2011年12月17日

APJ_3月運賃を発表

□Peach 座席指定料金や支払手数料も徴収へ 3月運賃を発表

来年3月に運航を開始するANA出資格安航空会社(LCC)のPeach(APJ)は15日、注目された運賃を発表しました。既存大手の格安運賃以下に設定する一方で、座席指定料金や1個目からの受託手荷物料金を導入したり、係員が必要な発券の際に手数料を徴収したりするなどこれまでの航空会社にはないかなり細かい料金設定がなされています。

APJが15日発表したのは、来年3月から運航を開始する新千歳-関西国際(関空)線、関空-福岡線の3月1日から3月24日までの運賃とそれにかかる追加料金。新千歳線は4780円から14780円、福岡線は3780円から11780円と、既存大手の割引運賃よりも格安に設定されています。
発売は12月下旬から1月上旬に開始するとしています。

LCCの特徴とも言える追加料金は、かなり細かい設定で発表されています。日本人は馴染みの薄い手続きの支払手数料(210円)が必ずかかるほか、事前の座席指定の際にかかる座席指定料金や1個目からの受託手荷物料金も設定されています。
また、インターネットとコンタクトセンター、空港カウンタと係員の必要度合いにより手続料金を変えており、インターネット予約だと無料の新規予約手数料が、コンタクトセンターだと1050円、空港カウンタだと2100円かかります。手続きごとにとられる各種料金も手続場所により細かく分かれていて、たとえば、座席指定の場合、ネット予約は210円、コンタクトセンターだと420円、空港カウンタになると630円と値段が異なります。

ハッピーピーチと名付けられた普通運賃以外に、追加料金を低減できる運賃としてハッピーピーチプラスが設定されており、値段がやや高い代わりに受託手荷物の1個無料や座席指定料金の一部無料などが提供されているなど、とにかく料金設定が多岐にわたっています。

面白いところは、こども料金は設定されず、大人でも子供でも同一の料金であること。大人でも子供でも1席を占領するのは変わりませんから、理にかなった値段設定と言えそうですが、機体を少しでも軽くするために設定されることが多い受託手荷物料金や重量超過条件などが厳しい一方で、体重も含めた総重量制限は一切ない模様です。

15日には、就航を記念したキャンペーン運賃も発表され、片道250円という破格運賃を設定することが明らかになりました。3月1日から24日までの2路線で5000席(1便あたり20席程度)を設定すると発表しています。

いよいよ3月から就航する日本生まれの本格的LCC。就航に合わせて価格競争が始まるとみられており、注目されます。

Peach Aviation公式サイト
http://www.flypeach.com/jp/Home.aspx
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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