2011年12月15日

波照間_競合航路も休止

■波照間空港 競合航路も一時休止

石垣市の石垣港と竹富町の波照間港を結ぶ船舶航路を運行する波照間海運は11日、同路線の運行を一時休止しました。波照間島へのアクセスは、すでに航空路線も休止されており、今回の廃止で安栄観光による小型船運航のみになります。

波照間海運が11日から運行を一時休止しているのは、石垣港-波照間港間の高速船と貨物船。同路線で競合する安栄観光が今年1月から定期便化した影響で、定期便運航が1社のみの離島航路に適用される「国の離島航路補助事業の対象外となったことで補助が打ち切られ、さらに燃料高騰も重なって」(八重山毎日新聞)路線維持できなくなったと報じられています。

波照間島は、戦後米国統治時に着陸場が整備され、現在も空港がありますが、航空便(石垣-波照間間)は船舶の性能向上や時間短縮に押される形で平成20年に休止されています。そんな中で昨年、波照間海運が揺れの少ない新造船ぱいぱてぃろーま号を就航させたことから、航空便の再開は絶望的と見られていました。
波照間海運の運行休止後、唯一残ることになる安栄観光は小型船しかなく、航行時は大揺れすることで知られています。航空便休止の原因の一つでもある船舶便の休止は航空便にとっては追い風ですが、航空便運航に手を挙げる会社が出てくるかはまだ未知数です。

波照間島は一般の日本人が上陸できる日本最南端の島として知られ、小さい島ながら多くの観光客が訪れる島となっています。
かつては琉球エアコミューター(RAC)により石垣便が就航していましたが、平成19年に小型機の退役にあわせて運休。RACのあとを受けてエアードルフィンが不定期便を就航しましたが経営の問題からすぐに運休し、その後は航空便が途絶えたままになっています。


波照間海運が運休へ 国の補助打ち切りで(八重山毎日新聞公式サイト)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/18842/

波照間海運の継続運航を 町に貨物輸送支援を要請(八重山毎日新聞公式サイト)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/18904/
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