2008年05月30日

日本最長の海の上(3日目)

※この旅行記は2012年5月にアップした旅行記です。




■2008.05.30 (南国)→高知→(土佐)→松山→東京国際

■地底の景色を楽しむ快適探索
今日は高知空港からのスタートだ。

滑走路が見えるかと期待したビジネスホテル空港は、空港から離れた場所の空港とは全然無関係な普通のビジホだった。朝飯が食べられるわけでもないし、長居しててもしょうがないので、さっさと起きて6時すぎにはホテルを出た。
名ばかりのホテル空港から空港まではだいたい15分くらいかかってしまった。

※高知空港はかなり広々とした平野にある空港だった。日本で唯一、愛称に人物名が付いている空港(飛行場ならホンダエアポートのように実質人物名というのはあるけど、、、)。空港内にも県内出身の有名人を紹介するパネル展示があるなど、人にやさしい県民性が感じられる空港だった。

空港自体は他の四国の空港と同じく中規模の標準的なもので、一通り見て回って朝飯で名物のかつおを食ったあと、8時過ぎには空港を発てた。

今日このあとは最終便までに松山に戻ればいい。
時間はたっぷりあるので、名所に寄りながら行くことにし、龍河洞早明浦ダムには最低でも立ち寄ることにした。

昨日は午前中まで天気が悪く、夜も少し雨が降ったのだが、今日は朝曇っていたものの徐々に晴れ間が広がってきていて、良いドライブ日和になりそうだった。
空港からはまず龍河洞に向かった。

龍河洞は空港から車で30分ほど北東方向に行ったところにある高知を代表する観光地だ。
だが、駐車場に車を停めたところ、ダダッ広い駐車場に停まっているのは2、3台しかない。入り口近くの店も開いておらず、なんだか様子がおかしい。観光客がまったくいないのだ。

ホントに開いているのか不安になりながら窓口に行ったら、窓口はなんとかちゃんと開いていた。
どうも朝が早すぎたせいで開店直後に来てしまったようで、それで観光客が少なかったようだった。

※龍河洞へは龍河洞スカイラインという有料道路が通っているのだが、一般道を通行してもほとんど距離が変わらないようだった。

入場料は1000円越えで、中に入るか一瞬迷ったものの、ここまで来て寄らないのは馬鹿らしいからきっちり払って入場した。
入口はすぐ脇にあり、一人静かにまわろうと思ってたら、なぜか係員が出てきて挨拶する。なにかと思ったら、鍾乳洞内を案内する係員だった。
これまでいくつも鍾乳洞を見てきたけど、説明員が付くのは初めてだ。だいたいひとり客に説明員一人とは贅沢すぎで、なんとなくお高い入場料にも納得だった。
説明は非常に丁寧で、撮影タイムもくれるほどだった。昨日雨が降ったことで洞内がジメジメしていること、訪問日はこうもりが少ないことなど鍾乳洞のプチ知識もいろいろと教えてもらった。


shikoku06.jpg
龍河洞の第一の名物は神の壺だ。土器が溶けた鍾乳石でコーティングされてできた珍しい事例で、実際にそんなことが可能なのか、そのすぐわきでは昭和12年から壺を置いて実験が行われていた。


■地上の景色を楽しむ快適ドライブ
龍河洞を出たあとは早明浦ダムを経由し寒風山トンネルを抜けて松山へと向かう。まずは昨日南下した国道32号線に出て逆戻りして北上し大豊町へと向かった。大豊からは西行に進路をかえるのだが、交差点近くに日本一と称する杉の大杉(←駄洒落みたいだが、これが正式名称〜)があったので寄り道した。
近くの駅名にもなっている大杉はとにかく巨大で、地下の自然を楽しんだ後は地上の自然を楽しめた感じだった。

ここから先、本当は昨日見れなかった大歩危・小歩危に行きたかった。一度国道32号線の北上を続けて向かったのだが、よくよく考えてみると時間が厳しい。結局、早明浦ダムと天秤にかけ、より山奥にあるから今後より行く機会がないであろうダムを優先して大歩危・小歩危は断念、5キロほど走ったところで引き返した。

※早明浦ダムは四国一のダム湖で、毎年夏になるとNHKのニュースで貯水量が話題に出る、おそらくは日本一有名なダム湖だ。山間部にあるのだが、下流側はちょっとした盆地になっていて、のんびりした田舎町のなかにいきなりどデカいダムがある感じだった。

