港へ。角館から結構近い山の中にある空港だから、1時間かからずに到着した。
秋田空港は昨日見てまわっているから、早夕食をとったり土産を物色したりして時間をつぶした。
秋田からの飛行機は最終便。秋田新幹線との競合があり空いているかと思っていたものの、日曜の最終便だから結構な混雑だった。
羽田までは一時間ほどの短い距離で、うとうとしていたら、あっという間に到着してしまった。
来週は、鉄道で山形、宮城へ、晩夏の南東北をめぐる予定だ。今回は、片付けをほとんどせずに終了した。
■今日の教訓!
・[花巻空港]多くの展示物で楽しめる!←展示品がとにかく豊富です
・[田沢湖]願い橋から鏡石を拝みに行こう!←願いかなえる場所です
・[角館]秋田観光で外せない武家屋敷群は必見!←とにかくのんびり散策できます
■実際の旅程
08/24 SUN
道の駅雫石あねっこ06:00(レンタカー)→07:30[花巻空港]
[花巻空港]10:00(レンタカー)→13:00田沢湖
田沢湖14:00(レンタカー)→14:30角館
角館15:30(レンタカー)→16:00[秋田空港]
[秋田空港]17:50(ANA878便)→18:55[東京国際空港]
[東京国際空港]19:00(京急線等)→20:00自宅
2008年08月24日
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