早明浦ダムの上部には小さな広場があり、ゆっくり眺められたが、ここは観光名所ではないようで、広場を独り占めしてゆっくりできた。

早明浦ダムを出たあとは吉野川の上流をさかのぼる山道(県道17号線)経路となった。早明浦ダムから寒風山トンネルへ行く場合、広い道を選ぶなら県道439号線を西進して国道194号線に出る道があるが、ダムをさかのぼる県道ならショートカットできるのでそちらを選択した。ただ、この道は結構な山道。ところどころで狭路部があって、工事で片道交互通行時にあるような時間信号が何か所もある面白い道だった。しょっちゅう信号待ちがあったので快適通行とはいかなかったが、脇を流れる吉野川は岩がごろごろした渓谷で、それを楽しみながらハラハラドライブができた。

shikoku07.jpg
下流だとかなり川幅がある吉野川も上流は岩だらけ。奥吉野渓谷と呼ばれるこのあたりは見ごたえ十分だった。大歩危・小歩危には寄れなかったが、この自然を楽しめたのだから十分満足だ。


クネクネ道で時間がかかった奥吉野渓谷を過ぎたら吉野川とはお別れ。国道194号線と合流してしばらく走ったら寒風山トンネルで、トンネル内で愛媛県に早くも入県となった。
トンネル抜けたら道幅の広い長い長い下り坂で、クネクネ道が続いていた高知県側とは打って変わった快適路となり、あっという間に瀬戸内海に面した西条市の市街地に到達した。

※西条市は、四国最高峰の石鎚山の玄関口にもなっており、山の北側からアクセスできる。今回の旅では石鎚山も訪問したかったのだが、何より時間がなかった。今来た道なら寒風山トンネル手前の分かれ道から林道に入れば南側の面河渓を通過して松山市へと抜けることもできたのだが、地図を見るとかなりのクネクネ道。昨日剣山で時間がかかったこともあり、たぶん相当時間がかかると思い断念した。

ここから西に向きを変え、国道11号線で松山へ向かった。
国道は並行して高速道路(松山道)があったものの、自分と同じく高速代をケチる人が多いのか、結構混んでいる道だった。特にトラックの通行が多い道で、今日は大豊からほとんど車のいない道を通ってきただけに少しハラハラしながらの運転になってしまった。
松山近くなると渋滞も発生。今日はここまで渋滞がなかったが、初日から渋滞で時間がなくなりハラハラ続きだったので、時間があれば寄ろうと思っていた道後温泉は断念し、空港へ直行した。

松山空港には16時頃に到着。滑走路をはさんでターミナルと反対側にある展望公園に立ち寄ってから車を返却した。

帰りの便は日曜上りの最終便で満席状態で、フレックストラベラーの募集も行われるほどだった。

※フレックストラベラーは満席の旅客よりも多くの搭乗希望者がいる場合に募る振り替え制度だ。座席を譲る代わりに協力金をもらえ、別便の新しい座席も用意してもらえる。実際に協力者を募るのを見るのは初めてだった。明朝から仕事があったから振り替えることはできなかったが、時間的に可能ならぜひ活用したいところだった。

帰り便は人だらけ。席に着いたら眠くて眠くて仕方がなくすぐに深い眠りに。気が付いたら羽田で、今回の旅もあっという間に終了となった。




■今日の教訓!

龍河洞は説明員付きでおススメ!←個人に付く説明員は初めての体験でした、、、
奥吉野渓谷は新緑時期もおススメ!←白岩が結構美しい渓谷




■実際の旅程

05/30 FRI
南国市内07:00(レンタカー)→07:30[高知空港]
[高知空港]08:30(レンタカー)→09:00香美 龍 河 洞
香美 龍 河 洞10:00(レンタカー)→11:00大豊 杉の大杉
大豊 杉の大杉11:15(レンタカー)→12:00土佐 早明浦ダム
土佐 早明浦ダム12:30(レンタカー)→13:30道の駅木の香
道の駅木の香13:30(レンタカー)→16:00[松山空港]
[松山空港]17:55(JAL1472便)→19:20[東京国際空港]20:00(京急線等)→自宅


posted by johokotu at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック